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畑が水不足

2015/5/31

この5月が観測史上最も暑いとか何とか言われているが、畑をやっていて何が一番困るかといえば水不足だ。ここまでカラカラだと日々の水やりが欠かせないのだが、水道代もバカにならないことも含めその手間が結構掛かる。

農作物は、植える時期と肥料の与え方が、その成長度合いに占める割合が高いのだが、それでもやはり基本は水である。特に根付くまでは十分に水を与える必要があり、自家消費分だけ採れればそれでオッケーの猫の額菜園であっても、それはそのまま収穫量に直結するので管理はしっかりしたいところだ。

赤城高原に引っ越してこの方、近所の農家から大量に旬の野菜をもらうため、八百屋で買うことなどすっかり無くなったが、採れたて野菜は少しでも早いほうが美味いのは自明の理なので、家人の趣味もあって自家栽培もやめられないのである。

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乾いて土埃が立ちそうな畑でヒバリが朝から騒々しい。ちかくの畦に頻繁に出入りしているので巣があるのだろう。

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近所の観光農園が季節営業の終わりということで、イチゴの余り物をもらってきた。さすがにプロが手を掛けて作った売り物だけあって粒が大きく色合いも良く、何より甘いのなんの。うちでも露地物栽培をしているが、ちょっと比べるのが恥ずかしい出来だ(苦笑)。

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写真を撮る際、被写体ブレを防ぐにはシャッター速度を早くするのが定石だが、こと動画の場合はむやみにシャッター速度を速くする訳にはいかない。

そこはそれ、1/60秒はフッテージ屋としては譲れない線なのである。なので、パナ機のセールストークである4Kフォトも、フィックスは良いとしても動体に関してはやはり無理がある。どんなにコマを厳選しようとも、そもそもブレて記録されているものはどうにもしようがないのだから。

せめてフレームレートが60pになればとも思うが、1フレーム3840×2160(UHDTVの場合)の解像度を持つデータを処理するには、それ相当のパワーを必要とし、さらにその放熱などに関する技術的なハードルはいまだ高い。NABの各社の様子を見ても、今年中にコンシューマ機で60pは実現されそうにないが、まあ何れ時が解決するであろう。

今の状況だと4K普及に入れ込んでいるパナが一番早く実現する..某C社は間違いなく一番最後だろう(苦笑)..と思われ、実際先日のアナウンスでは、4Kで60p/120pまでのフレームレートのロードマップを提示している。何よりパナやソニーはテレビという出力装置を売る都合もあって、入力装置のカメラにも力を入れなければならない必然があるのだ。

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ひっそりと佇むキジはフィックスなので当然1/60でも止まる。

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が、ケーン、ケーンとドラミングすれば当然ブレる。しかも盛大に。これはフレームレートが60pであっても解決できる問題ではなく、そもそもピタリと止めるにはやはり一眼で高速シャッターを切らなければならない。

とは言っても絵として理想を言えば、完全に止めるのでなく翼先が少しブレる程度が望ましいけどね。

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今日は昨日と打って変わって想定以上の暑さに閉口。ホットコーヒーや上着など、昨日の状況に合わせた装備がすべてアダになってしまったが(苦笑)、まあこの季節に寒いよりはマシか。しかし、体感とはいえ2日間の気温差が20℃近いっていうのはなかなか大変だね。湿度が低かったのがせめてもの救いだった。

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ここは環境的にオシドリが繁殖していても不思議ではないエリア。オシドリはカモの仲間だが、水辺に営巣するカルガモなどと異なり、森の中の樹洞で子育てを行うちょっと変わり種だ。ミズナラなどのドングリも好んで食べる辺りも、一般的な水鳥とはやや趣の異なるところがある。

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水辺に佇むキセキレイも絵的には涼しげだが、日中の渓流の石の上は結構暑いのではないかと老婆心。

それにしてもP900は便利なカメラだ。こういうブログネタの素材集めには最適で、巨大な白レンズや黒レンズを持ち歩くのがアホらしくなってくる。これ1台で撮影したワイルドライフの写真集とか出したら面白いのではないだろうか。動画も一応撮れるしねぇ..

