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8K、8Kと熱病に冒されたように8Kを口にする人が多いが、それもEOS R5の登場で少しは溜飲が下がったことだろう。だが、R5を手にしたからと言ってことはそう単純ではないことを思い知るのは時間の問題に思う。

まず、R5の8Kがそもそも実用的なものかという話。やはりすでに熱暴走の噂が出ており、それが事実だとすると8Kで撮れることは撮れるがよくフーフーして使ってねw、みたいな感じになると思われ、昔のソニーα7Sのように一旦ヒートアップすると熱暴走して強制シャットダウンみたいになるのではないか。

R5の意匠をマジマジ見てもどこにも冷却用の排気口やファンは付いてないので、一度熱暴走したら十分冷まさないとすぐに使えないと思われ、8Kに期待する人にはこれはかなり致命的。高ビットレートの動画機に冷却構造が必要なことは、専用の業務機は無論のこと、パナのS1Hやシグマのfpを見てみればその辺りの造作はよく分かる。

50万円で8K RAWが撮れること自体がまあバーゲンプライスと言えばそんなもんだが、本来なら同社のC700のような価格帯まで行く必要があるのは推して知るべしだ。しかもそう遠くない未来に、ソニーα7S3とパナのS1Hの8K版にひっくり返されそうな予感がヒシヒシで、やっぱり某C社はスペック番長だったなというオチかw

そしてさらに問題はデータ量だ。情報ではクロップなしの8K30P DCI RAWを512GBのCFexpressカードに約20分ほど記録できるようだが、ALL-Iにしてその半分だとしても約40分程度ということになり、わずか1日の撮影で1〜2TBの容量を食うことになる。

これは下手すれば毎週のようにSSDとバックアップ用のHDDを買わないとならないことを意味し、4Kの初期の頃にもよく揶揄されたHDD貧乏まっしぐらという事態になる可能性大だ。いや、4Kの頃の比ではないなこれw

しかも8Kの撮れるカメラを買えばそれで終わりと考えている呑気な人が意外に多いが、CFexpressカードは512GBともなると5〜7万と高価で、バックアップまで用意すれば軽く10万超えとなり、その上PC含めモニターや専用のカードリーダーなど周辺機器の買い替えも必要になって、投資総額は馬鹿にならないぞ。

8Kはやらないのか?と商売柄聞かれることもあるが、今のところすぐに手を出す予定はない。8Kのアウトプットは特殊すぎて需要がないので、今のところGH6の仕様待ちである。S1HがあるのでGH6は6Kという予想もあるが、ソニー製の4100万画素センサーを使うとなれば必然的に8Kになる可能性があるので、まあそこは成り行きだなw

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

林の方から聞き慣れない甲高い声が2声ほど聞こえた。声のした方向の林縁を探していると、アカマツの隙間から中型の猛禽が飛び出してこちらに向かってくるのが見えた。

最初はいつものノスリか?と思って林数枚撮影したところで、こちらに気が付いて向きを変えて反対の杉林に入って見失ったが、写真を確認したらハチクマの雄であった。盛夏に空高く飛んでいるのをたまに見かけることはあったが、この高さ近さは珍しいな。

ハチクマ(蜂熊)は文字通りハチを食べる習性があり、見た目もクマタカに似ているという点でその名前がある。サシバ同様に夏鳥なので春に南から渡ってきて日本で繁殖し、秋に越冬のため東南アジアへ渡ることで知られている。

クマタカに似ているとは言うが、夏の終りとかに遠い稜線上に陽炎とともにフワフワと浮いてくる姿を見ていると、時々天狗様と間違ってしばらく追ってしまうことがある。

ちなみにクマタカのことを業界用語でKと呼ぶ。それ故にハチクマもハチKと呼ばれて区別されている。ハチK、8Kでお後がよろしいようで..

キヤノンからEOS R5とR6が昨晩公式に発表された。

事前にこれでもかってぐらい情報がダダ漏れ..まあ内部からの意図的なリークだろうけど..だったので、発表された内容に新鮮味は感じられなかったが、業界きっての出し惜しみ番長wの面目躍如で、ようやく本気を出したかってところだな。

詳細はネットにぞろぞろと出始めているので気になった点をいくつか論っておこう。

まずR5はなんと言っても8K30Pが話題だ。コンシューマ機で8Kが撮れること自体は世界初だが、最長20分の時間制限という条件付きであるというのは事実だった。これは何となくソニーのα7S同様に放熱の問題が出てきそうな予感。ま、映像を扱う者としては8Kよりどちらかというと4K120Pのほうが画期的だけど。

両機ともに同社としては初のボディ内手ブレ補正搭載機で、公称最大8段分というから、35mmフルサイズとしてはかなりがんばっている。オリンパスが7.5段なので、常にスペック番長を目指すキヤノンにしてみれば、数字の上だけは何としても超えておきたかったのだろうと推察w

ただ残念なのは公式ページの作例(滝の流水シーン)。RF24-105mm F4で2秒というデータだが、手ブレ補正の作例なのに思いっきりブレているのには笑ったw そもそも最大8段の補正条件は件のレンズとの組み合わせと称しているのに、いくら何でも酷い話だな。と、もう一度確認したらすでに削除されていたw

EVFが576万画素になって、まあここまではパナのS1Rと同じだが、フレームレートが約120fpsと他社平均の倍..X-T4は消費電力とのバーターでフレームレート優先にすると100fpsになる..になっているのは良い。

地味に評価できるのは、事実上の業界標準バッテリーと化しているLP-E6を継承していること。型番は変わって最新型になっているが、旧型も引き続き使えるのは称賛に値する。コロコロとバッテリーを変えるニコンは爪の垢を煎じて飲むべきだな。

R6はちょっと不思議な位置づけだ。R5の少画素数版と思われがちだが、では画素数が少ないからR5より連写数が多いとかそういうスピードに対するセールスポイントがまったくない。映像エンジンが同じなので、連写性能はR5と同じまったく同じで差別化されていない。

1DX Mk3とセンサーが同じらしいので高感度性能が高いのは訴求ポイントであるが、穿った見方をすれば、1DXのセンサーを流用してコストを下げている..R6ではなく1DXのほうね..のではないかということ。ソフトウェアの部分ではR5と同型っぽい印象を与えつつも、実はもっとも部品調達コストの高いキーデバイスのセンサーは1DX Mk3と同じということになる。

せめて1DX Mk2ぐらいメカシャッターの連写速度があればと思わないこともないが、連写番長はいずれ出るであろうR7の役割なんだろうな。

とは言え外装がポリカーボネート製で若干軽いとか、価格を安く設定して発売時期を後ろにずらしているので、こちらを売れ線と考えているのは当たらずとも遠からじか。

市場価格はR5で約50万、R6で約30万というから、そう考えると50万も出すのだから性能が高くないとおかしいという逆説も成り立つかw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

元キヤノンユーザーとして、いつかまた戻ることがあろうと思わなくもない。一応、CPSには入ったままだし、EFの大三元と5DMk3はまだ持っているので、マウントアダプターを使えば取り急ぎRにも使えるしね。

だがそれにしてもやはり悩ましきは高価格の一途をたどる昨今のデジタルカメラの価格だろう。業務用と考えれば50万・100万の減価償却などすぐに終わるが、今年は新コロナの影響で撮影仕事を絞ってしまっているので、用途としてその計算根拠は乏しいしな。

ま、今すぐ必要な人は月末の争奪戦に加わればよいが、価格が激しく下落した5D Mk4の例もあるので、キャッシュバックキャンペーンをやるであろう年末ぐらいまでは様子見のほうが良いかなって、別に買う気はないぞw

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東京都の感染者数の増加はすでに緊急事態宣言発出当時のそれを越えてしまっているが、国も都も新たに緊急事態宣言を出すことは考えていないという。

以前よりも検査数が増えていたり、陽性率の違いなどもっともらしい言い訳をしているが、もうこれ以上自粛要請に伴う補償にビタ一文金を出す気がないことの裏返しでもあろう。

だが、条件付き給付金騒動と並んで物議をかもした例の1.7兆円GoToキャンペーンをこの夏中にやる気満々のようだ。

連日のように感染者数の増加が止まらない、このままでは感染拡大が広がってしまうなどと煽るだけ煽って、国民に行動を自粛しろとか何とか言っているくせに、旅行にでかけたらクーポン券で助成する政策を用意しています!って、正気の沙汰とは思えないな。

旅行などの遊行費が減って各地の観光業者が悲鳴を上げている状況に対しては、国が最低限の補償を施せば良い話で、なんでわざわざ感染拡大を国が後押しするなどという愚策に走るのかって話だ。どう考えてもまた中抜きをして懐を肥やす輩がいるのが目に見えているぞ。

そもそもアレと緑のおばさんは3月の時点では「完全な形で東京五輪を実施」と平然と言い放っていたわけで、その通りであれば今頃国内は外国人で溢れ、2週間後にはオリンピックをやっていたことになる。

全世界含め今置かれているこの状況を想像できなかった政治というのは、いかにも想像力と分析力が欠如したその場しのぎの場当たりという他ないな。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / ホタルブクロ

ありそうでない、ホタルブクロを真下から写したカット。

チルト式モニターの場合にはどうにも撮りようがないアングルだが、バリアングル式であれば自撮り同様にモニターを前面に回して、レンズを上に向ければ何とか可能。

仰向けに寝っ転がれればEVFを覗いて撮るのもありだが、ホタルブクロのような野草は大抵背が低いので、下に潜り込むことは難しい。

先日、「もう自粛生活などしたくねぇだろう?お前ら自身が努力しないとウィルスには勝てねぇぞ!国はもう金出さねぇけどな」などと自分たちの無策を棚に上げ、見苦しくもテレビの前で逆ギレしていたのはニシムラとかいう無能大臣だ。

自分の立場はどこかに放り出しておいて相手に責任を押し付けてくるその姿勢と、そこはとなく漂う小物感は親分のアレと実によく似てソックリだなw

そもそも、政府がしっかりと綿密な基本計画を立てて緻密に補償を行っていれば、安心までいかないまでも国民も我慢して自主的に行動を自粛することもできよう。なのに東京や大阪は未だに定額給付金の10万円が住民全員に行き届いていないという現実を見て見ぬ振りか?

それを夜の街が悪いだの、お前らの努力が足らないだのと国民に責任転嫁とは一体どの口が言っている?

しかも驚いたことにさんざん都合よく利用してきた専門者会議を唐突に廃止、しかもそれを当の専門家会議のメンバーが記者発表している時間帯に合わせて、わざわざ別の場所でマスコミに知らせるって一体どこまでクズなんだニシムラ。

そしてさらに驚愕なのはその後継の有識者会議には、疫病や防疫の専門家が誰もいないという事実だ。感染症を専門とする医療関係者や研究者抜きで、これから来るであろう第二波への備えがまっとうにできるのか?最近世界一に返り咲いたスパコン富嶽や、IPS細胞研究でおなじみの山中教授の名前を出せば国民が納得するとでも思っているのだろうか?

そんな無能な大臣と地方に全部仕事を押し付け、自分はすっかり表舞台から姿を消して深く永田町界隈に潜航してるアレもたいがいだな。

もう新コロナで疲弊している国民生活などそっちのけで、解散はいつが良いだろうかとか、どうしたら自分たちが政権与党の立場を維持できるだろうとか、そろばんの弾き合いと腹の探り合いに夢中なんだろう。ふざけんなよ、アレ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO / モミ

ED40-150PROは、OM-Dを使っているカメラマンで持っていない人はいないだろうと思われる、いわゆるキラーレンズの一つと言っていいだろう。

35mm換算で言えばサンニッパズームということになるが、とてもサンニッパの言葉の響きから来る大きさのイメージはないコンパクトである。

解像力の高さが売りだが、35mm換算で0.42倍の近接能力の高さもスグレモノで、全長が変わらないインナーズーム機構の上にテレコンが常用できることもあって、ボケもきれい..インナーフォーカスにしては珍しいが..で昆虫など小さな生き物を狙うにも最適なレンズだ。

東京大改竄

2020/7/5

東京の新コロナの感染者数が日々増加の一途を辿っているが、緊急事態宣言が解除されて止まっていた社会活動が再開しているので、その点は取り立てて驚くことではないだろう。

昨日は50人を越えた、今日は100人を越えたと騒いでいるが、恐らくこれからもっと数字は上がると思うぞ。

何とか東京五輪の開催をと政府と緑のおばさんが高をくくっていた頃は、PCR検査を意図的に絞って数字を低く見せていたのは間違いなく、その当時と検査数が上がっている現在時点を比べてもあまり意味はないだろう。

それより緑のおばさんが、感染者数が上がってきた途端に東京アラートの指標を変えてみたり、日々の感染者数の発表時間を妙に早めたり..半日分しか集計しておらず午後の分は翌日に回されているぞ..しているのは、未だに意図的に数字を低く見せようとしているのが見え見えな点が問題だろう。

当初の発表では67人だった7月1日など、その後にこっそりと130人以上と倍の数値に修正されていて、これは東京大改革どころか東京大改竄だぞ。

これを書いている時点で誰が新都知事となるか定かではないが、都知事選が終わればそんな恣意的な数値操作は意味がなくなるので、週明けから一気に発表数値が増えると想像しているがこれいかに?

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia / ホタルブクロ

X-T4から背面モニターがそれまでのチルト式から一般的なバリアングル式に変更され、一部のXフォトグラファーからは異論もあるようだ。

X-T3までのフジのチルト式は他社と異なり、縦位置の向きに構えてもモニター起こすことできる3軸構造のギミックで個人的には好みだったのだが、一点、ポジションを低く取ってアングルを上向きにしていくと、EVFの接眼部が邪魔をして構図が見辛くなる..特にX-H1は顕著だ..難点があった。

その点、バリアングル式はレンズとの光軸がずれるものの、そういった問題は起きないので、ローポジション・ローアングルでは有利だ。

手持ちではフジ以外のE-M1系もG9PROもバリアングル式であるし、動画撮影時は基本的に三脚運用なので、慣れの意味もあってバリアングル式に変わった点は特に気にしていない。

一時撤退説まで囁かれていたオリンパスだが、ここに来てレンズのロードマップを更新するなどして健在ぶりをアピールしている。

出る出る詐欺ではないかと疑われて久しいED150-400PROもこの冬にはようやく販売される見通しが立ったようだが、それよりF4通しのED8-25PROという超高確率ズームがコンパクトそうでちょっと気になる。

ED150-400PROの方は1.25倍のテレコン..これは内蔵式の専用テレコンなので画質は保証付き?だろう..で常時500mm(35mmフルサイズ換算で1000mm相当)の運用ができそうでなかなか鳥の撮影には便利そうだが、こちらはまあ値段次第だろうな。

また、E-M1Xご自慢のインテリジェント被写体認識AFに、当初のアナウンス通り認識対象が追加になるとのことで、鉄道・飛行機・モータースポーツに次いで鳥というからちょっと驚いた。

まあ次は生きもの系でてっきりイヌとネコだとばかり思っていたが、そこをすっ飛ばして鳥が先になるというのは、現ユーザーを綿密に調査したマーケティングの賜物だろうな。もちろんED150-400PROを売る際のアピールポイントでもあるしね。

インテリジェント被写体認識AFは動体撮影時に有効なことは鉄道で試して実感しているので、鳥も飛翔中の行動を容易に捕捉できるようになることを期待したいところだ。

それとまだ公式でないので事の真偽は不明だが、新会社の社名は新たなものになるが、事業移管後もオリンパスブランドはそのまま使用できるような話も漏れ伝わってきているので、事実ならファンユーザーには喜ばしいことだろう。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

花が咲くのが早い分、結実もそれなりに早いのが桜の仲間だ。写真はヤマザクラの実で、見た目はいわゆるサクランボに似ているが、人が口にするには少々酸っぱくて食用にはイマイチだ。

サクランボは桜桃という実桜の果実のことで、食用に品種改良を重ねた種類である。

ちなみにソメイヨシノも一応は実ができるが、これまた酸っぱくてとても食べられたものではない。

先日、オリンパスへの鎮魂を込めて..いや、その言い方縁起悪ぃってばよw..E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせを紹介したが、天狗フィールドへ出張っていく時のお供はやはりこの組み合わせが多い。

林道脇など車輌から離れることがない場合はE-M1XとED300PROだが、観察機材一式を背負って歩行による移動や登山を強いられる場合は、収納性の高さから前述の組み合わせに落ち着く。

E-M1Mk3を入手する前はボディは超望遠コリメート兼用のパナ機..G9 PROやGH5など..だったが、レンズに関しては不動のセットである。

iPhone 11 Pro

セットというのは写真の組み合わせのことで、標準域は以前はパナライカのVARIO-ELMARIT12-60だったこともあったが、現在はED12-100PROに落ち着いている。

この2本だけで35mm換算にして24〜800mmを間断なくカバーでき、しかもE-M1Mk3なら必要とあれば手持ちハイレゾショットで5000万画素でも記録できるのは便利この上ない。

しかもサコッシュ的なカメラバッグに同時に収納できてしまうので、フラットな地形なら体の前に下げていつでも取り出せるようにしておいたり、登攀で両手を使わなければならない時はバックパックの上部に仕舞っておける。

たった25cm×15cm×12cm程度のスペースに上記2本のレンズとボディを収めることができる..どちらのレンズを装着しておいてもOK..のは、まさにマイクロフォーサーズの真骨頂だろう。

ソニーのα7系は35mmフルサイズながら小型であることを喧伝しているが、レンズをみればどれもこれも巨大で重く、システムでみればとても小型と言える代物ではない。一応、α6000系でAPS-Cもラインナップしているが、後述するキヤノン同様にそこに本気度が感じられない。

ナイコンはZマウントになってもAPS-C..DXとか言っているアレね..を続けるようだが、マウントは35mmフルサイズと共用であるため、どう考えても無駄にでかいレンズを使い回すことになろう。それに企業体力を考えても、もはやニコワンのような小型軽量なシステムなど望むべくもない。

キヤノンはEF-MでAPS-C専用マウントのレンズを用意しているが、RFマウントとのヒエラルキーが邪魔をして、レンズシステムがどうしても「それなり」のものしかラインナップしていないし、恐らくその営業戦略は今後も変わらないだろう。

当たり前だが写真はレンズも含めたシステムで撮るものである。ということで、ボディをどんなに小さくして「小型」を謳ってみても、マウント径を広げた結果巨大で重くなったレンズを使わなければ良質な画像が得られないのでは、本末転倒と言っても良い。

以前に35mmフルサイズのオススメはLマウントアライアンスのパナSシリーズと書いたが、では個人的に使うかと聞かれれば、ボディもレンズも妥協することなく巨大なその姿を目の前にすると、さすがにそこは躊躇するw

iPhone 11 Pro

というようなもっともらしい理屈はさておき、歳をとって体力が落ちたため、あまり大きく重いものを持ち歩きたくないというのが本音w

昔はそれこそLoweproのプロトレッカーにEOS-1付きのゴーヨンやロクヨン、F5付きのヨンニッパロクヨンを入れて、アラスカのバックカントリーなど道なき道を歩いていたこともあるが、もはやそれは過去の栄光?という思い出の世界となったw

その点、富士フイルムのXシリーズとオリンパス・パナソニックのマイクロフォーサーズシステムは、それぞれ規格に沿って最適化された専用設計であるため、システムとして無駄なく小型軽量であることが良い。画質も前述の各社35mmフルサイズと何ら遜色はない。

上の写真は歩きまわりながら撮影する際の機材セットの一例で、左がフジのXシリーズ、右がマイクロフォーサーズの場合である。

フジはバッテリーグリップ付きX-H1にXF14mm・XF18mm・XF35mm・XF60mmマクロ・XF90mm、マイクロフォーサーズはオリンパスのE-M1Mk3にED8mm Fisheye PRO・ED12-100 PRO・ED30mmマクロ、パナライカのVARIO-ELMARIT 8-18mm・同100-400mmである。

写真のカメラバッグはPeakDesignのスリング式のショルダーバッグで、フジなら21mm〜135mmの明るい単焦点レンズを5本、マイクロフォーサーズなら16mm対角魚眼から800mm超望遠までを、容量わずか10L程度のコンパクトなバッグに収納して携行できるのである。

EでもZでもRFでもLでも、35mmフルサイズで同じ焦点距離のレンズ群を一つのバッグで携行することを考えてみれば、これがどれだけ凄いことかお分かりだろう。

オリンパスから引き継がれる映像事業の動向は気になるところだが、さすがに今使っているカメラやレンズがすぐに使えなくなったり陳腐化したりするわけでもない。

仮に後継企業が事業継続に失敗して撤退になったとしても、工業製品としてその後数年のメンテナンスは担保されるはずなので、さほど問題はないだろう。

E-M1系ボディの素晴らしさに気が付いたのは遅まきながら昨年のE-M1Xからだが、レンズシステムはマイクロフォーサーズ規格なので、いざとなればパナもあるので何とかなるかと個人的には楽観視している。

そもそもうちにあるマイクロフォーサーズマウントは動画目的にパナを使っていたからに他ならずで、オリンパス機を使うようになってから手に入れたのは対角魚眼のED8mm Fisheyeのみである。

と言いつつ、そのパナも色気出して35mmフルサイズのLマウント機にも手を広げているので、実はパナのほうが先にマイクロフォーサーズから撤退するのではないかと思っていたのは否定しないw

マイクロフォーサーズの良いところはとにかくシステム全体がコンパクトに収まる点にあり、季節に天候それに昼夜を問わず野外で活動する生きものクラスター系カメラマンにとって他に選択肢のない唯一無二のシステムである。

営業戦略上お荷物になるようならE-M1Xは取り敢えず無かったことにしてもらっても結構なのでw、引き続きその方面への訴求というか配慮は怠らずに事業継続して行って欲しいぞ。

iPhone 11 Pro

E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせは、生きもの系カメラマンにとってパナとオリのコラボの極みの一つで、それはつまりマイクロフォーサーズならではの賜物と言って良い。

800mm相当(35mmフルサイズ換算)までのズームレンズを装着したカメラを、ショルダー型のカメラバッグにこの状態で収納できるサイズ感は奇跡に近い組み合わせだ。

しかも同時にED12-100など標準ズームを装着したE-M1Xクラスのカメラをもう一セット収納でき、24mmから800mmまでを同時に肩がけで可搬できるそのコンパクトさたるや、まさにいわばwマイクロフォーサーズさまさまである。

ちなみに当該セットだと、Peak DesignのCaptureを使ってカメラバッグの脇に吊るすことも可能(写真右)。バックパックの時はセオリー通り左側のショルダーハーネスで胸元の位置に下げている。

今年はCP+の中止に始まって、月カメとアサカメの休刊、各カメラメーカーのサービス拠点の統廃合など、カメラと写真業界にも新コロナの余波が及んでいるのが明らかで、直接ではないにしろ何れキッカケとなっているのは間違いないだろう。

そしてとうとうオリンパスが80年続いた老舗のカメラ事業を手放すことが、先日夕刻に正式にアナウンスされた。投資ファンドの日本産業パートナーズに映像事業部門ごとそっくり売却されるとのことだ。

その日はいつ来るかのか?というのは業界では常々話題になっていた話ではあるし、毎年決算期の前後にオリンパス自身が事業撤退を否定するという流れはテンプレ化していたので、この話自体もはや驚きはない。

株式を公開した上場企業である限り、赤字事業の切り離しを株主から強く要求されるのは当然のことである。同社は内視鏡カメラの分野で世界シェアトップクラスの優良企業なので、売れないカメラにいつまでもこだわっているわけにもいかない事情は理解できる。

昨年から立て続けに新型モデルを投入してきて、3年赤字続きとは言えこのところ業績は上向いているのになぜ?という意見もあろうが、投資ファンドが手を出すのに、将来有望な分野であるとか、買い叩くなら安くなった今がチャンスとか、そんな物件でないと厳しいので、売れる時に売り抜けるという鉄則に従ったまでだろう。

ネット界隈ではすでに悲観的な空気でいっぱいwだが、撤退ではなくあくまで事業売却なので、ソニーのPC事業売却で立ち直った新生VAIO同様、事業継続と考えて差し支えないだろう。もちろん将来に渡って約束された継続ではなく、引き続き利益を上げられなければ本当に終焉を迎えるのは間違いないだろうが。

ただ、オリンパスはブランドと同時に社名でもあるので、後継の企業が継続してオリンパスを使うのは難しそうなので、ズイコーとかオーエムディーとか別のブランドを使うことになるのかな。

特段、オリンパスというブランドに思い入れはない..そもそも去年からのにわかユーザーなのでw..のでそこはどうでも良いのだが、うん十万円もするキヤノンのEOS-1D系やニコンのD一桁機にはできないことで、E-M1XとE-M1Mk3にはできることが沢山あるのは事実なので、後継の新会社にはE-M1系の優れた機能は継承して欲しいところだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

天候不順で生育が遅れるレタス畑に、連日にように対処療法的に薬を散布している。

腐りが入ってしまうのでやむを得ない措置だが、雨が続くこの季節ではすぐに洗い流されてしまって、傍から見ているとイタチごっこ感は拭えんな。

デジタルカメラが売れなくなった要因の一つにスマホの台頭が上げられるが、無駄で無益な画素数ありきの売り方にもそろそろ限界が来ているのは間違いないだろう。

キャッシュバックキャンペーンなどして一時的に売上を伸ばしてもそれは対処療法でしかなく、根本的に業界全体の底上げを考える時期に来ているのかも知れない。

デジタルカメラは工業製品の一つに過ぎないが、そこから生み出される写真は文化を創りまた支える作品ともなることを、もっとカメラメーカー自身が意識して製品を世に送り出すべきではないだろうか。