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氷と霜

2019/12/9

都内に冷たい雨が降った先週末、赤城高原は氷点下5℃まで下がってこの冬一番の冷え込みとなった。

12月に入ってから朝は連日霜が降り、野外の水という水は氷が張る状態となっているが、今週はまた暖かさがぶり返すような話らしいので、冷え込みも一段落となりそうである。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
FUJIFILM X-H1 / XF14mm F2.8 R / CLASSIC CHROME

昨日の記事の6枚目の写真に、信号機の支柱に等間隔に留まる鳥が写っていて、通行人たちが「ハトだとハトだ、白いハト可愛い〜」と言いながらカメラやスマホを向けていた。

もし友人や知り合いのインスタで信号機に留まるハトが映えていたら、それ「ユリカモメです」って教えてあげてw

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ジョウビタキたちの縄張り争いも落ち着いたようで、林縁での小競り合いを見掛けることもなくなり、鳴き声もあまり聞かなくなった。

調査したわけではないが、恐らく毎年同じ個体が同じ場所に渡ってくると思われる。それでも新規参入も当然あるので、渡来したての頃の縄張り争いは定番のことである。

我が家の周囲ではしばらく雌が毎年越冬していたが、何年か前からは雄に変わっており、さらに少し領分に変化があったと見えて、我が家に姿を見せるタイミングを見る限り縄張りの端っこになったようだ。

そう言えば、ジョウビタキが基本的に冬鳥であることは今でも変わりはないが、長野や山梨の一部地域では渡去せずに留鳥として繁殖している個体が増えてきているという話を聞く。

先日も山梨の某所で詳しい人に話を聞く機会があったが、西日本でも同時期に留鳥化した個体群..と呼べる数なのか不明だが..がいるらしいので、たまたま繁殖可能な雌雄が居残り、たまたま同じ場所で出会ったことで、ここで子育てしよっか!と勢いでなった感じのようである。

日本生まれであれば当然のその個体も冬に渡去する習性はないので、翌年も日本に留まって番い形成を目指すことになるが、連れ合いとなる異性とこれまた偶然でも無い限り出会えるチャンスは少ないだろうから、ジョウビタキが種として日本産となるためには相当の期間が必要だろう。

ま、拙者が生きているうちぐらいはこのまま例外として扱われる程度だろうが、機会があればさえずりぐらいは聴いてみたいね。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

晩秋っぽくススキに留まっているところを前ボケに紅葉を入れて撮影。この時もISO1600でシャッター速度1/30だったが、1200mmの手持ちでまったくブレてないのだから恐れ入る。

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午後遅く、クライアントとの打ち合わせを終えて駐車場に戻ると、すぐ目の前を波状飛行で横切る鳥影あり。

駐車場脇のニセアカシアの根元付近に留まったのでしばらく眺めていると、螺旋状に木の幹を回りながらアカゲラが姿を見せた。

平場とは言えこんな市街地に珍しいと思い、車に積みっぱなしになっているE-M1XとED300で通行人の目もはばからず数枚連写すると、キョキョっと二声鳴いてから飛び去っていった。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

人目もはばからずと書いたが、以前使っていたC社の大砲白レンズだったらそういうわけにもいかない。

その昔、近くに小学校があるのを知らず、車の中から休耕田に集うシギチを狙っていて近所の住人に怪しがられた経験がある。

いわゆる不審者扱いされては表の仕事にも関わるので、いい大人はやはり人目を気にしたほうが良いぞという話w

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積雪

2019/11/30

気温がグッと冷え込めば当然のように雪模様となる。

寒いので温泉でも入るかと、南郷のしゃくなげの湯の露天にほぼ貸切状態で浸かっている時にチラホラと雪が舞い始め、家に戻る頃には赤城高原も薄っすら白くなって、今朝は今シーズン初の積雪となった。

まだ根雪になるほどではないので、晴れた日が続けば解けてしまう程度の量だが、いよいよ来たかの感はある。

昨日の日中は北風寒風の中寒くて震るえていたが、積雪したら..正確には初雪でだけど..股引を穿くことにしているので、これでワードローブの冬対策は完了である。って、全然ためにならないマイルールなんだけどねw

iPhone 11 Pro

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

ツグミたちがまたまたやって来て、今朝の時点では結構な数のツグミが近所の防風林に滞在中である。どのみち積雪となっては地面には降りられないだろうけど。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

何しているのかよく分からなかったのがセグロセキレイ。雪面に座って?鳴いていた。

これは備忘録だが、昨日は某所でオオマシコとハギマシコの小群を確認した。どちらも20羽程度だったが、週明けにまた同じ場所を訪れる予定なので、移動途中の個体でないことを祈る。

しかしテレコンも良し悪しで、予期しないシチュエーションでは足かせ以外の何者でもない、という場面に先日出くわしたばかり。

ロケ立ち会い中にカラ類の混群が姿を見せたので、手持ち無沙汰解消目的で抱えていたE-M1XとED300/4 PRO+MC-20で樹上のエナガなど狙っていたところ、すぐ目の前にキクイタダキがいるのを発見。

35mmフルサイズ用の超望遠レンズなら最短撮影距離が4m以上なんてザラのところ、ED300は1.4mの近接能力なので、1200mm相当ならそれこそ等倍のテレマクロも可能なのである。

が、少しもじっとしていないキクイタダキ相手に1200mmを近接で振り回してもそれは無謀というもので、まあほぼ被写体ブレとピン甘のオンパレード..さすがにAFは諦めてMFだったので..でガックシであった。

こんな時はすぐにテレコン外して600mmで狙うべきだったが、キクイタダキの可愛さに思わず我を忘れてしまったw

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

辛うじてピントが合って..でも甘いけどね..手ブレなし被写体ブレなしのカットw

それにしてもキクイタダキに出会ったのは久しぶりで、ここ10年くらいは見てなかったかも。それが撮影ともなると記憶にあるのは四半世紀前ぐらいの、それこそフィルム時代だったはずだ。

カラ類の混群自体はこの季節から春まではよく目にしているので、恐らくそういった中に今回のように紛れているのだろうが、あまり鳥を真面目に観ていないこともあって、どこかで見逃しているのだろうなぁ。

もう少し真面目に生きものの動きには目を配らんといかんなぁ..

テレコン常用

2019/11/27

我々のようなフィルム世代カメラマンにとって、当時テレコンバーターは緊急時にのみ使用を許可されたいわば飛び道具のようなものだった。

フィルムカメラでは増感しない限りISO100が基本だったので、マスターレンズの開放がF4なら1.4倍テレコンでF5.6、2倍ならF8となり、早朝や夕暮れそれに薄暗い林内での長玉使用では絶望的にシャッター速度が遅くなって、三脚が必須の上にそれこそ手ブレとの闘いだった。

ISO感度はデジタルカメラになって可変となったことで、マイクロフォーサーズ機でもISO1600とかISO3200辺りまでさほど躊躇なく使える..生きもの系の話ね..ようになり、必然的にシャッター速度も稼げるようになったが、テレコン併用は本来設計上は考慮されていない言ってしまえば余計な光学系を挟むことになるので、画質低下は避けられないものであった。

それでも1.4倍は我慢の範疇としても、2倍テレコンなんて以前使っていたキヤノンやニコンの長玉なら、余裕があるから一応2倍テレコンかまして撮っておくか、という程度の代物だったが、オリンパスのMC-20はちょっと次元が違う。

ED300/4 PROと同40-150/2.8にとっては専用設計的なものになっている..どちらもマスターレンズとして優秀だけど..ので、光が回っている状態なら常用していても気にならない、それほどに撮影結果もサイズ感も使用感を感じさせない逸品だ。

iPhone 11 Pro

テレコンの画質の優秀さもさることながら、忘れてならないのが手ブレ補正機能だ。特にオリンパスE-M1Xのそれは今のところ比肩するカメラは存在しないと言ってよいだろう。

E-M1XとED300/4 PROの組み合わせで6段..ED12-100/4なら7.5段分!..の補正能力があり、換算1200mm相当の手持ち撮影など日頃そうそう多用するものでもないが、もしかして付けっぱなしで良いんじゃね?とついぞ思ってしまう。

一応、基本はMC-14常用で840mm、余裕があるならMC-20で1200mm、被写体ブレまで対応したくば素のままで600mmというのがED300/4 PROの使い方としてベストだろう。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

早朝、1200mm ISO1600 1/30を手持ちで撮影。ジョウビタキはお辞儀しながらテールを上下に振る習性があるので、低速シャッターだと被写体ブレになることがある。

この時はちょっと警戒していて動きが止まったところを撮影できた。

冬型が強まって強い北風が吹いた朝、防風林がいつくかのツグミの群れで賑わっていた。

さすがにダイレクトに北風に乗ってやって来るとは思っていないが、大陸から寒波が来る度に群れでいるところをよく見かけるので、そういうタイミングを選んで季節移動しているのだろう。

そして例のごとくこの連中が赤城高原で越冬するのか、まだ南下していくのかは知る由もない。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

ツグミは地面を徘徊している印象が強いが、今の時期はまだ木の実の類が残っているので、渡って来たては樹冠をチョロチョロしていることが多い。

地上歩き回って畑を掘り返したり、落ち葉をひっくり返して虫や虫の卵を探す姿は、もっぱら冬から春にかけての行動だ。

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皆で拾い食い

2019/11/10

カケスの団体さんが農道上に降りて、競うように何かを拾って食べていた。確認しようと近づこうとすると、当然のように隣接する防風林に逃げんでしまう。

いつもならジェーと鳴きながら飛び去って戻ってくることはないのだが、この時は少し待っていると再び姿を見せるので、今度はだるまさんが転んだ方式で少しづつ距離を詰めつつ撮影した。

OLYMPUS OM-D E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / ISO3200
iPhone 11 Pro

彼らが拾い食いしていたのは風で落果したドングリだ。主には先月の台風前後に強く吹いたときのものだが、すでに時間が経過しているので、あらかたは他の生きものたちの胃袋に収まってしまっている。

それでも集団の目の力とばかり、路端に散乱している欠片や残渣、それに草場の陰から残りものを見つけては食べていたようだ。

カケスは単独行動が基本なので、群れているということはまだこれからどこかに移動する..カケスは標高の低いところへ季節移動する漂鳥だ..つもりと思われ、たまたまいい感じにドングリを見つけて立ち寄った、といったところだろう。

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冬型に乗って

2019/11/5

今朝は冬型の気圧配置となった影響で、日の出前で2℃まで下がって今シーズン一番の冷え込みに。少し風があったので霜は降りなかったが、手袋なしでは厳しい寒さだった。

そしてようやく上越国境は冠雪したらしい。したらしいというのは、朝のうちは稜線部が雲の中で様子が分からず、午後になって若干見通せるようになったら解けてしまったようで、すでに白くなかったという状況。

まあ、上州武尊山の川場谷の上部が白かったので、谷川に積雪があったのは間違いないだろうけどね。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

OLYMPUS OM-D E-M1X / LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.

今朝の寒気団に乗って南下してきたわけでもないだろうが、ツグミの団体さん御一行様が赤城高原に到着した。

単独ではすでに先月末に初認していたが、防風林のそこかしこでキョキョっと鳴きながら佇む姿は、秋を通り越して冬の到来予感させる。

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時代はヒーフ

2019/10/31

次期C社フラッグシップである1DMk3は従来のJPEGの他にHEIFを採用するとのことである。

HEIF(.heic)はJPEGに変わる新たな画像フォーマット..正確にはHEVC圧縮による複数のファイルを内包するコンテナだけど..として位置付けられており、同じ画像データならJPEGに対し約1/2のファイルサイズで済むので、同じ容量のメディアなら倍のファイルを記録できる理屈になる。

規格の策定に加わっていたAppleはすでにiOS11以降のiPhoneとmacOS High Sierra以降のMacで正式採用しており、Androidは昨年発表の9から、Windows10はストアからコーデックをインストールすれば標準で開ける..但しKaby Lake以降の7thCPUが必須だけど..ようになる。

やれ1億画素だの5000万画素だのとデジタルカメラの記録画素数が「無駄」に増えていくに連れ、問題となるのはその保管場所だ。一時的にプールするSDカードなどリムーバブルメディアにしろ、恒久的に保管しておく固定ストレージにしろ無尽蔵に容量が存在するわけではないので、画質が維持されるのであれば高圧縮でより沢山保管できる方が良い。

以前からJPEGは無駄が多いと言われていたので、素材屋としてはHEIFが標準となるのはありがたい話である。

ちなみに動画も同様にH.265のHEVCが従来のH.264に取って代わることになり、こちらも容量が従来比1/2となるので、フッテージ屋としては素晴らしくウェルカムである。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME
昨日の沼田の雲海。都内含め関東平野全域でガスっていたようだ。

今朝、赤城高原でもツグミを確認した。遅々としている季節の進みとは関係なく、例年よりは少し早い渡来である。

ジョウビタキも家の周囲に定着、終日庭先で鳴いて縄張りを主張している。