カテゴリ :

portfolio

青い羽

2015/4/21

近所で繁殖中のオオタカの様子を見に行ってきた。

月初にはやる気満々の様子だったので、あまり露骨には近づけず、林縁からそっと双眼鏡でのぞき込むと、雌が巣内に座っている様子が判った。何となくこちらを見ているような気がした..距離もあって枝越しなのでハッキリとは判らない..ので、念のためすぐに退散してきた。

20150421

農道伝いにアカマツの営巣林から戻る途中、杉林の林縁に近い林床でカケスの羽を見つけた。周囲に羽毛が散乱していたので、何者かに捕食されたようだ。オオタカの巣からは150mほど離れているが、まあ十中八九、犯人はオオタカで間違いないだろう。

それにしても、カケスのこの部位の羽はいつ見ても美しい。初列の雨覆のようでもあるが、形状からして小翼羽だろうか。

カテゴリ:猛禽, |タグ:, ,

ん?

2015/4/20

季節柄キジの雄が忙しい。日がな一日畑の畦や林縁をうろついて、ケーンケーンと鳴きながらドラミングに余念がない。非繁殖期なら目立たずステルス行動に徹し、人を見掛けようものならロードランナーよろしく一目散に逃げていくが、この時ばかりは近づいても案外逃げないものだ。

20150420

縄張りの見回りに疲れて?寝ているところを忍び足で近づいたが、こちらに気づく前に、ん?とばかりに視線を上げた。その視線の先には、畑の上をオオタカが飛んでいるのが見えた。

カテゴリ:|タグ:, ,

ピックィー

2015/4/19

何年かぶりに庭の上でピックィーとサシバが鳴きながら飛んだ。そもそも赤城高原はサシバの繁殖適地ではない。地形的にも渡りのルート上ではないが、秋の渡りの際には時々外れて通りがかる奴がいる。が、春はやはり珍しい。

20150419

昨日の汗ばむ陽気に我が家のソメイヨシノも七分咲まで開花。自然写真家の中には庭木のソメイヨシノよりヤマザクラを押す声が多いが、個人的にはどちらも好きだ。日本人なら春はやはり桜がいい。

20150419b

咲き誇る桜を尻目に、ブナはまだその気になっていないようだ。自然の山野では芽吹きの早いブナも、何故か我が家では遅いほうの部類である。余談だが、ブナに掛けた巣箱1号は昨年はスズメに先を越されたものの、今年はシジュウカラ夫妻が入居済みである。

カテゴリ:花・植物, |タグ:, ,

20150418

本日もおらが春の桜情報。我が家より130m程標高の高いところのソメイヨシノが、今日の陽気に一気に五分咲きとなっていた。明日は地区の花見があるので、まさに花を添える季節のたよりだ。

20150418b

ブレているが一応ピンは来ている。この焦点距離のコンデジAFでここまで不意の飛翔物を撮れるのは驚きだ。もう少し修行..どっちかと言うと苦行の類だが(苦笑)..を積めば何とか使い物になる、かな。

この時期、山や森や田畑を問わず、あちこちでカケスの姿を沢山見かける。これは冬の間平地や低山で過ごしていた個体が、標高の高い山間部へと季節移動をしている最中なのである。渡り鳥のように大きく南から北へと移動する個体群もあるが、基本的には同一エリアの小移動となる漂鳥が多い。

そんなカケスだが、移動の最中に立ち寄った場所で、面倒な混乱をきたすのもこの時期に多い。

カケスはモズ同様に他の鳥を真似する..声だけでなく音も真似する..ことで知られており、特にカケスのそれは江戸家猫八どころの声帯模写ではない。ひとしきりの鳴き真似のあとに「ジャー」と余計な一言をうっかり言わなければ、模写の対象種がそこにいるものと信じてしまうほどよく似ているのだ。思うに世の中の環境調査の結果の中に、どれほどのカケスの声帯模写が誤認されているか想像に難くない。

ということで、珍しい鳴き声を聞いたからといってその種がいるとは限らない。しばらくは耳をすませて、「ジャー」の有無を確認した方が良い。

カテゴリ:|タグ:, , ,

下界に比べて一ヶ月近く遅い、地元での初鳴き確認である。ただ、普通にホーホケキョと鳴いていたので、こちらが気が付かないところですでに鳴いていた可能性はあるかも。大抵、鳴き始めは下手っぴだからね。

20150401

でも写真はなぜかエナガ。最近手に入れた新しいガジェットでの撮影だが、近距離だと結構まともに写るのでちょっと驚き。

カテゴリ:|タグ:, ,

春の雪

2015/3/25

昨夜から降り出した雪で赤城高原でも10cmほどの積雪となった。春先に雪がどかっと降るのは関東地方では例年のことだが、西高東低の強い冬型である点は珍しい。これで南岸低気圧と重なると昨冬のような豪雪騒ぎとなるが、さすがにもうそこまでには至らないだろう。

今朝積もった雪も日差しが出れば午後には解けるだろうし、この春雪のお陰で山の雪解けも進むので、林道の開通に少しは手助けになるかもしれない。いくつかの谷筋では天狗様も忙しく飛び回っているので、アプローチがしやすくなるのに越したことはないからね。

20150325

20150325b

先週末、貯蔵していた餌が底をついたので、この冬のヒマワリ食堂は店仕舞いしたばかり。週明けから常連組のカラ類も姿を見せなくなっていたのだが、さすがに今朝は積雪となったためか、餌台の様子をうかがいにシジュウカラとヤマガラが1羽ずつやって来ていた。

いつもならすぐにサッと逃げて片時もじっとしていないくせに、今朝は餌をもらえるかと期待していたのか、あまり身動きをせずこちらの様子を探っていた。こんな時はコンデジでも労せず撮すことができる。

車から降りるとパキパキと何かを踏み砕くような音がした。足元を見るとクルミの実が落ちており、さらに周囲を見渡すとところどころ路上に割れたクルミの殻が散乱しているのが判った。


20150319

最初は通りがかる近所の軽トラック辺りが踏みつぶしたのかと思っていた。が、それにしては割れ方が妙..車ならほぼ跡形なく粉砕されるはず..だと思っていたが、やがてその理由は午後になって判った。

20150319b

クルミを割っていたのはハシボソガラスであった。除雪した雪山から雪解けで姿を現したクルミを見つけ、それを路上に落として割っていたのだ。

わざと車の通り道に置いて車にひかせる話は以前から知られているが、落としても割れることを知っている個体は、手間を省いて直接このような行動を取るのである。おそらく偶然に知ってそれ以降憶えているのだろうが、田舎道ゆえいつ来るとも知れない車を待つよりは効率は良さそうだ。

ただ、一部始終を見ていた限り、落としたクルミは割れない場合は結構あちこちに跳ねていってしまうので、割れるまで何回も繰り返すようだと、いくらナッツ(クルミ)の栄養価が高いとは言っても、労力の割に得られるリターン(対価)は割に合わなさそうだ。

カテゴリ:|タグ:

20150312

梅にうぐいすとはよく耳にする語呂合わせだが、実際にそのようなシチュエーションには出会ったことはない。そもそもムシクイの仲間であるウグイスが、花の蜜を吸うのかという疑問が湧くのだ。梅に限らず花の蜜吸いならメジロやヒヨドリだろう。

カテゴリ:花・植物, |タグ:

初鳴き2種

2015/3/9

まだ雪が残る赤城高原と異なり、関東も南へ下ると春の気配濃厚だ。今日はウグイスとヒバリのさえずりを同時に初鳴き(個人的にの意)確認である。今年は春が早いと巷では言われているが、それでも北関東の山奥と南関東では同じ関東でもかなり開きがある。引き続きこの週末には梅の花も拝めそうだ。

上流のデザインと設計フェーズが終わったので、後は製造よろしくとN君とSさんに工程を引き継ぎ、こちらは別の仕事の手伝いで出張へ。あえて言うなら陽の当たらない世界(世の中ではデスクワークという)から、陽の当たる世界への変革か(笑)。

20150309

などと適当にうそぶいていたら、今日はあいにくの雨模様。外に出てきても陽が当たらんとはこれいかに..

カテゴリ:|タグ:, ,

青啄木鳥

2015/3/2

春を感じるのか、このところアオゲラがよく鳴いている。割と朝の早い時間帯に、家の周囲でピォーピォーと断続的に鳴くので、その声で目が覚めるのだ。留まる場所も大体決まっていて、隣家の杉のトップで鳴くことが多いのだが、それだとあまり絵にならないので、少し離れた雑木林に移動したところを800mmで狙った。

一応、日本固有種なのでそれなり貴重だとは思うが、今ひとつ地味な印象は拭えず、鳥屋たちにもそれほど人気はないようだ。

20150302

アオゲラは甘党なので、庭先の柿の実を放置して誘致はしてみるものの、今のところ餌台にやって来る気配はない。その点はアカゲラとはずいぶん違う印象だ。

カテゴリ:|タグ: