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早いねぇ、ビジネスカレンダー上では今年も後半戦に突入ですか..

などと世間でそんな話をすれば、今年は新コロナの影響が大きいですよねぇみたいな流れになるのだが、個人的にはWeb制作案件がいくつか先送りになった..それに関係して撮影仕事は休業中..ぐらいで、今のところ日常生活で特に大きな影響はないな。

地元はいわゆる田舎の農村地帯であるし、天狗フィールドは奥山だし、世間の自粛ムードなど何のそのと春に裏仕事で出掛けていたエリアも基本的に山の中だったので、何がなんでもの自粛警察や、マスクしてないぐらいで文句を言うマスク警察もいないしね。

先週あたりから自粛を伴う行動制限が解除されて世の中が動き出している感はあるが、我々の表の仕事場は皆もともと自宅兼用なので、世の中がテレワークだのなんだのと騒いでいるのを横目に、こちとら四半世紀もテレワークだぜ!と仕事仲間と別の意味で盛り上がっていたくらいだw

zoomとか急に流行りだして、クライアントからzoom会議に参加できますか?なんて聞かれて、いやいやSlackつながりで新コロナとは関係なく普通に使ってますが何か?って感じである。

そのオンライン会議と言えば、昔からSkypeを使った打ち合わせはうちの業界ではスタンダードだったが、昨日今日zoomをやり始めた連中は妙にWebカメラを使いたがるのが厄介である。

そもそも声が聞こえればいいだけで、画面は資料を共有するのが目的なんだし、別に顔見せしなくても良いじゃんと言ってカメラはいつも切っているが、その辺の感覚の違いはジェネレーションギャップなんだろうなぁと思いつつも、ただ新しいオモチャでやってる感出したいんだろうとも勘ぐってみたり。

Webカメラと言えば、シグマのfpを皮切りにミラーレス一眼をWebカメラ代わりにして高画質でオンライン会議!っていうのがトレンドになっているようで、キヤノンとフジ辺りも後追いしているが、小綺麗に着飾った若い子どうしならともかく、やれたオッサンの顔を高画質で眺めてそれ誰に得あんねんw

そう言えば、そんなジェネレーションギャップ以上に笑えるのが、オンライン会議にまで古き社会構造と悪しき商習慣を持ち込もうとする連中の存在で、ログイン順に画面の上から参加者が並ぶという至極当たり前の仕様..米のサービスなので考え方が合理的なのだよ..なのに、立場のエライ順に上から並べろとか言い出すというから、思わずアホか!って突っ込みたくなる。

オンライン上のサイバー空間に上座も下座もねぇんだよ、って草薙素子なら言うかもねw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

ずーっとシモツケソウだと勘違していたが、これはただのシモツケだそうで、似て非なるものらしい。前者は日本固有種で生息地も限られているらしいが、本種はまあ山野草としては普通みたい。

とは言えこの赤い野草が花を付け始めると、高原の梅雨も後半戦といったところだ。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

有事にまったく使い物にならないことが判明して、危うく巨額の税金を無駄にするところだったハリボテまがいのイージス・アショア。

てっきり諦めたのかと思ったら、舌の根も乾かぬうちに今度は敵基地攻撃能力の保有を検討するとかアレが言い出しぞ。憲法9条を護ろうなんて話、そのまま素通りする気満々だな。

新コロナ対策すら満足に実行できない無能無責任を絵に書いたような今の政府に、「相手に日本への攻撃の意志が認められる」「今だミサイルいてまえ!」などという映画の主人公のような緊張感みなぎる判断ができるとは到底思えないな。

どうせまた選挙向けに支持者に対するやってる感演出と、花札野郎から新たな高い飛び道具を買わされる前触れなんだろう。

しかし、仮に相手がブラフだけだった場合に当該の基地を攻撃してしまったら、それは先制攻撃となって国際法違反になるんじゃねぇの?国際法違反で揉めるぐらいで済めばまだマシだが、普通に考えればそれは戦争状態、まさにリメンバー・パールハーバーに他ならないぞ。

新コロナの第二波襲来と、これから来るであろう未曾有の経済危機への備えこそ何よりも優先すべきなのに、敵基地攻撃能力とか何とか気が狂っているとしか思えんな、この国の政府は。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

予報通り晴れたのは昨日だけで今日はまた雨模様。

どのみち月末でそれどころではないので天気はどうでも良いのだが、昨日午後に見た天狗様の動きが気になって仕方がない。

週間天気予報だと2日にチャンスがありそうな雰囲気あるけど、うーんここはいっちょいてまうか..

