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R5の動画熱問題でワールドワイドで騒がれているキヤノンだが、今度は自社で運営するクラウドプラットホームであるimage.canon上で、一部のユーザーのデータを消してしまうという失態をやらかしたらしい。

同サービスは最大30日間保存しておく短期ストレージと、期限無しで保存しておける長期ストレージの2種類用意されているが、短期保存用の処理を長期保存用で走らせてしまい、一部のユーザーのデータが期限超過で消失してしまったとのこと。

長期保存と言っても10GB程度の容量しか無いので、プライム会員なら無制限に保存できるAmazon Photosなどに比べてどの程度のユーザーに利用されているのか不明だが、預かったデータが消えるとか許可なく消すなど絶対にあってはならないことだ。しかもデータの復元もできないというから、いくら何でもそりゃ拙いっしょ。

外部からの不正アクセスの類ではなく、あくまでシステムメンテナンス上での人為的なトラブルっぽいが、本来なら安全安心が担保されるべきクラウドサービスでやらかしてしまったのは何とも手痛い失態である。

さらに良くないことは続くもので、同社の米法人のWebサイトがランサムウェアの攻撃にさらされてアクセスできないという事態も起きており、今期は業績も芳しくないキヤノンにとってはまさに泣きっ面に蜂だな。

データをクラウド上の外部ストレージに預けるというのはまさに時代の流れではあるが、正直なところ、その行為に全幅の信頼を寄せられる感覚というのも今風なのかとやや驚きではある。

職業柄IT業界の隅っこで飯を食っている立場だが、仕事内容のイメージとは裏腹に保守的な性分なので、こういった技術にすべてを任せられるほど、業界の中を全面的に信用していないというのはここだけの話だw

FUJIFILM X-T4 / XF16mm F1.4 R WR / PROVIA

日中はそこそこの暑さなれど、猛暑が続いたのは二日間だけで、昨日あたりから夜は窓を開けていては寝られない涼しさに落ち着いてきた。

その暑さのせいでアキアカネもしばらく見かけなかったが、今朝はまたいつもの電線トンボで暖気中。

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東アフリカのマダガスカルの東方、インド洋に浮かぶ島国モーリシャスで、座礁した日本船籍の貨物船わかしお(長鋪汽船所有)から燃料が流出する海難事故が発生した。

わかしおは中国で積荷を降ろした後、インド洋経由でブラジルに向かう途中、海が荒れて同国内で座礁したらしく、燃料油タンク4000トンの一部が破損、そのうち約1000トン分が流出したとのこと。過去の同様の事故に比べて特別に流出量が多いわけではないが、問題なのはその場所だ。

ラムサール条約にも指定されているポワントデスニーの美しいラグーンが、流出した重油にまみれている状況は何とも痛ましく、貴重なサンゴ礁の他、周辺海域の生態系への影響が懸念されている。モーリシャスの経済は観光と漁業で成り立っているので、海が汚染されることは死活問題である。

モーリシャスは英が宗主国であるが、もともとは仏領だったこともあってフランスとの関係も深く、今回の事故を受けて同国海軍が専門の対策チームを派遣し、国連の専門家と共同で事態収拾に尽力しているとのことだ。

日本からも商船三井が専門チームを派遣してすでに現地入りしているが、たった6人では何とも心もとない。日本国内でも23年前に日本海で起きたナホトカ号重油流出事故は記憶に新しいが、その際に重油回収に自衛隊が協力しノウハウや知見が残っているはずなので、災害救助隊として派遣するなど検討しても良いのではないだろうか。

何より地元の人達が油まみれになりながらバケツリレーで賢明に回収作業に当たっているのを見ていると、ふとそんなことを思ってしまうぞ。

それにしても本件についての国内報道が異様に少ないのが気になる。日頃から無駄に「日本スゴイ!」を喧伝しているので、日本船籍の船が他国で迷惑をかけているのはよほど不都合なのか、それとも船主である商船三井という大手海運会社に忖度でもしているのか。

