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カラマツはスギやヒノキと同様の植林木で、東日本の標高のある山野では普通に見掛ける針葉樹である。ただ、同じ針葉樹でもスギやヒノキと違って落葉するのが特徴で、晩秋を彩る落葉前の黄葉が美しい。

成長速度も早く比較的幹がまっすぐ伸びるが、強度がないので単体では建築材には向かないため、合板にして強度を高めたり、建具の材料に用いいられる。

ちなみにそんなカラマツの原産地が浅間山麓であることは意外に知られていない。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

写真は前白根山で見られるカラマツの風衝樹形。樹幹が真っすぐ伸びると書いたが、場所によってはそうもいかないという例。

植物の生育に与える環境因子の一つに風があって、常時強風の影響を受けるとまっすぐに生育するのが難しくなるため、カラマツ言えど風下に向かって地を這うように幹も枝も低く伸ばさざるを得ないのである。

前白根山周辺は標高が2200m前後で森林限界を超えている植生ではあるが、東向きの斜面にはカラマツの自然林がまばらに広がっていて、そのうちいくつかは稜線部に近いものもあって、いずれも写真のような風衝樹形として見られる。

見方によっては自然の力が生んだ盆栽のようだとも言えよう。

カテゴリ:花・植物|タグ:

以前に2018年度のカメラ市場シェアの雑感を書いたが、その2021年度版的なデータを海外サイトで拾った。

販売シェア
デジタルカメラ全体 ミラーレスカメラ
1 キヤノン 45.8% 1 ソニー 35%
2 ソニー 27.0% 2 キヤノン 30%
3 ニコン 11.3% 3 富士フイルム 12%
4 富士フイルム 5.9% 4 ニコン 7%
5 パナソニック 4.4%
テクノ・システム・リサーチ(2021年度)

2018年から3年が経過しており、その間にデジタル一眼レフを主力としていたキヤノンとニコンのミラーレス化が進み、状況はかなり変わっていると思われる。

ミラーレスに限って言えば、一番目立つのはやはりソニーが大幅にシェアを減らして、予想通りキヤノンがその分?伸ばしている点であろうか。

ちょっと意外だったのはニコンが微増..と言っても倍近く増えてはいるが..なのと、富士フィルムが減らしている点で、この辺りの因果はちょっと思いつかない。

こうしてみると、普段当ブログでガリバー3社という表現でキヤノン・ソニー・ニコンを括っているが、どうやら2大巨頭とその他という図式が正しいようで、ガリバーはキヤノン・ソニーの2社ということになりそうである。

尚、オリンパスのデータが無いのは、この間に会社がOMDSに変わったため比較データがないためと思われる。が、仮にあったとしてもまあ大勢に影響はない程度だろうと予想w

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

米国だけのシェアだと意外に富士フィルムが高いとは聞いていて、ナショナル・ジオグラフィックが推す2022年度のベストコンパクトカメラにX-T5とX100Vが入っていてちょっと驚いてる。

OM-1も推奨されているが、これはやはり野生動物カメラマン枠からの推しの模様。ナショジオの取材チームはかなり過酷な状況での行動を強いられるので、防塵防滴性能や耐候性能について厳密な仕様を求められていると思われる。

もちろんコンパクトという枠を取り払えば、R3やZ9が選ばれるとは思うが、α1含めソニーは防塵防滴性能に未だに?がついて周るらしいので、アドベンチャー要素のない報道系止まりと聞き及んでいる。

カテゴリ:写真・カメラ

人のコロナもなかなか落ち着かない状況にあるが、この冬は早くも鳥インフルが各地で感染拡大を始めている。

ナベヅルとマナヅルの世界最大の越冬地である出水平野では、すでに50羽近くの陽性率9割を超える衰弱または死亡個体が回収されているとのこと。時期にしても感染ペースにしても過去に例がないほどで、この後のピークも予想できないと専門家も言っている。

以前から出水のツルの一極集中は懸念されており、万が一にもここでパンデミックが発生すると、両種ともに種自体の存続が危ぶまれる事態となる。

周辺の養鶏場ではニワトリの殺処分による防疫措置が取られているようだが、ウィルスだけに直接目に見える脅威ではないので、予断を許さない状況が続くことになる。

追加情報として、昨日とうとう北海道のタンチョウと四國でコウノトリで国内の初感染例が報告されている。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

夏季は林冠を移動する姿をチラ見する程度のアオバト。留鳥として通年生息しているのだが、その姿を目にできるのは木々が葉を落としたこの時期ならではだ。

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キヤノンとソニーのシェアが高いの周知の事実だが、店頭に行って素人が今どきの映える写真の撮れるカメラでオススメは?って店員に聞けば、予算で無理のない範囲で無難にキヤノンかソニーを勧めていると思われ。

もちろんキャンペーンで在庫抱えていればそっちの波を勧めるとは思うけど、やっぱニコンとかフジとかを素人さんに売るとはちょっと考えられん。

何が言いたいのかと言うと、前者2社のシェアには多分に「とりあえずこれ買っとけ」票が多く含まれていると邪推でき、後者含めその他については「本当に欲しい指名買い」票なんじゃなかろうかと。

ここにネット通販の数字が入るとまた事情は違ってくるが、購入者がどこからオススメ情報を仕入れてくるか..多くは価格.comやSNSの口コミだろう..に依存するので、店頭での購入とそう大差ないか、若干指名買いが占める割合が高いのかな。

仕事仲間が開催していてその手伝いで参加している写真のオンラインワークショップで、スマホ写真から脱却してデジタルカメラを買いたいという若い人がいて、ちょっとそんな話になったので、個人的見解を述べた件ってやつ。

やはり詳しくない人から見て、デジタルカメラはキヤノンかソニーのイメージが強い模様。オジサンの時代はニコンかキヤノンだったんだけどねw

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

写真は県南の低山の紅葉。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

X-H2は電子なれど1/180000という超高速シャッターが切れる。フジはそれまでのX-T4でも1/32000が切れたので、単焦点の大口径レンズを昼の日中から開放で使えるのは便利である。

一般的にF1.0やF1.4などという絞りはNDフィルタ使って減光しないと使えないので、その辺りの手間から解放されたと言える。

しかもフジの場合は明示的にメカと電子の設定を変更せずとも、メカで1/8000を境に自動的に切り替えてくれるのもありがたい。

FUJIFILM X-H2 / XF50mm F1.0 R WR

F1.0で秋の森の小道を切り撮る。

XF50mm F1.0はまっさきに手放すと周囲に放言されていたwが、実のところはXFの単焦点レンズではこれが最も稼働率が高いという結果に。

普段は利便性を取ってズームレンズばかり使うことになるが、やはりF1.0というある意味特殊なボケ表現が使えるのは大きい。

それこそフィルム時代はズームより単焦点のほうが画質が良い的なことも言われていたが、今やズームレンズも性能が上がって格段に優秀となり、逆に単焦点には一芸に秀でたものが求められていると思っている。

そういう意味でF1.0は特殊な仕様と言えるだろう。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

ファイル共有

2022/11/20

iPhoneやMacなどApple製品どうしでファイル共有する場合、AirDropが簡単且つ便利。写真ならiOSとmacOSに標準の写真アプリでiCloudを介してもやり取りできるが、AirDropなら写真以外のファイルも共有できる。

Androidの場合はAirDropと同じようなニアバイ機能でファイル共有できるが、これはAndroidデバイスどうしに限られる。

なので例えばWindows PCやApple製品とファイル共有する場合は、Googleドライブ(のマイドライブ)に一時的にファイル共有すれば、PCやApple製品間ともファイルのやり取りができる。

ちなみにいずれも同じ結果を求める操作なのだが、AirDropとニアバイはデバイスどうしのBluetoothによるP2P(ピアツーピア)だが、Googleドライブの場合はCloudサーバーを介して実現するので、前者は電波の届かない山奥でも実行できるが、後者はインターネット回線がないとできないので注意。

という異なるデバイス間でのファイル共有についてよく聞かれるので備忘録。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

写真は県南の低山の紅葉。

カテゴリ:ガジェット, 季節感|タグ:

X-H2兄弟の使用に伴い従来の使い方の見直しが進んでいるが、中でも一番影響があったのが中指AFの廃止かな。

X-H1が好きすぎてこんな記事を書いていたのだが、H1はボタン類が小さずぎて押しづらいことこの上なかった。特にAF-ONボタンは浅く握った際に押すのに苦労していたので、中指で押せるFn2にAF-ONを割り当てて、中指AFとしてを使っていた。