カテゴリ:季節感, 独り言

梅雨の晴れ間

2020/6/29

今月は良い天気に天狗フィールドへ出撃できていないので、週は明けたがまだ月末前日という理屈を押し通してw、朝から隣接ペアを2ヶ所ばかりハシゴしてきた。

午前中の谷はスマホ圏外なので色々根回しが必要という危うさもあったが、着いてすぐ観察機材を整える間もなく割とすんなりと目的を達したので、小一時間ほど観察の後に二つ目の山域に移動できた。

iPhone 11 Pro

午後は雲が湧いてきたが、梅雨の晴れ間の日差しは変わらず強く、今シーズン初の日傘を用意した。

カテゴリ:季節感

先日、オリンパスへの鎮魂を込めて..いや、その言い方縁起悪ぃってばよw..E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせを紹介したが、天狗フィールドへ出張っていく時のお供はやはりこの組み合わせが多い。

林道脇など車輌から離れることがない場合はE-M1XとED300PROだが、観察機材一式を背負って歩行による移動や登山を強いられる場合は、収納性の高さから前述の組み合わせに落ち着く。

E-M1Mk3を入手する前はボディは超望遠コリメート兼用のパナ機..G9 PROやGH5など..だったが、レンズに関しては不動のセットである。

iPhone 11 Pro

セットというのは写真の組み合わせのことで、標準域は以前はパナライカのVARIO-ELMARIT12-60だったこともあったが、現在はED12-100PROに落ち着いている。

この2本だけで35mm換算にして24〜800mmを間断なくカバーでき、しかもE-M1Mk3なら必要とあれば手持ちハイレゾショットで5000万画素でも記録できるのは便利この上ない。

しかもサコッシュ的なカメラバッグに同時に収納できてしまうので、フラットな地形なら体の前に下げていつでも取り出せるようにしておいたり、登攀で両手を使わなければならない時はバックパックの上部に仕舞っておける。

たった25cm×15cm×12cm程度のスペースに上記2本のレンズとボディを収めることができる..どちらのレンズを装着しておいてもOK..のは、まさにマイクロフォーサーズの真骨頂だろう。

ソニーのα7系は35mmフルサイズながら小型であることを喧伝しているが、レンズをみればどれもこれも巨大で重く、システムでみればとても小型と言える代物ではない。一応、α6000系でAPS-Cもラインナップしているが、後述するキヤノン同様にそこに本気度が感じられない。

ナイコンはZマウントになってもAPS-C..DXとか言っているアレね..を続けるようだが、マウントは35mmフルサイズと共用であるため、どう考えても無駄にでかいレンズを使い回すことになろう。それに企業体力を考えても、もはやニコワンのような小型軽量なシステムなど望むべくもない。

キヤノンはEF-MでAPS-C専用マウントのレンズを用意しているが、RFマウントとのヒエラルキーが邪魔をして、レンズシステムがどうしても「それなり」のものしかラインナップしていないし、恐らくその営業戦略は今後も変わらないだろう。

当たり前だが写真はレンズも含めたシステムで撮るものである。ということで、ボディをどんなに小さくして「小型」を謳ってみても、マウント径を広げた結果巨大で重くなったレンズを使わなければ良質な画像が得られないのでは、本末転倒と言っても良い。

以前に35mmフルサイズのオススメはLマウントアライアンスのパナSシリーズと書いたが、では個人的に使うかと聞かれれば、ボディもレンズも妥協することなく巨大なその姿を目の前にすると、さすがにそこは躊躇するw

iPhone 11 Pro

というようなもっともらしい理屈はさておき、歳をとって体力が落ちたため、あまり大きく重いものを持ち歩きたくないというのが本音w

昔はそれこそLoweproのプロトレッカーにEOS-1付きのゴーヨンやロクヨン、F5付きのヨンニッパロクヨンを入れて、アラスカのバックカントリーなど道なき道を歩いていたこともあるが、もはやそれは過去の栄光?という思い出の世界となったw

その点、富士フイルムのXシリーズとオリンパス・パナソニックのマイクロフォーサーズシステムは、それぞれ規格に沿って最適化された専用設計であるため、システムとして無駄なく小型軽量であることが良い。画質も前述の各社35mmフルサイズと何ら遜色はない。

上の写真は歩きまわりながら撮影する際の機材セットの一例で、左がフジのXシリーズ、右がマイクロフォーサーズの場合である。

フジはバッテリーグリップ付きX-H1にXF14mm・XF18mm・XF35mm・XF60mmマクロ・XF90mm、マイクロフォーサーズはオリンパスのE-M1Mk3にED8mm Fisheye PRO・ED12-100 PRO・ED30mmマクロ、パナライカのVARIO-ELMARIT 8-18mm・同100-400mmである。

写真のカメラバッグはPeakDesignのスリング式のショルダーバッグで、フジなら21mm〜135mmの明るい単焦点レンズを5本、マイクロフォーサーズなら16mm対角魚眼から800mm超望遠までを、容量わずか10L程度のコンパクトなバッグに収納して携行できるのである。

EでもZでもRFでもLでも、35mmフルサイズで同じ焦点距離のレンズ群を一つのバッグで携行することを考えてみれば、これがどれだけ凄いことかお分かりだろう。

オリンパスから引き継がれる映像事業の動向は気になるところだが、さすがに今使っているカメラやレンズがすぐに使えなくなったり陳腐化したりするわけでもない。

仮に後継企業が事業継続に失敗して撤退になったとしても、工業製品としてその後数年のメンテナンスは担保されるはずなので、さほど問題はないだろう。

E-M1系ボディの素晴らしさに気が付いたのは遅まきながら昨年のE-M1Xからだが、レンズシステムはマイクロフォーサーズ規格なので、いざとなればパナもあるので何とかなるかと個人的には楽観視している。

そもそもうちにあるマイクロフォーサーズマウントは動画目的にパナを使っていたからに他ならずで、オリンパス機を使うようになってから手に入れたのは対角魚眼のED8mm Fisheyeのみである。

と言いつつ、そのパナも色気出して35mmフルサイズのLマウント機にも手を広げているので、実はパナのほうが先にマイクロフォーサーズから撤退するのではないかと思っていたのは否定しないw

マイクロフォーサーズの良いところはとにかくシステム全体がコンパクトに収まる点にあり、季節に天候それに昼夜を問わず野外で活動する生きものクラスター系カメラマンにとって他に選択肢のない唯一無二のシステムである。

営業戦略上お荷物になるようならE-M1Xは取り敢えず無かったことにしてもらっても結構なのでw、引き続きその方面への訴求というか配慮は怠らずに事業継続して行って欲しいぞ。

iPhone 11 Pro

E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせは、生きもの系カメラマンにとってパナとオリのコラボの極みの一つで、それはつまりマイクロフォーサーズならではの賜物と言って良い。

800mm相当(35mmフルサイズ換算)までのズームレンズを装着したカメラを、ショルダー型のカメラバッグにこの状態で収納できるサイズ感は奇跡に近い組み合わせだ。

しかも同時にED12-100など標準ズームを装着したE-M1Xクラスのカメラをもう一セット収納でき、24mmから800mmまでを同時に肩がけで可搬できるそのコンパクトさたるや、まさにいわばwマイクロフォーサーズさまさまである。

ちなみに当該セットだと、Peak DesignのCaptureを使ってカメラバッグの脇に吊るすことも可能(写真右)。バックパックの時はセオリー通り左側のショルダーハーネスで胸元の位置に下げている。

今年はCP+の中止に始まって、月カメとアサカメの休刊、各カメラメーカーのサービス拠点の統廃合など、カメラと写真業界にも新コロナの余波が及んでいるのが明らかで、直接ではないにしろ何れキッカケとなっているのは間違いないだろう。

そしてとうとうオリンパスが80年続いた老舗のカメラ事業を手放すことが、先日夕刻に正式にアナウンスされた。投資ファンドの日本産業パートナーズに映像事業部門ごとそっくり売却されるとのことだ。

