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ヒグラシ鳴く

2021/7/13

映画を観たと言えば、当然「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」の最終2作品も鑑賞済みである。

通称「るろ剣」は漫画原作で、少年ジャンプ連載だったのでそれ自体は荒唐無稽な創作ではあるが、幕末から明治までの時代設定で尚且一部の登場人物はよく名の知れた実在の人物ということもあり、純粋にアクション時代劇としてみても十分見応えがある。

戦国物など最たるものだが、水戸黄門でも暴れん坊将軍でも時代劇自体が講談など作り話の延長にあるわけで、いわゆるフィクションなのだから、空高く飛んだりするような漫画要素を可能な限り抑え込んで、いかにも史実っぽく作り込んであるのはさすがである。

とりわけ主演の佐藤健の身体能力の高さは特筆で、時代劇にありがちなチャンバラ劇をハリウッドアクションに遜色ないものに仕上げているのは、大友啓史監督の手腕と相まって日本映画史に残ると言っても良いだろう。

実写版るろ剣は10年前に公開された1作目から5作すべてがつながっているが、最終作である5作目のThe Beginningがその名の通り1作目の冒頭につながっているので、実は作品の流れがループしているのも面白い。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨晩の雷雨に打たれたホタルブクロが濡れている。ホタルこそいないが、小さな虫であればこの中で嵐をやり過ごすこともできようか。

夜半には相変わらず夕立がやって来るが、ここ3日ほど続けて夕刻になると庭先でヒグラシが鳴き始めているので、やはり梅雨明けが近いのは間違いないようだ。

朝からお天道様を拝めるのはえらく久しぶりである。

先日も書いたが今年の梅雨は本当に晴れ間が少なく、山へ出掛けよう感を見事に削がれる。現地にいるうちに雨が降ってくるのは仕方ないことだが、出かけるタイミングで降っているとどうにも億劫になってしまうな。

では晴れたから山へ行けるかと言うと週明けなんでそう上手くはいかないんだな、これがw

FUJIFILM GFX100S / GF63mmF2.8 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM GFX100S / GF63mmF2.8 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

先週「ゴジラvsコング」を観てきた。

まだ上映期間中なのでネタバレは控えるが、前作同様に子供の頃に観た東宝チャンピオンまつりそのもので、まあ正直観なくも良かったな。前作のキングギドラ編が面白かった人には問題ないだろうなとは思うが。

世界のケン・ワタナベはその前作で死んだ設定なのでもう日本人俳優は出ないだろうと思っていたら、小栗旬が出ているのは驚いた。ハリウッドに挑戦するというようなニュースは見た覚えがあったが、それがゴジラだったとはね。

まあその小栗君もその設定いる?というのが正直な感想で、誰がやっ..おっと誰か来たようだw

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ちょっと前に新コロナ禍で延期に延期を重ねた末にようやく上映された「閃光のハサウェイ」を観てきたが、ガンダムシリーズで初めてモビルスーツの機体の質量と重力を感じた作品だったかも。

シリーズ全般が宇宙世紀が舞台なのでそのほとんどは宇宙空間だから無重力なのは当然だが、それでも物語の進行上、地球上やコロニー内部でのシーンもあるので、すべてが無重力というわけではない。

設定上何十トンもある機体がジェットエンジンの推力で動き回ったり、地上に着地すればそれなりに周囲に影響を及ぼすのは自明の理。

例えば米軍のオスプレイが離着陸するシーンを間近で見れば判る通り、あれだけの質量と推力のある物体が簡単にその辺に降り立てるものではないので、市街地での戦闘シーンの描写は「あんな感じになるだろうな」というのを感じさせるほどのリアリティだ。

ちなみに最初に重力を意識したのはファーストと呼ばれるガンダムの初代作品。それまでの宇宙物で言えば宇宙戦艦ヤマトでは艦内でもクルーは普通に歩いていたが、ガンダムに登場する艦船内では無重力で浮遊しているので、常に何かに掴まって移動していた。

それと地球への降下シーンで、ジオン軍のザクは大気との摩擦で燃え尽きるが連邦軍のガンダムは大気圏を突破できる性能という、なかなか無理のある設定だったのは子供ながらによく憶えている。地球へは降りるのではなく、自身の質量の重さで落下していくというあの感覚だ。

ちなみに作中の舞台は地球上の南シナ海付近で、街並みや遠景の描画は実写映像から起こしていると思われ、かなりリアルに描かれていて、もはやアニメーションというジャンルではない感じ。

それだけにモビルスーツというSF上の軍用機体をあたかも実在するかのように動き回らせるのは、前述の重力感含めなかなか見応えがあった。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Classic Nega.

閃光のレタス畑。

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エヴァ完結

2021/3/23

時間をやりくりして「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観てきた。

ヤマト・ガンダム世代とあって、テレビシリーズをリアルで観ていなかったこともあり、それほど本シリーズに思い入れはないが、続き物の完結編とあっては観ておかねばなるまい。

ネタバレご法度なのでストーリーについての評は控えるが、想像していたのとは真逆の結末であったことは確か。それに回収されてない伏線があった..それどころか謎が増えていたぞw..が、それでも一応筋は通したことになるのだろうね。

尚、昨日NHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観ておくと、いろいろ演出意図が理解できるシーンがあるぞ。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / Classic Nega.

最初にエヴァンゲリオンを観た時に感じたことで、前述のNHKの番組内で庵野本人も言っていることだが、同作品が他のアニメーションと決定的に異なる点はカメラアングルにある。

本来アニメは自在にシーンを描くことができるはずが、多くのアニメでは意外に人目線から外れるようなアングルや視点移動は少ない。

実写映画でも同監督作品のシン・ゴジラを意識して観るとよく分かるが、寄ったり引いたり見上げたり見下ろしたりとにかくカメラアングルについては自由自在である。

この辺りのカメラワークは映像作品だけでなく、写真の分野でも手法として取り入れるのは面白いだろうね。

映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の累計興行収入が歴代最速で300億円を突破して、現在1位の「千と千尋の神隠し」を抜き去る勢いだそうだ。

結局うちでもNetflixでテレビアニメ版を観てしまって、映画がその続きだと知ってさてどうしようかという状況にあるくらいだしw

我が県の新コロナの感染状況は妙に安定して多く推移しているので、年末にかけて今以上に感染拡大が広がらないうちに観てこようかどうしようか、それともコミックのほうを全巻大人買いか、という二者択一の状況に←今ここw

それにしてもエンタメ分野の興行成績で300億円を叩き出すのは素直にスゴイなぁと思うと同時に、そんな簡単に稼げる数字じゃないよなぁとも当然思うわけだなこれが。

そう考えると、取り巻き腰巾着のバカな思いつきに乗っかって国民の税金を500億円も使ってドブに捨てたアレノマスクがいかに無駄の極みだったか。その500億があればどれだけ医療機関や医療従事者、それにイベント関係者や飲食店を助けられたことか。

想像力や計画性の欠片もない無能な為政者たちに舵を取られる我が国こそ、税金の無駄遣いという無限列車に乗せられているようでむかっ腹が立つ思いだ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

年末寒波がやって来たようで、昨日辺りから急激に冷え込んできた。今朝の外気温はいきなり氷点下6℃まで下がり、うっかりして外水道が凍ってしまった。

新潟側が大雪なのは天気予報を聞くまでもなく、月夜野から北は終日雪雲の中であったが、沼田から南も今晩辺りから雪が降り出し、明日は赤城高原も終日降雪となる模様。

これでようやく北部の山々は根雪になる感じだな。

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新コロナ禍で例年とは諸々異なるのは仕方なきことで、映画鑑賞の機会がないのもその一つ。

正月明けに「スカイウォーカーの夜明け(字幕版)」と「AI崩壊」を観に行って以降はゼロで、まあ観たい映画が軒並み延期になっているのでこればかりはしょうがない。

最近は漫画原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場版が話題で、歴代の興行成績を尽く塗り替える破竹の快進撃だとか。

が、そう言われると逆に観る気が起きない天の邪鬼が目覚めるのは昔からでw、一斉を風靡した「君の名は」も一年後にようやく観たぐらいだし。

連載は少年ジャンプらしいが、原作をまったく知らない..ワンピースは読むがコミックだしね..身としては、家人ともども本件に関する世間の話題は蚊帳の外だ。

子供と観に行ったという仕事仲間から「仇討のための鬼退治」と言われて、それなら桃太郎が主人の仇討に行く忠臣蔵みたいな話か?と聞いたら微妙な顔をしていたぞw

そう言えば、依然としてキングダムの第3シリーズが再開せず、さらにゴールデンカムイの第3期もいまだ始まらず、日々悶々としているが、毎日のようにNetflixがオススメしてくる「ジョジョの奇妙な冒険」を何気なしに観始め、最近ようやく「黄金の風」まで到達←今ここw

ジョジョの原作漫画はバルブ時代のサラリーマン期に「ダイヤモンドは砕けない」まで読んでいて、懐かしくもおぼろげに記憶があったが、「黄金の風」はNetflixで初めて。で、さらに原作はまだ続編が続いていると倅から聞いて驚いている次第。

そしたらNetflixが今度は「鬼滅の刃」のテレビアニメをオススメしてくるようになっていて、ジョジョを観終わったら観てしまいそうで怖い。

怖い?だって万が一ハマると映画館に足を運んでしまいそうじゃんw

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / velvia

暗いトンネルの出口の向こうはまさに夜明けの光。そう、ようやく月末との戦いを終えて月初へと解放されたw

でも早いねぇ、もう11月か。まあワシ屋にとってはシーズン突入ではあるので、少しはうろつかないといかんよな。

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俳優の渡哲也が78歳で死去との報道あり。若いときは天下の石原軍団でアクション俳優としてならした同氏も、後年は病気がちの印象が強かったが、最後は呼吸器疾患の影響か肺炎という話だ。

もともとは日活出身のいわゆる映画スターだが、我々の年代だと石原プロ制作の刑事ドラマの印象が圧倒的に強く、太陽にほえろの石原裕次郎と並んで、渡哲也と言えば大都会と西部警察というのは合言葉みたいに当時のヒーローだったな。

特に西部警察は、あの当時観ていても刑事ものとしてはなかなか枠を超えたはっちゃけたドラマ番組だった。警視庁の所轄署なのになぜか捜査課総出で地方に出張したり、とても車検通りそうもない特殊車両を何台も保有していたり、九州でも北海道でも出張先にその自署の警察車両で出向いたり、逮捕前でも容疑者に問答無用で発砲したり。

特に渡哲也演じる大門団長が、ショットガンでヘリの機上や遠距離から狙撃するシーンは、子供ながらにも「あり得ねぇー」って突っ込みながら観ていたなw あと、自身のことを「自分は」っていう言い回しはけっこう流行ったぞw

ダーティハリーのファンだったこともあって、キャラ的にはくわえタバコで44マグナム(S&W M29)をぶっ放す寺尾聰演じるリキも好きだったな。

そうそう、日産スカイライン2000GT(通称ジャパンターボ)をベースにした特殊車両である初代マシンXには、証拠撮影用にカメラが搭載されていて、それがニコンF3+モータードライブMD-4で、しかも250フィルムバックのMF-4を背負っていたのをよく覚えている。

渡哲也もそうだが、この春に新コロナで亡くなった志村けんもしかり、もうそんな歳だと言われれば確かにそれは否定はしないが、我々の子供の頃のテレビのヒーローたちが次々に亡くなっていくの見送るのは、まあ何とも寂しい限りだな。

ちなみに、太陽にほえろや西部警察のように主人公たちが走って、殴って、撃ってという刑事もののテンプレがあったからこそ、その後にリアルさを追求してヒットした踊る大捜査線が生まれたと言っても良いだろう。

何はともあれご冥福を祈ります。

RICOH GR DIGITAL

北海道の登別と洞爺湖を結ぶオロフレ峠より登別方向を望む。

オロフレ峠は40年近く前に西部警察のロケが行われたことで、その筋の人達には聖地巡礼的な場所らしい。もっとも当時の番組内容はまったく覚えていないし、もちろん聖地巡礼で訪れたわけもなく、まったく別件で立ち寄っただけだけどw

道路自体は名前の由来でもあるオロフレ山にトンネルを通しているので、実は峠自体は開通していない。どうも地勢的に難所だったようで、途中で工事を中止しているようだ。

そんなことで、ロケで爆破や車輌の転落などが日常茶飯事だった石原プロの目に止まったのだろうと推察。

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日本沈没

2020/7/21

Netflixの「日本沈没2020」を観た。

現代が舞台なので原作とかなり異なる設定もあってか、実写版の旧作を知っているがゆえに終始これじゃない感が漂っていたのが正直な感想だ。

登場人物が見ていないものは描かない今風?の展開なので、プレートに引きずり込まれ沈みゆく列島の惨状など、状況の説明シーンがほとんどないのが評価分かれるかな。

ご都合主義的な登場人物の演出が散見されるが、そこはフィクションたる創作の世界なので、目くじら立てるほどのこともあるまい。いちいちそこにツッコミ入れていたんでは、巨大ロボットが二足歩行したり、戦艦が宇宙へ飛び立ったり、怪獣がが口から熱戦を吐くアニメにもエビデンスが必要になるぞw

それと日頃から日本人スゴイ!とか民度が高い!とか言われている..というか日本人自身が勝手にそう思っている?..せいか、日本人の描かれ方が酷いとかなんとか、SNSでは反日のレッテルが貼られているようだが、いざとなればあんなもんじゃね?と個人的には思っている。

人によっては日本列島が海の底に沈んで無くなるというSF設定自体が反日っぽく感じるだろうし、そもそもそんな状況下で果たして行儀の良い日本人を演じていられるものか、そこは疑問符が付くところだ。

それより実世界で永田町や霞が関界隈に頭の悪い船頭が多すぎて、本当に日本が沈没しそうでそっちの方が怖いわw

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

蒸し暑いって言えば蒸し暑いのだが、汗だくだくの猛暑かって言えば今のところそんこともなく、つくづく今年五輪やれていれば暑さ対策に苦労する必要がなかったなと。

そんな東京五輪も今のところライカ、いや来夏に開催すると粋がっているが、まあまず無理だろう。出場を目指している選手にはアレだが、早めに諦めたほうがそれだけ無駄な金使わなくて済むので、決断は早いほうが良い。

金を使うべきは今はそこではない。それだけは確かだ。

そう言えば、日本沈没2020もこの夏に東京五輪が開催される前提だったっぽい構成だったな..

