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大して冬らしい季節感もなく、今年も早2月となった。

週に一回ぐらいは思い出したように雪は降るものの、根雪になることもなくすぐに解けてしまうので、家の周囲がすっかり土竜塚だらけになってしまった。庭ならまだ許せるが、花壇に玄関先、駐車場までモコモコ状態なのは困ったもんである。

こういう年は以前にもあったが、今回もモグラよけの風車を立てないとならんかなと思い始めている。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

積雪があるうちはヒマワリレストランはカラ類で賑やかであるが、雪が解けてしまうとスズメとヒヨドリぐらいになってしまう。カラ類は基本的に静かだが、スズメとヒヨドリは年中諍いを起こしていてうるさいw

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

プロキャプチャーモードは電子シャッターなので、ご多分に漏れずローリングシャッター現象は避けては通れない。E-M1XはG9 PROよりは歪みは少ないように思うが、可能な限り高速シャッターを切るに越したことはない。

上の写真は日が差し込んでない状況だったので、ISO1600でも1/1600が上限であった。カラ類のような小型の鳥の羽ばたきを止めるには、最低でも1/8000程度は必要だろう。

もう一段ISOを上げて尚且テレコンも外すなどすればシャッター速度を稼げるが、そもそも十分に光が回っていない状況で使う機能ではないな。

E-M1Xを含め、オリンパスのE-M1系の登場でネイチャーカメラマンを最も沸かせた機能は、なんと言ってもプロキャプチャーモードであろう。

ある意味時間を遡ることができるとも言えるプロキャプチャーモード。その辺りの便利さなどはこの辺りとかこの辺りに書いているので詳しくは割愛するが、偶然以外人の手による業では成し得ない撮影結果が得られる点で、多くの生きもの系カメラマンは狂喜してるはずである。

その後にパナのG9 PROや、フジのX-T3..これに関しては意外なメーカーがと驚いたものだ..にもプリ連写の名称で搭載されているのは記憶に新しい。

膨大なデータ量をハンドリングする関係で、高画素がウリの35mmフルサイズ機では実現が厳しい..画像エンジンとバッファの都合だけなので時間が解決するだろうけど..ので、現段階ではマイクロフォーサーズやAPS-C機の占有機能と言えるかな。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / Pro Cap L / ハクセキレイ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / Pro Cap L / セグロとハクセキレイの交雑?

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / Pro Cap L / セグロセキレイ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / Pro Cap L / ハクセキレイ

昨年、某親水公園でのロケの待機中に近くにいたセキレイの動きをプロキャプチャーモードで撮ってみた。

セグロセキレイもハクセキレイも行動は似たようなものだが、その動きは実にトリッキーである。カワセミのように直線的に飛ぶ種と異なり、どっち方向に動くのか、そもそも飛ぶのかジャンプするだけなのか、その飛翔シーンを捉えるのはなかなか難しい。

この辺り、移動方向の見極めは経験上予測がつくが、飛び立ちの瞬間はプロキャプチャーモードでカメラ任せでないとまず無理である。

オリンパスのプロキャプチャーモードとパナのプリ連写はそれぞれ機能的にはほほ同じようなものなのだが、撮影後の画像データの扱い方に関してはパナのほうがよく分かっているフシがある。

オリンパスは連写したなりに個別のファイルとして画像が保存されるので、プロキャプチャーモードを繰り返して使用すると膨大なファイルが作成されて後で確認する際に結構な手間がかかるが、パナの場合は1回のプリ連写の単位でグルーピングされて保存される..フォルダ管理と思えば分かりやすい..ので、再生確認が非常に楽なのである。この点はファームアップでも対応できそうなので、オリンパスには是非とも検討してほしい。

マイクロフォーサーズ規格ということで、通常撮影ではオリンパスとパナは双方のレンズが装着できて撮影も可能であるが、オリンパスのプロキャプチャーモードのPro Cap L..最大18コマでAEとAFが連動するモード..ではパナのレンズは使えない。最大60コマ連写できるがAEとAFが固定されるPro Cap Hでは問題ない。

それとこれはレンズ固有の問題なのかどうかはわからないが、LEICA VARIO-ELMAR 100-400でPro Cap Hを使う際、レンズ側の手ブレ補正をONにしているとEVFの表示が微妙に乱れる。再現度100%ではあるが、レンズ側の手ブレ補正を切れば問題ないので、同レンズを併用する場合は注意が必要だ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / クリックでGIFアニメ