その日はいつ来るかのか?というのは業界では常々話題になっていた話ではあるし、毎年決算期の前後にオリンパス自身が事業撤退を否定するという流れはテンプレ化していたので、この話自体もはや驚きはない。

株式を公開した上場企業である限り、赤字事業の切り離しを株主から強く要求されるのは当然のことである。同社は内視鏡カメラの分野で世界シェアトップクラスの優良企業なので、売れないカメラにいつまでもこだわっているわけにもいかない事情は理解できる。

昨年から立て続けに新型モデルを投入してきて、3年赤字続きとは言えこのところ業績は上向いているのになぜ?という意見もあろうが、投資ファンドが手を出すのに、将来有望な分野であるとか、買い叩くなら安くなった今がチャンスとか、そんな物件でないと厳しいので、売れる時に売り抜けるという鉄則に従ったまでだろう。

ネット界隈ではすでに悲観的な空気でいっぱいwだが、撤退ではなくあくまで事業売却なので、ソニーのPC事業売却で立ち直った新生VAIO同様、事業継続と考えて差し支えないだろう。もちろん将来に渡って約束された継続ではなく、引き続き利益を上げられなければ本当に終焉を迎えるのは間違いないだろうが。

ただ、オリンパスはブランドと同時に社名でもあるので、後継の企業が継続してオリンパスを使うのは難しそうなので、ズイコーとかオーエムディーとか別のブランドを使うことになるのかな。

特段、オリンパスというブランドに思い入れはない..そもそも去年からのにわかユーザーなのでw..のでそこはどうでも良いのだが、うん十万円もするキヤノンのEOS-1D系やニコンのD一桁機にはできないことで、E-M1XとE-M1Mk3にはできることが沢山あるのは事実なので、後継の新会社にはE-M1系の優れた機能は継承して欲しいところだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

天候不順で生育が遅れるレタス畑に、連日にように対処療法的に薬を散布している。

腐りが入ってしまうのでやむを得ない措置だが、雨が続くこの季節ではすぐに洗い流されてしまって、傍から見ているとイタチごっこ感は拭えんな。

デジタルカメラが売れなくなった要因の一つにスマホの台頭が上げられるが、無駄で無益な画素数ありきの売り方にもそろそろ限界が来ているのは間違いないだろう。

キャッシュバックキャンペーンなどして一時的に売上を伸ばしてもそれは対処療法でしかなく、根本的に業界全体の底上げを考える時期に来ているのかも知れない。

デジタルカメラは工業製品の一つに過ぎないが、そこから生み出される写真は文化を創りまた支える作品ともなることを、もっとカメラメーカー自身が意識して製品を世に送り出すべきではないだろうか。

先週、国が民間や官民の契約書類等にハンコ捺印は不要との見解を示した。

以前から書類へのハンコ捺印には抵抗感が強く懐疑的であったが、図らずも新コロナの影響で認知され始めたテレワーク普及の妨げになるとの理由から、ようやく国が重い腰を上げたようである。

第一次産業の現場勤務を除けば、接客業のような対面業務でもない限り在宅ワークは可能であるが、ハンコ捺印のためにわざわざ会社まで出向かなければならないというのは片手落ちとしか言いようがない。

逆に言えば、ハンコフローが強制されている時点でテレワーク推進など実態が伴っていない有名無実だったわけだが、これで社会全体で大手を振ってデジタルワークフローへ踏み出せることになる。

ハンコ自体、漢委奴国王印のように歴史的な文化遺産として扱われるのは否定しないが、素材に象牙を使う限りこれから新たに作られ使用されることには断固反対の立場であるし、IT屋の末席に未を置いている立場的にも、誰でもどこでも手に入れられるハンコで本人確認など到底容認できない。

今回、内閣府・法務省・経産省の連名..どれも渦中の問題の役所だなw..での公表なので、これでもう後戻りすることはないだろうな。

これであと問題はITを使いこなせないと公にしている無能なIT担当大臣だが、この秋にあるであろう衆議院解散の前に取ってつけたように在庫一掃処分的な内閣改造があるだろうから、早晩クビになるのは間違いない。

どんな内閣になろうが、今度こそ台湾のように民間から優秀なIT伝道師的な人材を徴用することを望むぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

この時期に一時的に見掛ける蝶で、写真判定でツマキシロナミシャクというシャクガの仲間と判明。

スジグロチョウなどモンシロチョウの仲間は開けた空間で見掛けるが、こちらは林内や林縁部に多い印象。幼虫がサルナシの葉を好んで食べるというのでその点で納得。

とにかく動くものに敏感で近づこうとするとすぐに飛んでしまうのが厄介だ。ようやく葉陰から望遠マクロ的に押さえたが、てっきり頭だと思っていたほうが腹だったというオチで、ピンの位置が逆であった..

例年この時期、AppleのWWDCが開催されてその方面の人達にとってはお祭り騒ぎとなるのが恒例だが、今年は新コロナの影響で31年目にして初めてオンライン開催となった。

Intelとの決別となるApple Siliconなる自社製プロセッサへの移行や、macOS Big Surの発表などなかなかドラスティックな発表があったなかで、個人的に目を惹いたのはカリフォルニア州サンノゼのクパチーノにあるApple本社の地下だ。

いかにも秘密のラボという怪しい雰囲気が漂っていて、パッと見はトニー・スタークの自宅地下にあるラボ兼ガレージのあんな感じ。

しかもTim Cookから振られて登場した、Apple Siliconを10年掛けて開発したらしいJohnny Srouji氏もどことなくマッド・サイエンティストっぽくて、何かスゲぇーヤバそうなものを作り上げた感があってイイ感じw

FUJIFILM X-T4 / XF10-24mm F4 R OIS / Classic Nega. / ホオノキ

今年はMacのどれかを入れ替えようと思っているのだが、Apple Siliconへの移行は2年くらいかけるようなので、タイミング的にはやはり今年中に最後?のIntel Macを入れておくのがベターかな。

カテゴリ:花・植物|タグ:

相変わらずどんよりとした天気模様で薄ら寒い日々が続いている。一時は仕事中は半袖短パンまで軽装になっていたのだが、長袖長ズボンのすっかり春の装いに逆戻りしてる。

雨が降って日が差さないだけならそれは梅雨の天気なのでそんなもんだが、とにかく気温が上がらないのでもはや天候不順と言ってもよい。近所の畑を見ていても作物の生育が遅いのは明らかで、契約農家はどこも皆頭を抱えているようだ。

そんな中、ロシアのシベリアにあるベルホヤンスクという町で、昨日なんと気温が38℃まで上昇したらしい。これは最高気温の平均よりさらに16℃も高いとのことで、北極圏では観測史上最も高い記録になるとのこと。

昔、アラスカを旅した時に内陸部のフェアバンクス..ほぼ北極圏の緯度だ..でも35℃くらいまで暑くなることがあるとは聞いたことがあるが、正直なところ極地でのその気温の上昇はなかなか想定しづらいものがある。

それでも、地球温暖化の影響で極地の氷が溶ける海面が上昇し、沿岸部のイヌイットの村が波に洗われて水没の危機にあるというのはよく耳にする話で、加えてシベリアやアラスカの永久凍土までもが溶け出すと、ツンドラの大地が泥炭湿地と化して、カリブーなど極地で生活する生きものにも何らかの影響が出てきそうだな。

ロシアと言えば、同じくシベリアのノリリスクでもツンドラ融解によって火力発電所の施設が傾き、2万トンの燃料が漏れ出して周辺の環境を汚染するという事故が起きていて、これは現在も進行中である。

米の花札野郎が常々地球温暖化などフェイク・ニュースだとほざいているが、こうした事実から目を背けていては、後世に残すべきものが解けてそして消えて亡くなってしまうぞ。

この秋はその米大統領選があるわけだが、差別問題や大統領としての資質云々もさることながら、また4年も花札野郎が米を引っ張ることになるようだと、地球温暖化による悪影響は手遅れになりかねないな。

Canon EOS-1V / EF70-200mm F2.8L IS USM

秋色に染まるアラスカのツンドラを征くカリブーの群れ。

アラスカの大地を風のように季節移動するカリブーを、極北の旅人と言ったのは星野道夫氏だったかな。

こんな景色を後世にしっかり残していくべきだ。