それがX-H2兄弟はAF-ONボタンとフォーカスレバーが大型化し、場所も好みの位置に配置されたので、Fn2でAF-ONを使う必要性が薄れた次第。

そこでFn2にはフォーカスチェックを割り当てて、AF-SまたはMF時のピント拡大に使うようにしている。

フォーカスチェックは、EVFまたは背面モニターの映像を拡大する機能であり、望む位置にピンが合っているかを確認するのに便利なのだが、X-T4以前で使えたリアのコマンドダイヤルの押し込みができなくなったことで行き場が無くなっていたのだ。

物理的なボタンやダイヤルに2つ以上の意味を持たせるのはUIとしてはあまり望ましくないので、それはそれで良いのだが、以前は出来たことが急に出来なくなるとまあ慣れるまでは色々言いたいこもあろうかと。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

植生が多様な森の秋の彩り。西上州にて。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

季節が冬へと移り変わるこの頃を境に、行動圏を北部・東部の山域から県西部・県南部へと徐々に変えることになる。

理由はいくつかあるが、県北は積雪によって行動が制限されるのと、天狗様の繁殖シーズン突入で彼らの動きがより活発に目で追えるようになるからである。

秋は鳥類にとって繁殖地から移動始める季節移動のタイミングになるため、その時期に個体を目撃してもそれが定着しているのかの判断は難しいのである。

天狗様は留鳥ではないか?とよく聞かれるが、幼鳥は基本的に巣立てば繁殖地からは追い出される立場なので、季節移動ばりに全国各地へ放浪し始めることになり、そういった個体を誤認しないために次の繁殖シーズン開始まで待つことになる。

県北に比べて県南は昔は居たが今は居ない..時々見かける程度を含め定着していないの意..というエリアが多いので、この時期にそういった過去の繁殖地で観察調査をすることになる。

まあ毎年その多くは徒労に終わるのだけどね..

FUJIFILM X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / Velvia

県南の低山の紅葉は今が見頃。予想通り今年は赤く色づくカエデ系が美しい。

カテゴリ:季節感, 猛禽|タグ:,

XF150-600mmの望遠端がF8で暗いという意見があるが、500mm域ならF7.1なので、某C社のRF100-500mm F4.5-7.1と同じだったりする。

まあF8は確かに暗いと言えばそうなのだが、X-H2でデジタルテレコン1.4を使えば、実質的に2000万画素残して35mm版換算で1260mm F8相当になる。それに似たようなスペックに某C社のRF1200mm F8というのがあるが、あちらはお値段240万コースなのでお話にならないw

とは言え、朝夕とか林内とか絶対的に光量不足となる場面でF8が暗いのはその通り。だがそんな時のため?にマイクロフォーサーズのロクヨンことZD300mm F4があるではないか。

iPhone 13 mini

写りは文句なく一級品。過去にロクヨンと呼ばれるレンズを何本か使ってきたが、そのどれよりも画質は良いと断言できる。

それに何よりこのサイズ感で600mm F4相当であることを考えると、軽く百万超えコースの35mm版ロクヨンなどもはや1mmも使いたいとは思わない。

若い頃はバックパック背負ってブイブイ言わせていたけど、あの絶望的な大きさ・重さはオッサンには相当に堪えるのよw

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猟期解禁

2022/11/16

昨日から今期の猟期が解禁した。

家の前をオレンジベストを着けた軽トラックが何台か上っていくのが目についたが、天気が悪かったからか特に銃声は響かなかった。まあ林道を奥まで入るとさすがに聞こえないけどね。

それでもシーズン初めは鉄砲撃ちも威勢がいいので、森の中でうっかり撃たれないようにこちらも注意する必要がある。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

今朝の外気温は2℃。冬型の気圧配置になって空気も入れ替わり、グッと気温も下がっている。

車内の山装備は冬用に換装済みだが、実は冬タイヤはまだ。今年はスタッドレスの入替え年なのだが、行きつけのタイヤショップで値段を聞いてびっくり、前回より2万も上がっているぞ。しかもものがないため取寄中という状況。

まあよりによってこの円安時期に当たるとはいやはやである。

カテゴリ:季節感