国の中枢が大揺れに揺れて、どこか何かネジれてる。筋を通さず屁理屈こねて、無理くり強行するから人も論理もネジれてる。順序だってしっかり事の理を説けば、子供だって理解できるのにね。国の真ん中でカンカンガクガクやっているあの連中、言っちゃあ悪いがホント頭悪い。
草木もこの暑さにネジれてる?いえいえこれはランの仲間のネジバナ。日当たり良い開けた場所に見られ、雑草に埋もれて刈払い機の餌食になってしまうことが多いが、多年草なので運が良ければまた翌年見られかも。
ヒメジョオンが咲き乱れる休耕地の脇を歩いていた際、突然すぐ近くで「キェー、キェー、ケッ、ケッ・・・」的な奇声が聞こえてきて少々驚く。声のする方を見ると、ヒメジョオンを激しく揺らしながら、何者かが何者かから逃げているように見え、その攻防戦は観客無視でしばらく続いた。
膝丈程度の草むらで視界があまり効かないので、中腰姿勢で目線を上げ下げして動き回る物体を追いかけていると、逃げているのはキジの雌だと判った。と、こちらが気付くのが早いかという刹那に、キジの背中に飛び掛かる小さなケモノを確認、キジはすぐに翼を広げてケモノを振り払うと、草むらから慌てて飛び出してきた。
その際、飛んで逃げること無く、走って農道に飛び出してきた時の仕草から、恐らく雛たちからケモノを遠ざけるための偽傷行動であったと判る。
当然、カメラを構えて次に出てくるであろうケモノに備えたが、草むらからは何も出てこなかった。さらに当のキジ雌でさえも「あら取り乱して失礼」と言ったか言わずか、乱れた羽を正すとそそくさと反対側の休耕地へと姿を消していった。
先ほどまで争っていた草むら周辺をしばらく凝視していると、程なく絵に描いたようにピョコッとイタチが草本の隙間に顔を出した。ピリピリした雰囲気から、ジッと辺りをうかがっている様子が伝わってきたが、「チッ、逃がしたか」といった風情できびすを返すと、尺取り虫のような動作で林の方へ去っていった。
愛くるしい顔をしているが、食肉目であるイタチの仲間は皆凶暴極まりない連中ばかりで、小さくなるほどその凶暴性は増していく。自分よりもはるかに大きい獲物でも、動くものに反応して躊躇なく襲いかかるその性質は、まさに天性のハンターと言っていいだろう。
しかしこの顛末、間一髪キジ親子が難を逃れたと見るか、もしかしたらイタチも巣穴で子どもたちが腹を空かしていた可能性もあると見るか、その辺りは見る人によって異なるだろう。とにかく、肉食動物が腹を満たすということは、他の生きものの命を奪っての結果であるということで、そこには一切の憐憫の情はない。イタチが可愛いとかキジの親子が可哀想とか、そういった感情論は人間だけの世界観なのである。
P900は一応ハイスピード撮影が可能である。ただし、メーカーの製品ページでもそこにはまったく触れていないので、特筆すべき機能ではないし、そもそも仕様を見ればああそうね的なものに過ぎないのはすぐ判る。先日記事に書いたソニーのサイバーショットRX10 IIとそこは一線を画していると言ってよい。
フレームレートは480で4倍、720で2倍となり、ハイスピード感を期待できるのは当然480のほうだが、4Kの影がチラチラしているこの時代に、今更480はねぇよな、というのが普通の感覚であろう。
出掛けに10分程度、軒下のツバメの巣でちょこっと試してみたが、それでも手持ちで超望遠領域のハイスピード撮影ができるのは大したものだ。Web等で資料映像として使うには、まあこんなもんだろうといった感じである。
恐らく2回めの繁殖であろうか。そろそろ巣立ちも近いだろう。
冬季、降雪後に道路に塩化カルシウム(カルシウムの塩化物)が撒かれることがあるが、塩カルの場合は融雪が目的であり、凍結防止用に撒かれるのは塩化ナトリウム(いわゆる塩)である。両者ともほぼ似たような効き目ではあるが、塩化ナトリウムのほうが効果の持続性が高く、コスト面で有利なので、高速道路などで事前に散布されるのは塩化ナトリウムのほうである。
さすがに今の季節に融雪剤を撒くことはないのだが、雨中に高速道路を走行すると、冬の間に散布された塩化ナトリウムが流されずにまだ残っていることがあり、それが車体周りに付着するのである。
そんな理屈を知ってか知らずか、ヒョウモンの仲間..ウラギンヒョウモンかな?..が塩分を目当てに入れ替わり立ち代りやって来ては、盛んに車体の下部に近いところを舐めていた。