Pro Cap Hで撮影した25コマ分をGIFアニメにしてみた(画像クリックで再生)。

HはLと異なりAE・AFが連動しないが、最大秒間60コマで連写できるので、被写体が等距離で移動してくれる限り、動画として編集すれば多少のピンのズレは気にならないだろう。

これ以上は地球の自転が精度に影響すると言われる優秀な手ブレ補正と、他社にはない大口径の魚眼レンズとなれば、当然のように星景が手持ちで撮れてしまう。

まこと冗談のような話ではあるが、実際に労せずして撮れてしまうのだからさすが「宇宙からバクテリアまで」をコンセプトに掲げるオリンパスである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / 2秒

家の前から東の天頂方向を撮る。右下は恐らく渋川・前橋方面の影響かな。それにしてもどんだけ暗いんだうちの近所w

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / 2秒

近所のフクロウの森からほぼ天頂を見上げる。中央下に北斗七星が見える。この撮影中も森の夜の主がよく鳴いていた。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / 2秒

明け方近く、沼田の夜景と上越国境の銀稜が入るように北西方向を撮る。中央上に北斗七星(おおぐま座)とその右に北極星(こぐま座)、左は流星群で有名なしし座。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / 2秒

空が白み始めた北東方向。明るくなり始めているので分かりづらいが、はくちょう座など冬の大三角が写っている。

何れもISOは3200、絞りはF1.8開放を手持ち撮影。魚眼レンズなので周辺近くは少し星が動く。

撮影時間帯は明け方近いと言っても人の目には真っ暗で何も見えないので、ここで問題になるのがピント位置である。

ED8mm FisheyeはPROレンズだが、他のPROレンズのようなフォーカスクラッチ機構がないため、無限遠で固定することができない。いくら対角線魚眼と言っても開放F1.8では常にパンフォーカスというわけにはいかないのだ。

そこで有効なのがE-M1XのLVブースト機能だ。LVブーストはライブビュー映像を一時的にゲインアップして明るく見せることができ、フォーカスの拡大機能と併用することで恒星の点像にピントを合わせることができるので、試し撮りのような手間がいらない。

マイクロフォーサーズは高感度に弱いので星景や天体の分野は不得手と思われているが、ED8mm Fisheyeのような明るい超広角レンズやE-M1系のLVブースト機能など、なかなか便利で侮れないものを持っているのだ。

魚の眼を正せ

2020/1/31

オリンパスのED8mm Fisheyeには、E-M1系との組み合わせで魚眼レンズならではの便利な機能が用意されている。

それはフィッシュアイ補正と呼ばれる当該レンズのみに有効な機能で、これをONにすることで魚眼特有の効果を抑制し、通常の超広角レンズのように使用できるのである。

周辺部の歪みを直線に補正する機能なので、言ってしまえばデジタルシフト撮影と同じ原理である。

強制的に補正..画素補間して引き伸ばすことになる..することもあって周辺の画質は専用の広角レンズ並とはいかないが、補正できる画角は11mm・14mm・18mm相当から選ぶことができるので、状況に応じて使い分けることも可能だ。

それでも11mmともなるとiPhone 11 Proの超広角(13mm相当)よりさらに広い範囲を写し込めるので、狭い室内で後ろに下がれない状況では地味に便利な機能である。

通常撮影

フィッシュアイ補正ON(11mm相当)

通常撮影

フィッシュアイ補正ON(11mm相当)

通常撮影

フィッシュアイ補正ON(11mm相当)
OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

補正しない場合は対角180度とさらに広い範囲..11mm相当の画角は123度..を収めることができるが、純粋なネイチャー分野でもない限り、商業写真ではそのデフォルメ効果が良しとされる場面は少ないものだ。

それを理解した上で、これ1本で魚眼レンズと超広角レンズの一粒で二度美味しい状態に使えるED8mm Fisheyeは、明るく且つ近接能力にも長けた非常に優れたキラーレンズと言えると思う。

実際、専用の超広角ズームも持っているが、ED8mm Fisheyeのほうが稼働率が高いのは事実である。

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春待ちきれず

2020/1/30

南東北のリンゴ畑で足元にタンポポを発見。

つい最近まで花を咲かせていたやつと、春を待ちきれずに今にも咲きそうなやつ。どちらのケースも暖冬の影響かな。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

オリンパスのED8mm Fisheyeは開放がF1.8という大口径で、世界で最も明るい魚眼レンズである。

対角180度魚眼としてのデフォルメ表現もさることながら、同時にレンズ前2.5cmまで寄れる近接能力を備え、本格的な広角マクロとしても使える。

こういう個性的なレンズの存在も、マイクロフォーサーズならではと言ったところだ。

この冬は暖冬ということで、北部山域を除けば県内各所で積雪が少ないため、スノーシューの世話にならずに林道をアプローチできるのはありがたい。

ただ、この少雪が春以降にどんな影響を及ぼすのか何とも不安ではある。水不足はある程度想定..でも下流域の人たちの話だけどね..したとしても、天狗様含め野生の生きもの界隈には未知数だな。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / ルリビタキ

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ミソサザイ

何となくそれぞれの色合いにマッチしたガードレールが微笑ましいw

ミソサザイが散発的にさえずっていたが、これは春の歌になるのだろうか。

舞い降りる

2020/1/28

AF性能に関して、EOS-1やF5を使っていたフィルム時代はそれなりに拘っていたが、現在は基本的にシビアな精度を求めるような被写体を撮ることは稀なので、まあ並に合焦してくれればそれで良しとしている。

その点でE-M1Xは並以上で、パナのG9 PROとそう大差ない感じではある。むしろAFスピードよりも暗所での合焦精度が気なるところだが、低照度下ではセンサーサイズがそのまま影響するので、どうあがいても35mmフルサイズには敵わないとこの点は割り切りだ。暗い局面ではフジのX-T3のAFのほうが歩留まりが高い。

そんなE-M1Xの飛び道具の一つに、AIの一種であるディープラーニング技術を応用したインテリジェント被写体認識AFというのがある。

モータースポーツ、鉄道、飛行機の分野にまだ限られているが、これらをファインダー内で自動認識して、モータースポーツならドライバー、飛行機や鉄道ならコクピットや運転席にピントを合わせ続けてくれるというものだ。

ただ、残念ながら何れの分野も仕事でもない限りは個人的に撮る対象ではないので、あると便利そうなのがソニーとパナ(S1系のみ)が実現している動物認識AFだろうか。

オリンパスのE-M1系は生きもの系のカメラマンに人気があるようなので、鳥とか昆虫とか他社がやらなそうな生きもの認識をやってくれると面白と思う。今後のファームアップに期待したいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

頭上を通過すると思っていたオオハクチョウの一群が回りながら目の前に下りてきたので、動体追尾用のカスタムモード(AFターゲットグループ&C-AF+TR)に切り替えてバースト的に連写した。

テレコン付き840mm相当だったが、特に背景に引っ張られることもなく、ほぼ全コマでピンは来ていた。AFがウリのカメラでさすがにこの大きさの鳥を外すことはないだろう。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

午前中は2家族だけだったのが午後には10家族ほどに増え、総数は40羽程度までになっていた。さすがに目の前にこれだけいると賑やかなものである。

夕方近くになって風雪が強まるとソワソワしだしたので、じきに飛び立つだろうとは思っていたが、残念ながら帰路はこちらが風下だったので、撮影チャンスは無かった。

ハイオク

2020/1/27

広角レンズのパース誇張は雄大な風景を表現するのに有効な手段だが、建築物など人工的な構造物を撮影する際は逆にパースによる歪みは弊害となりがち。

人物に比べて大きな構造物の場合、近づいて撮影するとどうしても見上げるアングルでの撮影となるため、壁や柱などが上すぼまりに写し込まれてしまう。

記念写真の背景や観光写真なら気になるものではないが、被写体がその構造物そのものの場合はそういうわけにいかないのが商業写真の常である。

フィルム時代はピント位置が可変となる蛇腹機構を思った大判・中判カメラや、35mmなら専用のシフト・ティルトレンズを使って歪みを補正していた。後者の専用レンズはキヤノンとニコンがまだ販売しているので、デジタル主流の現在においても、建築物の撮影が多いカメラマンは両メーカーが選択肢となっているようである。

拙者もEOS時代にはTS-Eレンズを使っていたが、今や画像データはPCに取り込んでいかようにもレタッチでパース補正できてしまうので、専用レンズの必要性はまったく感じていない。

で、そんなパース補正をカメラ内で完結できてしまう機能(デジタルシフト撮影)をE-M1Xは搭載..オリンパス含め他の一部のカメラにもある..していて、先日の深度合成同様に現場で地味に使わせてもらっている。

