カテゴリ : 写真・カメラ

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急峻な尾根

2024/1/23

レンズのリキャップどうしを接着すると、バッグ収納時に縦に重ねてもガタつくことなく取り出しも楽。マイクロフォーサーズはレンズが小さいのでこういう芸当もできる。写真はテレコンだが、標準や望遠ズームとかでも有効。

iPhone 13 mini

これマイクロフォーサーズだからという話ではなく、古くはFDやFマウントでもやっていた。昔のMFレンズは今のマイクロフォーサーズとサイズ感が同じだったので。

今どきの35mm版のAFレンズはどれもこれも大ぶりになってしまって、やたら場所を取る。あんなに巨大化すればそりゃ画質が良いと喧伝できるさ。

iPhone 13 mini

左上から時計回りにNikon Aiニッコール28mmF2.8S、Canon NewFD50mmF1.4、そして換算50mm相当のOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL25mmF1.8。

焦点距離と明るさが異なるが、昔のMFレンズのサイズ感が判る。

フィールドスコープとGH6の組み合わせで、約2.5km先の鉄塔で誇示止まりする対象個体を拡大望遠で観察中。

フィールドスコープを片目で覗き続けていると、歳のせいか閉じていた方の眼を開けた時にすぐに回復しない。そこでミラーレスカメラの背面モニターに件のように拡大表示して、一歩離れて両眼視すれば、観察行為が非常に楽になる。

イヌワシもクマタカも午後になってねぐらに入る前に長時間止まってやり過ごすことが多く、下手するとこのまま1時間以上動きがないこともザラである。

長時間同じ姿勢で接眼レンズを覗く行為は苦行に等しいので、デジタルの利便性を最大限享受させてもらっている。

iPhone 13 mini

この拡大機能は初代G9やG9IIではAFポイントスコープと呼ばれていて、EVFの像を最大6倍まで強拡大して観られる。

こういうのは無駄にセンサーがデカいカメラでは到底真似できない芸当。まさに望遠に強いマイクロフォーサーズならではだ。

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結局G9II

2023/12/25

初代G9は歴代のマイクロフォーサーズ機では名機だったが、この秋に発表された二世代目のG9IIは使用用途でOM-1と被る部分が多いと判断して、当初は見送るつもりでいた。

が、このところそのOM-1が某レンズ専用となっているため、同じマウントということもあって結局二代目も導入することに。つまりコリメート動画専用のGH6の置き換えではなく、主に写真目的のマイクロフォーサーズ機の追加ということになる。

尚、購入に当たっては密林のポイントがかなり貯まっていたため、直接の持ち出しは実はそう多くはない。

iPhone 13 mini

G9II、当たり前のようにメーカーの設計思想が異なるので、いざ使ってみるとなかなかにOM-1とは別モノに仕上がっていて面白い。

E-M1XとE-M1の頃のように仕事で使うならもう一台OM-1というのが正しい選択だが、依頼された撮影結果をクライアントに納めるような厳密さを求めてないので、異なる設計思想というのを理解した上で使うほうが楽しめるというものだ。

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懐かしい機材

2023/12/16

ワシ絡みの意見交換会で使うパワポ用の資料写真を漁っていて、懐かしい機材を発掘。

RICHO GR DIGITAL

これははキヤノンのXL-H1なので、2005年の冬頃で18年前か。当時はまだハイビジョン黎明期で、ミニDVテープにHDVで収録していた。

XL-H1は1/3CCDで、同社のEF500mmが換算3500mmぐらいになったと記憶。今思えばよくこんな重いものを担いで山に登っていたものだと我ながら感心する。

RICHO GR DIGITAL

こちらはパナのGH2なので、2011年の春頃で一眼レフからミラーレスに乗り換えた時期。LUMIXとはこの頃からの付き合い。

キヤノンのFD500mm+x1.4が、マイクロフォーサーズのEXテレコン使用でFHD換算3300mmぐらいになった。

尚、双眼スコープはTSN-774に30倍ワイドアイピースだったかな。

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続・スマスコ

2023/12/7

個体識別用にワシを撮るのに使っているメインのコリメート装備だと、すぐ目の前とかその辺のものを撮るのには取り合わしでやや面倒。

その点でスマスコセットはお手軽に記録できるので便利である。

Swarovski STS65 + Google Pixel 7a

柿の木で何やら叫ぶカラスを撮影。

画質に拘っていた時期もあって昔なら眼中になかったが、もはやそこまで写真や動画に興味もなく、仕上がりにアレコレ言うこともないのでこれで十分である。

Swarovski STS65 + Google Pixel 7a

こちらは最大望遠の50倍にズーム(約2000mm相当)した4Kのフィックス映像だが、曇天順光なので特に破綻もなく良い。

あとPixelのほうがiPhone動画より色味が落ち着いて好みかな。

スマスコ

2023/12/6

観察用に使っているスワロ65で、ちょっとした記録写真や映像を撮る用にバンガードのデジスコアダプターなるものを試用中。

いわゆるスマスコというやつである。

iPhone 13 mini

スマホはサイズやカメラのレンズ位置や造作がバラバラなので固定が難しいのだが、ユニバーサルを謳うだけあってiPhoneの変則複眼やPixelにも対応できて便利。

iPhone 13 mini

接眼アイピースを3本のピンで挟んで締め付けることでアダプター単体でも結合・保持は可能だが、眼視による観察行為と併用したいのと、ズームアイピースの場合はズームリングが回せなくなるので、適当にリグを組んで脱着自在にしている。

iPhone 13 mini

眼視で観察する時はリグのクランプを緩めて後部ユニットごと外すだけでOK。外したユニットはストラップで首から下げておけば置き場所を考える必要もない。

観察用スワロはSTS65にx25-50のアイピースの組み合わせで、件のバンガードのアダプターではギリギリ挟めるサイズ。小生はピンで固定しないのでゴムのカバーを外して多少余裕を作っている。

尚スワロのATX・STXのアイピースにはサイズ的に装着不可。まあメイン機のSTX95はGH6が定位置なのでそれは特に問題なし。

iPhone 13 mini

バンガードのユニバーサルアダプターにはBluetoothのリモコンが付属している。

当初はオマケ程度だと思っていたがこれが結構便利で、スマホを慌てて触って映像がグラグラしないのは助かる。単なるBluetooth機器なので余計な専用アプリも不要だし。

コリメート装備を出すまでもないちょっとした観察に使用しているスワロの旧STS65。

なるべく軽量コンパクトで運用したいので、脚周りはPeak DesignのTravel Tripodに従来はLeofotoのBV-10を組み合わせて使っていたが、この夏からSmallRigの小型のビデオ雲台で運用している。

BV-10より固定力やカウンターバランスは劣るが、サイズが一回り小さくてさらにコンパクトであり、強風の中でもない限りはまあそれなりに使用可能。

一番気に入っているのはパン棒の長さを調節できること。ビデオ雲台はどれも無駄にパン棒が長く、フィールドスコープを覗く際は右手が体より後ろに回ってしまい、どうにも使い勝手が悪い。人によってはパン棒を前側に回している人もいるぐらいだし。

その点、SmallRigの雲台はパン棒を140〜330mmの範囲に伸縮できるため、体の前面でパン棒を操作できて便利である。

iPhone 13 mini

耐荷重は約5kgあるので、ミラーレスカメラに標準ズームレンズ程度なら動画撮影も可能である。スチル撮影で使う際は、例のごとく雲台をそっくり外して使えばOK。

ついにグローバルシャッター搭載の民生用デジタルカメラが登場した。

すでに技術的には実現されていたが、それを量産品として最初に出すのはセンサーを自社で設計・製造できるソニーかキヤノンだろうとは思っていたが、α9IIIとしてソニーが世界初ということになった。

今さら言うまでもないが、グローバルシャッターはセンサーに配置された受光素子からすべて同時に露光可能なため、従来のCMOSに比べてローリングシャッター現象による歪みがほぼ解消される。

高感度に弱いとか消費電力が激しいというデメリットもまだ残されているが、それでも動体撮影には圧倒的に有利となるため、スポーツ競技やモータースポーツ、航空機、動物(特に鳥)などを狙うカメラマンには悲願のカメラとなるだろう。

民生品とは書いたが、予想される実売価格は90万近くするので、さすがにまだ一般人がおいそれと手を出せる価格帯ではないが、仕事で使ういわゆるプロカメラマンには十分設備投資の範疇だろう。

前述のデメリットが解消され、普及価格帯まで下りてくるにはまだ数年は掛かりそうだが、我々のようにそこまでシビアな性能を要求しない向きは、じっくり待てば良い。

そしてこうなると気になるのは先を越された?キヤノンの動きだが、来年はパリ五輪の年であるので、予てから噂の絶えないR1..または1Rか?..がどんな仕上がりが出てくるのは注目される。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / CLASSIC CHROME

ゴォーという音とを立てて、稜線を強い風が吹き抜ける。

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