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SL夏の情景

2018/8/6

夏空に蒸気なびかせ鉄橋を行くSLみなかみ号。

個人的にSLには雪景色が似合うと勝手に思っているのだが、そうは言っても今は夏、思いっきり夏らしいSLの情景を狙って。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

超広角レンズの醍醐味はその強烈なパースの効き具合だ。

グワッと低く寄って手前から奥へと奥行き感を出したり、森の中から樹冠を仰ぎ見てその空間を広く画角に収めたりと、とにかく人の視覚を超えた表現ができるのが面白い。

とりわけ直線で構成された人工的な構造物を写すのには最適だ。そのためには周辺部まで歪むこと無く、真っ直ぐなものを真っ直ぐに表現できる性能が必要。

XF10-24はフジノンでは最も超広角となるズームレンズだが、画角の隅々まで実に良く写るレンズである。ソフトウエアによる補正なしでレンズのみで歪曲を抑えている同単焦点のXF14には及ばないものの、F値を抑えて小型化している割に収差もよく補正されている。

フジからは年内にXF8-16mm F2.8というスーパーな超広角ズームが発売され、ようやく本当の意味での大三元ズームが揃うことになるが、XF8-16は約800gと重さもスーパー。XF10-24の重さはその半分しか無いので、XF8-16を手に入れた後も並行して運用するつもりだ。

平野部の暑さを避けるように、メジロが公園のネムノキの木陰を行ったり来たり。

花はもうほとんど終わっているように見えたが、花の周りをウロウロしていたところを見ると、蜜がお目当てだったのかもしれない。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA

このカットは1/3程度にトリミングしている。テレコン噛まして840mm相当(35mm換算)から切り出しているが、必要十分な解像感である。

XF100-400はフルサイズの100-400mmに近いサイズ感だけあって、APS-C専用として画質は申し分ない。テレコンを装着しても特にAF速度が低下することもなく、枝先の小鳥を追いかけることができる。

コンパクトなX-T2では何とも心許ないが、大柄になって大型グリップも付き、マウント周りの剛性感もアップしたX-H1なら、バッテリーグリップなしでも安定して構えることができる。

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昆虫と言えどこれだけ暑いと日中に姿を見かけるのは難しいが、辛うじて冷涼な高原の朝なら始動前の小さな虫たちを見つけることができる。

写真はどちらもシジミチョウの仲間で、まだ寝ているのか?近づいても逃げることがないので撮るのは簡単だが、何せシジミの如く小さいため、専用のマクロでないこともあってあまり近づくことはできない。

以前ならこんな小さい虫に目が行くことなどあまりなかったのだが、このところ故あって種名を調べるべく昆虫図鑑と首っ引きだったせいか、自然と足元を探すようになっているようだ。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

一枚目がヤマトシジミで、二枚目がベニシジミ。シジミのように小さいとか何とか書いてしまったが、名前の由来は羽根の形がシジミ貝に似ていることに由来しているそうだ。

XF18-135はフジノンでは唯一の高倍率ズームであるが、望遠側の描写が甘い..当方所有の個体は別に問題ない..とか何とか、他のレンズに比べるとあまり評判がよろしくない。そもそもフジ信者たちは単焦点崇拝が強いので、そういう意味でも7.5倍という高倍率ズームに対して拒否反応が出るのだろう。

XF18-135とXF100-400の2本あれば事実上ほぼ何でも撮れるので、荷物を減らしたいフィールドでは重宝している。どちらも強力な手ブレ補正を搭載し、防塵防滴仕様であることもまさにフィールド向けと言って良い。

それに寄れないフジノンレンズ群にあって、XF18-135はマクロ域45cmで最大撮影倍率が0.27倍と割と近接能力もあるので、そこそこ小さな生きものを撮るのにも使える。

蛍袋

2018/7/15

ホタルのシーズンはゲンジからヘイケに移りつつある..史実では平家が先で源氏が後だけど..が、水場が少ない赤城高原では野草のホタルブクロが見頃である。

ホタルブクロは日向よりも日陰を好む山野草である。暑さを逃れて木陰に入り、ふと足元に目を向けるて草陰にひっそりと花を見つけたりすると、何となく風鈴をイメージして涼を感じたりするものだ。

ホタルを捕まえて家に帰る道すがら、何か入れるものがないかと見つけたのがこの野草。花の中にホタルを入れて急いで家に持ち帰る、といったシーンが想像できる名前であり、実際由来はそんな感じのようであるが、昔の話なので定かではない。

でもそう思わせるにあまりある雰囲気があるのも事実である。でも残念ながら赤城高原にその入れるホタルがいないけどね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

こういうシーンではXF16-55がホントに素晴らしい。逆光耐性、開放でのボケ具合、どれをとっても単焦点レンズ顔負けである。

このアングルで撮るためにしゃがみ込んでノーファインダーだが、縦位置で液晶モニタをチルトすれば、X-H1の手ブレ補正で歩留まりもほぼ100%だ。

フリーランスにGWは関係ないと書いたが、そうは言っても世間様から仕事を頂いている身であることに変わりはないので、連休が明けると同時に業務開始になるのはこれ世の定め。

