年別アーカイブ : 2017

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マガンたちが集結する朝の雁行狙いのベストな時期は11月上旬だが、その頃になると刈り入れが済んでしまっているのが常だ。こういう整然とした豊穣の景色を俯瞰して狙えるのは今この時期をおいてない。

ということで、100mほど上空からみちのく米どころの黄金の海を空撮してみた。

DJI Mavic Pro

DJI Mavic Pro
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けあらし立つ

2017/10/12

気象用語でいう蒸気霧のことを北海道では毛嵐(けあらし)と呼ぶ。彼の地では海上に湧き立つ様子をそう呼ぶとのことだが、北日本全般では川面や湖沼の水蒸気もけあらしと言っているようだ。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

この季節の伊豆沼も冷え込んだ朝によくけあらしが立つ。そんなタイミングで朝の雁行に出会えれば最高だが、こればかりは生きもの相手だけにそのシナリオは運に左右される。

この日の朝もあらかたマガンたちが飛び立って行った後にけあらしが見られた。

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むらさき色々

2017/10/11

赤紫、青紫、パープル、バイオレット。刻々と変化する日没直後の空の微妙なトーンを表現するのは、ベルビアモードの独壇場だ。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR
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伊豆沼と言えば朝のねぐら立ちが有名であろう。日の出を合図に万の単位の大群が一斉に沼から飛び立つ姿は、さながら一大スペクタクルの様相だ。

人の影響もあってか、昔に比べてガンたちの集まり方に変化が見られ、以前のように伊豆沼に集中するのではなく、近隣の蕪栗沼辺りをねぐらとするグループが増えているようである。

ただ、日の出をバックにした朝の雁行をフレームに収められるのは、立地的に獅子ヶ鼻の土手上であることに変わりはないので、観ることよりも写真をそれなりにキレイに撮るのが目的であれば、選択肢は他にない。

もっともそんなことが言えるのは肝心の主役たちが集まってこそなので、時期で言えばまだ一ヶ月近く早く、ガンたちが少ないこともあって、カメラマンの姿もまったく無かった。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

マガンは漢字で真雁を当てる。タラの仲間のマダラ(真鱈)同様、同族の仲間内で普遍的な意味合いがあると同時に、人から見て最もそれらしい代表種とも言えよう。近縁のヒシクイも日本で越冬する個体群がいるが、数の上ではマガンのほうが多い。

一般的にカモなど水鳥の仲間は夜行性の種が多く、夜間に採餌に出かけて夜明け前にねぐらに戻ってくるケースが多い。冬季の日中、オナガガモやマガモなどカモ類が湖沼にプカプカ浮いている姿を見かけるのはそのためである。

ハクチョウを含めガンの仲間はその逆で、前述の通り湖沼で夜を過ごし夜明けとともに採餌に出かけるため、日中に田んぼなどで落ち穂を拾う姿を見かけるのである。

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昨晩は地元有志から松茸酒の歓待を受け、夜半まで飲み明かしていたため更新はサボり。

その北東北の山中での一仕事を終え、ひとまず南下。ただ、秋の行楽連休で東北道の渋滞の列に加わるのは勘弁なので、途中下車して別働でみちのく撮影に訪れていた写真仲間と雁の里で合流し、再び某所にて酒宴の輪に加わる。

昨夜はシカのラッティングコール、今晩はマガンたちの落ち着きのない甲高い声を肴に、みちのくの旨い酒にほろ酔い気分だ。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

東北最大の水鳥の越冬地である伊豆沼を訪れるのは、15年の上を数える久しぶりのことである。

到着する頃にはすでに陽は沈んでいたが、おぼろげな記憶を頼りに獅子ヶ鼻の土手の上に立つと、カハンカンハンというよく響く声が刈り入れ前の田んぼに響き渡り、あちこちで落雁の様子が見られた。

数万を数える越冬個体群の本体はこれから到着とのことだが、久しぶりに見るマガンたちの賑やかな帰投の様子は、毎年のように秋の数日間を沼の畔りで過ごした若かりし頃をフラッシュバックさせるには十分であった。

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北東北の雨の林道にて。意外に紅葉が良い感じだった。この撮影のすぐ後、目の前をクマの親子が足早に林道横切るが笹薮の中に入られて撮影はならず。

雨はこれを書いている時点では上がっており、明日は快晴の良い天気になりそうだ。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR
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微妙なトーン

2017/10/6

今朝はこの秋一番の冷え込みだった。吐く息が白いのは今シーズン初。そんな関東は午後から雨らしいが、今回は明日には回復するだろう。

久しぶりに遠出をする予定だったが、急遽単発で簡単な仕事が入ったこともあって出発を延期することに。どうせ明日は終日雨模様らしいので、まあいいかって感じ。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

望遠で狙うとシャキッとしないので、逆の効果を狙ってクラシッククロームで撮影。こんな微妙なトーンを拾ってくれるX-Transセンサーとフジの絵作りは素晴らしい。

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中秋の名月

2017/10/5

昨夜は中秋の名月。月齢では今宵が満月だが、残念ながら曇ってしまって月は見えず。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR
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朝早く、隣家からアオー・アオーという独特の鳴き声が聞こえてきた。声の主はアオバトで、近所では通年見かける留鳥である。声も遠目ではあれ普通に聞くのだが、さすがに隣の家の庭木で姿を見かけると思わなかった。

レンズ交換をしているヒマがなかったので換算300mm相当で証拠写真を撮ったが、窓を開けたこちらの動作に警戒してすぐに飛び去って行った。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

アオバトを漢字で書くと緑鳩。英名でもGreen pigeonなので色が名前の由来であるのは洋の東西を問わず共通のようだ。実物を見ると青じゃねぞ、緑だよなとよく言われるが、古来から緑を青と称していた..昔は色を現す漢字が少なかったらしい..ことがその理由だろう。

個人的にはやはりその独特な鳴き声も名前の由来に関係していると思う。声は聞くがなかなか姿を拝むのは難しい鳥なので、まずは声、そして実際鳴いている姿を見たら緑色だった、ではアオバトと呼ぼうってな感じでね。

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赤城高原の紅葉はまだもう少し先のことになるが、窓辺から望む上越国境の稜線部が色づいてるのが見て取れる。

FUJIFILM X-T2 / FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

今の時期、谷川連峰の中では仙ノ倉山がもっとも早く朝日に照らされる。

FUJIFILM X-T2 / FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

朝日岳の東斜面も草もみじとなっているのが判る。

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