portfolio

ツツジサク

2016/10/7

稚内など北の大地からは、ちらほら平野部でも雪の便りが届いている。北東北でも岩手山が初冠雪ということで、確実に季節は秋進行中である。

が、方や本州以南では台風一過で気温が上がり、我が上州では10月だと言うのに30℃の夏日が連続した。そして一転して今朝は10℃を下回り、季節の変わり目特有のジェットコースターのような寒暖差に振り回され、衣替えのタイミングを見失っている状態だ。

20161007

ということで、昨日から近所のツツジが狂い咲きしている。

狂うと言えば、うちにある古株のMacBook Pro(Late 2010)の調子が不安定だ。Apacheでテスト用のWebサーバーに見立てているのだが、突然電源が落ちてリセットする現象が出始めた。

ここ数日は一見安定して稼働しているが、それでも1日1回は突然ジャーンと再起動が掛かるので、考え事している時はちょっとビックリする。

一応まだmacOS Sierraのアップグレード対象なので、お試しに先行して入れてみようと思っていたが、無駄に終わりそうな気配濃厚なので、余生はこのままビックリドッキリ再起動マシーンとして終えてもらうことにしよう。

さて、今年は新型も噂されていることだし、久しぶりにMacBook Proを入れ替えるかな。

仕事柄、スマホ同様にタブレットもiPad、Android新旧合わせて何台か持っているが、普段使っているのはiPadで、それ以外はいわゆるアプリの実機テスト用である。

そのiPadも第3世代とさすがに古く、最近リリースのiOS10からも見放されているので、この春先に倅に払い下げてiPad Proへ切り替えた。

デカイことは良いことだ?とばかり、当初は12.9インチモデルを手に入れるつもりだったのだが、何度か仕事仲間のイラストレーターS氏が持っている実物を触っているうちにあえなく購入意欲を喪失。そう、当初の購入意欲と同じで喪失した理由もそのデカさにというオチである。

あそこまでデカイとまず持ち運び大変そうである。タブレットに求めるものとしてやはりその携行性の高さがあるので、前述のS氏のようにスクリーンサイズ自体がキャンバスな人でないこちらは至って普通の人であること、それに長時間片手で持っていられないこと、等などである。

20161005

タブレットPCは一般的には消費デバイスの位置付けである。PCのような生産性を求めるというよりは、インターネットから情報を引き出すことを主としたデジタルガジェットと言える。PCがあればインターネットは閲覧できるので、タブレットPCは必要ないというのはよく聞く話だが、状況を選ばずしてインターネットへアクセスできるという点ではPCとは比較にならないだろう。

実際、ソファーに寝そべって片手で保持するというシチュエーションなどノートPCでは望むべくもないし、寝転んで仰向けでの体制もまた然り。野外で立って持つとなれば尚更で、いやそれならスマホがあるしとなるが、スクリーンの大きさから得られる情報の多さはスマホとは比較にならない。

もっとも、そういったシチュエーションでもiPad Airより前のモデルではさすがに重くて長時間保持するのは厳しかったが、12.9インチを除くAir以降のモデルなら何とか可能なスペックだろう。

PCの前に座っている限り、仕事場はマルチモニター環境なのでiPadを操作する機会は少ないが、最近あちこちのチャットサービスに参加させられているので、そっちのグループからの情報伝達時など、PCから離れることで一旦気持ちの切り替えが付けられる。

また、鉄板ではあるが、居間のソファーで酒を飲みながらゴロゴロしつつ、VimeoやYouTubeの動画を漁ったり、WOWOWでオンデマンド視聴するときはiPadは便利この上ない。

春前まではその役目はXPERIAのZ(Android)で、あれはさすがに軽くて重宝したが、如何せんモデルが古くOSも4.2.2からバージョンアップもできないのはキャリア製Android端末の例外にあらずで、メーカーから見捨てられた存在なのだ。

その点、iPadは高いだけあって、何世代か先までOSのバージョンアップ対象が担保されているので、しばらくは現役で使っていられそうである。

カテゴリ:ガジェット|タグ:

台風前夜

2016/10/4

勢力が強く猛烈という言葉がすっかり安売りされてしまった今年の台風。その18号目が再び本州を縦断していきそうな進路を見せている。

今年のこれまでの台風では風による被害はないのだが、日本海側を東進されると風の影響をモロに受けそうなので、テッポウムシ..カミキリムシの幼虫ね..にやられて倒れそうな庭木が心配である。

取り敢えず農機具の類はすべて軒下に収納し、デッキのテーブルと椅子も紐で括り付けておいた。

20161004

朝から生暖かい風が吹いている。断続的に時折強く吹き付けるので、向かいのそば畑に風の波頭が立っていた。

写真を撮ろうと近づくと、畑の中から勢い良くキジの一家が飛び立っていった。

カテゴリ:季節感|タグ:

渡りの意味

2016/10/1

生きものの渡りという行為は季節移動を現すが、一般的な鳥類では繁殖活動のために移動するケースがほとんどである。

繁殖行為には親も子も相当なエネルギーを必要とするため、高タンパク質な餌を大量に確保できる時期に合わせて移動するのが常である。逆に言えば、自分たちが必要とする餌が、移動先のその時期にそこに大量にあるということでもある。

冬になって寒くなったからという、気候的な理由で移動しているのでは無い。極端な話、冬でも餌が確保できるなら、わざわざ危険を犯してまで長距離を移動するリスクなど負うはずはないのだ。

過酷な3000m級の高山に、通年を通して留まるライチョウの生活史を見れば判る通り、自分の生活圏において、季節に合わせて餌を確保するすべを持つ生きものは季節移動などしなくても済むのである。

20161001

渡りをする蝶として知られているアサギマダラ。我が家周辺だと例年は9月中旬頃に姿を見せるが、今年はやや遅れて到着した。

水鳥のように季節移動する鳥類は、長時間長距離を移動することに長けた種類が多い。しかし、どうにも風まかせでしか飛べないであろう蝶が、一体どうやって方向を定めて飛行するのか不思議なものである。

また、前述の鳥類の例では一年間の移動は必ず春秋で往復するのだが、アサギマダラは移動中に繁殖稼働を行いつつ、冷涼な季節になればその時点で越冬に入り、温暖な季節に羽化を果たして再び戻ってくるという行動を繰り返すのである。

全国的に愛好家も多く各地でマーキングされているので、その不思議な生活史は徐々に解き明かされてきているが、季節移動フェチの視点では尚まだ摩訶不思議な生きものに映る。

カテゴリ:小動物, |タグ:
カテゴリ:お知らせ|タグ:

続・秋の実り

2016/9/30

我が家のブナが植えてから14年目にして初めて実を付けた。しばらく気が付かずにいて、モズがよく高鳴いているので写真を撮ろうとして判った次第。

20160930

どんなに全国的にブナが豊作の年でもウンでもスンでもなかったのに、なぜこの秋なのか不思議である。さらに不思議なのは写真の1本の枝先だけなのだから、これまた何とも妙な話である。

例年、花は一通り咲いているんだけどね..

カテゴリ:花・植物|タグ:

秋の実り

2016/9/29

連続して襲来する台風と秋雨前線の影響で、近所の農家は皆弱り果てている。畑土は大雨で流されてしまうは、長雨と日照不足で葉物系はみな腐ってしまうはで、弱り目に祟り目のようだ。

赤城高原自体、季節的にもう作付けの面では終盤戦なので、今年はどこの農家も早くに仕事納めとなりそうな話で、この秋以降の野菜高値に拍車が掛かりそうな予感である。

20160929

作物はともかく、夏の日照時間が少なかった割にはクリは例年並みと言って良い。防風林の林床や隣接する農道には、 台風の大風の影響で落ちたいががゴロゴロしており、動物たちの食料となっている。

もちろん人にとっても山グリは秋の実りなので、程度の良い落ちグリは早いうちに拾われてしまう。近所の農業研修生がクリを食べながら歩く姿を目にするのも、例年ちょうど今頃のことである。

カテゴリ:花・植物|タグ:

テラカード

2016/9/27

引き続きフォトキナ2016ネタ。

SanDiskがとうとう容量1TBのSDXCカードを発表した。今目の前の自分のPCのHDD容量を確認して欲しい。1TBは恐らくその大多数のPCのHDD容量より多いはずだ。

それを縦横2cm×3cm強、厚さわずか2mmのカードの中に押し込めたのだ。業界スタンダードに照らし合わせれば、ムーアの法則でこの手のICの性能は倍々で向上していくことになる。

なので同社が2年前に512GBを実現した際、当然次は1TBというのは見えていた話ではあるが、それでも実際にその数字を聞くともう来たかの感はある。

こうなると、SDカードのバックアップにノートPCなんていうのは無理な話になる可能性が出てきた。ノートPCは逆に高速化の波でSSDに置き換わってきており、SSDでも1TBクラスを標準とするPCはこれからだからね。何よりコピーすんのにどんだけ時間がかかるんだか..

しかし、今後はSDカードで入れっぱなしで放置する輩が出てきそうだ。そしてバックアップも取らずにうっかりフォーマット、または紛失なんてことが起きそうな予感。一発で思い出一切霧散消去なんてことにならなきゃ良いが。

もっとも市場価格は10万前後になりそうなので、業界人くらいしか使わなそうだけどね..

20160927

そろそろ10月の声を聞こうかというのに、前線の影響でなかなかスカッと晴れない。この秋雨という長いトンネルを抜けるのはいつのことやら。

カテゴリ:写真・カメラ

富士山雪化粧

2016/9/25

雲がかかっていて観測所から山頂が見えないため、気象台の公式発表とはならなかったようだが、麓の富士吉田市では富士山の初雪化粧を発表した。去年より16日早い観測とのこと。

北海道の大雪から紅葉の便りが届く頃、本州では富士山に初雪が降る。もうそんな季節になったかと思うと同時に、その季節の歩みを思うように捉えられない日常に歯がゆくもある。

世に色々雑事多いけれど、自然人らしくもう少し余裕のある生活を送りたいものである。

20160925

富士山の季節の便りを耳にしたその日、偶然にも南アルプスを見通せる場所に居合わせた。角度的に富士山までは視界に入らなかったが、甲斐駒ヶ岳と北岳、それに間ノ岳を見ることができた。

日本で富士山に次ぐ高峰が北岳(3193m)で、さらに3番目が間ノ岳(3189m)である。中でも北岳..写真でガスが巻いている山..は一度は登ってみたい山の一つだ。

カテゴリ:季節感, |タグ:

シグマが元気である。製品ラインを松竹梅の3ラインに分ける商法が当たって、業績もなかなか好調なようである。カテゴライズには違いはあれど、松竹梅商法は国内主要メーカーではよくある手法だ。ナイコンの金ライン、オリのProシリーズ、元祖はC社のLレンズなど。

シグマは高級路線のArtラインが好調で、実際その性能もメーカー製を凌駕するものまで登場している。それでいて価格はメーカー製の同ジャンルに比べて半額以下..下手すれば1/3か..だから、妙なブランド意識さえ取っ払えばこれほどコストパフォーマンスに優れた話はない。もちろん、サンデー毎日な高尚な趣味人たちはお高いメーカー製を買えばよろしい。それが日本経済のためになるのだ(笑)。

ただ、シグマに限った話ではないが、ひと頃は交換レンズメーカーには安かろう悪かろうのイメージがついて回っていた。実際、品質が安定せず、同じ商品なのに性能にバラツキがあることが普通であった。それは今でも状況が大きく改善されているとは思わないが、一時のデフレ円高でメイドインジャパンを離れたメーカー製でも似たり寄ったりなので、交換レンズメーカーだからどうだという時代ではもはやなくなったと言っていいだろう。

ちょっと前に発売された50-100mm F1.8などに見られる非常にツボを突いた且つ尖った製品が真骨頂なシグマだが、今回のフォトキナでもその元気さは衰えていない。売れ線の12-24mm F4がArtラインでリニューアルした他、Artラインではないが、500mm F4 DG OS HSM(Sportsライン)がひと際目を引いた。

なんとMTFが曲線でなく限りなく直線なのである。通常、レンズの光学性能は周辺部に近づくに従って落ちてくる。故にそれを数値で表すMTFは左から右へ下がる放物線となるため、それを称してMTF曲線と言うのだが、そのグラフが左から右へ一直線なのである。つまり理論的上はレンズ中心部も周辺部も同等の解像度を持つことになるのだ。いやはやこれは驚き以外の何物でもない。

20160923

駄犬がやたら吠えているので何事かと思ったら、庭先をキジのご一行様が横断中であった。庭木が生い茂ってよく見えなかったが、向かいの畑に出たところでキジ雌が体を伸ばしてこちらを様子見しているのが見えた。

カテゴリ:写真・カメラ, |タグ: