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古式ゆかしき

2023/9/22

ナイコンからZfcに続いて噂のあったZfが発表された。ZfcがAPS-Cだったのに対しZfは35mmフルサイズだ。

古式ゆかしきフィルム一眼レフ風だが、今風に言うとヘリテージデザインということになる。ニコ爺は別にして、ことさら物珍しさを感じないのは小生が富士フイルムのXシリーズを使っているからだろう。

以前も書いたが、個人的にF3が好みなのでZfcもZfも見た目で引かれる部分は少ないのだが、ああいう商売ができるのはライカ同様に歴史のあるナイコンならではなので、老舗メーカーの特権と言って良いだろう。

スペック的には最新のZと遜色ないようなので、あとは古臭いUIをユーザーが受け入れるかどうかだろうか。

デジタル一眼レフであるFマウント時代のDfが商業的に失敗しているので、今回も社内で相当揉めたことは想像できるが、オールドレンズ流行りの昨今の風潮からして、Zfはかなり売れると予想する。まあ同時に中古市場に大量のZfcが出てくることも容易に想像できるけど。

ただ問題はレンズだ。Zレンズは何れも大きく重くデザイン的にもZfには全く合わない。メーカーで言うところのヘリテージ風となると28mmと40mmの2本しかないので、ここをどうするのかロードマップを示す必要があるだろう。

マウントアダプターを介せば古いFマウントレンズも使えるが、これが実に不細工な且つ醜悪なので、やはりZマウントの同じ方向性の意匠を持ったレンズのラインナップが必要だ。

その点、純正を問わなければサードパーティ製にそれなりにレンズが揃ってきているので、オールドレンズレンズ含め最新のミラーレス機を母艦として使えばよい話ではある。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

早朝はつぼみだったオヤマリンドウが午後の下山時には花が開いていた。

小さな秋

2023/9/21

ようやくというか一ヶ月近く遅れで秋っぽい陽気になりそうな予報が出たが、それでもやはり一気に秋に移行とはならず、さらにこの冬も暖冬傾向という話である。

地球温暖化と言われて久しく、日本列島自慢の四季も春と秋が短くなり、暑い夏と冬の勢力が幅を利かす気候へと変わっていくのかと思うと至極残念なことである。

やはり冬の後の春の到来と、冬へ向かう秋の存在は日本人の季節感としては欠かせないものだ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / ナナカマド

次のバージョンアップ用に改修中のNレコのフィードテストで裏山へ。週明けなので人はいないと勝手に思っていたが、大沼周辺の結構な賑わいを見て三連休であったことを思い出す。

そんな黒檜山の稜線部で小さな秋を見つけた。

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この夏、某所でよく見掛けた頭頂部が妙にオレンジなのが特徴のカモシカ。同じ流域の伐採地や草地を見つけては張り込みし、イヌワシの狩場探索をしているとわりとよく出会う。

最初はこちらを警戒する素振りを見せていたが、無視すると決め込んだようで最近はほとんどこちらに興味を示さない。

写真だと平地に見えるが実際はそこそこの傾斜地。こちらはいつも斜面上端の林縁で張り込んでいて、1回だけカモシカがいる時に小生との間にクマが出たことがあったが、こちらが風上だったのですぐに藪に逃げんでしまった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

尚、張り込み対象は谷を挟んだ向かいの新しい伐採地で、写真の草地ではない。さすがに狩場に人の気配があってはイヌワシは上空は飛んでも下に降りてこないので。

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ガの仲間にもヒョウ柄がいるんだなと思い、撮影してからGoogle先生に尋ねたところ、その見た目の印象通りヒョウモンエダシャクという種類だそうだ。

幼虫時代はアセビを餌に育つので、有毒で捕食者が少ないという話だ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

Nレコに登録しようしたら辞書に登録されておらず、ついでにシャクガの同属をいつくか調べたら科ごとほぼ登録されてないことが判明し、辞書の昆虫に追加してアップしておいた。

虫屋ではないので特別そこまで興味があるわけでもなかったが、アプリでフィールドノートを記録することを習慣化したら気になる生きものを調べる習慣がついて、それが結果的に種名辞書の整備に繋がっている。

特に昆虫についてはまだ辞書から漏れている種がいる可能性が高いので、引き続き観察努力が必要だ。

尚、Nレコは辞書登録されていなくても種名は直接入力でき、検索時に観察履歴として表示されるので、記録作業が中断されることはない。

毎年9月は恒例の新型iPhoneの発表の時期。

新型と言ってももはや劇的に何かが便利になることは稀で、経年劣化で調子が悪いとかで無い限り、今使っている機種で特に不都合無ければ、特に買い替える必要性はないだろう。

ここで言う新型には、デバイスとして新型という意味と、OSがバージョンアップするという2つの意味を持っている。前者なら今回はiPhone15であり、後者ならiOS17ということになる。

AndroidのOSは遡ってせいぜい2世代程度が限界だが、iOSの場合は5世代くらいまで..今回はiPhone11まで..なら遡って対応する。よくiPhoneは高いという話を聞くが、結果的に面倒見が良く買い替えを抑えられるのはAppleのほうなので、長い目で見るとiPhoneのほうがコスト面で有利かもしれない。

今回のiPhone15の目玉はようやく他に倣ってUSB-Cが採用されたこと。すでにMacやiPadではUSB-Cに変わっているので、これで規格がバラけていたケーブル類が一種類でスッキリするわけだ。

