奥利根の矢木沢ダムの貯水率が10%を切りそうである。水瓶は基本的に一番奥から蛇口を開けるので仕方ないことだが、隣の奈良俣ダムまで開けるようだといよいよ深刻な事態となる。
片品川の薗原ダムも湖底が見えそうな勢いで水が減っており、雨乞いでもするかという関係者のつぶやきが、あながち冗談に聞こえない状況である。
昨日は北部山域にも雨が降ったが、今日はまた朝から晴れ。陽射しと雨のバランスあっての作物だが、やはり梅雨なのだからこの時期は雨が多くて当然だろう。
鳥は鳴くことで何らかの意思表示を行っており、鳴く理由としては求愛、誇示、警戒が挙げられる。
中でも、鳥の特徴の一つであるのがさえずりであるが、朗々と歌い上げるタイプや、短い調子を繰り返すタイプなどがいて、歌い手として美声がよく知られた種も多い。特にウグイス、オオルリ、コマドリの3種は、日本三鳴鳥として古くから日本人に親しまれてきている。
鳴くことで意思表示を行うとは言うものの、時々何故今頃、または何故このタイミングで鳴くのか、という疑問になるケースも散見される。
繁殖の前期に鳴けば求愛であることが多く、繁殖中であれば警戒と言った判断もあるが、繁殖も一段落したあとでも縄張りと思しきソングポストで朝から延々とさえずっている種もいる。
繁殖に失敗したか、ペアリング出来ずに独り身を嘆くのか定かではないが、聞いている側からすると求愛期のそれと変わらないので、何とも心情がうかがい知れずだ。
子育てが一段落したホオジロが、朝から林縁で「イッピツケイジョーツカマツリソーロー(一筆啓上仕り候)」と鳴いている。
ホオジロは夏の盛りのうちでもよく鳴いているので、求愛とか警戒とかそんな理屈とは別の理由があるように思えてならない。
梅雨に入ったらしいのだが、一向に雨が降る気配がない。このまま空梅雨が続くようだと農作物に影響が出るのは必定。
となると乾いた農地に散水せざるをなくなるわけだが、上流のダム湖など肝心の水瓶が水不足でそれさえもピンチとなりそうな話である。
明日は久しぶりにまとまった雨のようだが、南岸ではなく上越国境の山間に集中して降ってほしいものだ。
乾ききって砂塵が舞いそうな近所の畑だが、美しくまっすぐにうなってある様はまさにプロの仕業。スマホ片手にトラクターを回したり、にわか農家にはなかなかこうはいかない。
そんな美しい畑に無遠慮にプリントしている輩がいるが、オープンエリアを堂々と横切って行く度胸は恐らく野良ネコの所業。夜間である限りキツネもこんな感じで歩く傾向があるが、歩幅はネコのそれである。
山手線内で定位置ともいうべきドア近くのスペースに立ち、車窓を流れるメトロポリタンな眺めを流し見ていると、背後でヒソヒソとうら若きガールズの笑い声が聞こえてくる。
二駅同じ状況が続いたのでやおら背後を振り返ると、5人のJKが目に入ったが、途端にあちらは含み笑いをしつつ視線を外す。む、これは明らかにこの田舎者を笑っているなと我が身を振り返るも、まあこれといって思い当たるフシはない。
箸が転んでもおかしい年頃、自分にも経験があるよなぁと懐深くその場はそれでやり過ごしたのだが、夜、宿に入って脱いだシャツを見て昼間の笑劇に我納得セリ。先月某量販店で買ってきた安物のシャツの襟に、タグが付きっぱなしであった..
今思えば、注文取りに来た飲み屋のオネイサンも、どことなく笑顔が過剰だったよなぁ。懐が深いどころか思慮が浅かったな(苦笑)。
赤城のバックカントリーから東京ベイエリアまで、標高700mから海抜0mへ。広大な関東平野を百数十km移動の果てなので、その数字ほどの高度差を感じることはない。
ただ、大都会にひしめく構造物や建築物などどれひとつとっても、なかなかフォトジェニックに目に映る。
その昔、バブル期に東京で活動していた時期があるのだが、その時には写真に撮りたいなどと思ったことはついぞなかった。それが今目の前の光景にそのように感じるということは、歳を取ったのか感性が変わったのか。
時々はこんな景色にレンズを向けてみるのも悪くはないな、というのは正直なところかな。
今年も電線カッコウの季節がやって来た。例のごとく朝から枕元で「カカカカッコー」「ピョポポポポー」などといやはや何ともやかましいことこの上ない。
そのトケン類の托卵シーンを撮影したいと思って、庭先や隣家の生け垣に巣を構えるモズとセグロセキレイを毎年注意して観察している。しかし、終日監視しているわけにもいかず、GoProやロボットカメラでも仕掛けないと人力ではまず無理だろう。
今日も庭先でモズに追いかけられて右往左往している姿を何度か見かけた。逃げまわっているようでいて、実はそれは雄による陽動であり、そんなタイミングで留守になった仮親の巣に雌が産卵するのがカッコウの作戦のようである。
誰を狙って、そしていつ任務遂行されるのか、それはカッコウのみぞ知るということか。
夜、寄り合いの帰り道、牧草地の脇を通りがかった際に、ヘッドライトの光芒に大きな真っ黒い物体が浮かび上がってビックリ。
思わず慌てて急ブレーキを踏んでしまったが、あちらはもっと驚いたようで、路上をその場でクルクルと2回転程度したかと思うと、スタコラ牧草地に飛び込みそのまま草をかき分けて姿を消した。
しばらく周囲の様子をうかがってから車外に出てみると、ガサガサと草をかき分け遠ざかって行く音がしばらく闇夜に響いていた。
やがてその音も、不意に鳴き始めたホトトギスの血を吐くような叫び声にかき消されてしまった..
翌朝、真っ黒い大きな物体が逃げていった場所を確認。
傍らのうちの駄犬は興味津々といった感じで執拗に匂いを嗅いで、痕跡を辿ろうとアイコンタクトを取ってくるが、ここは年中シカが出るのでダニが多く、さすがに追跡は遠慮しておいた。
駐車場の片隅に芽を出して以来10年。徐々に株分けと移植を繰り返して勢力を拡大した結果、毎年この時期はイチゴの収穫ラッシュとなっいる。
どうして駐車場の砂利の間で芽を出したのかは今だ不明だが、品種は群馬名産のやよいひめ。近所にイチゴ農家があってその時期に家人が手伝いに行っていたのは事実なので、その関係かとは思うがどうやってかという部分は謎のままである。
素性は確かなれど、ろくに手入れもしない完全露地物のワイルドベリー状態なので、形も色もよろしくないが、味は紛れも無くやよいひめそのものである。
どうしてどうして立派に赤いではないかと言うなかれ。撮って出しjpegがビビッドカラーに設定されているだけなのさ(笑)。
今日は二十四節気の芒種。旧暦で言うところの種まき..それもイネ科の種まきを指す..の季節だが、灌漑や用水の発達した現代では実際の種まきはもっと早い。
さらに今日は平年より3日早く関東甲信越が梅雨入りしたとのこと。やはり農事は水次第であることは明白であり、梅雨の頃合いを見計らっての習わしなのだろう。
その水も雨頼みではあるが、5月に期待を裏切ってほとんど降らなかったせいで、関東の水瓶たる奥利根の矢木沢ダムの貯水率はわずか25%と深刻な状態にある。外仕事で雨は正直疎ましいものだが、さすがにそうも言っていられない状況のようだ。
南関東の雨模様とは裏腹に、北関東は今日も晴れ。今年2回目となる草刈りを行ったが、庭の畑もパサパサで乾ききっていた。
と言いつつも、汗を流しながらの草刈り&庭仕事で、ビールが旨い季節になってきたなと実感。