関東地方の平年並みにホトトギスが15日、カッコウは先日19日に赤城高原にもやって来た。深夜早朝ところ構わずトッキョキョカキョク、カッコー、トッキョキョカキョク、カッコーなどと賑やかになってきて、今朝も寝室の窓際で盛大にカッコウに鳴かれ、当分は目覚まし要らずの生活になりそうだ。

近所の話ではないが、一昨日だったかアカショウビンの鳴き声も聞いているので、これで考えうる夏鳥すべてを今年も確認したことになる。

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夏鳥ではないキジバトは通年繁殖OKの変わり種、という記事を書いたのが昨年の今頃だが、さすがに赤城高原では冬季の繁殖は確認されていない。トケンに紛れてこちらも朝早くからデデッポーポーとよく鳴いているので、今年も家の周囲で子育てしないかと注意して見ている。

蒟蒻芋

2015/5/18

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もう何だろうねこの形。畦に蒟蒻芋が置いてあるのかと思った(笑)。

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田起しも済んで、水路を開けて水を引いている田んぼで、ツバメたちが巣材となる泥を集めていた。

見ている間に数ペアが入れ替わり立ち替わりやって来ては、集めた泥を口にくわえて運んでいった。春の里山の景色だなぁと最初は呑気に眺めていたが、アレまてよ、関東南部のわりにちょっと遅いのではないか。

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ツバメは、関東だと概ね3月中旬過ぎに渡来してきて、遅くとも4月の上旬には巣作りを始めるはずだ。普通に考えても一ヶ月以上遅い。ツバメの子育ては早いもので30日少々、遅くても40日程度あれば巣立つので、何らかの理由で1回目を失敗したか、逆に2回目の巣作りに入っているのかもしれない。

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アオサギは終日田んぼの畦に常駐し、土の中から出てきたドジョウを捕食していた。ドジョウたちは春を待ちわび水に惹かれて土の中から出てきた..ドジョウは魚類だが皮膚呼吸ができるので土の中で越冬できる..のだが、アオサギたちもそれを首を長くして待っていたわけだ。あ、もともと長いか首は(笑)。

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ハシブトガラスも田んぼに隣接する大きなシイで子育て中。田んぼに降りては、アオサギの上前をはねるようにドジョウを捕まえて巣に運んでいた。

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同じくハクセキレイも子育て中。さすがにドジョウは口にあわないと見えて、起こされた土の中から水生昆虫の幼虫らしきものを探していた。

撮影仕事で渓流沿いの林道を行き来してのロケハン中、目線の高さで鳴いているオオルリを発見。そこそこ近くで逃げることなく鳴き続けていたので、望遠装備のGH4を引っ張りだしてきて4K撮影。

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オオルリは木の梢等でさえずることが多いので、なかなか目線では撮らせてくれない種類だが、連れ合いが見つかってない個体は上へ下へと場所を変えて鳴き続けるので、運が良ければ労せずこんなこともある。写真の個体も一度は高い梢に移動してしまったのだが、15分も待つことなくすぐに降りてきてくれた。

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音源の近い目線で撮れるとさえずり自体も良い感じで収録でき、鳥の動画としてはベストである。何より空バックにならないので、腹の白を飛ばすことなく且つ本来の青を表現できるのが良い。スチル撮影と違って、動画のフィックスは色々ハードルが高いのだ。

余談だが、記事中の写真はブログ用に2/3ほどトリミングしている。近くで撮れるからと大きくフレーミングするのは素人のすること。特に4Kはほどほど引いて周囲の環境も取り込んで撮りたいものだ。家電量販店で大画面4Kテレビを観てみると良い。アップで映された小鳥が巨大になるほど違和感バリバリだからね。

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近所の雑木林でピッコロピッコロとキビタキが鳴いているのを見つける。犬連れであったので逃げられるかと思ったが、この時期はまだ縄張り争いが優先なので、それほど意に介す様子もない。

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ただ、雑木林というくらいだから結構ヤブが混んでいて、主の姿をハッキリと捉えることができない。鳴いていたという文字だけの情報より、写真や映像があったほうが記事としてはベターなので、上下左右、前後にと位置を調整してようやく隙間から数枚写したところで、通りがかった農家のKさんに声をかけられジ・エンド。世間話が終わって振り向いた時にはキビタキの姿はもう見つけられなかった。

先日、P900などというオモチャで遊んでいるのをカミングアウトしてから、一部の写真仲間からは後ろ指を指される始末であるが(笑)、どうしてどうしてこういうシチュエーションでは実に有効なカメラだ。作品を撮るのでなく、記録することに主眼を置くなら、高価な大砲レンズにフラッグシップカメラなどまったく必要ないし、何よりアクティビティでは足手まといでしかないからね。

道具は適材適所で要は使い方次第ということ。良い時代になったもんだ。

陽気なキビタキのさえずりは、初夏の森のイメージそのものだ。

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その昔、カミナリ族というのがいたらしいが、そんなことは今どきの若い人は知らんだろうな。

ま、さすがに私も直接見たことはないのだが、直管鳴らしてそれはそれは雷のごとくうるさかったらしい。それと比較してもうるさいのかどうかはさて置き、空高く飛びながらズビャークズビャークとひとしきり鳴いた後、急降下しつつ激しい羽音を鳴らして目の前を通り過ぎて行くのはカミナリシギことオオジシギだ。

オオジシギは夏鳥で、はるか南半球から10000km以上も旅をして極東くんだりまでやって来る変わり種。国内では本州以北の高原か北海道で繁殖するのだが、時々、赤城高原でも通過個体と遭遇することがある。なんでこんなところでディスプレイフライトをしているのか事情は知らんが、とにかく雷鳴のごとくの通名そのままだ。

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こんな時に限ってP900じゃなかったりする間の悪さ。もっともこの激しい動きをP900のAFで撮る自信はまったく無いけどね(苦笑)。上の方にゴミのように写り込んでいるのがカミナリスナイプ君その人で、決して上州武尊山を撮ったわけでない。

鳴き声はこんな感じ。その昔、飛んでいるところも撮ったはずだが、DroboのHDD内でちょっと映像が迷子に..

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桜メジロ

2015/4/28

メジロたちがピーピー鳴きながらソメイヨシノの花に集まっていた。ちょっと前まで梅に群がっていた連中だが、桜が満開となるとこちらのほうが蜜吸の歩留まりが良いのだろう。正確に数えたわけではないが、20〜30羽はいたように思う。

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それにしてもだ、EOS7D2と新型100-400の組み合わせなら何ら問題のない被写体だが、このクラスのデジカメ..機種は未だ謎のまま(笑)..で、しかも焦点距離を考えれば奇跡に近い撮影結果と言えるだろう。AFしか使えないので完全にフォーカスはカメラまかせ、手ブレ補正は静止したものには絶大な効きがあるが、ちょっとでもフラつくとアッという間にファインダーから被写体をロストすることうけ合いで、この手の動体相手では恐ろしく歩留まりが悪い。

それでも月初に庭に来たエナガの群れを狙った時はほぼ全滅だったので(苦笑)、多少は慣れたかと言いたいところだが、一所にじっとせず少しずつ動きまわるエナガと違い、今日のメジロたちは蜜吸の動作で一瞬止まってくれるので、そこがシチュエーションとして決定的に違う。

フレーミングし、露出確認の後、手ブレ補正を安定させ、AFでフォーカスを合焦させる。この一連の動作にこのカメラでは最低でも3秒は必要とする。それがエナガでは不可能で、食事中のメジロならOKだったということだ。色々苦行の多いカメラだが、商品のコンセプトと入手経緯を考えると十分遊べる。

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