性急な季節の進み具合からしても、ようやく静けさの戻ったフィールドに出たいのは山々だが、今日は我慢の一日である。まあ天候優れず雨模様であることがせめてもの救いかな。

ということで、連休前に撮影した新緑の景色をまとめてアップしておこう。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR(左)/ XF16-55mm F2.8 R LM WR(右) / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / Velvia

各カメラメーカーにはそのメーカーのブランドを背負った銘レンズが存在するものだが、中でも絞りF2.8通しで16mm〜200mmをカバーする広角・標準・望遠ズームの3つを合わせて大三元と呼ばれている。

フジのXFレンズの場合は広角ズームにF2.8がないものの、赤バッジの付いたXF16-55XF50-140がそれに該当し、この2本にXF10-24..これはF4通しで赤バッジではない..を加えれば大抵の場面に対して網羅できることになる。

XF16-55とXF50-140は、それぞれがフルサイズ換算で24-82と75-210に該当するが、絞り開放からすでに実用的になる非常に優秀なレンズで、この2本だけでもXシリーズを使う動機づけとなるに値する。これはフルサイズのレンズでは考えられないことで、以前メインで使っていた某C社の大三元でも、2段程度は絞り込まないと周辺部は見られたものではなかった。

特にXF16-55に関して、X-H1になってIBISが付いたため..XF16-55には手ブレ補正が付いていない..に大いに手持ち撮影の領域が広がって、その性能と相まってXフォトグラファーたちには重ねて評価が高まっている。

単焦点レンズの評価が高いXFレンズだが、実はズームレンズの性能が抜きん出ており、何よりその性能に見合わず値段が安いと来ているから、コストパフォーマンスにも優れているのである。

ちなみにフジからもXF8-16というF2.8広角ズームのラインナップがすでにアナウンスされており、恐らくこの秋までに登場すると思われる。F4に抑えられたXF10-24も設計に無理がないため、寄れる上にこれまた開放から使える良いレンズだが、セールス的にはやはりF2.8通しで大三元を謳う必要があるので、フジとしてもそこは外せないのだろう。

個人的にはあまり広角域は使わないので、小型軽量なXF10-24で特に不満も問題もないが、フィッシュアイ系を除いて過去に使ったことがある最広角は14mm..某C社のEF14mm F2.8L..なので、フルサイズ換算で超広角12mmの世界というのは一度見てみたいね。

昔から焦点距離50mmは標準レンズと言われてきた。距離感で言えば中望遠である70〜80mm付近だが、画角的に人の目の視界に近いのは対角46°の50mmであろう。

ズームレンズ全盛の今でも、各メーカーとも自社レンズの指標的存在として50mm単焦点をラインナップしており、ZeissのPlanar辺りを除けばレンズ設計でも無理をすることのないレトロなガウス型が多く、F1.2とかF1.4など明るいレンズが多いのも特徴。

F3.5とかF5.6とか、今時のデジタルカメラの高感度性能なら日常使用で何ら問題ないが、やはりF1.4の明るさは捨てがたいし、何より近距離でのボケが全然違う。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

ライカ判フルサイズ..このフルサイズという表現には抵抗があるがその辺りはまた別の機会に..の50mmは、APS-Cのセンサーで言えば35mmが画角的に同等となり、当時フジのX-T1と一緒に最初に手に入れたこのXF35/f1.4がそれに当たる。

カメラボディと一緒に単焦点の標準レンズを買うなど、初めて買ったカメラであるキヤノンAE-1以来というくらい久しい話だったが、このXF35/f1.4の作例を海外サイトで見たのがフジのカメラとの馴れ初めであることは間違いない。

今でもキヤノンのFD50/f1.4とナイコンのAiニッコール50/f1.4は持っているが、この当時のF1.4はただ明るいというだけで、正直なところ実際の撮影では使うことをためらう描画性能であった。特に周辺画質は酷いものである。

その点、非球面レンズを用いるなどして、アウトフォーカスのボケにこだわって設計しているとメーカーが喧伝するとおり、XF35/f1.4は開放から十分使える周辺画質性能を持っているので、特に近距離でのマクロ撮影的な使い方で出番が多い。

個人的には、昆虫や花などをクローズアップする撮り方をほぼしないので、マクロ撮影といっても撮影倍率にこだわることはなく、野外ではむしろこの程度のワーキングディスタンスが丁度良い。

仕事では圧倒的にXF16-55/f2.8だが、日常的には同じF1.4ということもあってXF16/f1.4とのコンビが多い。同社の35mmにはより小型のF2モデルも存在し、シャープさでは後発で最新設計のF2のほうが良いという話であるが、C社..なぜここで急に隠語w..EOSを使っている身としてはF1.4モデルでも十分小型である。

巷ではジーコジーコと音を立ててAFが駆動する様が難点と言われているようだが、スナップ用途にはF2モデルが存在するし、個人的にこのレンズに速写性を求めてないのでそこは問題ではない。アウトフォーカスのとろけるようななだらかなボケ方は、その昔好んで使っていたAME(Leica APO-MACRO-ELMARIT 100/f2.8)に匹敵するほど秀逸なのである。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

