早朝、まだ薄暗い近所の防風林でジョウビタキを発見。林縁から出たり入ったりを繰り返していたので、だるまさんが転んだ状態で少しづつ近づく。
が、敵もさるもので、林から出てくる度に少しずつ離れていくので、なかなか距離を詰められず。諦めて歩き出したところで、不意に目の前に飛び出してきたところをパシャッと。
日の出前でISO12800とかになってしまって、マイクロフォーサーズにはちと辛い状況だったと反省。でもまあWeb用途ならそんなに気にならないかな。
営巣木近くのアカマツ林で探餌するノスリ。しばらくこちらに気が付かなかったが、アカゲラのけたたましい警戒声に振り向いたところを撮影。
留まっているのは数年前の台風被害で立ち枯れたアカマツだが、この秋の連続した台風被害で倒木が相次ぎ、ノスリの営巣林もすっかり見通しが良くなってしまった。
先月までは今年生まれの若鳥達が周辺をうろついていたが、すでにどこかに旅立って行ったようで、親鳥もつかの間の自分の時間と言ったところだろう。
我が家の庭にもジョウビタキがやって来た。忙しさにかまけてまだ姿を見ていないのだが、終日ヒッヒッという鳴き声が家の周囲に響いている。
それに呼応するように地付きのモズも頻繁に高鳴いていたので、しばらくは大陸からの侵入者と火花を散らす事だろう。
今朝の赤城高原の日の出前の気温は3℃と、昨日に続いて今シーズンの最低気温を更新。もちろん日中はその寒さを引きずることはないが、この寒暖の差は秋特有のものだ。
寒暖差が激しい水辺では、露点温度に達した水分が蒸発せずに付近に停滞し、霧が発生する。風がなく空気が滞留しやすい低地や窪地など、地表付近に雲海のごとく霧が溜まる現象がこれに当たる。
そんなことでこの時期、放射冷却が見込める朝は赤城の大沼に小一時間ほど出かけることが多くなる。
予想通りの雲海となった赤城大沼湖畔。
鳥居峠付近は氷点下1℃で、覚満淵にはビッシリと霜が降りて、日が差し込むとフォトジェニックな光景が広がる。サンデー毎日なカメラ親父とカメラおばさん達が、押し合いへし合い木道に押しかけてシャッターを切っていた。
パッと見、親父たちのナイコン率が高いのはいつものことだが、オバさんにはEOSに混じってフジのX-T2が多いのは意外だった。さすがにZとRが見掛けなかったけどねw
そんな中、覚満淵ではジョウビタキの雄を今シーズン初認。XF100-400片手に証拠写真でもと思ったが、渡来したての個体は異常に警戒心強くて近づけさせてくれない..
中央アルプスの駒ケ岳で、半世紀ぶりにライチョウの生息が発見されたらしい。巣と卵の殻が見つかっているので、昨年繁殖したのは間違いないようだ。
隣接では御嶽山に生息しているが、糞や羽毛によるDNA解析で、さらに北の乗鞍岳周辺の個体群と判明したとのこと。
あまり遠距離を移動するイメージのない種であるが、これで少なくても50km以上飛翔する能力があることが分かったことになる。
数を減らす一方の種であることは間違いないので、理由はともあれ数が増えるのは喜ばしい話だ。
タイミングが上手く合ったのかもしれないが、今年の紅葉はいつになく赤の色付きが良い。カラ松の黄葉が始まったばかりで、赤、黄、橙、緑の競演が美しい。
連日のように朝に晩にシカのラッティングコールが響いている。遠くの森から聞こえることもあれば、すぐ目の前の畑の防風林の時もあり、雄ジカたちは恋の季節に余念がない。
さらにここ数日、夕方日が落ちる頃になるとフクロウの鳴き交わしも聞こえてくるようになった。いよいよ山の秋は深まりしだ。
今日は夕方少し晴れ間が出るかと思って、用事で下に降りた帰り道に少し遠回りしつつ寄り道して戻ってきた。
朝晩に車に乗っているとヒーターを点けるのが日常化しつつあり、車載の装備類もそろそろ冬仕様にせねばなるまいと思う今日この頃である。
ここ数日、夏鳥の季節移動ラッシュが続いているが、昨日近所の防風林でチラッと見かけた個体はシャイな性格なようで、なかなか尻尾をつかませてくれなかった。
鳴き声とシルエットから大型ツグミ類だろうとは判っていたが、今朝ほぼ同じ場所で再び接近遭遇。しかも今日は後続組が追いついたのか、20羽近く仲間がいたようなので、向こうから姿を見せるまで木化けの術でしばらくジッと動かず待機。
朝早いのでちょっと暗かったが、藪から出てきたところで証拠写真を抑えた。
シャイな方々はクロツグミの御一行様であった。写真は今年生まれの若鳥だが、成鳥も一緒にいたのは目視している。赤城高原でも繁殖しているが、少なくても昨日今日のこの一群は北から南下してきた移動途中の個体のようだ。
クロツグミは、近年徐々に北上している篭脱けガビチョウと餌が競合し、繁殖地でやや押され気味と聞き及ぶ。やたら賑やかなだけで品のかけらもないガビチョウではなく、春の歌を朗々と歌い上げる美声家クロツグミに何とか頑張って欲しいものである。
先日ノビタキが通過していったので、次はエゾビタキの番だろうと思っていたところ、先日の台風24号が一過となった翌日に姿を見せた。
名前のエゾとは蝦夷のことだが、日本では春秋の通過時に見られる旅鳥で、北海道はもちろん国内での繁殖例はない。主な繁殖地はカムチャッカやシベリアである。
春秋の通過時とは書いたが、北上と南下で移動コースを分けているのか、赤城高原では春に見かけることはあまりない。恐らく春は大陸を経由する個体が多いのではないだろうか。
よく似た同族にコサメビタキとサメビタキがいて、慣れないと見分けがつきにくいだろう。両種よりは一回り大きいが、野外でその差を見極めるのは難しい。
コサメビタキにはない胸から腹にかけての縦斑の有無が一番分かりやすい。そしてそれが明瞭か不明瞭かでサメビタキとも区別がつくが、縦斑が割と明瞭なサメビタキもいるので、最後は下尾筒の斑の有無が決め手となろうか。
旅の途上で立ち寄った個体が20羽近くいたようだが、なかなかこの数がまとまっているのも珍しい。皆で黒く熟したミズキの実に群がっていた。
コサメビタキもそうだが、キビタキやオオルリと違って意外に人を恐れない個体がいて、ゆっくり動けば結構な近さまで接近を許してくれる。
大砲レンズを三脚に据えてあたふたしていては微妙な動きもままならないが、強力な手ぶれ補正を積んだマイクロフォーサーズ機とコンパクトな超望遠レンズの組み合わせなら、容易にそんなことも実現できる。
2枚目の写真などは真下まで行って見上げで撮っている..確認のために下尾筒を写したかったので..が、こんな芸当は三脚に固定した大砲レンズでは無理である。ましてや各地で老害被害が著しい野鳥写真の世界に跋扈する魑魅魍魎ジジイなど、翌日腰痛に悩まされること請け合いだw
世の中右を向いても左を向いてもフルサイズ、フルサイズと大騒ぎだが、ことワイルドライフの分野では、防塵防滴と耐寒性に優れたマイクロフォーサーズ機が一番に理にかなっている。
パナは来春フルサイズ機を出すが、マイクロフォーサーズも続けると公言しているし、主幹であるオリンパスは今後もマイクロフォーサーズ主体で行くと明言している。
まずはそのオリンパスが来春予定していると言われる、動画にも強いと噂のプロ機の登場が楽しみである。
寒い寒いと文句を言っていたのに、今日は予期せぬ台風前の秋晴れで、久しぶりに20℃超えとなった。
近所の牧草地では、通りすがりの冬羽のノビタキ5羽が、三々五々羽根を休めていた。北からやってきてこれからさらに南へ向かうわけだが、行く手には台風24号が待ち受けている。
もちろん危険は台風だけではない。ハイタカなど猛禽類に襲われることもあるわけだし、道中無事に切り抜けて越冬地までたどり着いて欲しいね。
来春登場予定のパナの新型フルサイズ機LUMIX Sは気になることろだが、やはり望遠野郎にはマイクロフォーサーズのほうが都合よい。
なんと言ってもこのコンパクトなセットで実質800mm相当というのは何にも代えがたいものがある。