春進む
この冬は降雪自体はそこそこあって、我家の庭もそれなりに間断なく白い状態が続いていたが、2月後半からは春へと一直線で雪解けはあっという間だった。
それがそのまま桜前線の速さであることは世間のニュースの通りであるし、仕事場から観える上越国境の山々の残雪も見る見る減って行っているのが分かる。
写真は雪煙をまとう先週末の谷川岳。
この日は前日に春の雪が降ったようで再び白さを取り戻していたが、水分の多い雪はかえって融雪を進めるので、この週末は表層雪崩の危険度がさらに上がっているだろう。
この冬は降雪自体はそこそこあって、我家の庭もそれなりに間断なく白い状態が続いていたが、2月後半からは春へと一直線で雪解けはあっという間だった。
それがそのまま桜前線の速さであることは世間のニュースの通りであるし、仕事場から観える上越国境の山々の残雪も見る見る減って行っているのが分かる。
写真は雪煙をまとう先週末の谷川岳。
この日は前日に春の雪が降ったようで再び白さを取り戻していたが、水分の多い雪はかえって融雪を進めるので、この週末は表層雪崩の危険度がさらに上がっているだろう。
早いという予報通り今週14日に都内で桜が開花した。去年より6日早く平年比では10日早いとのこと。
植物の開花は日照時間ではなく気温の積み上げと言われており、先月から続く冬とは思えない気温の高さが影響しているようだ。
東京が全国の桜開花のトップバッターなのは、近年のヒートアイランド現象の影響と言われているので、その辺りも原因としては符合する。
そんなことで利根沼田界隈の桜もそれなりに早いということで、上手くすれば入学式が満開の時期に当たるかも。
桜が咲くような季節感に逆らって雪山の景色など。何れも武尊にでも登らないと望めない景色だ。
武尊山の名前は日本武尊(ヤマトタケル)の東征伝説から付けられたと言われており、現在は北アの穂高と区別するために頭に上州を付けて上州武尊山と呼ばれている。
そして最高峰の沖武尊の山頂直下にはその日本武尊の像と剣が祀られており、山腹中央の爆裂火口の跡となる川場谷を挟んで、右岸左岸にそれぞれ剣ヶ峰がそびえている。
上州武尊山の主稜線。左端が最高峰の沖武尊。
川場谷左岸の剣ヶ峰は標高2083mの岩峰。
もう一つの剣は川場谷右岸の標高2020mの剣ヶ峰山。写真は沖武尊から見下ろしたところ。
国土地理院の地図上ではピーク名の記載がないが、一般登山者にはこちらを剣ヶ峰と呼ぶのが定着しているようである。
先日の記事で富士山は日本人の心象風景と書いたが、群馬県民なら上毛三山とならんで浅間山がそれに当たるかな。
県北の利根沼田界隈からはある程度の山に登らないと直接は観えないが、平野部ならほぼどこからでも観えるランドマークである。
ナビなどまだない時代、東毛の道を走っていて遠く浅間山が見えると「あっちが西だな」と認識していたものである。
赤城山の荒山越しに。
同じく赤城山の鈴ヶ岳越しに。
上州武尊山の剣ヶ峰越しに。
富士山を見栄え良くきれいに撮る写真家はそれこそ掃いて捨てるほどいて、SNSにもよくそういった定番写真が流れてくる。
構図からしてほとんど同じ場所で撮っているのが分かるので、相当の人が三脚立てて待ち構えていると想像できる。
日本人の心象風景として富士山は重要なランドマークとなるので、それを撮りたいというカメラマン心理は理解できなくはないが、オリジナリティで差を付けるのは逆に難しいとも言えようか。
言葉は悪いが誰が撮っても同じになってしまうのが同じテーマの辛さでもある。
関東の奥座敷たる上州群馬でも富士山が観える場所はある。それなりに標高の高い場所なら秩父山塊の向こうに頭一つ抜け出しているし、逆に東毛の平野部なら中腹から上が意外なほど観えている。
今の季節限定だが仕事で時々南関東に出向くことがあって、そのエリアからならバーンと富士山が見えるはずなのだが、あいにくこの日は南岸低気圧の雲がかかって山頂が観えず。
それこそ富士山カメラマンならレンズを向けることもしないだろうが、田舎者カメラマンの小生には富士山には違いはないので異端を自認の上で一応写真だけは撮った。
一昨日・昨日と2日続けて放射冷却で氷点下8℃まで下がったが、そろそろ冷え込みもラストスパート。
とは言えここまで下がると赤城高原から見渡す峰々は山焼けとなり、ビーナスベルトとモルゲンロートのダブルで空も山も赤く染まることになる。
ただこの日は日の出前からシジュウカラとホオジロがさえずっており、寒い中でも春の近さを感じさせる季節のたよりであった。