良いことをしている日本人ばかりに目を向け悦に浸るのではなく、日本が関係している良くないこともしっかり報道すべきだろう。

Canon EOS-1n / EF20-35mm F2.8L / 座礁船

25年前のマダガスカルにて。インド洋に面した同島南端のトラニャロ..仏語ではフォール・ドーファンと呼ばれている..の海岸にも、何隻もの座礁船が放置されていた。

インド洋は太平洋や大西洋に比べて面積こそ小さいが、季節風と深層海流の影響を強く受けている。特に季節風によって海流自体が季節ごとに消滅したり反転したりするのが特徴だ。

大航海時代より喜望峰を経由して欧州とアジアを行き交う数多の船がいたが、それと同じく数え切れないほどの船が海の藻屑と消えた歴史もあるのだろうな、そんなことを想いながら若き日の自分が写したのがこの1枚である。

その昔、出版業界に勢いがあった時代、アルバイトしながら食うや食わずで作品を撮りため、編集者に見初められて一気にデビューみたいな夢物語があったのは事実だ。

生きもの系の分野で言えば、当時登竜門とまで言われていた平凡社のアニマなどまさにその一つの例だが、そういった写真を必要としていた肝心のグラビア系のプラットホームが凋落し、時代は一気にインターネットの無料メディアへと変わった。

誰でも作品を世の中に発表できるようになった反面、デジタルカメラの進歩とともに写真撮影の敷居が下がり、同時にライバルも増え、右を見ても左を見ても誰が撮っても同じような、どこかで観たような作風の作品ばかりが量産されているのである。

1億総カメラマン時代の到来で底辺プロの需要が低くなり、それに代わって誰かを模したようなオリジナリティが薄れた作品で業界は溢れているわけだ。

生きもの系の写真の場合はさらに深刻で、シャッターチャンスの数から言えば、在野の研究者や数多のアマチュアカメラマンに分があるのは自明の理であり、各自が自由に自身のコンテンツとしてネットを介して世に発表できる時点で、プロの存在意義がより希薄になってしまった。

デジタルカメラの進歩で写真を趣味にするには良い時代になったが、写真で飯を食うには難儀する時代への変移であり、これはもはや押し留めようもない潮流なのである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / Dレンジ優先

涼しいうちにと思って日の出前に山へ入り、少し回り道して支線を辿って里まで降りてきた。

稜線から日が差し込み始めたばかりだが、里山界隈は昨夜の熱気が残っているので、日陰にいてもすでにムッとする感じ。

休耕田脇のあぜ道にタチアオイが咲いていたが、てっきり初夏の花かと思ったけど、この長梅雨で調子でも狂ったかな。

いやぁ、なんかヤバいくらい暑いぞ。お昼の時点で部屋の中が30℃まで上がって、外から吹き込む風が熱風状態だった。

扇風機を回してもその温風が行き交うだけで無いよりはマシ程度だったな。体感的にこれは過去最高に暑いのは間違いない。

まあそれもそのはずで、群馬県内は伊勢崎と桐生で今夏初の40℃超えとなり、沼田も観測史上最高の38℃だったらしい。

どう考えてもこんな時期にオリンピック開こうなんざ正気の沙汰ではないな。下手すりゃ死人が出るぞ。ま、どうせ開けっこないだろうけど。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

夕方になっても気温下がらず。こりゃ久しぶりに熱帯夜だなぁ..

カテゴリ:季節感, 花・植物

広島と長崎の平和祈念式・式典でのアレのあいさつが話題になっている。

ニュージーランドのアーダーン首相のような核兵器廃絶を堂々とぶちかました素晴らしい正論演説、と言いたいところだがそんなことは望むべくもなくだ。で、今年も焦点は「前回との間違い探し」という情けなさw

昨年以前と比べて内容はほぼほぼ同じという点で今年もオチは同じだ。取り巻き腰巾着の補佐官もどきがスピーチライターよろしく原稿を用意しているのは疑いようもないが、6日の広島と9日の長崎で「地名以外はまったく一緒の文面」という手抜きは呆れて物が言えないな。

世界に向けて発信する公式行事なので、アレの「何を言っているのか意味不明で要領を得ないグダグダな能書き答弁」をダラダラと流されても日本の恥でしかないので、百歩譲って原稿を読むことは良しとしてもだ。被害の規模も被害者の数も同じではないので、せめて広島と長崎で文面を変えるくらいの気遣いがあっても良かろうに。

そして公式行事なので両日とも当然のように記者会見が用意されていたのだが、これがまたいつもの茶番問答劇というオマケ付き。事前に御用記者から当たり障りない質問を集めておいて、当日はその答えを原稿で棒読みという国民を舐め腐った態度は一体何だ?

しかも原稿朗読会の終わったあと、アレはうつろな目をしながら手にした原稿を机上で揃える仕草を見せたが、まったくやる気が無いので気が付かずに文面側を公にしていたところをカメラマンにすっぱ抜かれ、見事に「問」と「答」のパートに別れた原稿カンペをさらけ出す間抜けさときたら。

国際会議の場でもコンフィデンシャルな外交文書で同じようなことをやってんじゃねぇのかと勘ぐりたくもなるぞ。

とにかくこうした公式行事でも渦中の新コロナ対策でも、責任者として自分の言葉で語れない、まったくやる気が見えてこない無策無能さは一国民として情けない限り。

そんなに行政のトップとして仕事するのが嫌なら、ソーリ大臣なんて辞めてもらって結構だぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

久しぶりにケモノが歩いてくるのが見えたので、すかさず路傍に隠れて待ち伏せ。

でも1回シャッター切っただけですぐに気が付き、警戒心Maxで立ち止まってフリーズ。お前、新顔だな。

カテゴリ:ほ乳類, 独り言|タグ:

キーボードは古くから無線式の愛用者で、Macでは純正のMagic Keyboard、Winは過去色々試してきて現在はロジクール製に落ち着いている。

ロジクールのMX KEYSはWindowsとMacで切り替えて使えて..最大3台までペアリング可能..省スペース的には便利なのだが、MacとWinを交互に行き来して使っていると、時々切り替えを忘れてキーを叩いて危ういことになるwので、平時は入力デバイスはそれぞれ分けて使用している。

ポインティングデバイスはMacではおなじみのトラックパッド、Winではキーボードと同じロジクール製のトラックボール(MX Ergo)を使っている。

もともと手首を動かさないとならないマウスが好きでないのと、何が嫌かってキーボード同様にケーブル類がデスクの上を這い回るのがいかにも古臭くて許せない。

仕事もそうだが何事もヒモ付きは好みでないのよw

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

さらにロジクール独自のLogicool Flowを使うことで、先日紹介のトリプルモニターの中をMac・Winのプラットホームに関係なくマウスポインターを行き来させることができ、双方のファイルやテキストを自由に移動やコピペすることができるのである。

iPhone・iPadとMac間でHandoff機能を有効にすると、選択したテキストや画像をユニバーサルクリップボードを介してコピペできるが、あれがMacとWin間でもできるようになるわけだ。

Logicool Flowは最初ものすごく不思議な感覚であったが、使い出すとこれはMac・Winの両刀使いにはものすごく便利な機能で、もうあなたなしでは生きてゆけないわ的な肌感覚になること請け合いだぞw

カテゴリ:ガジェット

在宅ワーク絡みの写真を依頼され、自分の仕事場を利用してあれやこれやと物撮りを行った結果、昨年末大掃除をサボってとっちらかっていたデスク周りが必然的に片付いてスッキリw

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME

デスクは無印良品で買ってきたものを自前で改造、壁に合わせて2台をL時に連結している。かれこれ20年近く経つが天板が擦れている程度で強度的にはまったく問題ない。

一見するとトリプルディスプレイっぽいが、右のモニターはMac専用で、左のモニターはWindows専用。中央のモニターは双方からHDMIの4Kスイッチャー経由でつなげてあり、作業内容に応じてMacとWinで2台のマルチディスプレイとして切り替えて使用している。

