カテゴリ : 気象・天体

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今し方まで止んでいた雨が再び降り出したと思ったら、チーチーと鳴きながら小鳥がすぐ頭上に飛んてきた。雨粒を避けつつ葉陰を探すと、濡れ鼠となったメジロが一羽。

そんなメジロのお目当ては小さなヤマグワの実。一粒二粒と口にすると、満足したのか飛んできた方向へ再び戻っていった。

全身濡れ鼠なのは直接の雨粒と言うよりは、葉陰を動き回ることで濡れるのだろうな思いつつ、雨の中を飛び去る小さな姿を見送る。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

梅雨時だから雨は仕方なしだが、そうは言っても今年もまた各地に豪雨被害がもたらされている報を見聞きするのは何とも痛ましい。

昔は梅雨といえばしとしとと表現される程度の降りだったが、今や線状降水帯なる強く大量の雨が降り続くという厄介な状況にある。

梅雨前線に操られるように斑に現れる雨雲の動きに、日本列島東に西にと明日は我が身と備えねばなるまい。

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夏至

2021/6/22

昨日は太陽の南中高度が最も高く、日中の時間が最も長かったということになる。すでに1日過ぎているので過去形のわけだが、今日からは逆に昼の時間はどんどん短くなっていく。

もちろん太陽の周期的にはそれで正しいのだが、地球の気温は直射日光でなく地面や海面の温度で温められているので、気候的に気温が高くなるのはこれから2ヶ月程度のことである。

今年も暑い夏がやって来るのか、梅雨入りしたばかりの今の時点では予断を許さないな。

iPhone 11 Pro

奥山の林道でも整備が行き届いているところもあり、簡易舗装で足場が安定していると機材をフル装備出せるのでベターだ。もちろん見たい方向の視界が開けていれば観察地点としてはベストである。

ただ梅雨の晴れ間の日差しは強烈で、照り返しが厳しいのも事実。それでも前日まで雨が続いていると未舗装の林道は荒れてぬかるんでいるので、こういう時は対策を施した上で暑い方を我慢だ。

iPhone 11 Pro

なんか海賊王に俺はなる!って感じw

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梅雨入り

2021/6/15

関東も先日梅雨入りしたようだ。

ただ、強く降ったところとそうでもないところで明確に分かれているので、昨日今日は直接の梅雨前線によるものではない感じ。

赤城高原も一応降ったには降ったが一時的にパラパラしただけで、遠くで雷が鳴っているが今日も朝から良い天気である。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ETERNA BLEACH BYPASS

ということで、今朝は利根川と片品川の河岸段丘に沿って見事な雲海となった。

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『史上最も孤独な男』と形容された元宇宙飛行士で、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号のクルーであった、マイケル・コリンズ中佐(当時空軍所属)が亡くなられたそうだ。

子供の頃は宇宙に想いを馳せる宇宙少年で、当時まだ保育園児でさすがに詳しい記憶は定かではないが、後で親兄弟から伝え聞くところでは、かぶりつきでテレビ中継を観ていたらしい。

そんなことで、月面を踏んだアームストロング船長、オルドリン氏、そして司令船に留まった..ただ一人月面を踏んでいない..コリンズ氏の名前を聞くと今でも血中温度が少し上がる気がするのである。

氏は享年90歳とのことで、大した防壁もない当時の宇宙船に一週間以上も滞在したのに長寿だったことは、軍人としての鍛錬の成果もあろうが、宇宙線が人に与える影響が思っているほどではないことの証明だろうか。

何はともあれ、人類史に永遠に刻まれるであろう世紀の偉業を成し遂げた男の最後が、コロナウイルスごときが原因でなくてよかったかな。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-14

森から出てきて林縁で月齢18の月をふと見上げる。今日も元気にうさぎが餅をついているが、我々が生きている間にこの眺めが変わることはないだろう。

月は常に同じ面を地球側に向けているためだが、月の裏側をナマで見たことがある人は件のコリンズ氏含め、アポロ計画に参加して月の周回軌道を周った人たちだけである。

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おぼろ月

2021/1/7

今朝も明け方近くに家の裏手でキツネの鳴き声が響いていた。気温は氷点下3℃だが、暖かく感じる。

夜半に薄いながらも雲が出ていたおかげで、連日続いた冷え込みも小休止と言ったところ。

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS + XF2X TC WR / ETERNA

35mm版換算の1200mm相当を手持ちでおぼろ月を狙う。

XF100-400の望遠端はズームレンズとは思えない解像力の高さがある。状況と撮影目的次第とは言え、この焦点距離では必然的にオリンパスのED300PROの出番が多いが、600mmを超える長焦点でフィルムシミュレーションが使える点は大きなメリットだ。

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今年は三が日がちょうど週末に掛かったため、週明け4日から仕事初めという企業が多い。国は新コロナの感染対策で11日まで休めとか言っているが、何の補償も給付もないのに従うお人好し企業もあるまい。

そんなことでうちもクライアントさんに合わせて4日から通常営業とするので、30日まで普通に仕事をしていたこともあって、ちょっと長い週末程度の年始年末である。まあそれでも今回は実家や親戚筋にあいさつ回りすることもないので、その分まるまる三が日気分にはなるけどね。

と言いつつ、各社のWebサイトに先月のうちに仕込んだ新年モードのコンテンツがあるので、その確認のために元旦から缶ビール片手にネットサーフィンしてたりするんだけどw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS + XF2X TC WR / ETERNA BLEACH BYPASS

裏山から上る下界から40分遅れの初日の出を狙ったが、あいにく北の県境から伸びてきた雪雲が赤城に掛かってしまい、残念ながら今年は外した。

仕方ないので、2020年最後の満月だったコールドムーンの残りもの(月齢17)を撮影。放射冷却で今朝も氷点下9℃と冷え込んだので、35mm版換算で1200mm相当でも透明度高く明瞭な初月が撮れた。

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ダイヤモンドダストはいわゆる通り名であって、正しくは細氷と呼ぶ気象現象である。雪ではなく氷の結晶が太陽光に反射して輝くので、氷点下15℃以下にならないとお目にかかるのは難しい。

本州なら山岳地帯の高標高地に限られてくるが、北海道の内陸部では厳冬期であれば平地でも普通に見ることができる。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

晴れ間が覗くような小雪舞う気象条件だと、そこまで気温が低くなくても逆光でそれっぽく見せることはできる。望遠レンズで圧縮して写すのポイントだ。

今晩は木星と土星が月の見かけの直径よりも近づく、400年ぶりの超が付く大接近となるらしい。

しかも次回は60年後とくれば、間違いなくこの世に存在していないのでw、仕事の合間を縫って寒さを押してちょっと夜空を見上げてみた。

星屋ではないので天体望遠鏡の類は持っておらず、仕事用の95mmのフィールドスコープで覗いたところ、木星と土星の他に木星が従える衛星も何個か見ることができた。

今宵の赤城高原はなかなかの透明度のようである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

そこで無謀にも撮影もチャレンジ。

仕事場にも車にも売るほどデカい三脚があるのだから、しっかり三脚に据えて撮れば良いものを、生来のひねくれ者なのでwここは敢えて1200mm手持ち撮影を敢行。E-M1Xのショボいファインダーでも拡大表示をすると木星の衛星を見ることができた。

まあなんというか、モノが小さく..いや惑星としてはどっちも巨大だけどw..大気の揺らぎもあってどうにもまともには写らなかったが、木星はともかく土星のほうが何とかその特徴的な環が分かるぐらいには写ったかな。

とりあえず、いつものごとくE-M1XとED300PROの手ブレ補正に助けられている感じだな。

半影月食

2020/11/30

今宵は満月ビーバームーン。日本で眺めているのに米国の通り名で表記してもまあアレなんだけど、世の中の流れに乗ってそう言ってみるw

なぜビーバーかと言えば、ネイティブアメリカンが毛皮目的でビーバーの罠猟を仕掛ける時期だとか、ビーバー自身が巣造り..いわゆるビーバーダムの造営だ..を始める頃とか、諸説あるようだ。

ただ、それだけだとただの満月で終わってしまうが、今回は月が地球の陰の薄い部分に入り込んで、グラデーションのごとく月食が起きるため、半影月食となるのが特徴だ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20 / 手持ちハイレゾショット

今宵も35mm版換算の1600mm相当を、5000万画素の手持ちハイレゾショットで狙ってみた。肉眼では認識しづらいが、左上が右下に比べて黒く陰っている感じが分かる。

実は食の最大は午後6時半頃だというのは事前に知っていたのだが、夕方から立て続けに仕事の電話に捕まってしまい、ちょっと機を逃してしまった感あり。

そう、今日はなんと言っても月末ということなのさw

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先だって「9月に注文入れたのに未だに納品されない国産のメーカー製品」と書いたが、それは9月に発売されたオリンパスのED100-400ISのことである。

ズームレンジが丸かぶりのパナライカ100-400があるので当初はその気はなかったが、気が変わってちょっと試してみるかと注文入れたところ、注文過多で納期未定のままが続いていたのが先週辺りまでの話。

でようやく納期のお知らせが入ったと思ったらなんとこの年末ギリギリとなって、まあすぐに必要なものでもないので気長に待つかと思ったら、キャンセルでも入ったのか突然先日納品されてきた次第。

それでも発売済みで納品に2ヶ月待ちなんてレンズでは初めてのことだが、注文が殺到したのか元々数作ってないのか分からないが、まずは新生オリンパスも取り敢えずホッとしているのではないだろうか。

ま、中身はシ◯マのライトバズーカっぽいので、何となくOEM生産のほうが追いついてなかっただけかもしれないが。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20

連休中はプレ大掃除で丸2日unboxingできずに放置していたが、昨晩風呂から上がると月齢8日の半月が天頂付近に差し掛かっていたので、テストには丁度良いとばかりに試し撮り。

スペック的にパナライカ100-400と丸かぶりと書いたが、ED100-400ISはテレコンが使える点が決定的に異なる。パナライカは発売時にまだテレコンが無かったせいか非対応なのである。

ただでさえ35mm版換算で200-800mm相当の超望遠ズームとなるが、テレコンを使うことで1.4倍なら280-1120mm、2倍なら400-1600mmというさらに超の付く超望遠ズームとなるので、面白い使い方ができそうだと考えた次第だ。

ED100-400ISはPRO仕様ではない割とお手頃価格なこともあって、他のPROレンズに比べてややプアな部分がある。例えば手ブレ補正がオリンパスご自慢のIBISとシンクロしないので、メーカー公証で約3段分というやや見劣りする仕様だったりする。

それでも窓枠に寄りかかって姿勢をしっかり保てば、換算1600mmの手持ち撮影もそんなに歩留まり悪くもなく可能であることは分かった。

実際のところ1600mmの手持ち撮影など条件次第なところもあって未知数ではあるが、できるかできないかの差は大きいと言ってよいだろう。

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