マツムシソウ
どこにでもといわけでもないが、県西部の高い稜線の草地で見られるマツムシソウ。マツムシが鳴く頃に咲くからその名前があるというが、いかにもダイレクトな和名だ。
秋はもう花は少なくなっている時期なので、マツムシソウは虫たちに大人気である。
皮膚病に効く薬草と知られており、そのせいか園芸種にも多く見られる。
どこにでもといわけでもないが、県西部の高い稜線の草地で見られるマツムシソウ。マツムシが鳴く頃に咲くからその名前があるというが、いかにもダイレクトな和名だ。
秋はもう花は少なくなっている時期なので、マツムシソウは虫たちに大人気である。
皮膚病に効く薬草と知られており、そのせいか園芸種にも多く見られる。
草本類で世界最強の毒草トリカブト。根が最も多くの毒を含むが、その花も葉も花粉さえもすべてが有毒。
ゴールデンカムイでヒロインの少女アシリパが、トリカブトの毒を矢じりに塗ってヒグマを倒すシーンがあるが、実際にアイヌの狩りで使われていた。
花粉まで有毒と聞くとうっかり顔を近づけるのもはばかられるな。
トリカブトにも種類があるが、写真は県境の山域でよく見かけるヤマトリカブト。
最近ではシカが増えすぎた山域でトリカブトまで減っているという話を聞くので、そのうちトリカブトの毒に耐性のあるシカが出てくるかも、なんてね。
台風13号に先駆けて前日に前線が通過した翌日、空気が入れ替わったように急激に気温が下がり、例年のこの時期並みに涼しくなった。
夜は夏掛けでは寒くて布団を出して寝たが、これでようやく秋らしくなるかと思いきや、台風13号の一過で再び太平洋高気圧が張り出してきて、再び夏日に逆戻り。
いやはや一体いつになったら秋めいた過ごしやすい気候になるのやら。
山の上はひっそりと秋の花の季節。
ヤナギランは葉が文字通り柳の葉に似ていることからその和名があるが、英名はファイヤーウィードである。
山地の山火事の跡地に真っ先に群落を形成することからその名前で付いており、昔アラスカを何度か訪れたことがあるが、その際にもハイウェイ沿いで見掛けた山火事現場に沢山のピンクの花が揺れていたのをよく覚えている。
山火事だけでなく雪崩などの崩落で裸地が現れると、やはり多種に先駆けて成長するいわゆるパイオニア種の位置付けとなる草本類だ。
ということで、高原で風に揺れているヤナギランを眺めていると、若い頃に出かけた極北の地を思い出すのである。
暦の上では9月となり季節的には初秋という括りになるのだが、気候的にはまだまだ盛夏と言って良い暑さが続く。
太平洋高気圧が頑張りすぎているということになるのが、日本列島に接近する台風の動きで見て取れる。
それでも一年の日取りは決まっていることなので、秋が短いかそれとも秋も冬も短いか、何れどこかで帳尻を合わせてくるのは自然の摂理だ。
日中は30℃前後まで上がる日がまだあるものの、寝しなに窓を少し開け置くと明け方に寒さで目が覚めるので、高原の朝がようやくそれらしく落ち着いてきた感ある。
今夏は近所でクマの目撃情報が多い。
この月初、うちから300mほど離れたデントコーン畑からクマが出てくるところを、畑に隣接する民家の住人が目撃している。
そしてお盆には、上の集落の同じくデントコーン畑付近をうろついている個体を農家が目撃。それぞれ距離は離れているが、沢伝いに人知れず移動は容易なので、恐らくは同じ個体と思われる。
何れも目撃者が役場に連絡しているので防災無線が流れていたが、他の地区での目撃情報も時々流れてくるので、近年になく今夏はクマに関しては騒がしい状況だ。
東北や新潟ではブナの不作がすでに報じられており、県内でもブナに関しては不作の傾向であるが、赤城高原にはブナ林はないので、クマが口にする堅果類ならミズナラやコナラのドングリのほうが影響がある。
そのドングリもミズナラは不作傾向だが、赤城高原に多いコナラは例年並みなので、特に木の実が不作なのでクマの出没が多いというわけでも無さそうだ。
オニグルミの実もクマはよく食べているが、こちらもまあ例年並みと言ったところ。
コロナ禍で中止が続いていた沼田おぎょん..いわゆる祇園祭のこと..が今年は3年ぶりに催し中。
利根沼田の暑さはそのおぎょんの頃から盆あたりまでがピークなので、この猛暑もそれまでは我慢と言ったところ。
盆過ぎには赤城高原には秋の気配が漂い始めるはず..