これらは先月の在庫から。左はF2まで絞り込んで撮影。右はF1.4開放で。うまい具合に切り株に刺さっていた落果、というのは嘘でw、落ちていたいがを適当に置いて演出したもの。

以下余談だが、日本人は箱庭や枯山水を好む反面、なぜかヤラセ..人為的にある行為または事象を再現したもの..を否定的に見る人が多い。生きもの系で言えば餌付け撮影などがまさにそれだ。

逆に海外では普通に行われていることであり、BBC辺りの撮影方法を知ったら、ヤラセを否定する連中は卒倒するのではないだろうか。ヤラセ=後ろめたいではなく、それは演出であると理解すれば良いのである。

藤原の大先輩など、エンターテインメントだと常々言ってはばからないが、大きなインパクトや不可逆的に回復不能なほど現状変更しない限り、映像作家として演出は必要だと思うのである。何事も程度の問題なのだ。

焦点全域でF2.8通しズームは、各社とも明確にプロからハイアマをターゲットとしており、セールス的にも売れ線..利益を稼ぐという意味で..であるのは間違いないので、自ずから各社ともそのレンジには力が入っており、まあ何れハズレはない。

ナイコンの同クラスのズームは使ったことがないが、C社では24-70のII型を持っており、仕事用レンズの筆頭として古くは28-80、それに先代24-70のI型を使っていたことがあり、何れも随分と稼がせてもらった。

そしてそのフジのいわゆる大三元の一角を担う大口径ズームレンズが、このXF16-55だ。

LUMIX GM1 / G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S

XF50-140の記事で同レンズを世間で言われるほど大きくはないと書いたが、さすがにXF16-55はフジノンレンズの中では大柄である。重さは650gでC社の24-70の800gよりは軽いのだが、X-T2ボディに対するアンバランスさからくる見た目上のサイズ感はあまり大差ない。

ただ、実売価格で1.5倍ほど高いLレンズ筆頭のEF24-70は価格に見合わず全体的にプラスティッキーで、金属感あってカッチリした造作..実際はエンジニアリングプラスチックだがそう感じさせない作り..のXF16-55に軍配が上がる。

ナイコンの最新型は手振れ補正を内蔵しているが、XF16-55はC社同様に画質優先を謳って手振れ補正は内蔵していない。その代わり事実上のキットレンズとなっているXF18-55には手振れ補正を内蔵しているので、手振れ補正が必要な人には選択肢がある。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

フジが単焦点同等の性能を目指したと言うだけあって、開放F2.8から使うことを躊躇させない画質には感嘆する。35mm換算で広角24mm相当となる16mm側でも、周辺減光が抑えられコマ収差もほとんどなく、周辺部まで問題なく使用できる。

星空など星野写真では同単焦点のXF16があるのでそちらに分があるが、通常使用ではズームレンズであることを意識させないキレのある画質は、重さを気にしなければ逆に率先して使いたいレンズである。

その筋では神レンズと評判の高いオリのED40-150mm PROに負けず劣らず、フジノンのXF50-140も非の打ち所のない素晴らしいレンズだ。

ズームレンズとは思えないその画質は、1.4倍のテレコンかませて35mmフルサイズ換算で100-300mm相当にしても実用上何の問題もなく、それどころかほぼ現状それがスタンダードであり、光量を稼ぎたい時にテレコンを外すという使い方になっているほどだ。

過去に同クラスのC社とナイコンの70-200を使ったことがあるが、画質含め周辺減光や逆光耐性などフジノンのほうが明らかに上である。吸い付くように機能する5段分の手振れ補正の効き具合も素晴らしい。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

フジのユーザーは声を揃えて大柄なレンズだと言うけれど、C社のフルサイズから移行した身とすれば十分軽量コンパクトな部類である。普段は三脚座は外して使っている。

価格も重量もフルサイズの半分近くでこの性能。フジのユーザーなら同じ赤バッジのXF16-55とセットで持っていて損のないレンズだろう。

タンポポ

2017/5/11

最初の一枚のみ、フジノンXF16/f1.4で撮影。

XF16はフルサイズ換算で24mm相当の画角となるハイスピード広角レンズである。24mmでf1.4の大口径レンズは、キヤノンのFDとEFをそれぞれ使ったことがあるが、キヤノンのは何れも寄ることができなかった。

XF16の素晴らしいところは最短撮影距離が15cmと、ほぼレンズ前玉直前まで近づけるので、広角マクロとしての使い勝手が良い。開放だとボケが硬い感じになるが、一段絞ってF2なら問題ない。

専用のマクロレンズもマウント毎に持っているが、積極的にマクロ域で撮影する機会はほぼなく、自ずから仕事でブツ撮りに使うのがほとんだ。どちらかと言えば、広角でグッと寄って撮りたい派なのである。

と言うことで、引いて良し、寄って良し、暗くても良しのこのXF16は、TMにとってはフジを使うキラーレンズの一つと言っても過言でない。

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