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日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の3冠を「新聞記者」が獲ったようであるが、これに正直驚いた。

真正面から現政権批判を描いている上に、原案は政権批判の急先鋒的な現役の女性記者で、しかも主演の女優は韓国人なのである。多くの日本人が好まないであろう条件が揃っている上に、数字の上でまったく振るわなかったと評されている興行成績からして、そもそもノミネート自体が奇跡なのであるから。

ビートたけしこと北野武監督が以前から批判している通り、日本アカデミー賞自体が大手配給会社..東宝、東映、松竹、大映(角川映画)..の持ち回り的な受賞と批判されてきているので、個人的にも出来レース選考と興味が薄かったこともあって、より今回の同作品(配給はイオン系列)の3冠は驚きなのである。

結果的に映画は興行成績がすべてのところがあるが、米ハリウッドなど映画関係者には時の政権に批判的な勢力が多いのは世の常で、そういった力学が日本の映画界にも働いたと見る向きもある。

その点で、近年テレビ離れが進んでいるとは言っても放送の場合は報道という側面も持っているので、電波と放送免許の許認可権を持つお上には逆らいづらい。実際テレビ局がかなり現政権に忖度しているのは明らかなので、映画界隈とテレビ界隈では向いている方向がかなり違うということがあらためて明らかになったわけだ。

ちなみに同映画について、個人的には以前書いた通り「盛り上がりもオチもない」というのが正直な感想なので、特に作品として過大に評するところはないが、外聞を気にすることなく出演した松坂桃李にはエールを送りたい。

戦隊レンジャーもので出てきたチャラチャラしたイケメン俳優だと以前は思っていたが、本作然り、日本のいちばん長い日での青年将校役、濡れ場を堂々と演じた娼年、映画版のMOZUでは狂気のテロリスト役なども演じていて、なかなか気骨のある若手俳優だなと思っている次第だ。

FUJIFILM X-T3 / XF16-80mmF4 R OIS WR / CLASSIC CHROME

大荒れに荒れた二日間が過ぎ、赤城の沢の水も午後には気持ち温んだかな?という感じ。

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シネスコ

2020/2/15

シネマスコープは画面の縦横比を1:2.35で投影する昔の映画の種類の一つで、米の20世紀フォックスの商標である。

1:2.35ということで、最近の動画でお馴染みの16:9に比べるとかなり横長の印象が強いが、写真でそれを意図して決定された構図だとなかなか力強い作風になる。

昨秋、シグマのfpを検討している際、出力画像のアスペクト比に21:9というのがあって、それがシネスコを意識した縦横比であることはすぐに判った。

デジタルなんだから3:2とか4:3を編集でトリミングすれば同じではないかという意見もあろうが、さすがにそこまで横長になることを前提にフレーミングするのは難しいので、やはり最初から21:9が用意されているほうが良いのは自明の理だろう。

実際、某企業さんのWebサイトを立ち上げた際、デザイナーからトップページのキービジュアルを昔のシネスコ映画みたいな横長にしたいので、そういう感じでカルーセル用画像を揃えてほしいと依頼されたことがあった。そこで普通に撮って上下トリミングしたのだが、意外にしっくり来なかったのはやはり最初からそのアスペクト比を意識してフレーミングしてないからだなと思った次第。

個人的な作品ならばキッチリとフレーミングすることになるが、商業写真の場合はトリミング前提で20%程度マージン空けて撮影することが慣例だ。場合によっては縦でも横でも使えるように撮影することもある。

だが、ことシネスコの21:9ともなると、最初からそれを意識した構図のほうがインパクトあるのは間違いないね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

ということで、最近はわざとシネスコを意識した構図で撮ることがある。

ただ、フジもパナもオリンパスも21:9に相当するアスペクト比が用意されていないので、16:9でフレーミングして上下を30%程度トリミングする前提で撮るようにしている。

パナとオリンパスではハイレゾショットが使えるものの、何れ画素数の半分を捨てることになるので、こういうトリミング前提の画作りをするなら、最初から高画素機を使うのもアリだろうなとは思うw