まあ明日から突然lightningケーブルがなくなるわけではないので、世間が騒ぐほどそこまで気にすることもないが、AppleもEUから勧告を受けていた手前仕方なくといったところだろうか。

さて、最初の6を除きこれまで一つ置きで奇数番号のモデルを購入してきたが、14同様に今回もminiがラインナップされてないので、miniファンとしては15は今のところ静観である。

尚、先のUSB-Cにしても、Proから上の上位モデルはUSB3だが、コントローラの関係で下位モデルはUSB2なので、来年以降にならないと正式な?USB-Cモデルは登場しない。

iPhone 13 mini
iPhone 13 mini

iPhone15にしてすべてUSB-Cになるかと言えばそんなことはなく、トラックパッドは一つ前のモデルなのでまだlightningだし、トラックボールとワイヤレスイヤホン系は未だにMicro-USBのB端子だ。

ということで、家の中で使用中の規格がすべてUSB-Cになるのはまだまだ先の話である。

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G9II

2023/9/16

噂のあったLUMIXのG9PROの後継機が発表された。

前モデルを使っていたので新型は仕様次第で即手に入れるつもりだったが、AFが位相差式に変わった点を除けばセンサーがGH6と同じらしく、GH6ユーザーからするとやや新鮮味に欠ける印象だ。

フジのX-H2SとX-H2の関係..こっちは見た目の点でまったく新鮮味はないがw..と同様に、動画撮影に寄ったGH6に対してより写真撮影に重きを置いているのは前モデルと同じコンセプトだが、スペックを眺めているとX-H2兄弟ほどの別物感はなく、見た目は別にしてもあくまでGH6をベースにした作りであるようだ。

筐体はSシリーズのS5IIとまったく同じで、前面から眺める限り銘板とマウント以外で見分けるのは難しそう。新鮮味に欠けるという印象はこの点が大きいのだろう。

今どきの新型発表なのでSNSですでにレビューが上がっているが、信頼できそうな筋の話だと、この季節の日中屋外で4K120Pの撮影はすぐに熱停止したという報告があるので、GH6の置き換えとしては厳しい。

この夏、図らずもGH6で4K120Pを炎天下で30〜40分断続的に何回か回すことが何回かあったが、熱停止の兆候すら見せなかった..電動ファンが回って排熱はしていた..ことで、個人的にGH6の評価が高くなっている。

それに写真用途だとOM-1に対してどの程度なのか、何れ出てくるであろう比較レポートなど見極める必要がある。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

一時はようやく涼しくなるかと思ったが、依然として日中はまだ汗ばむ陽気が続き、このままお彼岸を迎える勢いで、暑さ寒さも彼岸までが今年は通用しないかもしれない。

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マツムシソウ

2023/9/15

どこにでもといわけでもないが、県西部の高い稜線の草地で見られるマツムシソウ。マツムシが鳴く頃に咲くからその名前があるというが、いかにもダイレクトな和名だ。

秋はもう花は少なくなっている時期なので、マツムシソウは虫たちに大人気である。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / チャバネセセリ

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / クジャクチョウ
FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / マルハナバチ

皮膚病に効く薬草と知られており、そのせいか園芸種にも多く見られる。

草本類で世界最強の毒草トリカブト。根が最も多くの毒を含むが、その花も葉も花粉さえもすべてが有毒。

ゴールデンカムイでヒロインの少女アシリパが、トリカブトの毒を矢じりに塗ってヒグマを倒すシーンがあるが、実際にアイヌの狩りで使われていた。

花粉まで有毒と聞くとうっかり顔を近づけるのもはばかられるな。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

トリカブトにも種類があるが、写真は県境の山域でよく見かけるヤマトリカブト。

最近ではシカが増えすぎた山域でトリカブトまで減っているという話を聞くので、そのうちトリカブトの毒に耐性のあるシカが出てくるかも、なんてね。

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チョウの仲間の中でもその分布域が広いことで知られるヒメアカタテハ。何でも南極大陸以外の大陸すべてで生息が確認されているとのこと。

季節移動するチョウと言えばアサギマダラが有名だが、このヒメアカタテハもアサギマダラほどではないが、秋から冬にかけて越冬のために北から南へと移動する。

夏と秋の年2回発生するため、今は秋生まれの個体がそこそこ飛び回っている。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

近縁に少し大きいアカタテハがいるが、アカタテハがより黒味が強いのに対し、ヒメアカタテハは翔んでいるところだけ眺めているとヒョウモンチョウのように見える。

それと地面に降りていたら十中八九アカタテハ。ヒメアカタテハは花の蜜しか吸わないので滅多に地面には降りない。

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日中は再び暑さがぶり返して今更ながらの残暑だが、朝晩はそれなりに涼しくなった赤城高原。

庭先ではキチキチキチとモズが高鳴いて縄張りを主張し始めている。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

モズはの高鳴きはさえずりの類ではないので雄も雌も鳴く。繁殖期はペアでせっせと子育てに勤しむのだが、秋になるとさっさと夫婦別居を決め込んで、お互いに縄張りを宣言する。

モズに限らず鳥類の多くは繁殖期にペアを形成するが、通年を通してペアで行動するイヌワシのような種もいるから不思議なものである。

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