オリンパスのデジタルシフト撮影は撮影結果に補正するのではなく、撮影前にEVFまたは背面モニターで確認しながらその場でシフト・ティルト行為ができるので、専用レンズを使って補正するのと同じ感覚で操作できるのが特徴だ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

何れも左が補正前で、右が撮影時にデジタルシフト撮影をした結果である。補正結果は周辺がトリミングされる..もちろんリアルで確認可能だ..ので、それを見越して撮影ポジション決めするのが肝要。

とにかく帰ってからの仕事場での作業量を減らしたい..諸々別業務が並行してあるので..のと、現場で結果を即確認できクライアントと意識を共有できる点が大きいかな。

スマホにシェアを食われ続けるデジタルカメラであるが、この手の実用的な補正は今どきスマホのカメラアプリでも簡単にできてしまうので、ミラーレスカメラにも普通に搭載してほしいのだが、日本のカメラメーカーはこういう点に及び腰なのは残念だ。

今どき、レンズでは歪むのに任せてデジタル処理で周辺の歪みを補正しているメーカーが多いのだから、理論上できないはずはないのである。

ちなみに暮れの撮影業務では、ポラ代わりにiPhone 11 Proで撮影した画像をその場で歪み補正してクライアントに確認、Webではあるがそれがそのまま採用された実績もあるので、地方の田舎の現場であってももはやそういう時代であるという認識だ。

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ようやく時間が取れたので、スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの字幕版を観に行ってきた。

封切りしてから一ヶ月が経過し、年末年始を挟んでいたのでもうさすがに観る人もまばらだろうと思っていたが、意外に人が多くて驚いた。今作で一旦物語が完結となるので、うちのように吹替版と字幕版の両方を観る人も多いのかもね。

取り敢えず、終盤でレイに歴代のジェダイの騎士が声をかけるシーン..実際の各役者の声は字幕版ならでは..と、キャリー・フィッシャーの実の娘(ビリー・ロード)の登場シーン、それに最後にタトゥーインでレイが持っていた新しいライトセーバーが、それまで自身が持っていた棒状の武器?の柄であるのが確認できて良かった。

FUJIFILM X-H1 / XF60mm F2.4 R Macro / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF14mm F2.8 R/ Velvia

写真はスカイウォーカーならぬ赤城高原の夜明け。

カテゴリ:映画・映像|タグ:

商品の物撮りなどで地味に世話になっている機能が深度合成である。深度合成とは何ぞや?という向きにはこちら

フォーカスブラケット機能を使ってピント位置をずらした複数枚の画像をコンポジットして、全体にピントが合ったようにみせる機能が深度合成で、手持ちのカメラではG9 PROからになるが、最初にそれを実現したのはオリンパスである。

フォーカスブラケットだけならフジのX-H1以降にも用意されているが、オリンパスとパナの場合は画像のコンポジットをカメラ内で完結してくれるので、実用性の点ではフジのそれは比較にならない。

いくらPhotoshopで合成できるとは言っても、商品点数が多い場合は後工程が大変なので、現場で済ませてしまえるならこんな楽なことはないのだ。

パナに比べてオリンパスの深度合成が便利なのは、撮影後に即コンポジットしてくれる点である。パナの場合は合成を指示する手間が必要なので、この点でオリンパスのほうが格段に便利と言える。

さらにE-M1Xでは合成枚数を指定できるようになっているので、特定の範囲だけピントを深くするというような芸当もできるようになった。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

F4開放でブラケット撮影した8枚のうちの最初と最後の画像。左が一番手前にピントが来ていて、右は一番奥にピントが合っている。

で、下がそこから深度合成された結果。

業務用の物撮りの他、ネイチャー系の写真で最も深度合成の恩恵を受けるのは、昆虫など小さな生きものと花などマクロ撮影の分野だろう。

それと上の例のように風景で被写界深度を深くしたい場合にも有効だ。明るさが足らずシャッター速度を遅くすると絞りを開けることになってピントの合う範囲が浅くなるが、深度合成することで絞りを絞るのと同じ結果が得られる。

マイクロフォーサーズは35mmフルサイズに比べて絞りが2段分深くなるが、あまり絞りすぎると早くに回折の影響を受けてしまうので、そこを補う意味でも深度合成機能は有効である。

とにかくE-M1系の深度合成が便利なのはカメラ内でワンアクションで完結する点で、パナもフジもそこはぜひ見習ってほしいね。