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東日本最高峰

2021/9/22

先週の三連休中にうっかり山行を入れてしまって、あまりの登山客の多さに田舎者は家人ともどもたじろいでしまったw

ヤングな層とファミリーなどグループで行動している人が多く、見るからにカラフルなザックとウエアに身を包んでいるので、明らかに県外から越境してきているんだろうなと思われた。

ご苦労なことに登山中もマスクしている行儀の良い人も結構いて、多くは東京からだろうなと推察。地元で平日だとマスクしているほうがまれなんでね。もちろん個人的に登山中にマスクは必要ない派なのは言うまでもない。

出掛けた先は久しぶりの日光白根山。標高2578mは東日本最高峰で、これより東にこれ以上の山はない。ちなみに第二位はすぐ北側にそびえる尾瀬の燧ヶ岳の2356mである。

正式にはただの白根山で良いらしいのだが、全国に同名の山が多いことから便宜的に日光白根山の名前で呼ばれる。実際、群馬には県北西部に草津白根山もある。

丸沼スキー場のゴンドラを降り、シラビソやコメツガ、ミズナラにダケカンバなどの針広混交林を抜けると森林限界となり、ザレ場を上り詰めれば東日本最高峰の頂きだ。

山頂はぐるり360℃のパノラマで、遠く南側に広く関東平野、北側には越後の山々、北東には那須岳など南東北の峰々が望め、東側の前白根山のすぐ背後には男体山と中禅寺湖、それに戦場ヶ原を見下す大展望である。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

休火山という呼称がなくなったので結果的に活火山にカテゴライズされている赤城・榛名を除けば、県内の実質的な活火山は浅間山と草津白根山、それに日光白根山の3つである。

そのうち噴火口まで立ち入ることができるのはこの日光白根山だけで、しかも複数の火口原を渡り歩くことが可能だ。家人いわく、山頂は火星感あるってことらしい。

山頂の火口原には複数の溶岩ドームの成れの果てが見られ、噴火当時の様子を垣間見ることが出来る。まあそもそも奥白根と呼ばれる主峰自体が巨大な溶岩ドームである。

明治以降に数回の水蒸気噴火を繰り返しており、戦後すぐにあった噴火を最後に、現在は周期的に火山性微動が続いているので未だ現役と言って良いのだろう。

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