カテゴリ : 鳥獣・環境問題

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今の時期は田舎ではクマの出没が話題になるが、農家的には獣害被害はクマよりはシカやイノシシ、サル..赤城高原では出没はまれ..それに果樹ならハクビシンのほうがはるかに迷惑で問題である。

おらが村のクマによる農作物被害で顕著なのはトウモロコシで、たとえそれがデントコーンであっても一旦居着かれると、単独個体でも根こそぎになりかねないので、すぐに猟友会に頼んで捕獲駆除となる。

なので忘れた頃に防災無線でクマの出没警報が流されるが、クマ出没中!みたいな野良看板が設置されることはほとんどない。

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上の2枚はどちらも渋川市の山際に立っている注意喚起。看板の内容から設置したのは別の部署(または人)なのは明らかだが、設置場所が100mも離れていない同じ道沿いなのだから呆れる。

そもそも常設されている時点でほぼ誰も見ないし意味がないのだが、問題なのは1枚目は本州には生息していないヒグマで、2枚目はデフォルメされているがどう見てもマレーグマにしか見えない。

何れ専門家に確認も取らず、やっつけ仕事であることが明らかだ。

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籠の鳥

2023/9/26

我が国では親が見放した猛禽類の幼鳥を巣から保護した時点で、その収容先は事実上動物園しかない。

落鳥個体を傷病鳥として保護するなら多少狭くても仕方ないとは思うが、そうでなければそれなりの広さのフライングゲージを備えた施設の整備と飼育者の育成が急務だ。それなくして個体保護だけ進めても、籠の鳥が増えるだけである。

そもそも親から狩りを教わっていない..正確には狩りをしているところを見ていない..幼鳥を野外に放鳥など不可能。籠の鳥はいつまでも籠の鳥だということ。そしてその籠の鳥を無尽蔵に飼育などできない。

逆に言えば、保護するのはあくまで一時的な措置であり、何れ野外に戻すことが大前提である。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

先週末から涼しさを通り越して寒い朝が続く。昨日の朝など10℃しかなかったが、いきなり秋本番がやって来たような感じ。体が慣れていないというのも大きい。

もうモクモクと雲が湧き立つような暑さはぶり返さないかな?

1980年代までニホンジカの北限は宮城県の牡鹿半島か、岩手県の五葉山周辺に限られた個体群がいるだけだった。

それが2000年代に入りその五葉からジワジワと生息域を広げ始め、岩手県では北上高地のほぼ全域、明治期に一度絶滅して現在は個体群の定着は確認されていない青森県でも時おり目撃例があるため、もはや本州最北端への侵入は時間の問題と言われれている。

岩手では特に早池峰山周辺での林業被害が顕著で、北アや南ア同様に固有の高山植物にも被害及んでいるらしい。

北上高地は昔から尾根筋に放牧地が広がっており、特に冬期は使われてないため恰好のシカの餌場となっていると思われる。

さらに国内木材の需要を見込んでか植林地を増やしているため、一時的な伐開地も散見され、結果的にシカの餌場を人が提供する状況になりつつある。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

伐開地内を移動中に見かけた若い牡ジカ。この前日に親子グマと20mほどの距離でニアミスしており、ガサガサと動くものにかなり神経使っていたのでこちらが先に気が付いた。

それでも小生が風上だった..親子グマの時は逆にこちらが風下だった..ので、カメラを構えてすぐに尻毛を白く膨張させて飛び跳ねつつ逃げていった。

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野犬に注意

2023/6/16

先日、関東平野部某所で野犬を見かけた。うっかりしてしばらく気が付かなかったが、藪の中からこちらの様子を伺っていた模様。

200mほど距離はあったが、基本的に目は良くないので匂いでこちらの存在を意識していたと思われる。こちらが気が付いたのを察知したのか、5頭ほどの群れで藪の中へ消えていった。

この日は古巣確認で周辺の雑木林内を歩き回っていたので、この後は念のためいつもの藪漕ぎ装備でうろつくことにした。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

野犬、いわゆる野良犬は野良猫同様どこにでもいて、我々が意外にその姿を見かけていないだけ。

野良猫と違って、向こうから近づいてくる時は人に対して何らかの目的を持っているので注意が必要だ。特に狂犬病は怖いからね。

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関東平野の平野部を徘徊しているが、それにしても土地柄なのか隠れ?太陽光発電施設の多いことと言ったら。

さすがに谷戸の中は周囲より低地なので立地に不適のようだが、周辺の休耕地は軒並み太陽光パネルが並んでいて、もはや乱立と言って良い。Googleマップの衛星画像でも当該地の様子は分かるので、特に最近の話ということではないようだ。

