portfolio

昨日の雪は宵の口まで降り続いたが、月が昇る頃には止んで雲間から星がまたたいていた。

一昨日のスーパームーンは撮り逃してしまったが、今年一番の大きさだったということもあるので、一日遅れではあるが忘備録的に記事に残しておきたい。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x2

新春雪模様

2018/1/3

小雪などと記事に書くと途端に雪が降る今日この頃。昨晩から断続的にゆるゆると降雪..おかげスーパームーンを撮り損ねた..となって、今朝は赤城高原でも30cm程度の積雪となった。

この程度なら放っておいても問題ない量だが、まだ今日明日とこの空模様が続くらしいので、取り敢えず家周りの雪かきを済ませておく。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR
FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

降雪の様子を撮影する時、動画なら悩むこともないが、写真の場合は降り方によって止めるか振らすかの2択になる。

小粒の雪で且つ風が強ければ流動感を出す意味でややスローで流す(=振らす)し、風もなく深々またはハラハラと落ちるように降っているなら、やや逆光気味で止めるのがセオリーだろう。

何れの場合も背景は選ぶ必要がある。雪模様なら空でも地面でもほぼ白っぽい背景になってしまうので、森や木々、水面などを入れるのが適当だ。さらに言えば大口径レンズの開放付近を使って、背景は認識できる程度までぼかしたい。

カテゴリ:季節感|タグ:

新春一鷹

2018/1/2

みなかみ藤原など上越国境に近いエリアを除けば、小雪の続く利根沼田界隈。標高の低い林道であればジムニークラスのクロカン4WDなら少し奥までアプローチできるところもある。

鉄砲撃ちが付けたであろう雪の轍を辿って、サルを探してゆっくりと林道を流していると、割と近くで「ピィ、ピィ、ピェ〜」という甲高い猛禽類の鳴き声が聞こえてきた。

カメラを片手に長靴ツボ足でズボズボと支線を100mほど歩いていくと、声の主は沢を挟んだ対岸のスギ林付近にいるようである。しばらく探していると、最初の音源と反対方向のカラマツの横枝に、クマタカの雌が止まっているのを確認した。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

距離にして50〜60m程度だろうか、向こうからはこちらは丸見えのはずだがほぼ無関心。当初より鳴いている声の主..この時点で音源が移動しているが判ったので飛んだのだろう..の方をジッと注視している。

やおらこの雌も2声ほど鳴いてから飛び立ち、一旦林影で見失うもすぐに3羽になって戻ってきた。うち1羽は昨年生まれの幼鳥、他2羽は先ほどの雌と雄のペアらしく、幼鳥を追い払うと言うほどではないが、特には雄のほうが何となく最初の止まり位置に近づけさせたくないような行動をしていた。

と書くと如何にもだが、このクマタカはよく見知っているペアで、割りと成績よく繁殖しているのである。今日の幼鳥も恐らく昨年のがまだ周辺をうろついているといった状況なのだろう。

ここ数回の繁殖に利用していた巣は把握していないが、以前の古巣は知っている。でもそれは今いる谷ではないので、今日の行動から今年はこの谷の先ほどの林を使うつもりなのかもしれないな、などと思いつつすぐに引き上げてきた。

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x1.4

本来なら一富士二鷹の順が望ましいが、今年は富士より鷹のほうが最初であった。でもフジで鷹を撮ったからそれでもいいっかw

もっと言えば、初天狗様より先に小天狗を観てしまうというのは思うところがないわけではないwが、まあ近年は以前のような原理主義を捨てて懐広く自然と接することを心がけているので、さもありなんだね。

カテゴリ:猛禽|タグ:

新年早朝、未明の東の空に雲が無いことを確認してからエンジン始動。近年の初日の出はダイアモンド鈴ヶ岳狙いが多かったが、今年は赤城山そのものに昇るイメージで狙ってみた。

FUJIFILM X-T2 / XF10-24mmF4 R OIS

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

県北側から眺めると赤城山の山容は非常に緩やかで、その中腹に住むものからすると山というよりは稜線越しに日が昇る感じ。今日の撮影場所からは例年撮影している赤城高原より12分ほど早く、地蔵岳の左見通しに7時25分過ぎにご来光。

ということで、謹賀新年、本年もティエム・イメージングブログをよろしくお願いします。

カテゴリ:季節感|タグ:

最後の撮影

2017/12/31

今年最後の撮影を空撮で締めくくるべく、冬の凍えた森でドローンを飛ばしていた際、モニター代わりに使っているiPhoneが突然シャットダウンして使えなくなり、一時機体をロスト。

すぐに双眼鏡で天狗号を探し、20秒ほどでロスト位置よりやや北に移動した辺りでホバリング中を無事発見。商売柄、小さな飛翔体を斜面や森をバックに探すのは得意技であり、こういう時に経験が活きるので助かる。

障害物の有無を確認の後、コントローラのホームボタンを押して即刻帰還させ、事なきを得た。山中なので墜落や不時着されると見つけるのは困難になるのと、それまでに撮影していた映像も失うことになるので、こういう時は迷わずゴーホームが基本である。

