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蒟蒻芋

2015/5/18

20150518

もう何だろうねこの形。畦に蒟蒻芋が置いてあるのかと思った(笑)。

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田起しも済んで、水路を開けて水を引いている田んぼで、ツバメたちが巣材となる泥を集めていた。

見ている間に数ペアが入れ替わり立ち替わりやって来ては、集めた泥を口にくわえて運んでいった。春の里山の景色だなぁと最初は呑気に眺めていたが、アレまてよ、関東南部のわりにちょっと遅いのではないか。

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ツバメは、関東だと概ね3月中旬過ぎに渡来してきて、遅くとも4月の上旬には巣作りを始めるはずだ。普通に考えても一ヶ月以上遅い。ツバメの子育ては早いもので30日少々、遅くても40日程度あれば巣立つので、何らかの理由で1回目を失敗したか、逆に2回目の巣作りに入っているのかもしれない。

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アオサギは終日田んぼの畦に常駐し、土の中から出てきたドジョウを捕食していた。ドジョウたちは春を待ちわび水に惹かれて土の中から出てきた..ドジョウは魚類だが皮膚呼吸ができるので土の中で越冬できる..のだが、アオサギたちもそれを首を長くして待っていたわけだ。あ、もともと長いか首は(笑)。

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ハシブトガラスも田んぼに隣接する大きなシイで子育て中。田んぼに降りては、アオサギの上前をはねるようにドジョウを捕まえて巣に運んでいた。

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同じくハクセキレイも子育て中。さすがにドジョウは口にあわないと見えて、起こされた土の中から水生昆虫の幼虫らしきものを探していた。

撮影仕事で渓流沿いの林道を行き来してのロケハン中、目線の高さで鳴いているオオルリを発見。そこそこ近くで逃げることなく鳴き続けていたので、望遠装備のGH4を引っ張りだしてきて4K撮影。

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オオルリは木の梢等でさえずることが多いので、なかなか目線では撮らせてくれない種類だが、連れ合いが見つかってない個体は上へ下へと場所を変えて鳴き続けるので、運が良ければ労せずこんなこともある。写真の個体も一度は高い梢に移動してしまったのだが、15分も待つことなくすぐに降りてきてくれた。

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音源の近い目線で撮れるとさえずり自体も良い感じで収録でき、鳥の動画としてはベストである。何より空バックにならないので、腹の白を飛ばすことなく且つ本来の青を表現できるのが良い。スチル撮影と違って、動画のフィックスは色々ハードルが高いのだ。

余談だが、記事中の写真はブログ用に2/3ほどトリミングしている。近くで撮れるからと大きくフレーミングするのは素人のすること。特に4Kはほどほど引いて周囲の環境も取り込んで撮りたいものだ。家電量販店で大画面4Kテレビを観てみると良い。アップで映された小鳥が巨大になるほど違和感バリバリだからね。

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近所の雑木林でピッコロピッコロとキビタキが鳴いているのを見つける。犬連れであったので逃げられるかと思ったが、この時期はまだ縄張り争いが優先なので、それほど意に介す様子もない。

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ただ、雑木林というくらいだから結構ヤブが混んでいて、主の姿をハッキリと捉えることができない。鳴いていたという文字だけの情報より、写真や映像があったほうが記事としてはベターなので、上下左右、前後にと位置を調整してようやく隙間から数枚写したところで、通りがかった農家のKさんに声をかけられジ・エンド。世間話が終わって振り向いた時にはキビタキの姿はもう見つけられなかった。

先日、P900などというオモチャで遊んでいるのをカミングアウトしてから、一部の写真仲間からは後ろ指を指される始末であるが(笑)、どうしてどうしてこういうシチュエーションでは実に有効なカメラだ。作品を撮るのでなく、記録することに主眼を置くなら、高価な大砲レンズにフラッグシップカメラなどまったく必要ないし、何よりアクティビティでは足手まといでしかないからね。

道具は適材適所で要は使い方次第ということ。良い時代になったもんだ。

陽気なキビタキのさえずりは、初夏の森のイメージそのものだ。

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その昔、カミナリ族というのがいたらしいが、そんなことは今どきの若い人は知らんだろうな。

ま、さすがに私も直接見たことはないのだが、直管鳴らしてそれはそれは雷のごとくうるさかったらしい。それと比較してもうるさいのかどうかはさて置き、空高く飛びながらズビャークズビャークとひとしきり鳴いた後、急降下しつつ激しい羽音を鳴らして目の前を通り過ぎて行くのはカミナリシギことオオジシギだ。

オオジシギは夏鳥で、はるか南半球から10000km以上も旅をして極東くんだりまでやって来る変わり種。国内では本州以北の高原か北海道で繁殖するのだが、時々、赤城高原でも通過個体と遭遇することがある。なんでこんなところでディスプレイフライトをしているのか事情は知らんが、とにかく雷鳴のごとくの通名そのままだ。

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こんな時に限ってP900じゃなかったりする間の悪さ。もっともこの激しい動きをP900のAFで撮る自信はまったく無いけどね(苦笑)。上の方にゴミのように写り込んでいるのがカミナリスナイプ君その人で、決して上州武尊山を撮ったわけでない。

鳴き声はこんな感じ。その昔、飛んでいるところも撮ったはずだが、DroboのHDD内でちょっと映像が迷子に..

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桜メジロ

2015/4/28

メジロたちがピーピー鳴きながらソメイヨシノの花に集まっていた。ちょっと前まで梅に群がっていた連中だが、桜が満開となるとこちらのほうが蜜吸の歩留まりが良いのだろう。正確に数えたわけではないが、20〜30羽はいたように思う。

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それにしてもだ、EOS7D2と新型100-400の組み合わせなら何ら問題のない被写体だが、このクラスのデジカメ..機種は未だ謎のまま(笑)..で、しかも焦点距離を考えれば奇跡に近い撮影結果と言えるだろう。AFしか使えないので完全にフォーカスはカメラまかせ、手ブレ補正は静止したものには絶大な効きがあるが、ちょっとでもフラつくとアッという間にファインダーから被写体をロストすることうけ合いで、この手の動体相手では恐ろしく歩留まりが悪い。

それでも月初に庭に来たエナガの群れを狙った時はほぼ全滅だったので(苦笑)、多少は慣れたかと言いたいところだが、一所にじっとせず少しずつ動きまわるエナガと違い、今日のメジロたちは蜜吸の動作で一瞬止まってくれるので、そこがシチュエーションとして決定的に違う。

フレーミングし、露出確認の後、手ブレ補正を安定させ、AFでフォーカスを合焦させる。この一連の動作にこのカメラでは最低でも3秒は必要とする。それがエナガでは不可能で、食事中のメジロならOKだったということだ。色々苦行の多いカメラだが、商品のコンセプトと入手経緯を考えると十分遊べる。

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青い羽

2015/4/21

近所で繁殖中のオオタカの様子を見に行ってきた。

月初にはやる気満々の様子だったので、あまり露骨には近づけず、林縁からそっと双眼鏡でのぞき込むと、雌が巣内に座っている様子が判った。何となくこちらを見ているような気がした..距離もあって枝越しなのでハッキリとは判らない..ので、念のためすぐに退散してきた。

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農道伝いにアカマツの営巣林から戻る途中、杉林の林縁に近い林床でカケスの羽を見つけた。周囲に羽毛が散乱していたので、何者かに捕食されたようだ。オオタカの巣からは150mほど離れているが、まあ十中八九、犯人はオオタカで間違いないだろう。

それにしても、カケスのこの部位の羽はいつ見ても美しい。初列の雨覆のようでもあるが、形状からして小翼羽だろうか。

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ん?

2015/4/20

季節柄キジの雄が忙しい。日がな一日畑の畦や林縁をうろついて、ケーンケーンと鳴きながらドラミングに余念がない。非繁殖期なら目立たずステルス行動に徹し、人を見掛けようものならロードランナーよろしく一目散に逃げていくが、この時ばかりは近づいても案外逃げないものだ。

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縄張りの見回りに疲れて?寝ているところを忍び足で近づいたが、こちらに気づく前に、ん?とばかりに視線を上げた。その視線の先には、畑の上をオオタカが飛んでいるのが見えた。

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ピックィー

2015/4/19

何年かぶりに庭の上でピックィーとサシバが鳴きながら飛んだ。そもそも赤城高原はサシバの繁殖適地ではない。地形的にも渡りのルート上ではないが、秋の渡りの際には時々外れて通りがかる奴がいる。が、春はやはり珍しい。

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昨日の汗ばむ陽気に我が家のソメイヨシノも七分咲まで開花。自然写真家の中には庭木のソメイヨシノよりヤマザクラを押す声が多いが、個人的にはどちらも好きだ。日本人なら春はやはり桜がいい。

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咲き誇る桜を尻目に、ブナはまだその気になっていないようだ。自然の山野では芽吹きの早いブナも、何故か我が家では遅いほうの部類である。余談だが、ブナに掛けた巣箱1号は昨年はスズメに先を越されたものの、今年はシジュウカラ夫妻が入居済みである。

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20150418

本日もおらが春の桜情報。我が家より130m程標高の高いところのソメイヨシノが、今日の陽気に一気に五分咲きとなっていた。明日は地区の花見があるので、まさに花を添える季節のたよりだ。

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ブレているが一応ピンは来ている。この焦点距離のコンデジAFでここまで不意の飛翔物を撮れるのは驚きだ。もう少し修行..どっちかと言うと苦行の類だが(苦笑)..を積めば何とか使い物になる、かな。

この時期、山や森や田畑を問わず、あちこちでカケスの姿を沢山見かける。これは冬の間平地や低山で過ごしていた個体が、標高の高い山間部へと季節移動をしている最中なのである。渡り鳥のように大きく南から北へと移動する個体群もあるが、基本的には同一エリアの小移動となる漂鳥が多い。

そんなカケスだが、移動の最中に立ち寄った場所で、面倒な混乱をきたすのもこの時期に多い。

カケスはモズ同様に他の鳥を真似する..声だけでなく音も真似する..ことで知られており、特にカケスのそれは江戸家猫八どころの声帯模写ではない。ひとしきりの鳴き真似のあとに「ジャー」と余計な一言をうっかり言わなければ、模写の対象種がそこにいるものと信じてしまうほどよく似ているのだ。思うに世の中の環境調査の結果の中に、どれほどのカケスの声帯模写が誤認されているか想像に難くない。

ということで、珍しい鳴き声を聞いたからといってその種がいるとは限らない。しばらくは耳をすませて、「ジャー」の有無を確認した方が良い。

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