これでは平野部でオオタカが増えていると言っても、彼らの狩場は続々と失われつつあるという事態だぞ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この春は色々が早いのでもう驚くことは無いのだが、うちの近所ではGW明けた頃に咲き始めるウワミズザクラも満開だった。山間地と平野部の気候の差を最も意識するのが春。

にしてもこう花が早いと虫たちが動きについて来れないのではないかとちと心配。特に虫媒花の類などは。

いきなりシカが道脇の防風林から飛び出してきて、目の前5mほどを横切って走り去ったのにはさすがに驚いた。

こちらが歩いてきたのに気が付いたが時既に遅しで、逃げようかどうしようか悩んでいるうちに小生の接近を許してしまったといったところだろう。

こちらも1頭程度ならそこまで驚かないのだが、林からガサガサと続けざまに7頭が走り出てきたのでビックリした次第である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

農地に張り巡らされた防鹿柵に沿って逃げ去る一群。相変わらずシカ除けとしてまったく機能していない。

これから出産シーズンを迎えるので、そろそろシカの群れもバラける頃合いだ。

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クマ出没の注意喚起を作れと言われた市の担当者が、ネットで適当に拾った画像を使ってやっつけ仕事をするというこうなるという良い例。

そこに存在するはずのない生きものの写真を貼って注意!とか言われてもねぇ..

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クマならなんでも良いって話じゃないぞ。

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柿もみじ

2022/12/12

県北の田舎の柿は11月にはその多くが収穫され、干し柿とするべく寒風の中軒先に吊るされることになる。

それでも今どきはすべてを収穫することはないので、残された多くは鳥やけものの類に餌として提供されることになる。

クマの生息地では集落の柿の木に集中的に執着することがあるので、食べる食べないは別にして早めに落としてしまうところもあるようだが、古い木は高くなってしまってそれも難しいという話だ。

FUJIFILM X-H2S / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / Velvia

平野部では干し柿を作る習慣もなくなりつつあり、ましてや道沿いの渋柿ともなると誰も手を出さないので、鳥たちが熟して来るのを待つこともなく食べ始めている。

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庭の草刈りをしていたところ、足元からキチキチ鳴きながらショウリョウバッタが飛び出した。

子供の頃、トノサマバッタと並んでよく捕まえていたバッタの双璧で、虫かごに入れてキチキチと呼んでいた。

普段も庭を歩いていると鳴き声ととも飛んで逃げる姿はよく見掛けるが、近年そこまで視線を低くすることもなかったので、思い直して着地点辺りを探すのだが、これが意外になかなか見つからないもので、少々見回してしまった。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

近所の連中は草刈りの手間を惜しんですぐ除草剤を撒いてしまうが、うちはそこだけは一線を画している。有機農法とまではいかないまでも、薬の類は一切使用していないので、庭がすぐに夏草茫々となるが、その分こういった虫たちが集まってくる。

おらが村然り、県内なら嬬恋辺りもそうだが、あれだけキャベツ畑が広がっていてもモンシロチョウをほとんど見かけないのはどうなんだろうね。

とは言えこの問題は農家だけに言っても詮無きことで、虫食い作物に文句を言って買わない消費者側にも問題がある。そもそも虫も食わないような作物を食っているのは人間ぐらいなもんだぞ。

以前から問題視されていたネット上での生きもの販売だが、ここに来てヤフオクが「持続可能な取引」を目指して、生体販売のガイドラインを定めたとのこと。

特に個人が販売目的で野生下の個体を採取して出品する..オオクワガタやゲンゴロウ、メダカなどレッドリスト種..行為を禁じ、業者が繁殖させた個体のみ流通させる方向になったようである。

メルカリやラクマ辺りでは以前から生体販売は不可だったが、ここに来てようやくヤフオクも追随する形になったと言えよう。

そもそもレッドリストに載っているような種は論外だが、そうでなくても特定の人気の生きものの需要は高く、爬虫類や昆虫などは乱獲と言ってもいいほどのひどい有り様になっていると聞く。

例えば絶滅が危惧されるレッドデータであり天然記念物でもイヌワシ辺りだと、無許可での捕獲行為自体が法律に抵触するし、そもそも乱獲するほど数がいない。← ネットで売るのも大変だけどw

その点で昆虫や魚類などは罠を仕掛けて用意に捕獲できるので、マーケットから締め出さない限りやりたい放題にあるのは世界中どこでも同じ状況である。

生きものの採集がすべて悪いとは言わないが、絶滅に瀕していたり採集行為がそれを誘発するようでは本末転倒なので、個人で愛でる範囲、責任持てる範囲で関わるべきだろう。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

珍しく横向きに花をつけるホタルブクロ。遠目に見かけた時は最初なんの花かわからなかった。