昔は指示書や仕様書の類でとっ散らかっていたが、今やドキュメントはデザインカンプ含めすべてPDFなど電子ファイルで受け取っているので、プリンタで紙に出力することはほとんどない。そういう意味でもマルチディスプレイ環境は必須ということだ。

モニター環境はすべて4Kだが、27インチのモニターだとさすがに老眼のオッサンにはテキストが判別できなくなるwので、通常はWQHD(2560×1440)で使用し、映像を4Kのフル解像度で視聴する必要がある場合のみ4K UHD(3840×2160)に設定して使用している。

以前は27インチiMacにParallels Desktopを入れてWindowsを動かしていた時期もあったが、現在はまた専用のWindows PCを用意して作業している。4K映像を書き出ししつつ、Javaのサーバー開発でビルドを走らせたりすることもあるので、さすがに仮想化ソフトでの運用は厳しいのでね。

ちなみに写真には写っていないが、右側に以前PCで使っていた古いHDモニターが2台あり、TVチューナーと密林のFire TV Stickで地上波とBS放送が観られるようにしてある。

カテゴリ:ガジェット

デジタデジタルカメラ市場はスマホに押されて縮小傾向にあるのは昨日今日始まった話ではないが、この状況を想像できてなかったメーカーはどこも苦しいお家事情のようだ。

キヤノンはすでに報道で四半期決算が約180億円の赤字と言われている。市場で人気のキヤノン株ですら、年頭からみれば50%近くも株価が下落していて、この半期だけでも時価総額で2兆円近く消えて無くなった計算になる。

直近で見れば新コロナ渦の影響が多大..在宅ワークの広がりでオフィス機器の需要が下落中..であるという言い訳はもっともらしくわかりやすいが、それ以前から事業の構造的問題に起因しているのは明らかであろう。

メーカー各社の市場シェアは新製品の発表タイミングやキャンペーンの動向に左右されるので、一概にこれといった数字を出すのは難しいが、ここ2年ほどのデータだと次のようになっている。

販売台数別シェア
デジタルカメラ全体 ミラーレスカメラ
1 キヤノン 37.3% 1 ソニー 42.5%
2 ニコン 26.7% 2 キヤノン 19.8%
3 ソニー 13.1% 3 富士フイルム 17.5%
4 オリンパス 6% 4 オリンパス 8.4%
5 富士フイルム 5.8% 5 パナソニック 7%
6 その他 11.2% 6 ニコン 4.6%
BCNランキング(2018年4月〜2019年3月) テクノ・システム・リサーチ(2018年度)

一眼レフとコンパクトカメラまで含めると従来からあるシェアの印象通りといったイメージだが、ミラーレスカメラに限定すると動きが出てくる。

2018年はキヤノンとニコンが本格的に35mmフルサイズのミラーレスカメラを市場に送り込んできた年なので、直近のシェア感覚と異なるイメージだが、それでもソニーのシェアは圧倒的だ。

ほとんどのカメラメーカーはデジタルカメラとレンズだけ作っているわけではないので、一般的に我々ユーザーがイメージするメーカーの市場シェアが企業の価値を決めているわけではないことは知っておいたほうが良い。

メーカー各社のデジタルカメラ関連事業のセグメント別割合を調べてみたが、各社とも純粋な数字や割合を公表しておらず、映像事業全体みたいな括りで表現しているので、なかなか正確な数字にならないが、近年は概ね次のような割合になっている。

デジタルカメラ事業の割合
ニコン 約38%  
ソニー 約24% イメージセンサー事業を含む
キヤノン 約23%  
パナソニック 約14% デジタルカメラだけの数値は不明
富士フイルム 約14%  
リコー&ペンタックス 約10% デジタルカメラだけの数値は不明
オリンパス 約6%  
注:数字は各社公表のセグメント別売上から類推

ソニーは堅調なイメージセンサーを含んだ数字で、純粋なデジタルカメラ事業の割合は不明。

パナとリコーも同じく純粋な割合は不明だが、両者とも本業は別にあるので、実際のデジタルカメラ事業の占める割はもっと少ないと思われる。特にパナの事業が多種多様なのはよく知られた通り。

これに各メーカーの直近(2020年3月通期の連結)の売上高を合わせて見てみると。

売上高
ソニー 約8兆3000億円  
パナソニック 約7兆5000億円  
キヤノン 約3兆6000億円 2019年12月通期 連結
富士フイルム 約2兆3200億円  
リコー 約2兆円  
オリンパス 約8000億円  
ニコン 約6000億円  

企業規模でソニーとパナが別格なのは言わずもがなだが、特にソニーはメーカーというより金融会社と言ったほうがもはや適切なほど、その筋の人から見たらデジタルカメラのイメージは希薄だろう。

そして企業全体の同期の利益率となるとさらに興味深い数値が..

利益率
オリンパス 10.5% 自己資本比率 36.5%
ソニー 10.2% 自己資本比率 20.8%
富士フイルム 8.1% 自己資本比率 60%
キヤノン 4.9% 自己資本比率 60.6%
パナソニック 3.9% 自己資本比率 32%
リコー 3.9% 自己資本比率 32%
ニコン 1.1% 自己資本比率 54%

売上高はその企業の規模を現すわかりやすい数字となるが、実際の企業体力は財務力といかに利益を生み出せる体質であるかにかかっており、利益率が高いというのは重要な要素の一つだ。

最も利益率の高いオリンパスが最も早くデジタルカメラ事業を手放しているのは面白い。自己資本比率が低いことからも分かる通り、それだけ株主の声が強く、デジタルカメラ以外の事業が優良且つ堅調で将来性が高いということを現していると言っていいだろう。

こうして数字で見てみると、オリンパスが赤字続きのデジタルカメラ事業を手放したのは株式会社として至極当たり前の判断であって、決して企業全体の業績不振が理由ではないことがわかる。

そしてもうお気付きだろうが、オリンパスとは逆にデジタルカメラ事業の割合が圧倒的に高いのに、利益率がかなり低いのが、かつての業界の雄であったニコンだ。

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

実際、ニコンの今年度の通期は500億円近い赤字の見通しとなることが分かっている。この上四半期だけですでに前年同期比約60%の減なので、新コロナの影響をモロに被ってしまっている。

オリンパスの身売り話を対岸の火事と思っている他のメーカーブランドのユーザーは多いが、実は今一番危うい状況に置かれているのがニコンで、第二のオリンパスの可能性が囁かれているのも同社という話だ。

実際のところ、オリンパスのデジタルカメラ事業割合は切り離しても本業にそれほど影響はなく、むしろ有望な事業に集中できるのだが、事業割合が圧倒的に高いニコンにはその同じ手が使えないのが、投資家から見たら不安材料でしかないということになる。

企業経営は選択と集中の見極めが大事と言われるが、そういう意味でオリンパスとニコンは明暗を分けた感があるな。

カテゴリ:写真・カメラ

雨ガッパを防護服代わりに使うという吉◯新喜劇かっていう笑い話は、まあ他所の自治体の話やし、近畿圏の動向は東京と違って北関東にはほとんど影響ないので、まあええんちゃうのぐらいに思っていたわw

が、先日から世間でネタにされてているイソジンが新コロナに効く(かも)!みたいな話はそうも言ってられない事態である。新コロナとは関係なく、普段からうがい薬としてイソジンを使っていた人が、近所の薬局で買占めによる在庫切れになっていて手に入らないと嘆いていたぞ。

多分問題は2つあって、そもそもポビドンヨードによるうがい行為で新コロナウィルス減退に効果があるという十分なエビデンスがないのに、それを商品名まで論って自治体のトップがメディアを通じて流布してしまったこと。商品名を出した時点でそれが店頭から無くなるという事態への想像力欠如、それこそイマジンが足らんちゅう問題やで。

百歩譲って、感染者が感染を広げないようにポビドンヨードによるうがい行為でウィルスを減らすのはアリだとしても、さも予防にも効果があるかのように公言してしまったことで、PCR検査をこれから行う人が偽陰性に診断されてしまう危険性をはらんでしまったことは、まさにPCR検査ハック的な行為の助長となっていまう恐れが出てきてしまった。

当の大阪府知事は「予防に効くとは言っていない」「誤解があるようなので」と言った感じで、さも受け手に問題があるかのように論点をずらして逃げの体制に入っているが、自分の言ったことに責任が取れないなら最初から言うべきではない。

普段の会見を見ていても、どうも当人にヒーロー願望があるような中二病的な様子が見て取れるので、専門家から報告があった内容を先走って自分の手柄にしてしまったというのが実際のところだろう。

雨ガッパ市長共々、普段から地元のメディアに諸手を挙げて祭り上げられ裸の王様状態なので、いざそれが全国区でニュースになって猛烈に批判を受けた時点で勇み足だったことに気が付いた、昨日今日はまさに生きた心地がしてないんじゃねぇのかな。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

長梅雨の影響か、庭のヤマボウシの一部が早くも色づき始めている。

実はまだ熟しておらず色づきは部分的なものなので、これで紅葉というわけではないと思うが、いつもと異なる季節の動きに惑わされているのは確かだな。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

オリンパスから事前のアナウンス通りED100-400mm F5.0-6.3 IS(35mmフルサイズ換算で200-800mm相当)と、ローエンドのカメラボディが発売される。

身売りが決まってから矢継ぎ早、と言いたいところだが、身売り話以前から決まっていたプロダクツだからまあ予定通りといったところか。

ローエンド機はおいといて、100-400に関しては似たようなレンジでED150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROという大物が年末に控えており、安いほうを先に出すのはマーケ的にセオリー無視..例えば安い方のEOS R6はR5より後に発売など..な気もするが、150-400はお値段が相当に張ると想像できるので、市場でカニバリズムはないと考えているのだろう。

マイクロフォーサーズではパナライカにほぼ同じスペックのレンズがあるが、こちらはテレコン対応である点がかなり魅力的である。パナライカの100-400は同社製のテレコンに非対応なのが残念なのでね。

価格的に意外に低価格に押さえられているし、PROレンズにカテゴライズされていないので性能的にどんなものか気になるが、望遠端400mmとED300PRO+TC-14の約420mmがMTF上では拮抗しており、なかなか良いのではないかという印象。

ただ、オリンパスご自慢のシンクロ5軸手ブレ補正に対応していない..それ故にPROレンズではないらしい..ので、スペック上は3段分の補正に留まっているのがやや残念。ややというのは、サンプル動画の補正を見る限りその数字以上にピタリと止まっているので、実質的な性能は気にするほどのこともないのかも。

パナライカを使っているので正直微妙だが、テレコンが使用できるのとE-M1系のカメラ内深度合成に対応するのは魅力的ではある。ただ100g少々の重量増と全長が3cm長いのを許容できればの話だけど。

ちなみに興味深いのがレンズ構成。ちょっと前に先行発売されたシグマの100-400ライトバズーカと、特殊低分散レンズの配置含め瓜二つなのである。センサーサイズとの関係からか後玉が若干小さいが、恐らく光学系はシグマのOEMかなと。それなら5軸手ブレ補正に対応していないのは何となく納得。

望遠ズームと言えば70-200mm F2.8クラスが人気だが、そのシグマの影響もあって最近は100-400mmクラスが主戦場っぽいね。先ごろキヤノンが発表したRFにも100-500mmが用意されているように、写真撮影の主役の座を奪いつつあるスマホとの差別化という意味で、超望遠レンジはこれからますますホットになるかもね。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

朝からうるさいセミたちに負けじと、仕事場の窓辺でウグイスがホーホケキョ。

こんな時期に鳴くのも珍しいと思いつつ、XFの超望遠ズームで網戸越しに撮影。さらにもう1歩踏み込んだところで気が付かれて逃げられた。