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皆で拾い食い

2019/11/10

カケスの団体さんが農道上に降りて、競うように何かを拾って食べていた。確認しようと近づこうとすると、当然のように隣接する防風林に逃げんでしまう。

いつもならジェーと鳴きながら飛び去って戻ってくることはないのだが、この時は少し待っていると再び姿を見せるので、今度はだるまさんが転んだ方式で少しづつ距離を詰めつつ撮影した。

OLYMPUS OM-D E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ISO3200
iPhone 11 Pro

彼らが拾い食いしていたのは風で落果したドングリだ。主には先月の台風前後に強く吹いたときのものだが、すでに時間が経過しているので、あらかたは他の生きものたちの胃袋に収まってしまっている。

それでも集団の目の力とばかり、路端に散乱している欠片や残渣、それに草場の陰から残りものを見つけては食べていたようだ。

カケスは単独行動が基本なので、群れているということはまだこれからどこかに移動する..カケスは標高の低いところへ季節移動する漂鳥だ..つもりと思われ、たまたまいい感じにドングリを見つけて立ち寄った、といったところだろう。

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冬型に乗って

2019/11/5

今朝は冬型の気圧配置となった影響で、日の出前で2℃まで下がって今シーズン一番の冷え込みに。少し風があったので霜は降りなかったが、手袋なしでは厳しい寒さだった。

そしてようやく上越国境は冠雪したらしい。したらしいというのは、朝のうちは稜線部が雲の中で様子が分からず、午後になって若干見通せるようになったら解けてしまったようで、すでに白くなかったという状況。

まあ、上州武尊山の川場谷の上部が白かったので、谷川に積雪があったのは間違いないだろうけどね。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

OLYMPUS OM-D E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.

今朝の寒気団に乗って南下してきたわけでもないだろうが、ツグミの団体さん御一行様が赤城高原に到着した。

単独ではすでに先月末に初認していたが、防風林のそこかしこでキョキョっと鳴きながら佇む姿は、秋を通り越して冬の到来予感させる。

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時代はヒーフ

2019/10/31

次期C社フラッグシップである1DMk3は従来のJPEGの他にHEIFを採用するとのことである。

HEIF(.heic)はJPEGに変わる新たな画像フォーマット..正確にはHEVC圧縮による複数のファイルを内包するコンテナだけど..として位置付けられており、同じ画像データならJPEGに対し約1/2のファイルサイズで済むので、同じ容量のメディアなら倍のファイルを記録できる理屈になる。

規格の策定に加わっていたAppleはすでにiOS11以降のiPhoneとmacOS High Sierra以降のMacで正式採用しており、Androidは昨年発表の9から、Windows10はストアからコーデックをインストールすれば標準で開ける..但しKaby Lake以降の7thCPUが必須だけど..ようになる。

やれ1億画素だの5000万画素だのとデジタルカメラの記録画素数が「無駄」に増えていくに連れ、問題となるのはその保管場所だ。一時的にプールするSDカードなどリムーバブルメディアにしろ、恒久的に保管しておく固定ストレージにしろ無尽蔵に容量が存在するわけではないので、画質が維持されるのであれば高圧縮でより沢山保管できる方が良い。

以前からJPEGは無駄が多いと言われていたので、素材屋としてはHEIFが標準となるのはありがたい話である。

ちなみに動画も同様にH.265のHEVCが従来のH.264に取って代わることになり、こちらも容量が従来比1/2となるので、フッテージ屋としては素晴らしくウェルカムである。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME
昨日の沼田の雲海。都内含め関東平野全域でガスっていたようだ。

今朝、赤城高原でもツグミを確認した。遅々としている季節の進みとは関係なく、例年よりは少し早い渡来である。

ジョウビタキも家の周囲に定着、終日庭先で鳴いて縄張りを主張している。

冬鳥渡来

2019/10/27

赤城高原にも冬鳥がやって来た。

ジョウビタキは一昨日辺りから声だけ聞いていたが、今日は何ヶ所かで姿を確認した。ただ、渡ってきたばかりで各自の縄張りが確定していないようで、警戒心マックスで写真は撮らせてもらえず。

