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コリメート装備を出すまでもないちょっとした観察に使用しているスワロの旧STS65。

なるべく軽量コンパクトで運用したいので、脚周りはPeak DesignのTravel Tripodに従来はLeofotoのBV-10を組み合わせて使っていたが、この夏からSmallRigの小型のビデオ雲台で運用している。

BV-10より固定力やカウンターバランスは劣るが、サイズが一回り小さくてさらにコンパクトであり、強風の中でもない限りはまあそれなりに使用可能。

一番気に入っているのはパン棒の長さを調節できること。ビデオ雲台はどれも無駄にパン棒が長く、フィールドスコープを覗く際は右手が体より後ろに回ってしまい、どうにも使い勝手が悪い。人によってはパン棒を前側に回している人もいるぐらいだし。

その点、SmallRigの雲台はパン棒を140〜330mmの範囲に伸縮できるため、体の前面でパン棒を操作できて便利である。

iPhone 13 mini

耐荷重は約5kgあるので、ミラーレスカメラに標準ズームレンズ程度なら動画撮影も可能である。スチル撮影で使う際は、例のごとく雲台をそっくり外して使えばOK。

銀ブラ

2023/8/30

皇居内を歩き回りそのまま丸の内を横切って銀座へ出て、スワロフスキーの聖地?銀座双眼堂でNL Pureの対物レンズキャップのスペアを入手。

スワロの対物レンズキャップは経年劣化でゴムが切れることがあるのと、ELを首から下げて山で藪こぎしたら紛失したことも経験的にあるので、国内に部材があるうちに念のため揃えておく措置。まあ対物用は無ければないで済むのだけどね。

それと昔から気になっていたBTXアイピースユニット..スコープを双眼鏡のように両眼で覗けるアイピース..も実物確認。BTXだとズームにならず30倍の固定焦点というのは聞くまで分からなかった。

あとやはりATC17-40×56が気になる。実物は想像よりコンパクトで収納性が高そう。

iPhone 13 mini

この日の都内は群馬より暑く感じた。やはり全面舗装というのは影響が大きいね。

ちなみに九段下から皇居内を横切って銀座に至ったが、歩いたようでいてせいぜい5kmぐらいしか無かった。暑さのせいで疲労感は倍くらいあったが、標高差がほとんど無いので山を歩く際の疲れとはまた違う。

鳥カメ界隈で双眼鏡を持つか持たないか論争があるようだ。

デカい超望遠レンズ付きのデジタルカメラなど担いでいれば、少しでも装備を軽くしたいという意図はまあ理解できないこともない。

が、そこにいることが分かっていれば自慢の望遠レンズ覗いて探すこともできなくはないが、目の前の視界全体の中から対象を探し出す場合は双眼鏡がないと無理。

iPhone 13 mini

その点で見掛け視界65°を誇るスワロのNL Pure 8×32は最高。1km先で150mの広視野だ。

更に明るい42mmも捨てがたいが見比べても日中ならまったく差がわからないのと、何より32mmのほうが200gも軽いのが良い。

それと鳥屋は10倍を好むようで、かく言う小生も昔は10倍を使っていたこともあるが、とにかく視野の広いほうが良いので今は8倍派である。

良い光学製品は同時に高額製品ではあるが、双眼鏡やフィールドスコープは一生モノぞ。

天狗様フィールドへは調査とは別に観察用の地点探しに出向くことがある。

国土地理院の地図とGoogle先生謹製の衛星写真から、この辺からなら視界がありそうと目星をつけるのであるが、衛星写真がそもそも期待した季節のものでなかったり、撮影時期によっては植林や崩落で地勢が変わっている可能性もあるので、事前に下見に行くのである。

その時クソ重い観察機材一式を担いで汗かいて登るほど若くはないので、必然的にフィールドスコープだけの軽装備になる。

そんなフィールドスコープを載せるのに使っているのがPeak DesignのTravel Tripodである。

iPhone 13 mini

手元にあるのはカーボン製で、4年位前に同社がクラウドファンディングで製品化の募集をかけた時に乗っかったものなので、現在の市場価格の半分程度で手に入れたもの。

製品自体の評価は世のレビュー記事を読んだほうが参考になると思うが、剛性が低いとか評価している人はそもそもこの三脚のターゲットではないので、その辺は話半分に聞いておいたほうが良い。

名前の通りトラベル三脚としてなら必要十分だし、若い人にはスタイリッシュな仕上がりだろう。

iPhone 13 mini

ただ、同三脚は写真用を想定しているので、標準のギミック満載のコンパクトな自由雲台はフィールドスコープの操作には適さない。

そこで同じ用に軽量コンパクトなビデオ雲台(Leofoto製)と合わせることで、スコープを載せて観察行為ができるように独自にカスタムしている。

と言っても大したことではなく、ビデオ雲台側にクイックプレートを装着して、標準雲台にカメラのように載せているだけである。この辺りはPeak Designが自社製品をアルカスタイルで統一していることの恩恵と言って良いだろう。

iPhone 13 mini

実はこのセットはフィールドスコープだけでなく、一般の動画撮影用途としても使用している。

動画の撮影で必要になるのは水平出しなので、標準装備の自由雲台のギミックを利用して、三脚から雲台を浮かせる..単純にセンターポールを伸ばすだけ..ことで、雲台の可動部分をレベラー代わりとして使っている。

今や手ブレ補正が実用的なので、写真を撮る時に三脚を使うことはめったに無いが、ビデオ雲台自体はクイックリリースに載っているだけなので、必要とあればワンタッチをこれを外すことで、通常の写真撮影にも使える。

さらにこれは傾斜地でフィールドスコープで使う際にも有効となる一石二鳥の仕掛けでもある。

iPhone 13 mini

ちなみに使用しているフィールドスコープはスワロの初代65mmストレートで、ズームアイピースは後継に換装。国内販売と同時に手に入れているので早20年を越える代物である。

一度林道脇の法面に不注意で倒した際、アイピースが外れなくなってメーカー送りになり、3ヶ月ほどオーストリアの旅をしてきたことがあった。

もちろん30年保証のスワロ品質で外装含めピカピカになって返ってきて、それ以来光学製品はすべてスワロフスキーで統一している。