カテゴリ : ほ乳類

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ピョーンと

2018/11/17

先日の記事で、シカの牡は4歳まで年齢を判断できると書いたが、シカの仲間はカリブー..いわゆるトナカイのこと..を除いて牝には角がないので、そこはなかなか難しい。

1〜2歳なら体の大きさと顔付きで若いだろうと判断できるが、それ以外では何とも言えないかな。

あと、写真の個体のように道の真中を無防備に歩いている奴も、危険を察知する経験値が少ないと判断できるので、若齢と言えるだろうね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

この朝もまた薄暗い時間帯だったので、ISO12800で撮影。

ただ驚いたのはこの後の行動。こちらが先にシカが歩いてくるのを発見したので、遮蔽物のない農道脇にしゃがみ込んで待っていると、さすがに違和感を感じたかあちらさんも気が付いた。

すると、すぐに写真左方向に向きを変え、2・3歩駆け出したかと思ったら、まさに言葉通りピョーンとジャンプして、2m近い電柵を飛び越えて行ってしまった。

連中は何気に普段は電柵を避けるように行動しているが、いざとなると軽々と飛び越えてしまうその身体能力は、侮りがたし野生動物って感じである。

ちなみに、一応その瞬間も連射はしているのだが、シャッター速度が低速の上に電子シャッターに設定してあったので、見事に被写体ブレで全滅であるw

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お若いのに

2018/11/12

この秋はシカをよく見かける。シカは近所に通年いるので珍しくもないが、明るくなって目視できる時間帯にオープンな場所で遭遇するのは珍しいかな。

この朝出会ったのは若い牡ジカ。牡の場合、4歳までは角の枝分かれの数で正確に判断できる。この若い個体は2尖なので満二歳ということになる。

シカたちの恋の季節はまだ進行中だが、こんなところで言葉通りにのんびり道草食っているようでは、青春時代の人間と違ってまだそっちの方に興味はないのだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

まだ稜線からお天道さまが顔を出しておらず、撮影するにはちと暗くISO12800とかになってしまったが、こちらに気づいて固まってしまったようで、スローシャッターでもブレずに写った。

この後10秒ほど睨み合って後、思い出したように駆け出して、隣接する森の中へ逃げ込んでいった。

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先日の記事で、こんにゃく芋には野生動物も手を出さないと書いたが、中には味見を試みるチャレンジャーがいるのも事実。

若い個体は経験値が少ないので仕方ないが、これが毒のある植物だったりするとそこで命を落とすことになるので、食わないのも身を削ることだが、食うこともまた命に関わる問題に直結する可能性もあるのだ。

それもまた野に生きるものの掟であろう。

iPhone 6

少しかじった跡が残っているが、歯型からシカの仕業と判る。いくら腹が減っていても、さすがにエグくて最後まで食べる気は起きなかったろうねw

連日のように朝に晩にシカのラッティングコールが響いている。遠くの森から聞こえることもあれば、すぐ目の前の畑の防風林の時もあり、雄ジカたちは恋の季節に余念がない。

さらにここ数日、夕方日が落ちる頃になるとフクロウの鳴き交わしも聞こえてくるようになった。いよいよ山の秋は深まりしだ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

今日は夕方少し晴れ間が出るかと思って、用事で下に降りた帰り道に少し遠回りしつつ寄り道して戻ってきた。

朝晩に車に乗っているとヒーターを点けるのが日常化しつつあり、車載の装備類もそろそろ冬仕様にせねばなるまいと思う今日この頃である。

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お見合い

2018/10/8

伐採地の縁を歩いていたら、突然シカの親子と鉢合わせ。こちらは斜面上部から下方を見ていて、あちらは向こう側を向いていたため、双方とも発見が遅れた。

子ジカはセオリー通りに飛ぶようにすぐに森に逃げ込んだが、母ジカのほうは好奇心なのか恐怖心なのか、こちらを眺めたまま固まってしまった。

すると突然、近くにいたハシブトガラスが母ジカの背中に飛び乗って、尻の辺りの毛をむしり始めたのである。

シカは危険を察知すると周囲の仲間に注意喚起するために、尻周りの毛を逆立てて白く目立つように見せる。飛び跳ねながら逃げる際、後ろ姿がやけに白く目立つのはそのためである。

鳥は卵や雛を守るために、獣毛の類を産座に敷くことがあるが、この時期はもう子育ては終わっているので、カラスがそれ狙いではないことは明白である。眼の前にいたシカが突然尻の毛を逆立てたのを見て、イタズラでもしようとしたのかもしれない。

当の母ジカはカラスが毛をむしる度に気になって後ろを振り向くが、それより眼の前にいる人のほうも気になるしで、どうして良いやら逡巡しているようだった。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

お見合いは長かったように思えたが、シャッターは5枚しか切れてないので、30秒も経ってなかったようだ。結局母ジカも一声だけ警戒声を発してから、踵を返して森の中へと消えていった。

そしてカラスは素知らぬ顔で、次の遊び相手を探し行くかのようにゆっくり旋回しながら空の高みへと飛び去っていった。

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サルが出たらしい。盆休みのさなか、しかもうちのすぐ近所で。目撃者の話では1頭ということで、恐らく雄のはぐれザルと思われる。

もちろん赤城山麓にサルは生息しており、北から東にかけての根利や黒保根では農業被害もある。が、南から西にかけては大きな群れの報告はなく、特にここ赤城高原での農業被害はまだない。

とは言え以前から村内でもサルの目撃は時々あり、群れでの侵入許すまじの声も耳にするが、シカやイノシシ同様に実際の被害が出てみないとなかなか意見も広まらないものだ。

その辺りが人的被害も予想しなければならないクマとの違いと言えよう。

北海道渡島の森町にて / Canon IXY DIGITAL 200

クマと言えば、北海道の島牧村のヒグマ出没騒動がニュースになっている。

島牧村のある渡島半島は知床半島と並んでヒグマの生息密度が高い地域だ。なので何をいまさら感が強く、「こんなところにクマが」という地元の人の声を聞いてちょっと意外に思っている。

3m・300kgのヒグマの比較映像でミスリードするマスゴミのくだらなさには相変わらず辟易させられるが、映像を見る限りまだ若いクマと思われ、連日のように周辺を賑わせるハンターやマスゴミに慣れてしまった感がありありしている。

食べ物を求めてという理由付けは生きものである以上当たり前のことなのだが、問題はそこが人の生活圏に入ってしまっている点である。出現はほぼ毎日ということで、すでに人家周辺の餌..生ゴミか漁港が近いので産廃か..に誘引されているのは間違いない。

この手のクマ..保護政策の影響下で人と人の生産活動を怖がらない新世代クマ..にお仕置き放獣がどの程度効力があるか未知数であるし、そもそも状況的に行政として悠長なことは言ってられないので、残念な話だが駆除されるるのは時間の問題だろう。

うちの村でも先月まで連日クマの目撃情報が有線放送で流れて賑やかだったが、有害駆除されたという話は聞かないので、うろついていた個体がそれぞれ山へ戻ったのか、ここ一週間ほどはパッタリと静かになっている。

サルにせよクマにせよ、今の時代は共存の道を探ることが望まれているわけで、商業的な切り口でも良いのでどうにかそこに人手を割ける仕組みができないものだろう。お金が動けば人も技術も投入できるので、必ず道は開けよう。

野生動物も人も、食うためには皆貪欲なのだから。

先日、鎌倉の海岸に打ち上げられたクジラの死体が、シロナガスクジラと判明したとのこと。日本の沿岸での記録は初で、そもそも近海には生息していないと言われていたので、これ自体珍しい話であろう。

シロナガスクジラは地球上に現存するあらゆる生物の中で最大で、体調は優に30mを超える個体もいる。さらに言えば、太古の地球に生息していた恐竜を含めても、その大きさの右に出る生きものはいない。

漂着した死体はまだ生後数ヶ月の子供のものらしいが、それでも10m以上あるらしいので、この時点ですでにツチクジラ並みの大きさなのには驚くばかりだ。

海上から見ると白っぽく..というか灰色か?..見えるので和名では「白長須鯨」であるが、英名では青いクジラとして「Blue whale」と呼ばれている。ハーマン・メルヴィル(米)の小説「白鯨」に登場する巨大な白いクジラを本種のことだと思っている人がいるが、モビィ・ディックのモデルはマッコウクジラ..のアルビノ?..である。

シャチを含め、クジラの仲間は過去にアラスカで何度か観た程度なので、ペンギンと並んでしっかり観察してみたい生きものである。いつの事になるやらだが、一度はバハ・カリフォルニアや南極海に行ってみたいものだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

夕方、北東の空にクジラのような雲が湧いていた。入道雲の出来損ないのような積乱雲だったが、結果的にこの日は県内に猛烈な雷雨が発生した。

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この暑いのに

2018/7/19

暑いと口にすると余計に暑く感じる気がするが、いやでもやっぱり暑い。恐らく赤城高原に住むようになってから一番暑い夏かもしれない。

昨日より気持ち気温は低いはずだが、湿度が高くてモヤモヤしているのはフェーン現象のせいだろう。フェーン現象については10年前に記事書いているのでそちらをどうぞ。

http://bigdipper.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b193.html

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

何やら気配に振り向くと、こんにゃく畑の奥をシカが1頭右に左に走っていた。

電柵があるため隣接する森に逃げ込めないようだが、だったら入ったところから出ていけば良いものを、朝からすでに暑いというのにご苦労なこった。見ているこちらが汗をかきそうだよ..

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雨の中

2018/6/21

朝から雨模様で暗かったせいだろうか、子育て中で猫の手も借りたいほど忙しいのだろうか、こんな昼の日中にキツネがうろつく姿を目にするのも珍しい。

しばらく前より、ハルジオンの咲く草むらからこちらの様子を伺っていたのは知っていて、近づいてくることを期待して無視していたのが、我慢比べは15分ほどで終了し、キツネはそそくさと来た道を戻っていった。

それでも最後にもう一回立ち止まるかな?という淡い期待に応えてくれことに感謝。

LUMIX G9 PRO / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S. / Kowa TSN-884 PROMINAR
4K動画から静止画切り出し

雨で毛皮が濡れていたが、疥癬の兆候も見られずなかなか男前の個体である。キツネはタヌキと並んで里山には欠かせないけものだ。

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おとなしい

2018/5/1

標高1100m少々の谷筋を歩いていて、その左岸側の斜面をトラバースしようとしてばったり遭遇。

大体このくらいの距離感だと威嚇されることが多いのだが、この個体は意外におとなしく、こちらを気にする様子はあるものの、写真撮影の後に三脚を立てて動画まで撮らせてくれた。

虫の居所が良かったのかもね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

換算600mmぐらいでの撮影。早朝で林内にはまだ陽も差し込まず薄暗い状況だったが、G9 PROの強力な手ブレ補正で、ISOを無駄に上げることなく1/200秒程度でも難なく手持ち撮影。

ま、そもそもカモシカも反芻中で動きがないので、そういう意味では相乗効果だけどねw