何を隠そう、と言っても別に隠していなのだが、TMは自他ともに認めるとんかつ好きである。さすがに寄る年波に勝てず、昨今はたまにしか食わないが、若い頃は三度の飯がとんかつでもオッケーな胃袋スペックが自慢であった。
サラリーマンだった若い頃、シャンゴ風スパゲッティ..知る人ぞ知る群馬名物なので知らない人はググってね..の大盛りを昼と夜に食ったのは今となっては懐かしい記憶だ。
群馬県で言えば、前橋、桐生、高崎、それに下仁田辺りも近年はカツ丼を名物として前面に押し出しており、実際、赤城山の南面から前橋にかけて養豚場が多く、前橋市は豚の町としても売り出している。
カツ丼は、世の中的には卵でとじたタイプとソースカツ丼の2種類に別れるが、個人的に後者のバリエーションであるタレかつ丼が好みだったりする。さすがにキャベツが敷かれたソースカツ丼は勘弁なのだ。
で、ようやく件名の沼田とんかつ街道の話になる。
何故に沼田がとんかつを売り物にしているのかは定かではないが、国道120号沿いに点在する店が徒党を組んで、上州沼田とんかつ街道と銘打っているのだ。最近では、昨年のブラタモリ沼田編で紹介があって、若干知名度が上がったとの話もあるようだが、定かではない。
と、長々と前置きしておいて、いざ紹介するのは実はとんかつ街道とは何の関係もないw、JR沼田駅前にある「山彦」である。
その厚さは驚異的。高さ4〜5cmはあろうか、かつ一切れの幅より、切り口の断面のほうが高いwのである。よくぞこんな肉厚で火が通るものだと感心する..実際注文してから時間が掛かる..が、素晴らしく柔らかくて肉の旨味を堪能できる。
老夫婦で切り盛りしている古い店で、その昔、尾瀬に通う登山客で賑わったことが、店内に山積みされた古い山渓から見て取れる。
店構えと店内はそれこそ某テレビ番組のき◯なシュランにでも登場しそうな雰囲気だが、このロースとんかつ定食が破格にリーズナブルな価格で食べられるのは、TM的には三つ星なのである。
そしてこの店の存在を、つい最近まで知らなかったのが不覚と言わざるをえない。どう考えてもこの先何年続く判らない..ご主人失礼!..わけで、しばらくはとんかつ食うなら山彦へ通うぞと固く心に誓うのであるw