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谷川初冠雪

2018/11/3

冷え込んだ夜明け前の東の空が白み始める、そのほんの一時だけ美しく映える季節がやって来た。

シカのラッティングコールとフクロウの鳴き交わしも相変わらずで、野生の生きものたちの営みも依然として活発だ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

今朝ようやく谷川の冠雪を確認。上越国境全体が白くなるのはまだもう少し先のことだが、いよいよシーズンの始まりである。

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夏の間Velvia中心だったフィルムシミュレーションも、CLASSIC CHROMEやETERNAを使う機会が増えてきている。過剰なコントラストで演出された夏感から、落ち着いた秋の光の質感を表現したい。

CLASSIC CHROMEではいわゆる撮って出しで一発OKだが、ETERNAの場合はそのダイナミックレンジの広さを利用して、ハイライト・シャドウともに少々手を加えて仕上げることが多い。

動画と違って写真の場合、ETERNAはそのままだとシャドウの情報が多すぎるので、少し階調が沈むようにレタッチし且つハイライトが白飛びしないよう特に雲の質感には気を使う。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA(レタッチあり)

上州武尊山。

日の出直後なので、本来なら川場谷は剣ヶ峰が陰になって暗く沈むところだが、人の目は広大なダイナミックレンジを誇るので、実景ではシャドウ部のディテールもしっかり見えている。

そこを不自然にならない程度まで見せつつ、朝の光を反射する雲の質感を出してみた。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA(レタッチあり)

上越国境と沼田の市街地。

日はすでに赤城山の裾野から顔を出しているが、ちょうどその東側に雲が広がっているため、沼田の市街地はまだ暗い状態であるが、市街地の構造物が潰れること無く表現されているのはさすがETERNAである。

この場合はシャドウはデフォルトのまま、ハイライトだけ少し調節して雲の立体感を残した。

梅雨前線がかなり北に上がっているせいで、関東は夏の青空が広がっている。よもやこのまま梅雨明けとなるまいと思いつつ、そんな事態になるとちょっと水不足が心配なのである。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

谷川岳の残雪も例年ならもう少し見られるのだが、南面の雪形がすべて消えるのも時間の問題だ。

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デジタルカメラになって一番のメリットは、フィルムの交換が必要ないことである。などと書くと、デジタルから始めた人にはよく判らないメリットになろうが、フィルム時代..デジタルの対語でアナログという人がいるが違和感あり..は残弾、いや残り枚数を気にしながらの撮影であった。

スタジオ撮りなどと違って野外で生きものを撮っていると、あと何枚撮れるかが重要になる局面がしばしばあった。特にブラインドに籠もって待ち伏せしている時に限って、そういう事態に陥るのはマーフィーの法則だろう。

なので常にカメラボディを2台持ち歩くようにして、残り枚数が少なくなると..大体30枚前後を目安にしていた..マガジン交換よろしく、あらかじめ予備のフィルムを詰めておいた別のボディと交換するのである。で、次の待ち時間の間に外したボディのフィルムを交換しておくという流れであった。

それ故にカメラの種類は常に同じモデルを2台持ちというのが習慣であったが、デジタルカメラにおいての2台持ちは主に故障に対する備えの意味が大きい。フィルムカメラの時代は故障という経験があまり無かったが、エレキの塊であるデジタルカメラには常に故障のリスクが付きまとう。実際、C社もパナもフジもそれぞれ何回か故障したことがあるしね。

精密機器に絶対故障しないはあり得ないので、故障しないことを期待するより故障したときの備えを用意する、つまりバックアップとしての予備機の考え方が大切ということだ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

この時期にしては珍しく谷川岳がクリアに望めた。赤城高原から見てその前座となる三峰山手前、利根川の上空辺りに雲がたなびいている。朝のうち沼田界隈は雲海の中だったろう。

それにしても、梅雨の晴れ間と言って良いものか、梅雨入りして2日も続けて晴れが続くのはどうなんだろうね。

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鯉のぼり

2018/4/19

もうすぐ端午の節句ということもあって、残雪の上越国境をバックに赤城西麓の空を力強く鯉のぼりが泳ぐ。

農家にとって男の子は大事な跡継ぎであり、いつの時代も大切に祝われてきた。赤城高原の農家はどこも広い敷地を持っているので、こじんまり家の中に飾る兜よりも、風を受けて雄大に泳ぐ鯉のぼりのほうがよく似合っている。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PRO Neg. Std
FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PRO Neg. Std

我が家より100mほど標高の高い上の集落では、お十二様のソメイヨシノが満開になっていた。ご多分に漏れずこれも例年よりは一週間ほど早いことになる。

枝先の花をよく見ると、花が開ききる前に昨日の雨に打たれたためか、すこし勢いがない感じ。でもこれから開くつぼみもあるので、まだしばらくは桜の季節を楽しめそうだ。

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おらが村の中心部を含め、沼田界隈の桜が例年に比べて10日ほど早く満開となった。標高だと400m付近なのだが、記憶にある限り最も早い満開と思われる。

忙しさにかまけてうっかり週明けに様子を見に出かけようと考えていたが、危うくタイミングを逃すところであった。沼田まつりのメインデーは15日となっているが、この状況ではとても来週末まで花が保たないだろう。

ただ、本丸跡地に植わっている御殿桜(写真1枚目)とソメイヨシノの見頃が同じというのも珍しい。御殿桜はヒガンザクラなので、ソメイヨシノよりは少し早めに満開になることが多いので。

沼田公園から谷川岳を望む。稜線部の南側斜面はかなり地肌が露出しており、この時期としては異様な光景だ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR(1枚目・3枚目)
FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR(2枚目・4枚目)
FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR(5枚目・6枚目)
すべて PRO Neg. Std
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今日は暑かった。朝のうちはガスって視界もなかったのに、お昼を待たずに一気に気温が上がり、午後には仕事場の窓を開け放つまでになった。下界は夏日だったようだが、赤城高原も20℃は超えていたように思う。

それでも、窓の外から聞こえてくるヒバリとウグイスの囀りをBGMに、今日はまあまあ仕事が捗って良かった。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / パノラマ撮影

おらが村の北の外れから上州武尊山と谷川岳を望む。こんなに暖かい日が続くと、山の残雪もGW頃には無くってしまうのではと気が気でないね。

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X-H1から「ETERNA」という新しいフィルムシミュレーションが追加された。ETERNAはもともとは映画用フィルムの名前で、ハリウッドを始めとして映画界では定番の銘柄だそうだ。永遠とか不朽とかを現すEternalという単語から来ており、「エテルナ」と読むのが正しい。

写真は表現技法としての組写真を除けば、基本的にそれ1枚で見せるものなので、往々にして記憶色が人気がある。フィルム時代に風景写真で一世を風靡した富士フイルムのベルビアや、コダックのエクタクロームE100VSなどは有名であろう。

デジタル時代になってからはメーカー各社各々でビビッドな色調のカラースタイルを適用できるようにしているし、何より昨今話題のInstagramの過剰なまでに「盛ってある」写真が無駄に盛況とくれば、自ずからその傾向はよく判る。

ただそれが動画となると話は変わってくる。短時間に消費されるYouTubeのようなネット動画は別として、動画は主題から目を奪うような色調は良しとされず、彩度低く中庸に表現する必要がある。ビビッドな色が激しく流れていく様は観るに耐えないからだ。

X-H1はプロフェッショナルで頑強なミラーレスカメラとして登場したが、実はフジがシネマカメラへの参入を明確に目指したエポックメイキングなモデルでもある。現在でもフジは放送用レンズの分野ではキヤノンとシェアを二分するレンズメーカーであり、実際、ソニーEマウント向けにシネマ専用のレンズを昨年発売したことから、カメラ自体の参入も時間の問題と見られていたのだ。

ビデオカムコーダーとして売ることは自社の客との競合になるので、パナのように敢えて一眼カメラスタイルで出したと穿って見えなくもない。

が、シネマの世界ではリグを組んで使用するのが通例なので、大げさなものよりスチルカメラのようなコンパクトな筐体のほうが適している。パナのGH系やソニーのα7系など、あそこまで動画に特化するならあの形である必要はないという意見はよく耳にするが、実はそれは逆の話なのである。

ということで、色鮮やかなビビッドな写真を好む人には見向きもされないだろうETERNAをX-H1に搭載してきたのには、シネマ業界への参入という大きな野望というか狙いがあるということに他ならないのだ。

以下、X-H1のフィルムシミュレーションで撮り比べたサンプル画像である


PROVIA


CLASSIC CHROME


Velvia


ETERNA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR (すべて共通)

こうしてサンプル画像を並べてみれば一目瞭然だが、ETERNAは彩度を浅くして色調を広く取り、デフォルトでダイナミックレンジも400%広く設定されている。ビビッドなVelviaはともかく、スタンダードとされているPROVIA(ダイナミックレンジは100%)と較べてもその差はよく判る。

地味に見えるCLASSIC CHROMEよりさらに彩度が低く、コントラストの高いVelviaから比べれば一見眠い絵に見えると思うが、手前の雑木林のシャドウ部がしっかり表現されているのが判る。

ダイナミックレンジを広く取る関係でETERNAはISO800が基準となるが、フジのX-Transセンサーではまったくそこを感じさせない。むしろフィルムチックな粒状性まで再現しているのではないかと思わせるほどだ。

人の目はどんなカメラよりも遥かに優秀で且つダイナミックの広いセンサーを持っているが、記憶色というくらいなので人は映像を思い出す時点で勝手にフィルタをかけている。何より色鮮やかという時点で誰もがそれを否定しないこともあって、世の中過度なインスタ映え流行りであるが、実際にその場で見た景色は実はETERNAの情景が最も近い。

目的にもよるが、X-H1とETERNAの登場で、フジが誇るフィルムシミュレーションにまたは一つXシリーズを使う理由付けがされたと言ってよいだろう。

憂鬱な如月

2018/2/10

2月も中旬となってしまって、3月の年度末に向けて早くも気持ちにゆとりがなくなってきている。世の中、ダブルワークとか何とか言う言葉もあるようだが、しがない自営業者はそれどころか3つも4つも仕事が平行して流れているので、広げた風呂敷を畳む間もない。

この冬も来シーズンのために撮っておかなねばならないシーンがまだ残っているのだが、なかなか思うように取材の時間も取れないのは如何ともしがたい。時間の流れは誰しも平等なれど、歳を取ったせいで季節の移ろいも早く感じる。今の状態だとこのまま春に突入と言った感強しだ。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

CPSからの招待状横目に見つつ、もしかしたら今年は出張とタイミングが合えばCP+に足を運べるかも。と、誰に言っているコレw

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谷川三変化

2018/1/10

何だか思ったほど雪が降らない新春である。西日本の日本海側では荒れているということだが、県北でもみなかみ藤原を除けば日に日に地面が露出し始めている。

雪が少ないと心配される雪不足に関しては、上越国境付近の山沿いにさえ雪があれば何とかなるが、いつぞやのように2月とか春先にドカッと降るのだけは勘弁して欲しいところである。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

上から一昨日、昨日、今朝の順にここ3日間の谷川岳の三変化。

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