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台風21号に続くように今朝方早くに北海道で大規模な地震が発生して、夏の豪雨と猛暑に痛めつけられた日本列島は息つく暇もない。

猛暑に関しては地球温暖化という人の業の結果なのである意味自業自得であるが、自然災害である台風と季節的な豪雨、火山活動、地震と地震に伴う津波など、日本の自然災害..豪雨に関しても地球温暖化の影響が大きいのは否定しない..の多さは今に始まった話ではない。

未だ活発に活動を続ける太平洋プレートとフィリピン海プレート、日本列島が半分ずつ乗っているユーラシアプレートと北米プレートの合計4つのプレートの境界に位置するという地勢的な条件において、特に地震の多さは如何ともし難い。何しろ地球上で発生する地震の10%は日本列島の周辺で発生しているのだから。

さて、今年は明治から数えて150年になる。タイを除いたアジア各国は欧米列強の植民地政策で数多の侵略を受けてきた..日本もアジアの一員ながらその侵略側に立った負の歴史を持つが..が、幾多の大戦を経ても尚、日本列島は未だに植民地化されたことはない。

その理由は諸説あるのでどれが正しいとは言えないが、ジパングは極東の呼び名の通り、西からやって来る欧米列強各国からみると地勢的に大陸の末端に位置するため、色々な意味で植民地化して元が取れるか..植民地政策はれっきとした経済活動の一貫なので..というそろばんを弾いた場合、どうやらそれほどでもないという判断をされたというのが挙げられる。

つまり、当時の他のアジア諸国に比べて民度が高く、植民地政策を敷けるほど一般人の教育水準が低くなかったこと、そもそも土地も資源もない..石炭の産出量は多かったようだが..というのが表向きの理由である。

だが、古くは室町時代末期には宣教師という名の調査団が送り込まれてきていて、彼らは事ある毎に詳細なレポートを本国に送っていたわけだが、その内容にはジパングの災害の多さも含まれていたはずである。

これはあくまでネタであるが、そういった調査の結果、こんな理屈っぽい連中が沢山住んでいる災害の多い国を植民地として従えても金ばかり掛かって利益が得られない。それなら経済的に発展させて貿易を行い、持ちつ持たれつの関係のほうが良いと判断したのではないだろうか。

つまり、自然災害の多さが結果的に今日の日本の在り様を守ってきたのではないだろうか、なんて思わなくもないのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

今朝の赤城高原。上越国境がややモヤッとした感じなのは台風の置き土産の名残か。昼間はそれなりに気温が上がっても、朝は長袖が必要になっている。

カテゴリ:独り言