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若雀群れる秋

2018/9/23

猛暑を乗り切ったスズメの若鳥たちが、少しずつ群れを作るようになった。とうに親離れしていて親鳥は別行動だが、冬になる前に隣近所、親族郎党一切合財が集まって、群れはさらに大きくなる。

一つでも目を多くすることで、冬に向けて乏しくなる餌を探しやすくすることと、ハイタカなど猛禽から狙われることへの備えであるが、普段は寄ると触ると揉めてばかりいるスズメたちも、これから春までは呉越同舟と言ったところだろう。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

近所の集荷場に集まる若スズメたち。この中にうちの庭で巣立った個体もいるだろうか。

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とうとうその日がやって来た、と言うほど大げさの話ではないのだが、近年県内の生息域を北へ北へと広げているガビチョウが、我が家の庭にもやって来たのだ。

ここ10年くらいで近所にはすっかり定着してしまって、そのせいか餌が競合するクロツグミが減ったように思えるのは気のせいではない。まったく厄介な侵入者である。

そんな厄介者が、仕事場脇のシラカバの中で例の盛大な鳴き声を響かせてくれてちょっとビックリ。ちょうど電話中だったので、電話の向こうでも「何の騒ぎですか?」と訝しむ声がw

積雪のある地方では少ないと言われているが、この冬には隣の川場でも声を聞いているので、もうそういう状況はお構いなしなのだろう。

電話を切ってもまだ鳴いていたので、撮影しようとゆっくりブラインドを上げたが、一瞬目があってから速攻で逃げられた..

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

悪魔の実、いやホウノキの実が赤く熟し始めている。大きさ的にはガビチョウくらいかねぇw

NIKON Zを実際に触ったわけではないが、エレキカメラ然としたソニーαと違って、カメラとしての作り込みや操作フィーリングに関しては問題はないと思われる。と言うか、Zマウントレンズの高画質さ含めそこを期待しているナイコンユーザーが相当数いるはずので、さすがにそこは裏切らないでしょ。

そのNIKON Zの発表会をネットのライブ放送で観ていたが、新製品発表に伴う明るい未来志向的なものがあまり感じられず、何かこう悲壮感の漂う背水の陣のような雰囲気が漂っていたと思ったのは、何も拙者だけではあるまい。

ピッチへの登壇で比較の引き合いに出される代表格は、何と言ってもApple社の元カリスマCEOであった故スティーブ・ジョブズであろう。聴衆を引き込む無駄のないシンプルなメッセージの発信は、業種を問わず参考になるものである。

日本人はとかく自己表現が下手と言われており、社風からして旧態然としていそうな三菱グループのナイコン社社長や役員に、ジョブズ並みのアジを求めるのは詮無きことだが、それにしてもあのカンペ棒読みのお通夜のような発表は、日本を代表する映像機器カンパニーとして残念至極であり、海外に向けてやや恥ずかしい感ありである。

背水の陣のようなと先に書いたが、某C社の背中を追いかけつつ背後にはソニーが迫ってきている現在、実際のところナイコン社の内部はそんな感じだろうとは想像できる。ニコ爺..ニコZィか?..こと盲目的ナイコンユーザーを除けば、すでにあちこちから叩かれている通り、市場が期待していた製品とはやや乖離した部分が見受けられ、恐らくガッチリ競合するであろうソニーの関係者は密かにほくそ笑んでいることだろう。

新規のラインアップなのでZマウントレンズが揃ってないことはある意味仕方ないとは言え、ボディ単体で40万を超えるような高価格な製品..特にZ7のほうね..なのに、メディアはシングルスロットの上にSDカードでなくXQDであるとか、専用のバッテリーグリップは開発が間に合わなかったとか、にわかに信じられない話である。バックアップの撮れない時点で報道やブライダルの分野はお呼びでない感じだ。

同時にZマウントレンズのロードマップも発表されているが、14-24・24-70・70-200の大三元が揃うのは2020年とか呑気な話になっていて笑える。レンズが揃ってないとか何とか叩かれていたソニーαの当初の醜聞をまったく糧にしてないのが、いかにも我が道を往く天下のナイコンらしい。

それにしてもだ、ソニーがα7を出した5年前ならいざしらず、このタイミングでやや中途半端感漂う製品..あくまで個人的感想ねw..を世に放つには相応の理由があると推察するが、ユーザーというより市場、つまり株主に向けたメッセージが強いのかなと勘ぐってみるw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

庭先のヤマボウシの実を求めて、オナガの群れが連日のようにやって来る。群れは今年生まれの若鳥が中心のようだが、やたらと警戒心が強くてなかなか撮影を許してくれない。上の写真は網戸越し..

オナガはうちの辺りでは夏の繁殖期に見かけるだけで、ムクドリと同様に秋が深まると里に降りてしまう、いわゆる漂鳥である。通年庭に居着いているいつも賑やかなヒヨドリからすれば余所者なのだが、多勢に無勢なのかオナガがやって来るとヒヨドリは静かなもんである。

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まあよくここまで連日のように猛暑が続くと感心するが、日中の屋外での撮影では、金属とエレキの塊でもあるカメラ機材への影響も気になるところだ。

先月、久しぶりに学校イベントの撮影を行った。以前同種の撮影を請け負ったときはEOSの1D3や7Dの時代だったが、今回はG9 PROとX-H1のミラーレス機を持ち込んで対応した。

1日8時間程度、延べ3日間、日陰のない炎天下のグランドで、両機とも連写多用で連日2000枚少々撮影したが、結果ノートラブルであった。特にG9 PROはボディの温度がさほど上がることもなく、何のストレスもなく淡々と動作していた。GH5同様に4K60Pの動画収録を可能とする..GH5と違ってG9は時間制限があるが..だけあって、さすがの放熱性能である。

X-H1も基本的に動作自体は問題なかったが、2日目の午後の最も気温が高かったと思われる時間帯に、1回だけ黄色い温度警告が背面液晶に表示された。黄色は画像にノイズが増える可能性ありで、赤色は連射性能などパフォーマンスが落ちるというアラートである。その時は確かにボディが熱くなっていたのを感じていたので、念の為電源を落として10分ほど放置してから再度使用したが、その後は特にアラートもなく最後まで動作した。

今時のミラーレス機に残る懸念は電源であろう。バッテリーがあまり持たないという問題もさることながら、常時流れている電気量は一眼レフ機よりは多いはずなので、自ずから熱量も増幅することになる。スポーツシーンでは屋外炎天下での撮影はデフォルトであり、特に今年のような尋常でない暑さの中での撮影はこれからどんどん増えていくことだろう。

そういった過酷さクリアしてこその各社フラッグシップ機であるが、今回の撮影でパナのG9 PROとフジのX-H1の両機はそれを証明したことになる。さすがにタフネスさをウリにしているだけのことはあるというものだ。

FUJIFILM X-H1 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA

試合の合間に見上げた空に、暑さを物ともせずツバメの若鳥がスイスイと飛んでいた。グランド上でプレイする子供たちもそうだが、若いってだけでも耐暑性能も運動不足のオッサンよりは高いようだw

平野部の暑さを避けるように、メジロが公園のネムノキの木陰を行ったり来たり。

花はもうほとんど終わっているように見えたが、花の周りをウロウロしていたところを見ると、蜜がお目当てだったのかもしれない。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA

このカットは1/3程度にトリミングしている。テレコン噛まして840mm相当(35mm換算)から切り出しているが、必要十分な解像感である。

XF100-400はフルサイズの100-400mmに近いサイズ感だけあって、APS-C専用として画質は申し分ない。テレコンを装着しても特にAF速度が低下することもなく、枝先の小鳥を追いかけることができる。

コンパクトなX-T2では何とも心許ないが、大柄になって大型グリップも付き、マウント周りの剛性感もアップしたX-H1なら、バッテリーグリップなしでも安定して構えることができる。

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シンクロ

2018/7/7

七夕のこの日、2台のトラクターがその出会いに歓喜するシーンに遭遇。蒟蒻芋を植えるトラクターと、薬を撒くトラクターが妙にシンクロしているように見えたのでパシャ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

撮っているときは気が付かなかったが、こっちではキジの夫婦もシンクロしていたw

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濃いサッカーファンには申し訳ないが、昨晩のセネガル戦は絶対勝てないと思っていたので、期待しない分ある意味安心して観ていられた。なので素人目に見ても引き分け勝ち点1は結果オーライではないだろうか。

おっさんジャパンと揶揄されていた下馬評を見事にひっくり返しての善戦に、最後のポーランド戦は俄然面白くなってきたね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

今年はあちこちキビタキの当たり年だったようで、北部フィールドのみならず、家の近所でも結構な個体を見かけた。2枚目など隣家の柵だしね。

もう繁殖も一段落するこの時期、未だに朝から鳴いている個体もいて、あぶれ雄もそれなりにいたようである。

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空き地に虫が集まるとなれば、当然のごとくそれを目当てに集まる鳥たちもいる。それはまさに食物連鎖の縮図であり、粛々と生命のリレーが行われている証でもある。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / ヒバリ

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / コチドリ

LUMIX G9 PRO / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S. / Kowa TSN-884 PROMINAR / ツバメの幼鳥 / 4Kから静止画切り出し

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4 / PROVIA / キジ

この中でキジは比較的植物食が強いが、クモや虫など小動物も捕食する。

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昔、稀に「オ」を「ウ」と間違えてホウジロと表記してしまうことがあった。今でもSNS等で流れてくるテキストを読んでいると、時々詳しくない人が間違って投稿し、識者に校正されているのを見かける時がある。

表音では確かに「ホウ」なのだが、ホオジロは頬が白いからその名があり、頬は「ホオ」であって「ホウ」ではかな変換でも変換されないことから、やはりカタカナを耳にしたときの印象が強く残っているのだろうね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

風で枝が少し揺れていて、時々ホオジロにスポットライトが当たる時があったが、この時期の木漏れ日はコントラストが強すぎるため、薄暗い林内であったが、あえて光が当たらないタイミングでシャッターを切った。

ISO3200でも十分イケるが、高感度は得意ではないマイクロフォーサーズなので、闇雲に高いISOは避けたい。なのでここはISO1600に押さえ、G9 PROとパナライカ100-400のDual I.S.に任せた。

続・G9 PROのAF

2018/6/17

朝から林道脇の空地で天狗様をのんびり待っていると、ちょっと前から目の前をウロウロしていたノスリが、何を思ったか不意にこちらに向かって降下して来るのが目に入った。

なかなかこちらに向かって飛んでくる鳥を撮る機会はない..普通は逃げていくので後追いが多い..ので、G9 PROをAFCに切り替えると同時にカスタムセットをトビモノ用のC3-1にセット、「カモ~ンカモ~ンw」とつぶやきながら60コマ連写..正確にはロスト時に一回中断しているが..した。

動体撮影時、左右方向に等速で移動する物体の追尾はそう苦もない話なのだが、手前に向かってやや降下気味を追尾する..右に向かって少しずつ振り下ろしイメージ..のはそれなりに技術を必要とする。ただでさえ近距離ほど見掛け上の移動速度が早い上に、ノスリは両翼を畳んだ辺り(写真2枚目)で加速し始めたので、ファインダーからやや顔を離して、両手だけの動きでスクリーン中央にノスリを捕捉し続ける。

ファインダーにぴったり顔を押し当てていると、腰の動きと連動しないと構えたカメラを素早く振り回せないのだが、腰回りに余裕がないwオッサンにはそんな若い頃のような芸当はできないので、このケースではG9 PROのファインダー倍率を0.7倍に下げて、スピードファイダー的に使うのがベター。

以下はそこから抜粋した一連のカット。60コマ中で完全にピンを外したカットは3枚で、やや甘カットが6枚、合焦率は85%といったところだ。さすがに空抜け青バックで被写体のコントラストも高いので、被写体の移動速度が加速度的であっても、コントラストAFにこだわるパナのDFDの面目躍如といったところか。

設定は以下の通り。明るいのにISOが無駄に高いのは、このちょっと前に林内でコジュケイを撮ろうとしていてAUTOに戻し忘れたため。

焦点距離 換算800mm
絞り F8〜F9
ISO 1600
シャッタースピード 1/2000〜1/2500
連写 メカシャッターで連続9コマ
オートフォーカス AFC
オートフォーカスモード カスタムマルチ
AFエリア 最大
AFカスタム設定 設定2

ちなみに背景が込み入っている場合は、AFカスタム設定は設定2をベースに、AF追随感度を-1にして少し我慢して粘る方向に振るのがイイ感じである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ところでこのノスリがなんで突然人のいる方に寄ってきたのかだが、車があるのは判っていたので恐らく人もその辺にいるものと思い込み、そこから少し離れた目立つカラマツに留まって探餌しようとした、まあそんなところだろう。

ちょうど拙者が車から離れた位置に立っていた..カメラ持って付近をうろついていたため..のと、奴さんから見てこちらが逆光であったことで、どうも人が立っているという認識が無かったようである。

なのでこちらもそれなりに捕捉し続けられたのだが、途中で「わっ、人だ!」とばかりに気付いて急遽反転し、慌てて遁走に移っていくという流れ..写真11枚目で「おぉ、危ねぇ危ねぇ」とか何とかブツブツ言ってるっぽい..になっている。

突然目の間で反転されたために捕捉しきれなかったのが写真5〜6枚目で、この後一旦1秒ほどロストするのだが、再びキャッチした時点でDFDがすぐに復帰したのが写真7枚目..実際は一つ前に左翼が半分だけ写るカットがある..となる。

そう言えば、最近はトビモノを撮る際にドットサイトをカメラの横に装着するのが流行っているようだが、オッサンは昔ながらの直焦点の方が歩留まりが良くて楽である。