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新型コロナウィルス騒動で脚光を浴びているニュースワードに、テレワークと在宅勤務が上がっている。

こちらは四半世紀以上もフリーランスで活動しているので何を今更ワードだが、毎日満員電車に詰め込まれて通勤・通学している人にとって、ウィルス感染の可能性が最も高いのはまさにそこだろう。

インターネットを介せば遠隔地とリモートでつながるこの時代、そもそも家で仕事がこなせる人に出社を強いること自体、今回のウィルス騒動と関係なく不思議な話だと常々感じている。

図らずも今回の一連の騒動でテレワークの可能性について壮大な実験をすることになるので、これが上手くいけば殺人的な満員電車を無くし、さらに無駄な出社とサービス残業を減らす方向へと舵を切れる可能性が高い。

口先だけで先手先手と言いつつ常に後手しか出せない無能な政府が、以前から出来もしない働き方改革などと絵に描いた餅を掲げているが、皮肉にもそれを実現するのは所管する厚生労働省ではなく、新型コロナウィルスという目に見えない病原体ということになりそうである。

FUJIFILM X-H1 / XF90mmF2 R LM WR / Velvia

いわゆる三寒四温なのか、気温の上がり下がりが激しい季節になってきた。

気温と湿度が上がれば多少はウィルスの活動が不活性化する期待もできるが、やれやれそんな季節はまだ2ヶ月は先の話である。

カテゴリ:独り言|タグ:

現在進行系で拡大の一途をたどる新型コロナウィルス騒動のまさにその感染源と疑われているのが、中国の伝統的なジビエ食「野味」だ。

SARSの時などはコウモリが疑われていたが、今回はどうもセンザンコウが怪しいという話である。四つ足なら机と椅子以外何でも食べるとまで言われる大陸の人たちなので、その信ぴょう性の高さもさもありなんだろう。

いわゆるゲテモノ食いという食習慣は何も中国だけに限った話ではないが、野に闊歩する生きものを片っ端から食ってしまうというのは、現代の感覚ではなかなか受け入れられないだろう。

しかし今回の大騒動を受けてさすがに当局も危機感を募らせたのか、感染の温床となる野生動物の取引と摂食を全面的に禁止すると決定したようだ。

北海道に渡来していたシマアオジが激減..というか国内の繁殖例はほとんど無くなってしまった..してしまったのも、渡りの途上で彼の地でカスミ網に掛かって食われてしまったという例が報告されていたが、不幸中の幸いとして、この措置によって少しでも大陸経由で移動する渡り鳥達に光明が差すことを願ってやまない。

OM-D E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ホオジロは留鳥なので一年中見かける普通種であるが、子供の頃に比べるとやはり減っている印象はある。

食糧難の時代以前、まだカスミ網が適法だった頃ならいざ知らず、現代の国内において減少する要因は環境の変化ということになるだろうか。

開発で空き地が宅地や農地に変わったり、河川敷が改修されたりと種類によっては鳥たちにとって住みづらい世の中に変化してきているということかな。

カテゴリ:, 鳥獣・環境問題|タグ:

フクロウの森で探索中はカメラを使うことはないので、少し林冠が開けた場所にE-M1Xを置きっぱなしにしてライブコンポジット撮影をしてみた。

F1.8でISO3200、コンポジット設定を2秒、明け方の北向きの上空に向けて小一時間ほど撮影。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

下の方が少し灯りに照らされているのはご愛嬌で、愛用するLEDフラッシュライト(SUREFIRE製)の影響である。この手の撮影は素人なので、画角に気が付かず照らしてしまった模様。

さて、この画像を眺めていて気がついたのだが、左上から右下にかけて星の軌跡を横切る形で複数の光体の軌跡が写り込んでいるのが分かるだろうか。

中央縦の明るい軌跡は火球(流れ星)と思われるが、複数の光体が移動するとなると人工物しか無いよなぁ、でも航空機のような飛行物体にしては数が多いし。

で、ちょっと調べたところ、どうやら天体観測の世界で昨今話題になっている「スターリンク衛星群」であるらしいことが判った。

スターリンク衛星(Starlink)とは、EV車で有名なテスラ・モーターズのイーロン・マスクが創設した宇宙関連事業である米スペースX社(民間企業)が、宇宙からブロードバンドインターネットサービスを提供するために打ち上げた通信衛星のことで、最終的に1万を超える衛星を打ち上げる計画があるらしい。

天体観測の世界で話題というのは、夜空に浮かぶ星星の間にその膨大な数の衛星群..衛星一つは冷蔵庫大らしい..が紛れ込むことになるので、ただでさえ大変な天体観測に余計な仕事が増えてしまうという話のようだ。

5Gの早期普及が期待される昨今、世界のどこにいても通信網が利用できるよう世の中がより便利になるのはありがたくもあるが、別のこうした問題も浮かび上がってくるのでは、当事者たちには複雑な思いとなっているだろうね。

そしてこの話はスペースX社だけにとどまらず、間違いなく世界中の国や企業がこぞって同じように衛星群を打ち上げる..米以外ではすでにロシアと中国が該当..のは必定なので、スペースデブリ問題と同様に今後より深刻になっていくと思われる。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

プロにお金払って撮影を頼むのだから大きいカメラが良い、という「大きなカメラがイチバン信仰」が残るのが地方案件である。冗談のような話だが意外にまだ根強いのが田舎のアルアルなのだ。

10年前にマイクロフォーサーズのミラーレス機を使いだした頃、最初にGH2で撮影に行った時、そんな玩具みたいなカメラで撮るのかとクライアントに真顔で言われたことが何度かあった。

そもそも当時GH2は動画メインだったので、リグを組んで外付けモニターやら何やらデコレートしたが、スチルでは仕方なくしばらくバッテリーグリップ付きのEOSと併用していた時期がある。もう使うことはないが、今でもその頃の名残で5DMk3と大三元ズームだけは残してある。

E-M1Xの大きさはマイクロフォーサーズのメリットをスポイルしているとよく言われる。個人的にもそう思っているwのだが、皮肉にもパッと見がEOS 1DやニコンD一桁機とそう大差ないこともあって、「小さいカメラによる低コスト感」をかなり軽減してくれる効果がある。

もちろん業務に使うのに性能的に何らの不足もないのが最大の理由だが、田舎の「大きなカメラがイチバン信仰」にも十分に対応できるという点で、E-M1XとED12-100PRO..24mmから200mmを1本でカバーする..のセットは、性能も見た目wもクライアントの要求に十分応えることが出来る機材なのである。

余談だが、ビデオカメラも高性能で小型化しつつ4K撮影が普通に行えるようになっているのに、テレビ業界では未だに大きなドッカブルタイプの古いカムコーダーを肩に担いで仰々しく撮影しているのも、色々な意味で「我々は撮影している」感を醸し出したいという意図がある..リースの関係もあるが..のだ。

つい先日、フジがX100Vのプロモーション映像でやらかした件..ストリートスナップの撮影風景に問題があった..も、スマホ並みに小さいカメラでいきなりスナップ撮影をするから盗撮..隠れて撮影していないので実際は盗撮ではないが..などと言われてしまうが、大きなビデオカメラを担いだ複数のスタッフと一緒ならそういう事態にはまずならないのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ポップアート

という話は、あくまでコマーシャル系の商業分野に限ったことであって、ストックフォト用の素材写真や普段の撮影ではやはり小さいカメラが望ましいのは間違いなく、E-M1X並の性能で小型化されたE-M1 MarkIIIには期待している。

春一番っぽい

2020/2/23

平野部は昨日春一番だったようだが、赤城高原では本日春一番っぽいのが吹き荒れた。そのせいか下から花粉が飛ばされてくるようで、家人が終日クシャミをしつつ目が痒いとボヤいていた。

いや、なんか春っぽい感じだね。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

標高の低い山間でもヤナギの花芽がかなり膨らんできており、これまた早春って感じ。

カテゴリ:季節感, 花・植物|タグ:

寄り道せずに

2020/2/22

「フルサイズが気になっているが、TMさんの話を聞いているとマイクロフォーサーズも良さげなんでどっちがいいだろうか?」という相談を受ける。

フルサイズフルサイズって言ってんじゃねぇよ、35mmフルサイズだろ?と、ついぞ言葉の定義に目くじら立てたくなるのを抑えつつw、「1mmでもフルサイズに興味があるなら最初からそっちに行ったほうが良い」と答える昨今だ。

拙者がマイクロフォーサーズやAPS-Cを使う利用は記事で何度も書いているとおりなので、そこに当てはまらない人は無駄な寄り道などしないことだ。

で、限りなく100%に近く「ではフルサイズならどこのメーカーがおすすめ?」って言うのが次に来る問いであるが、心の中では「どこのメーカー使っても結果は同じ」と思っていてもそれを口に出しらた身も蓋もないのでw、とりあえず「好きなブランドのメーカーを選べば良い」と答え、その上で敢えて言うなら自分の好み優先でパナのLUMIX Sシリーズと答えている。

Sシリーズは、Lマウントアライアンスにより上を見ればライカ、下を見れば高性能低価格なシグマレンズが使えるので、拡張性を見越した上で意外に低コストな35mmフルサイズのシステムが組める点がイチオシなのである。さらに個人的には動画に強いのも加点である。

が、ここに来てガリバーキヤノンがEOS R5などという、どう見ても全方位的にバカ売れしそうなモデルを東京五輪前に出すとアナウンスし始めた。スペック番長の称号を戴く某C社なので正式な製品発表を見るまで話半分だが、実はちょっとグラっときているのは内緒だw

ところで、この手の質問をしてくる一眼デジカメ初心者に多いのが、「ソニーのαはどうですか?」という輩。つまりは最初からそっちに興味があるのが見え見えなのだが、カメラではないが何度となくソニー製品に裏切られ煮え湯を飲まされきた拙者に、同社のカメラの良さを聞くのは大きな間違いだぞw

ま、それだけソニーブランドが如何に強いかということの裏返しでもあるかな。

ちなみにニコンについて聞かれることはほとんどない。そもそもニコンブランドの神通力が通じるのは元々のニコン使いだけにであって、初心者の新規参入や他メーカーからわざわざニコンに乗り換えたりするケースは少ないと思われる。

五輪前にD6を発表できてそこまでは既定路線とは言え、EOS R5が市場に出る前に同クラスにカテゴライズできる製品を発表できればよいが、果たして今のニコンにそこまでの体力があるのか尚疑問だな。

FUJIFILM X-T3 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Velvia

春が早そうだというのはこの冬の暖冬模様で明らかで、平野部ではすでに花粉が飛んでいるという話だ。桜の開花も半月近く早いという予想もチラホラで、そうなると梅も早いということになるか。

箕郷を通りがかったので少し梅林方面に寄り道。紅梅が盛りで、白梅は標高の高いところはまだつぼみであったが、少し探せば早咲きっぽい木では五分咲きってところだった。

カテゴリ:写真・カメラ, 花・植物|タグ:

弁足

2020/2/21

水鳥の仲間は、飛んだり歩いたりする以外に、水面や水中を泳いで移動することが出来る特徴がある。

カモの仲間が地上にいる時に、扇のような表面積の大きい足をしているのを見たことがあると思うが、あの趾の間の水かき状の膜を蹼膜(ぼくまく)と言って、その蹼膜のある足を蹼足と呼ぶ。

水面に浮いて両脚を交互に動かしながら泳ぐわけだが、脚を前方に振り出す際に水の抵抗が少なくなるよう趾を閉じるために膜状になっているので、逆に後方に蹴り出す際には蹼膜を開くことで推進力を得られるわけだ。

結果的に同じ目的を果たすのだが、その蹼足とは異なる弁足(べんそく)と呼ばれる構造の脚を持つ水鳥がいる。カイツブリやオオバン、それにヒレアシシギの仲間がそれに当たる。

弁足には弁膜と呼ばれるやはり水かき状のものが付いているのだが、弁膜は蹼膜と違って閉じるようにはできていないため、脚を前方に振り出す際に90度ひねって水の抵抗を減らすという技を使う。そのため、前述の鳥たちが高速で泳ぐ際は、両脚がさながら船のスクリューのような動きに見えるのである。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / オオバン

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / オオバン

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / オオバン

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / カイツブリ

実際に池などでオオバンが泳いでいるところを見ると分かりやすい。3枚目の写真に弁膜が写っている。

すべてというわけではないが、弁足を持つ水鳥は脚が体のより後部に位置しており、潜水して採餌行動する種に多いとも言える。

オオバンもカイツブリも脚を後ろに投げ出しているように見えるが、それが通常の状態である。

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銀残し

2020/2/20

カメラ内であれもこれも合成を済ませてしまえるE-M1Xだが、他社同様に撮って出しのJPEGの仕上げもアートフィルターなる機能で完結できるようになっている。

ただ、オリンパスのそれはフジやパナ、EOSに比べてかなり種類が豊富に用意されているのが特徴で、PCによるレタッチが面倒と感じる向きには色々便利なんだろうと思う。

フィルター系は好みの問題があるので、メーカーで用意されているものすべてを使うわけではないが、ポップアートやドラマチックトーン、デイドリームやヴィンテージ辺りは仕事でも使わせてもらっている。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

沼田の夜景をアートフィルターのブリーチバイパスで銀河風に仕上げて、21:9のシネスコイメージでトリミング。

ブリーチバイパスはいわゆる「銀残し」という映画でよく使われる効果で、モノクロに近い陰影が金属的で硬質な雰囲気で表現されるのが特徴だ。

噂ではフジの新しいフィルムシミュレーションにも搭載されるらしいので、そっちも楽しみである。

明け方梟

2020/2/19

このところ明け方にフクロウの鳴き交わしが盛んに聞こえる。

さらに夜半に家の中にいても聞こえることもあるので、結構近いところまで出張って来ているようである。

明け方近くでも何気に星が撮れるほど暗いのが自慢の我が家だが、夏場と違って朝採りレタスの無い農閑期はこれまた実に静かな赤城高原の夜である。

FUJIFILM X-H1 / XF14mm F2.8 R/ Velvia

近所の森で声を頼りにフクロウを探すこと10分、いつもの林縁部でその姿を確認する。

ここで割とよく声を聞くものの、大抵は日の出まで時間がある頃合いで姿までは未確認だったが、この日は東の空が白み始めてもまだ留まっていてくれた。

よく写真で見かける昼間木の洞で眠そうにしているフクロウ..大体がよく知られた北海道の有名な場所だけどね..も良いが、やはり夜の猛禽ということもあってそういう雰囲気の写真が好きだね。

カテゴリ:猛禽, |タグ:

無能な政府のせいで新型コロナウィルスの感染拡大はもはや待ったなしだ。素人目に見てもやはり武漢で騒ぎ出した時点で中国全域からの入国を禁止にすべきだったろうと思うぞ。

直近では皇居の一般参賀の中止が発表されているが、今後は人がたくさん集まるイベントは同様に中止の判断となるだろう。

それにしてもだ。先月あたりはまだ日本は清潔だから安全みたいなことを宣っていたコメンテーターがいたが、この期に及んでマラソン大会にマスクをして参加するなど、狂気の沙汰としか思えない。安全どころか日本人はバカなんじゃなかろうかとさえ思えてくる。

日本の、いや日本人の危機管理の甘さがことごとく身にしみる今回の新型コロナウィルス騒動である。

ということで、こんな田舎でも仕事がらみでイベントものが中止になる例が出始めている。感染の可能性を考えると中止になるのは願ったり叶ったりだが、その意思決定がモタモタしていて遅いのなんの。とにかく直前にならないと決まらないというのが困りものである。

そう言えば月末のCP+(カメラショー)も中止だとか。カメラなど機材は新型が良いに決まっているが、病原体の新型は情報がないだけ勘弁いただきたいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

頭上にやって来たトビを1200mmで画面いっぱいになるまで連写したうちの一枚。

安定して構えられるということは、レンズとボディ、そしてその大きさと重さ等々、まさに組み合わせとしては理想的なセットだな。

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