生きものにとって水分と同時に塩分補給は重要なので、この手の行為はヒョウモンに限らず、ほ乳類でも普通に見られる。以下の映像は廃屋の漬物桶に集まるニホンジカを捉えたもので、資料としてなかなか興味深い。
塩化ナトリウムより強力な塩カル..水に溶けると発熱して低温でも融雪効果が高い..が車体に付着すると腐食の元になるので、雪道を走行した後には必ず洗車、それも下回りを入念に洗浄するのがベターだ。
その昔、頻繁に北海道へ渡道を繰り返していた頃、洗車を怠りタイヤが外れなくなって苦労したことがあった。ホイールを止めていたボルトが錆びて回らくなってしまい、修理に結構高く付いたことがあったのだ。
と言うことで、今の季節であってもまだ車体に融雪剤の類が付着することをヒョウモンに教えてもらったので、早々に洗車場で下回りを洗浄しようと考えているところだ。
コンデジの世界はスマホに駆逐されつつあり、何か一芸に秀でていないと売れないというのはP900の記事で書いた通り。ニコン以外のメーカーもその辺りは当然判っていて、先ごろ発表されたパナとソニー、キヤノンのブランニューを見ていると、徐々に製品ラインを淘汰しつつ新機軸に移行してきているのが判る。
まずパナのG7はもうほとんど予想通りのスペックで、新機軸という点では目新しさはない。GH4の機能を一年後に下のモデルに入れ込んでみた的な製品である。それでもほとんどの製品ラインに、30p止まりとはいえ4Kを入れているのはパナだけなので、この点では他社より先んじていると言ってよい。
次にソニーのサイバーショットRX10 II(海外発表)だが、パナに先行されていたコンシューマ機での4Kにようやく対応してきたなと思いつつスペックを眺めていたら、驚いたことに960fpsのハイスピード撮影(40倍速)できると書いてあるではないか。まあよくよく見れば解像度はフルHDではないという、ある意味想像通りのオチではあったものの、コストパフォーマンスを考えれば1136×384で記録できるのは頑張ったほうではないかな。
この画質を使えると見るかまだまだと見るか、それは用途次第といったところか。それと、専用機を除けば4KをXAVC Sでカメラ単体で記録できるのもソニー初なのかな?60pで撮れたらビックリであったが、そこはさすがに..ね(笑)。
キヤノンから発表されたのはPowerShot G3Xである。1インチセンサーに24-600mm..P900の後ではインパクトはないけどね..ズーム、防塵防滴仕様とは驚いたが、写真も60p動画もイケるそのスペックを見る限り、もはやコンシューマのビデオカメラなど必要ないだろうと思わせる。P900もオモチャとしてみればこれ1台カメラとして十分だが、写真も動画もそこそこキレイに撮りたい層にはG3Xのほうが良いだろう。
対P900として特にG3Xが一押しなところは、動画撮影中に露出変更ができること、マニュアルフォーカスが可能なこと、ヘッドホンと外部マイクの入力端子がある..一応リモコン端子もあるが恐らくレリーズ..こと、ISO1600が実用的なところなどが挙げられる。
サンプル動画を米サイトから見つけてきた。そぐわない生息環境に天狗様が映っているのはワシ屋として抗議したいところだが(苦笑)、まあそれはともかく、センサーサイズの違い以前にP900とは明らかに異なる絵作りは好印象だ。
それにしても、はじめから期待もしていないが、4Kなど何の話だと言わんばかりの堂々とした無視は、ある意味さすが出し惜しみ番長のC社ならでは(苦笑)。昔のキヤノンはアグレッシブで尖ったところがあったが、現在は実につまらん企業に成り下がってしまった。安定しているという意味では王道なのだが、あと一歩という部分をわざと外してくる辺りは商売としてあざといと感じてしまう。
その点ソニーは事業部間のパワーバランスも関係しているが、依然としてチャレンジャー精神は旺盛だ。コンシューマ分野での4Kに関してはパナの後塵を拝しているものの、製品ラインナップの縦横展開に関してはフットワークが軽いので、ここまで来るとそこは時間の問題だろう。ただ、パイオニア故の立ち位置に起因するのだろうが、どれひとつとっても微妙に一番でないところが、いかにももう少し頑張りましょう的で惜しい。
関東でもようやく雨降りが始まって、梅雨を思わせる陽気といえばそうなのだが、本来のシトシト降る梅雨の雨と違って、ザーザードシャドシャと降ってくる点でやはり違和感がある。昨日などは雨はそこそこだったものの風が恐ろしく強く、あまりの寒さにフリース帽に手袋まではめてしまった。