県境稜線歩き
誰が呼んだかシルバーウィーク。日本ではシルバーは高齢者を指すので年寄り向けの休日っぽいが語感があるが、いやいや、この三連休の県内の人出は老若男女関係なく半端なかったな。緊急事態宣言はどこ行ったって感じ。
初日が台風騒ぎで天気が良くなった..県内は影響なかったが..ので、状況的にそこまでひどくなかろうとたかを括ってうっかり出掛けてしまったが、その話はまた後で。
先週は悪天続きだった天候が前半一時回復したので、そのタイミングを狙って今シーズン最後の県内辺境の地へと足を運んでみた。
渡りのシーズンがすでに始まっているので、これ以上季節が進むと天狗様と言えど地付きの個体なのか移動個体なのかの判断がしづらくなり、特に県境部周辺の調査は難しさを帯びてくるのである。
特に北部の県境は冬季はアプローチができないので、登攀技術が脆弱な当方にはこれから一ヶ月ぐらいが身の安全を確保できる限界といったところ。
下界はまだ秋は始まったばかりだが、2000mを超える場所に行くと、朝や午後遅くは冬の気配もそれなりに感じるものである。
当山域は過去に何度か訪れているが、今回は稜線伝いにより東側の山域へと足を伸ばして、とりあえず行けるところまで行ってみた。
一見ゆるやかなれどアップダウンは結構あって、最大標高差は200m近くあった。それに森林限界とは言ってもハイマツ帯はアズマシャクナゲ共々こちらの背丈並なので、岩場か笹帯まで出る必要があったが、視界が広がるとなかなか快適な稜線歩きであった。
県境となる稜線両側の植生と谷の様子を記録しつつ、当然のように頭上にも注意を払ったが、結構な数のハチクマが渡っているのが分かったのは良い収穫だった。もちろん本来の目的も意外な形で収穫を得ている。
平日だったせいもあるがそもそもあまり人気がない山域なので、登山客にほとんど出会わなかったが、刈払機を担いで登山道整備していた関係者にはビックリしたw