新緑の始まり
長く雪に閉ざされてきた雪国の里山の春はすべてが一度に始まる。そしてそれはまさに待ちわびた春という感じ。
平野部の街場では桜の季節はとうに終わっているが、多雪地帯や標高の高い地域ではこれから新緑と一緒にヤマザクラが始まる時期であり、一年で最も彩り豊かな季節を迎える。
少し標高の低い里の桜はさすがに散り際だったが、山間ではソメイヨシノもヤマザクラも芽吹きも一緒に進行していく。
長く雪に閉ざされてきた雪国の里山の春はすべてが一度に始まる。そしてそれはまさに待ちわびた春という感じ。
平野部の街場では桜の季節はとうに終わっているが、多雪地帯や標高の高い地域ではこれから新緑と一緒にヤマザクラが始まる時期であり、一年で最も彩り豊かな季節を迎える。
少し標高の低い里の桜はさすがに散り際だったが、山間ではソメイヨシノもヤマザクラも芽吹きも一緒に進行していく。
数日隣県の雪国に出張していた間に近所のソメイヨシノが満開になっていた。
開花は確かに一週間以上早かったのだが、寒の戻りのせいで連日気温が異様に低く、結局満開になったのは例年とあまり変わらなかった。
近所の雑木林ではぼちぼちヤマザクラ系が咲き始め、寒さで身をすくめていた庭のスモモも花が開き始めた。
ちなみに庭のソメイヨシノも今まさに満開である。
早春の森でフィフィフィと早口の口笛が聞こえてきたならそれはゴジュウカラ。
さながらキツツキのように木の幹を上下自由に行き来できるが、名前の通りシジュウカラなどと同属のれっきとしたカラ類の仲間である。
他の多くのカラ類も重力を無視したように木の幹に留まることができるが、ゴジュウカラのように幹を伝っての移動はしない。
先にキツツキのようにと書いたが、頭を下にして降りてくる動作ができるのは本種とキバシリくらいで、キツツキの中でも小柄なコゲラにもできない点では、本種の機動性がことさら高いと言えようか。
某所の尾根近くで天狗様待ちの際、寄りかかっていた幹の裏側に気配を感じ、しばらく様子見ているとゴジュウカラがかくれんぼよろしく顔を出したり引っ込めたりを繰り返した。
やけにフレンドリーだなと思いつつも幹から少し離れて見守っていると、クルクルと幹を回り込んで来て、樹皮の隙間から種子を取り出して食べていた。
貯食してあったのかたまたま見つけたのかは定かではないが、こちらの存在をまったく気にかけないその仕草から、普段人を見ることがないのだろうと想像できた。
それにしてもE-M1Xの鳥認識AFの優秀さには相変わらず驚かされる。この至近距離でもしっかりAFが追随していた。
トビは猛禽類の仲間として普通種といえば普通種であり、海から高山までどこにでもいると言えばどこでも見掛ける鳥である。
拙者と同世代以上であれば、子供の頃はパイロットのボールペンのコマーシャルの影響で「トンビ」と言っていたはずで、今でもうっかりするとトンビと言ってしまうクセが抜けないw
普段、天狗様を探していて稜線の上にスコープを向け、シルエットが本種だったりした時に何だ「トビか」と悪態つくのは我々の悪いクセだが、特定の生きものにのみ愛を注ぐ性故に、生きものすべて平等というわけではないのだw
ただ、そんなトビも意外に家の周辺ではあまり見掛けなかったりする。
まあ単に野菜畑ばかりで、スカベンジャーな彼らが好むような適当な餌がないというのが実情で、隣地区の牧場の堆肥場ではそれなりに待機組がいるのも事実だけど。
天狗様のような力強さや、チュウヒのような優雅さ、ハイタカ属のような機敏さはなく、いつものらりくらり飛んでいるイメージが強いが、意外に風を捕まえて飛ぶ術には長けているから興味深いところもあるかな。
いつでもどこでも見られるから、逆にちゃんと撮れられていない種とも言える。
時期的なものもあるが、こう寒いと生きものの姿は鳥ぐらいしか見かけないのだが、雑木林の陽だまりでキタテハヒオドシチョウを見つけた。
キタテハヒオドシチョウは成虫の状態で冬越しするので、暖かくなると樹洞などから出てきて活動を始める。
なかなかジッとしていてくれないので1200mm..別のものを狙っていたので..で狙うのはしんどいが、時々思い出したようにキブシの蜜を吸いに来ていた。
2021-12-2 更新
まあさ様よりキタテハではなくヒオドシチョウではないかと指摘あり、確認して訂正します。