それにしても、モニターが使えなくなり状況が判らずとも、ボタン一つで離陸ポイントへ勝手に帰ってくるDJIの制御ソフトは秀逸だ。

DJI Mavic Pro

車脇ならiPad Proをモニターとして使うのだが、スノーシューで林道を辿って奥山へ入るため、荷物を軽くすべくiPhone 6を使ったのが仇になったようだ。

恐らくは巷で噂の低電圧でピーク性能を下げるという、古いiPhone問題が関係しているのだろう。これは8かXに替えろという森の精霊の思し召しと受け取るべきだろうかw

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

赤城西麓と利根沼田の大地に2017年最後の日が沈む。さて来年はどんな年になるのだろうか。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:, ,

年の瀬も迫ってくると、挨拶代わりに「仕事納めはいつですか?」と判で押したように聞かれるので、これまた「世の中と同じですよ」とほぼ適当にこれまた判で押したように答えている。

ここでうっかり年始年末も撮影があるとか何とか言ってしまうと、「それは大変ですね。お正月くらいゆっくり休んでください。」というニュアンスのねぎらいとも哀れみとも受け取れるリアクションを返されることになる。

フリーになって四半世紀近く経ち、ほぼ好きなことを生業にしているので、基本的に公私の区別はあいまいだ。確かに撮影=業務の一面があるのは否定しないが、撮影をするために山野に分け入ることを悦びとしている身としては、正月であることを特別していないのである。

そもそも自然に人のカレンダーは意味がない、というのが昔からの持論だしね。

と言いつつも、三ヶ日ぐらいは寝正月で過ごすこともそれはあり。録画しっぱなしの映画やドキュメンタリーも消化したいので、天候次第ではあるが、酒浸りをする可能性もそれは否定しないw

FUJIFILM X-T2 / XF10-24mmF4 R OIS (左) / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR (右)

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

大掃除の前にちょこっと裏山へ分け入る。

上の2枚はノウサギ、下の2枚は恐らくテン。写真のように何かに登ったりするよう動きならタヌキもする..同じイヌ科でもキツネはこういう無駄な動きはあまりしない..が、足跡はテンのそれである。

ちなみにイヌ科と言えば来年の干支。ということで年賀状は本日投函となったので、例年通り元旦には届かないので各位よろしくですw

カテゴリ:ほ乳類, 独り言|タグ:, ,

年の瀬単焦点

2017/12/29

今年最後の打ち合わせで前橋へ出かけたが、その後に納会に参加予定だったため鉄道利用で移動した。

いつもならビジホか車中泊なのだが、今朝一番に歯医者の予約があったため、飲み会が前橋駅前だったこともあって最終で帰ってきたのだ。が、家人に二日酔いで歯医者に行くなど迷惑千万だと止められたwので、結局歯医者は年明けに変更に。

年の瀬まで呑んだくれるのは近年では珍しいことだが、それにしても酒に弱くなったもんだと痛感するのもこの季節。寄る年波には勝てぬを地で行っているなぁ..

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R / CLASSIC CHROME

いつもなら街ブラのスナップ撮影時はXF16-55の標準ズームなのだが、昨日はXF35の1本勝負にしてみた。フルサイズ換算で50mmの標準レンズだが、まさに人の視点で切り取るレンズということを実感する。

ちなみにタイトルはまったくの適当..

カテゴリ:独り言

続・霧氷

2017/12/28

稜線から陽が差し込む直前、赤城の森は氷点下12℃まで下がった。見上げれば黒檜山など稜線部には霧氷がびっしりと付着している。上空を風が吹いているようで、見上げる樹冠からハラハラと氷の粒子が舞って美しい。

この美しい景色も今の時期限定だ。雪が本格的に降るようになると、霧氷自体が見られなくなる。

FUJIFILM X-T2 / XF10-24mmF4 R OIS

FUJIFILM X-T2 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR
カテゴリ:季節感|タグ:

年末寒波

2017/12/27

久しぶりに朝から雪模様だ。すべてのものを覆い隠すように深々と降り続いている。みなかみの藤原では一晩で80cmとか言っているので、山間部の降りは結構強いようだ。

さすがに赤城高原ではそこまでではないが、村内も片品川に近い北側は結構積もっていた。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

つい先日雪不足と嘆いていたばかりなので、これを喜ばないわけはない。が、昨日車の下回り洗浄したばかりなんだよねw

カテゴリ:季節感

目を疑う

2017/12/26

とても生きものなど望めそうもない標高1400mの氷結した沼地に、何とカエルの姿を認めて思わず我が目を疑い二度見してしまった。種類は不明だが、大きさはヤマアカガエルのそれである。

まあ生きものなどいないというのはやや大袈裟で、実際このちょっと前に隣接する湖ではコガモが数ペア浮いているのは確認しているが、こちらの沼は全面結氷しているのである。しかも気温は氷点下11℃だ。

カエルの生態は詳しくはないが、普通は幼生形態であるオタマジャクシで越冬はないと思うので、成体の状態では本来なら地面の下などで冬眠に入っている時期だろう。

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR
FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

しばらく眺めていたらゆっくりと飛び跳ねた..正確には体を伸ばして歩いた?..ので、撮影時点ではまだ息があったようだが、どう考えても生き延びるのは難しい状況だろう。

何かの手違いで地上に出てきてしまったのか、はたまたこれから冬眠に入るのか、氷上のカエルとは何とも不思議な光景であった。

カテゴリ:小動物|タグ: