カテゴリ : 気象・天体

portfolio

今年は三が日がちょうど週末に掛かったため、週明け4日から仕事初めという企業が多い。国は新コロナの感染対策で11日まで休めとか言っているが、何の補償も給付もないのに従うお人好し企業もあるまい。

そんなことでうちもクライアントさんに合わせて4日から通常営業とするので、30日まで普通に仕事をしていたこともあって、ちょっと長い週末程度の年始年末である。まあそれでも今回は実家や親戚筋にあいさつ回りすることもないので、その分まるまる三が日気分にはなるけどね。

と言いつつ、各社のWebサイトに先月のうちに仕込んだ新年モードのコンテンツがあるので、その確認のために元旦から缶ビール片手にネットサーフィンしてたりするんだけどw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS + XF2X TC WR / ETERNA BLEACH BYPASS

裏山から上る下界から40分遅れの初日の出を狙ったが、あいにく北の県境から伸びてきた雪雲が赤城に掛かってしまい、残念ながら今年は外した。

仕方ないので、2020年最後の満月だったコールドムーンの残りもの(月齢17)を撮影。放射冷却で今朝も氷点下9℃と冷え込んだので、35mm版換算で1200mm相当でも透明度高く明瞭な初月が撮れた。

カテゴリ:季節感, 気象・天体|タグ:

ダイヤモンドダストはいわゆる通り名であって、正しくは細氷と呼ぶ気象現象である。雪ではなく氷の結晶が太陽光に反射して輝くので、氷点下15℃以下にならないとお目にかかるのは難しい。

本州なら山岳地帯の高標高地に限られてくるが、北海道の内陸部では厳冬期であれば平地でも普通に見ることができる。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

晴れ間が覗くような小雪舞う気象条件だと、そこまで気温が低くなくても逆光でそれっぽく見せることはできる。望遠レンズで圧縮して写すのポイントだ。

今晩は木星と土星が月の見かけの直径よりも近づく、400年ぶりの超が付く大接近となるらしい。

しかも次回は60年後とくれば、間違いなくこの世に存在していないのでw、仕事の合間を縫って寒さを押してちょっと夜空を見上げてみた。

星屋ではないので天体望遠鏡の類は持っておらず、仕事用の95mmのフィールドスコープで覗いたところ、木星と土星の他に木星が従える衛星も何個か見ることができた。

今宵の赤城高原はなかなかの透明度のようである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

そこで無謀にも撮影もチャレンジ。

仕事場にも車にも売るほどデカい三脚があるのだから、しっかり三脚に据えて撮れば良いものを、生来のひねくれ者なのでwここは敢えて1200mm手持ち撮影を敢行。E-M1Xのショボいファインダーでも拡大表示をすると木星の衛星を見ることができた。

まあなんというか、モノが小さく..いや惑星としてはどっちも巨大だけどw..大気の揺らぎもあってどうにもまともには写らなかったが、木星はともかく土星のほうが何とかその特徴的な環が分かるぐらいには写ったかな。

とりあえず、いつものごとくE-M1XとED300PROの手ブレ補正に助けられている感じだな。

半影月食

2020/11/30

今宵は満月ビーバームーン。日本で眺めているのに米国の通り名で表記してもまあアレなんだけど、世の中の流れに乗ってそう言ってみるw

なぜビーバーかと言えば、ネイティブアメリカンが毛皮目的でビーバーの罠猟を仕掛ける時期だとか、ビーバー自身が巣造り..いわゆるビーバーダムの造営だ..を始める頃とか、諸説あるようだ。

ただ、それだけだとただの満月で終わってしまうが、今回は月が地球の陰の薄い部分に入り込んで、グラデーションのごとく月食が起きるため、半影月食となるのが特徴だ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20 / 手持ちハイレゾショット

今宵も35mm版換算の1600mm相当を、5000万画素の手持ちハイレゾショットで狙ってみた。肉眼では認識しづらいが、左上が右下に比べて黒く陰っている感じが分かる。

実は食の最大は午後6時半頃だというのは事前に知っていたのだが、夕方から立て続けに仕事の電話に捕まってしまい、ちょっと機を逃してしまった感あり。

そう、今日はなんと言っても月末ということなのさw

カテゴリ:気象・天体|タグ:,

先だって「9月に注文入れたのに未だに納品されない国産のメーカー製品」と書いたが、それは9月に発売されたオリンパスのED100-400ISのことである。

ズームレンジが丸かぶりのパナライカ100-400があるので当初はその気はなかったが、気が変わってちょっと試してみるかと注文入れたところ、注文過多で納期未定のままが続いていたのが先週辺りまでの話。

でようやく納期のお知らせが入ったと思ったらなんとこの年末ギリギリとなって、まあすぐに必要なものでもないので気長に待つかと思ったら、キャンセルでも入ったのか突然先日納品されてきた次第。

それでも発売済みで納品に2ヶ月待ちなんてレンズでは初めてのことだが、注文が殺到したのか元々数作ってないのか分からないが、まずは新生オリンパスも取り敢えずホッとしているのではないだろうか。

ま、中身はシ◯マのライトバズーカっぽいので、何となくOEM生産のほうが追いついてなかっただけかもしれないが。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20

連休中はプレ大掃除で丸2日unboxingできずに放置していたが、昨晩風呂から上がると月齢8日の半月が天頂付近に差し掛かっていたので、テストには丁度良いとばかりに試し撮り。

スペック的にパナライカ100-400と丸かぶりと書いたが、ED100-400ISはテレコンが使える点が決定的に異なる。パナライカは発売時にまだテレコンが無かったせいか非対応なのである。

ただでさえ35mm版換算で200-800mm相当の超望遠ズームとなるが、テレコンを使うことで1.4倍なら280-1120mm、2倍なら400-1600mmというさらに超の付く超望遠ズームとなるので、面白い使い方ができそうだと考えた次第だ。

ED100-400ISはPRO仕様ではない割とお手頃価格なこともあって、他のPROレンズに比べてややプアな部分がある。例えば手ブレ補正がオリンパスご自慢のIBISとシンクロしないので、メーカー公証で約3段分というやや見劣りする仕様だったりする。

それでも窓枠に寄りかかって姿勢をしっかり保てば、換算1600mmの手持ち撮影もそんなに歩留まり悪くもなく可能であることは分かった。

実際のところ1600mmの手持ち撮影など条件次第なところもあって未知数ではあるが、できるかできないかの差は大きいと言ってよいだろう。

カテゴリ:気象・天体|タグ:,

気象庁が昭和28年から続けてきた生物季節観測の対象種目を変更すると発表した。

同観測は指標となる特定の動物と植物の全国統一のいわゆる定点観測のことで、よく知られたものでは皇居でのソメイヨシノによる桜の開花宣言だろうか。

植物に関しては対象となる標本木の確保が難しくなったとのことで、従来の34種から桜や梅、アジサイなどの開花・紅葉・落葉の9つの現象のみに絞られるようだ。

驚いたのは動物のほうで、今までは鳥ならばウグイスやカッコウの初鳴き、ツバメの初見、昆虫ならミンミンゼミやハルゼミの初鳴き、アキアカネやモンシロチョウの初見、両生類ではアマガエルの初見、等々が目視等で観測されてきていたのを、これら23種が全廃されるということだ。

主たる理由として、地球温暖化の影響による気候変動で季節の歩みにバラツキが大きく、地域によっては個体群が絶滅したりして対象種を見つけ出すこと自体が困難になってきている、ということらしい。

まあ確かに思い当たるフシは大いにあるのでそこはわからないでもないが、本当の理由は「必要な予算」と「対象種を見つけ出す識別能力のある人材」の確保がままならないから、という辺りを想像する。必要な人材も予算なくしては確保できないわけなので、結局は金の問題なんだろうな。

まあこの手の情報は我々のような在野のアマチュアのほうがデータを持っているので、国がやらずとも観測行為自体が無くなることはないが、観測はデータが取れようが取れまいが継続することに意味があるので、永らく続けてきたデータ収集を止めることは残念なことではある。

しかし、気象庁の観測予算などたかがしていているはずだが、それさえも削らているのだから情けない話しだ。クソの役にも立たないムダノマスクに何百億も投じたり、GoToナンチャラにかこつけて特定事業者に何千億も中抜きさせたりと、尽く税金を無駄遣いするくせによ。

気象庁の予算削減然り、教育予算の削減も然り、さらには話題の日本学術会議の10億の予算をケチるなど、科学研究と教育に対する無策無能で冒涜な所業が続く限り、この国の基礎技術研究や科学、それに自然科学がの行く末は風前の灯火だぞ。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

空き地で季節外れに花を咲かせていたセイヨウタンポポが綿毛に変わっていた。

植物が花を咲かせるのは、人が定義した春とか夏とかいうカレンダー的な季節という概念に囚われているからではなく、気温や日照時間など条件が揃うからである。

草刈りが行われたことで日差しが届き、たまたま暖かい日が続けば日中の気温も上がるので、本来なら春に咲くタンポポが活動を始めたという理屈が成立する。

何にも例外はあって、それは植物でも動物でも同じということ。ただ、そうなることには理由なり意味があるので、そこを地道に調べてイレギュラーの要因を探ることも、科学としては必要なことだと思う。

定点観測とは、そういう研究を下支えする本来重要なデータを集める行為にほかならない。

先月末にGoogle謹製アプリのアイコンがリニューアルされているが、これがまあ分かりにくいったらありゃしない。しばらく眺めていればそのうち慣れるかと思っているが、半月経ってもまだ微妙だな。

従来のアイコンは、Gmailなら封書、Googleカレンダーなら日めくりカレンダーといった具合に、アプリの主目的のメタファーだった。

それが新しいアイコンは従来のデザインにGoogleロゴに使われているイメージカラー6色を被せてしまっているため、アイコンを小さく表示した途端にゴチャッとした見ずらいものになってしまっているのが問題。

個人的にスマホの通知はかなり限定している。基本的にすべてサウンドは許可しておらず、GmailにSlack、LINEとiOS純正メッセージだけバナーとバッジを許可している。

なので通知に気づくのはバナー通知ということになる。それまで横目でチラッとアイコンでアプリの種類を判別していたのが、チラ見ではGmailとSlackが判別しづらくなってしまって、結局iPhoneを開くことになってしまっている。

メールで急ぎの用件が届くことはほとんどないので、Gmailなら後でもいいやってなっていたのが、Slackだと現在進行系のトピックの可能性が高いので、余裕があればすぐに確認することにしているのだ。

Gmailのバナー通知を止めれば良い話でもあるが、深く繋がりを持たない関係性では未だにメールで用件が送られてくるケースも残っているので、軽々にメールのやり取りを蔑ろにもできないかな。

ま、Googleのサービスはどれも無料の範疇でしか使っておらず、文句を言ってもこればかりは何ともならん話で、冒頭の通り慣れるしか無いんだけどね。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF90mmF2 R LM WR / ETERNA BLEACH BYPASS
FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF90mmF2 R LM WR / ETERNA BLEACH BYPASS

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

FUJIFILM X-T4 / XF90mmF2 R LM WR / CLASSIC CHROME

最近撮った雲にまつわるカット。これから春までヘイズも少なく雲がダイナミックに映える季節だ。

カテゴリ:気象・天体

熱量が違う

2020/11/6

朝から晩までよくもまあ飽きもせず米親玉選ばかりニュースになってんなぁ、というのが最近の印象。

メリケンのポチとか、彼の国の属国とまで揶揄されている我が日本国なんでw、そりゃ宗主国の親玉の行方が気になるのは理解するが、トレーダーや株屋でもなければそうそう直接の影響もなかろうに。

そもそも投票権ねぇんだからおとなしく結果だけ受け入れりゃあいい話で、コメンテーターとか呼ばれている輩の軽薄な言葉に踊らされている連中のなんとも多きことか。

そんなことより今はようやく国会で予算委員会が開かれ、我が国の行政の長がしどろもどろで右往左往しながら壊れたテープレコーダーの如き答弁を繰り返す、これが我が国の代表者か?と恥ずかしいやら情けないやらの姿を拝める状況にあるぞ。こっちをもっと報道して話題にすべきだろう、マスゴミよ。

それにしても、今回の米の親玉選の騒動を眺めていると、国の代表者を選ぶ選挙という行為や政治に対する熱量が、我が国とは比較にならんなとあらためて認識。永らくお上からの上意下達で成り立ってきた国と、民主主義を熟成しながら成り上がってきた国の差はそうとうな開きがあるな。

選挙のたびに武器をチラつかせて言葉強くいがみ合うのは論外ではあるものの、国の方向性を決める選択や政治に興味を示さず、長いものに巻かれるを良しとしているどっかの呑気な国民性にも困ったもんである。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

明け方に上越国境方面がしぐれていると、三峰山に虹が架かる季節となった。

もちろん、虹は太陽光線と雲の関係なんで条件が成立すれば通年見られるのだが、確率的にこの晩秋がもっとも高い感じ。

カテゴリ:気象・天体, 独り言|タグ:

先日のカムチャッカの海洋汚染の続報が入ってきた。

調査したロシア科学アカデミーによれば、汚染の原因は藻の仲間が作り出す毒素であって、化学物質の人為的な流出ではないという見解である。

難しいことはよくわからないが、有毒プランクトであるギムノディニウムなる渦鞭毛藻綱が作り出す無脊椎動物に影響する毒素、というのがその原因らしい。日本国内でも麻痺性貝毒を引き起こすことがあるようで、彼の地含めてそう特異な種ではない様子だ。

ただ、40kmという広範囲に渡って油膜のようなものが漂い南下しているという情報..国際環境NGOグリーンピースの報告..もあるので、正確な原因究明にはなお時間を要する模様。

FUJIFILM X-T4 / XF50mmF1.0 R WR / Classic Nega.

月齢25の三日月と明けの明星。日の出がかなり遅くなってきたな。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

台風14号はこの季節にしては珍しい奇妙な進路を描いて東へ抜けていった。

それ以外にも、事前の予報の時点で進路の予報円がやけに大きく描かれていたため、今ひとつどっちに行くのか判断しかねていたのも事実だ。

で、その原因が世界的な新コロナ禍の影響に依るものだと知って、へ?ってなったのだが、どうやら人々の往来が無くなり民間航空機が飛ばなくなってしまったため、飛行機から得ていた気象データが集まらなくなったのがその理由なんだとか。

知らなかったが、飛行時に得られる気温や風速、特に偏西風のデータは重要らしく、それらのデータが集まらなくなると台風の進路予想にかなりの影響がある..雲の配置だけなら気象衛星の画像でわかるが..らしい。

今のまま新コロナ禍が長引くと気象予報の精度そのものの低下を招くため、由々しき事態ということのようである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

標高の高い耕作地は上から順に畑仕舞いとなってきているため、人の往来もだいぶ減った感がある。

そんな畑の防獣ネットにミツバアケビが絡まっていて、実がイイ感じになってきていたので近々収穫しようと思っていたが、ここ数日の雨の中、誰かに先を越されてしまった。

誰の仕業かは大体想像はつくが、そう言えば一番奥にコンニャク畑が残っていた..収穫はこれから..よなぁと思いつつ、まあこの手の野のものは人も野生動物も早いものがちだよな。