その他にカシラダカとマミチャジナイを確認。マミチャジナイは旅鳥なので国内での越冬例は少なく、この時期に時々移動途中の群れを見掛ける程度だ。

こちらも警戒心が強くてなかなか樹冠から降りてきてくれなかったが、暗い中辛うじてショボい証拠写真だけ押さえた。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA / ISO6400 / カシラダカ

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA / ISO6400 / マミチャジナイ

夜は夜でシカのラッティングコールに紛れるようにフクロウが鳴き交わしている。

昨晩は向かいの屋敷林まで来て鳴いていたようで、マメが窓辺でしきりに聞き耳を立てていた。もちろん、興味があったのがシカなのかフクロウなのかは知る由もないが。

檜林の黄

2019/10/24

ほとんど彩りのない薄暗いヒノキ林の林床で、鮮やかな黄色いものが動いているのがチラチラと見えていた。近づいてしばらく待っているとキビタキの雄だと分かった。

8月くらいまでは時折声がしていたが、さすがに先月の早いうちには渡去したはずなので、この個体はエゾビタキノビタキ同様にさらに北から下りてきて、その途上に立ち寄ったと思われる。まだ実が残っているのか、台風で倒れたウワミズザクラの辺りから出たり入ったりを繰り返していた。

こちらの存在は気にしていない様子だったので、もう少し近づけそうな感じはあったが、長旅のトランジットを邪魔しても申し訳ないので、少し距離をおいて証拠写真だけ撮影した。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

そろそろ赤城高原にもジョウビタキが姿を見せる頃なので、夏鳥の姿もここらで見納めだろう。

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昨日は富士山が初冠雪だったが、これは平年より22日遅い..昨年と比べると26日遅い..という話だ。確かに今年は暑さが収まらずなかなか秋が始まらなかったので、まあそんなものかという気はしている。

寒気が入ったので当然のように今朝は今シーズン最低の寒さであったが、日中は逆に気温が上がって暑いくらいだった。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

朝の上越国境は雲の中で様子は分からず。南に目をやると、約100km先の八ヶ岳が冠雪しているのが望めた。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

仕事でみなかみに出掛けたので、湯檜曽まで足を延ばす。

オキトマの耳は相変わらずガスの中だったが、上州のマッターホルンと呼ばれる武能岳を見る限り、冠雪していた様子はない。例年だと10月下旬から11月初旬というのが多いので、こちらも日本海側に寒気が入ればそろそろだろう。

そう言えば、湯檜曽の谷の中でジョウビタキとツグミを同時に今シーズン初認した。ジョウビはともかく、ツグミは逆にちょっと早い渡来である。

漂鳥であるカケスの移動時期なので、山から降りてきたカケスで森の中が賑やかである。ここに留まるのかもう少し低地へ移動するのか、皆で寄り合ってそんな相談でもしているかのようだ。

そんなカケスたちを警戒してなのか、朝からガビチョウたちがやたらと鳴き交わしていた。明らかに春先のさえずりとは異なる短いフレーズなのだが、声質は春の時とまったく同じなので、複数個体が一斉に鳴くと賑やかさを通り越してただうるさいw

ガビチョウはこの20〜30年くらいの間に増え始めたいわゆる人為的な篭脱け外来種に当たるので、自分も含め野生の生きもの好きからは敬遠されるカテゴリの鳥だ。

1羽2羽のうちは物珍しさもあったろうが、緩やかながら在来種を凌ぐ勢いで徐々に勢力を拡大しつつあって、北関東の高山帯を除けば、もはや関東圏で見かけない地域は無いと言っていいだろう。

主に地上で餌を探すので、多雪地帯では冬を越せないと言われてきたが、雪の多い群馬北部でも早春に見かけたことがあので、もはやその辺りのハードルは越えつつあると見て良いかも知れない。

今までいなかった外来種が増えると、餌資源で競合する在来種に影響があると言われており、ガビチョウのライバルとなるのは大型ツグミ類と見られているので、夏鳥であるクロツグミやマミジロのみならず、アカハラやシロハラ、それに生息環境が完全に被るトラツグミなどの動向が心配されている。

クロツグミ辺りは今のところ赤城高原でそこまで減った印象はないが、減ったと気がつく時はもう遅い状況なので悩ましい話だ。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.
珍しく藪から出てきて開けた場所に姿を見せたガビチョウ

とは言うものの、その声の賑やかさからもはや関東圏では普通種になりつつあり、同様に大陸から持ち込まれて定着したコジュケイ辺りと感覚的にそう大差なくなるのも時間の問題だろうね。

何より当のガビチョウ自身が悪いわけではなく、後先考えずに人為的に生きものを移動させてしまう人間に大いに問題があるということだ。

先週辺りからシカのラッティングコールが聞こえ始めた。

なかなか秋らしくならなかったからなのか、それとも単純に発情個体が近くに居なかったのか分からないが、今年は例年より2週間ほど遅い。

そんな事を知ってか知らずか、今日は秋の十二様の例大祭..という名目の飲み会w..で昼間から寄り合いだったが、補助金を申請して防鹿柵を延長する話で盛り上がっていた。

隣接する地区との境に谷があるのだが、お隣が谷筋に沿って柵を張り巡らしたので、シカたちがこちら側に集まってくるのではないかというのを懸念している。

何しろ相手は野生の生きもの。結果的になるようにしかならないのが頭の痛いところだ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

ノビタキの秋の通過も先週辺りからボチボチ見掛けるようになっている。

写真の個体は雌の冬羽だろうか、赤城高原らしく秋キャベツの畑で長旅の疲れを癒やしていた。

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百舌鳥高鳴く

2019/9/26

台風が運んできた南海の湿った空気が抜けたようで、秋らしい爽やかな空気に入れ替わった。

北海道の標茶では今シーズン初の氷点下、同旭川で初霜ということで、赤城高原でも朝は今シーズン初めて吐く息が白くなり、フリースベストを着用しないと寒いぐらいの寒暖差となった。

これで一気に秋らしく季節が進むといいね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

夏季商戦閉店セール状態のツクツクボウシの声もめっきり少なくなり、一昨日辺りからモズが庭先でキチキチと高鳴きするようになった。

カテゴリ:季節感, |タグ:

セクシーという言葉が国際会議の場における政治家としてふさわしくないというのもあるが、そもそも彼は何を言っているのか、何を言いたいのか分からないのである。

若手で発信力があるとか言われているが、意味不明な言葉で煙に巻く..国のトップからしてアレだからなぁ..ことがメディア受けしているだけで、当の本人に政治家としての信念が見られない。

地球温暖化対策の方策を問われ、まだ「大臣になってから日が浅い」ことを言い訳にしてその結果が例の発言なのだが、国際会議に国の代表として出席しておいてそんな甘事が通用するわけがない。

そもそも日本は温室効果ガスの削減に対して無策であることを内外から批判されている。そんな当事者の代表がセクシーにとか楽しくとか、一体どの口がそんな発言を許しているのかという話だ。

環境大臣は日本では誰がやっても同じ的なポストとして扱われ、今も昔も選挙の論功行賞にあてがわれているフシがあるが、これからの環境行政は経済活動と直結..表裏一体と言っても良い..して国の未来をも左右する大事な役割を担うべきものである。

結局人も環境に生かされている生きものなのだから、まずは自分たちの住む環境ありきで物事を考えるところにきている。環境保護と経済活動はバランスを取ってこそ地球の未来は約束されるのだ。

件の「大臣になってから日が浅い」若手政治家にはその辺りをしっかり肝に銘じて、あれやこれや四の五の言い訳せず、本来求められているその職務に邁進してもらいたい。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

早朝のウド畑の隅で彫像のように動かないキジのおとっつぁんを発見。普段なら警戒する時は地面に伏せるので、この時は何を考えていたのか不明だ。

何を考えているのか不明であっても、決してこのウド畑の環境はセクシーだなどとは言わずw、キャハンキャハンと二声だけ鳴いて姿を消した。

カテゴリ:, 鳥獣・環境問題|タグ: