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胡麻塩頭

2017/1/31

カケスはよく見かける鳥だが、これが意外に撮影は難しい種類の鳥である。

不用意に近づくと一定の距離を保って逃げていくし、逆に近づいてきたかと思うと、全身をさらすこと無く常に木の幹や枝の陰から覗く感じで、こちらを観察しているように思う。

カラスの仲間なので頭の回転がよく、記憶力も他の鳥よりはあるようで、好物のドングリなどを貯食する習性がある。ま、時々忘れてしまうこともあるようだが、そういった何気ない行動が、森を作る手助けをするわけだけどね。

そんな用心深いカケスが、毎朝うちの餌台にやって来る。滞在時間は一時間もいないのだが、ほぼ毎日姿を見せる。

シジュウカラやスズメを蹴散らしていつも威張っているヒヨドリも、そんなカケスには一目置いているようで、森のワンダラーが訪問している間は離れた梢でジッと見守っているから面白い。

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人懐っこい

2017/1/29

意外だが、この冬一番餌台に来るのが遅かったのはヤマガラだ。正月明けてもなかなか姿を見せなかったので、いつも来ていた個体は落ちてしまったのかもしれない。

小鳥とは言え、野生下でも何事もなければ10年ぐらいは生きると聞いたことがあるが、それとて餌が十分に摂れての話だ。

さらにタカやフクロウなど猛禽類に常に命を狙われるわけで、食う騒ぎの以前に食われる心配をせねばならぬは、野生動物の世の定め。弱肉強食の世界は甘くないね。

同じカラ類でも、シジュウカラはその冬最初に餌台に来た時は警戒心のかたまりだが、ヤマガラはやって来ていきなり警戒心ゼロ。とにかく人懐っこい。

ヒマワリを餌台に補充している側から、ニーニー鳴きながら目の前の枝にやって来て、今か今かと待っている。その内掌からヒマワリを持っていくようになると面白いかもね。

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冬の赤い鳥

2017/1/27

庭の東側から、ヒッ、フッといった独特の短いフレーズの地鳴きが聞こえてきた。

2階の窓辺から外を見下ろし、秋に刈り残してそのまま枯れた法面を探していると、ほどなくベニマシコを2ペア見つけた。餌台の喧騒をよそに、ひっそりと庭の端をうろつくあたりは、なかなか奥ゆかしい鳥である。

毎日は見掛けないでの、うちの庭に居着いているわけではないものの、近くで採餌しつつ越冬しているようだ。

猿のように顔が赤いところから、和名は「紅猿子」と書く。冬羽はピンク色で夏ほどのインパクトはないものの、冬に咲く赤い花のごとく美しい。

本州では冬鳥だが、繁殖地の北海道では夏鳥である。いずれまた夏の原生花園で出会いたいものだ。

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ムンクの叫び

2017/1/26

庭先にノウサギの足跡が付いていた。確かうちには番犬がいるのにおかしいぞw

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流氷初日

2017/1/25

稚内で平年より19日早く流氷初日になった。網走より先に初日を発表するのは、観測史上初めてのことらしい。網走のほうが稚内より南なのに例年初日が早いのは、海流の関係と北寄りの風によるものである。

そんな北海道では、先日占冠村で今シーズン最低の氷点下32℃を記録した。さすがにそこまではないにしても、赤城高原も大寒前後から連日のように冷え込んでおり、氷点下10℃前後を行ったり来たりしている。

明日は寒気も緩んで暖かくなるようなので、軒の上の今にも落ちそうでいてなかなか落ちない雪の塊が、一通り落ちてくれることを期待している。

時折、日中に日が当たって緩んだ屋根の雪が、ドサドサと落ちる音がする。

その度に餌台に集まっている小鳥たちは驚いて逃げていくが、早くから餌台にやって来ているシジュウカラは慣れてしまったようで、遠くまで行かずにすぐにまた戻ってくる。

早よどけ

2017/1/24

よそ者が増えてなかなか餌台が空かないので、ちょっと怒っているふうのうちのスー。何となく眉間に怒りマークが付いているっぽい?

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花鶏

2017/1/23

時折、仕事場の窓辺にオレンジ色の鳥影が飛び交っているのが目に入る。初冬くらいまでならジョウビタキもいるが、雪が積もるとさらに平地に移動してしまうので、この時期はほとんど見かけない。

寒風に震えつつ窓辺から望遠レンズを出して庭木の陰を探すと、20羽ほどのアトリの群れが、雪上に顔を出している木の芽を食べているのが観察できた。

花鶏と書いてアトリ。花のように鮮やかな色合いから付いた和名だが、これは当て字であり、読み方のアトリは「集まる鳥」が転じてアトリと呼ばれる。

うちの近所では見かけてもせいぜい20〜50程度の群れだが、年によっては数十万羽という大群が目撃されることもある。

そんなことで、名前の通りいつも群れで行動しているイメージが強い鳥である。

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シジュウカラ4羽に相当する大食いは、ヒマワリの種大好きのシベリアからの旅人こと冬鳥のシメ。

例年はうちのヒヨドリに執拗に追い回され逃げ回っているのだが、今年の個体は結構強気で、ヒヨのスクランブルにもめげずに終日やって来る。

カラ類がヒマワリの殻を突いてこじ開けるのに対し、シメは嘴で器用に回しながら殻を割る技を見せるところから、付いた別名は「豆回し」。

シジュウカラが1つ食べる間に2つは食っているので、2羽が交互にやってくるとその消費率は推して知るべしだ。

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賑やかさ増す

2017/1/21

大寒を過ぎ、近所が雪原と化して常時雪景色となって以降、ウッドデッキ前の餌台のヒマワリの消費が一気に早くなった。

先週までは2ペア4個体だったシジュウカラが、それぞれお隣さんを連れ立ってくるようになり、今は4ペア8個体が入り乱れてヒマワリの争奪戦を繰り広げている。

これだけ賑やかだとカラ類以外にもやって来るため、朝だけでなく午後にも補充しないと餌の催促がやかましい。

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森へ帰る

2017/1/19

誰かが掌を着いたような真新しい跡を見つけた。夜間、人目を忍んで近所の空き地で採餌していたノウサギが、明け方、新雪を踏み締めながらねぐらへ帰って行ったようだ。

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