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コクワの実

2021/8/14

今年も庭のサルナシが実を付けている。

サルナシは蔓植物といってもツタやクズと違って、成長すると結構太くなって下手な樹木より丈夫に育ち、しかも腐りにくく丈夫なため、古くは吊橋や建造物の一部に利用されてきた。

また水分を多く含んでいるので蔓を途中で切断すると飲めるほどに大量に樹液が出てくるのもの特徴。漫画のゴールデンカムイの劇中で主人公のアイヌの子が再現している。

北海道では本種をコクワと言う地域もあるが、こちらではサルナシの実のことをコクワと呼んでいる。

秋の味覚であるコクワの実は生食するとまんまキウイのそれで、実際ミニキウイとして売られている。果実酒に漬けるのも良い。

自然界ではサルやクマが好んで食べるが、大量摂取後の糞からは甘い匂いが漂ってくる。特にクマの場合は未消化のまま排出されるので、見た目も匂いもジャムと言っても過言ではないほどだ。

Google Pixel 5

我が家のは10年ほど前に家人が近所でもらってきた幼木を庭の隅に植えていたのを、知らずに拙者が草刈りで刈ってしまってしばらく行方不明だった。

それが数年前に気がついたら結構な長さに成長していて、しかも実を付けるようになっていた次第。

栗の木の隣で蔓性の植物が伸びているのは何となく認識していたが、よもやそれが例のサルナシの子孫?とは最近まで知らなかった。

庭で番をする犬がいなくなって久しいので、そろそろクマでも来ないかとちょっと期待しているw

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国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の作業部会が、「気温上昇や豪雨などは人の活動の影響によるものという証拠がより強固になっている」と報告した。

2013年の前回の同じ報告書では「可能性が極めて高い」という表現だったので、より踏み込んだ判断を下してきたと言える。

今後20年程度の間に100年前と比べて平均気温が1.5℃上昇し、さらなる異常気象や海面上昇を引き起こす可能性が高まっているという警告も同時に鳴らしている。

今更ながらあらためて「人の影響」と示唆されても、前世紀からすでにこの未来の状況を憂いてきた人にしてみれば何を今更ということになるだろう。

問題となっている温室効果ガスを、各国がその決められた責任の枠に囚われることなく、それ以上に削減すること以外に問題解決の道はない。

だが、この新コロナ渦で経済にダメージを負っている各国が、このパンデミック明けに経済回復のために生産活動を再開することで、温室効果ガスの削減どころか上積みされてしまうことが懸念されよう。

人間に対し猛威を振るう新コロナウィルスだが、風が吹けば桶屋が儲かるではないが、直接的ではないにせよ地球環境に対して大きな影響を与える要因の一つになりそうだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ちょっと前まで初の熱中症警戒アラートが出ていた北海道だが、道北では一気に気温が下がって軒並み一桁台になっている。

ここ数日本州に強い雨を降らせている前線の北側は寒気なので、その影響がもろに出ているようだ。

道北や道東はどちらか言えば気温が低いほうが平常運転だろうとは思うが、この気温差は流石にきついだろうね。

我が家も春秋用の掛け布団でないと涼しすぎて夜中に目が覚めるほどだが、果たしてこのまま秋へと突入することになるのだろうか。

秋の気配漂う

2021/8/12

下界では猛暑・残暑と騒々しいが、高原はそろそろ秋の気配が漂い始めている。先週末に立秋を過ぎているので暦の上でももう秋。

ちょっと前まで鳴いていた畑のヒバリも直接見掛けることも無くなり、樹冠を飛びながら鳴き叫んでいたホトトギスも沈黙し、お盆を前に耳にするのはホオジロの一筆啓上とガビチョウぐらいだ。

森の中で葉陰に隠れて種類まではなかなか同定できないが、今年生まれの鳥の幼鳥が飛び交い、家の前の電線にはツバメの子どもたちが音符のように並んでいる。

畑に放置された杭の上ではモズが地面を見つめており、つい先日は高鳴きを今シーズン初認した。

近所では日に日にアキアカネの姿が増え、庭の畑にも結構な数が滞在中。気のせいか外仕事をしていてもヤブ蚊に食われる機会が減ったように思う。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

不意に葉陰を小鳥が横切ったのが見えた。双眼鏡で動きのあったあたりを探すと、枝の影の中に何か留まっているのがわかる。

立ち位置を調整してカメラを向けると、深い緑の影の中にキビタキの黄色い羽色が浮かび上がった。春からひと夏を過ごした夏鳥たちが赤城高原に滞在するのもあと半月くらいかな。

カテゴリ:季節感, |タグ:

五輪で盛り上がるさなか、都内の電車内でサイコパス野郎による刃傷事件が起きた。

そのクズが電車内に油をまいて火をつけようとして未遂に終わったらしいが、その油がサラダ油だったことで、それじゃ火なんかつくわけないというのがSNSで出回っていたのでちょっと違和感。

確かにガソリンと違って常温でサラダ油が燃え盛ることはないので、犯人に対しそんなことも知らんバカみたいな論調があってまあ間違ってないのだが、サラダ油とて常温より温度が高くなれば火がつくし、何より服などに染み込ませればふつうに燃えるぞ。

この辺り灯油も似たような性質なので、あまり間違った認識が広まるのはちょっとヤバいかもね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

五輪貴族のぼったくり男爵が銀ブラをして、不要不急の外出は避けろと国民にお願いしている現状でそれは問題ではないかと問われたマルカワとかいう担当大臣が、事もあろうに「不要不急は本人が判断すること」と放言したというから呆れる。

それなら国民全員例外なく「自分で不要不急と判断」すれば何も行動制限は生まれない理屈が通ることになり、誰も緊急事態宣言もまん防も守らない状況を是認したと判断されても文句は言えまい。

火に油を注ぐという慣用句があるが、自らネットで炎上を狙ったかのような、まさに空気が読めないバカが大臣をやっているというこの国のヤバさよ。

カテゴリ:独り言

五輪について毎度思うことだが、いつからかプロスポーツ選手の参加が認められるようになり、どうにもそれがしらけさせる要因なんだろうなと。

プロスポーツはそれぞれでその頂点を目指す世界大会が用意されているのだから、何もアマチュアスポーツの祭典だった五輪にまで踏み込んでこなくても良いと思うぞ。

野球やサッカーなんてその最たるもので、ゴルフ・テニスも然り。ひとえに米のテレビ放映権料欲しさに視聴率稼ぎのためだろうね。

どう見てもサッカーはフルメンバーで戦うワールドカップのほうが盛り上がるし、今大会で金だった野球なんて米はメジャーの一流どころが参加していないので、そこで1位と言っても釈然としない。まあそれはWBCも同じだし、そもそもメジャーのリーグ対決が「ワールド」シリーズだしねw

言ってしまえば五輪なんて欧州貴族の道楽の成れの果てで、もっともらしく平和の祭典を掲げてはいても、結局は金と利権まみれの拝金主義の権化ということが今回も随所に現れ、前言通りしらけ感満載だった。

ついでにもう少し付け加えると、団体競技と芸術点とかいう素人には意味不明な採点競技もどうかと思う。やはり人が純粋に個人の能力を競い合うほうが良いのではないだろうか。

そういう意味で古代オリンピックに立ち返って、陸上、水泳、体操、それにレスリングや柔道など格闘系に絞れば、どこの国でもやってる国体の世界版みたいなアレなら金もかからず、ほぼ世界中の国で開催できると思うぞ。

メダルも金だけでよろし。1位以外、それ以下は点数だけにすればもっと分かりやすい。なまじ銀とか銅があるから結果が未練がましくなる。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今朝は台風一過と言って良い感じかな。昨日は終日風は強かったが、台風9号が思いの外日本海寄りのコースだったので、雨はほとんど降らなかった。

さて、その台風が日本海側を通り過ぎていったせいでフェーン現象となるので、今日は結構暑くなる感じ。平野部では40℃超えがあるのではないかな。

カテゴリ:季節感, 独り言

今日がまさかの振替休日とは知らなんだ。なんか1日儲けた感じw

本業が立て込むと自ずから放置される個人的なプロジェクトに再度火を入れて、少しでも先に進めなければ。

火と言えば、昨夜は五輪の聖火が消えるのを観たが、本当に安心安全で事が進んだのか見届けねばなるまい。閉会式が済んでお終いではなく、遅れてやって来る感染の波がどれだけ広がったのかそこを注視しないと。

しかし、開会式と閉会式合わせて160億?掛けたと言われているが、とてもそこまでの金をつぎ込んだとは思えないしょぼい内容だったな。

こういう状況なので殊更派手にやる必要もなく、国体のように粛々と開会と閉会だけで済ませるのでも良かったと思うが、中途半端に安普請過ぎて予算はどこに消えたのかと訝られても仕方あるまい。

どこか特定の業者に無駄に金が流れてなければよいがのぉ..

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

台風が連チャンでやって来ているので一過とならず、天気は朝からグズグズしている。

そう言えば、閉会式の中継でアナウンサーが一生懸命感動の押し売りをしていたが、テレビ画面は例のL字枠が表示されて「台風が鹿児島に上陸」「大規模災害に注意」とか同時に表示しているのが妙にシュールだったな。

嬉々としたメダル獲得数の報告の傍ら1日の感染者数を憂うというアレと同じで、右手で賛美の拍手をしつつ左手で批判のシュプレヒコールという大いなる矛盾を見させてもらった2週間だったぞ。

カテゴリ:気象・天体, 独り言

シグマがSportsラインに新たに発売する「150-600mm F5-6.3 DG DN OS」は良いなぁ。

前モデルは3kg近くあって今どきこの重さはねぇーよなぇというのがあったが、新モデルは防塵防滴のまま2kgまで抑え込んできたのが良い。

実は一時Contemporaryのほうをマウントアダプタを介してマイクロフォーサーズで使っていたことがあった。35mm版をマイクロフォーサーズで使っていたので周辺光量落ちも気にならず、画質もそう悪い印象も無かったのだが、タイミング的にパナライカ100-400が出てきてすぐに入れ替えてしまった。

Contemporaryのほうは2kgを切っていて価格も安くコストパフォーマンスは良かったが、防塵防滴でなかったのが今ひとつ。構造的にズームレンズで防塵防滴であるかないかの差は結構大きい。

新モデルはLマウントとEマウント対応ということで、ミラーレス機に特化してきた。複数マウント使いならばマウントコンバーターで使い回せる一眼レフ用のEFマウント版が良いのは分かっているが、前述のような理由で導入には至っていない。

そして本題はこの150-600のXマウント版が欲しいって話。

フジがXマウントの仕様を公開したので、トキナー同様にシグマもXマウント版のレンズを出すことを公言しているが、フジにすでにあるスペックではなく、逆にフジにはないカテゴリーでレンズを投入して欲しく、その筆頭がこのクラスの超望遠レンズということ。

フジも噂では来年あたり純正で150-600クラスを投入してくるらしい..出るとすればX-H2と一緒かな..が、純正は絶望的に価格が高いのが目に見えているのでw、ここは一つシグマに頑張ってほしいところである。

実現すれば35mm版換算で225-900mmとなり、しかも1.4倍・2倍のテレコンも使用でき、最大1800mm相当までイケることになってこれはかなり魅力的だぞ。

死愚魔さん、夜露死苦! ←我々の世代には馴染み深いw

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

夜半に風が吹いたり雨が強く降ったりした翌朝、田舎の路上によく散乱している紫色の花びらがあるが、正体はこのクズの花。

カタカナ表記だと何やら最低っぽい響きだwが、その昔、奈良の国栖がくず粉の産地だったのでこの名前があるというのはよく知られた話で、葛きりや生薬の葛根湯もこのクズが原材料である。

日本では田舎の山野にふつうに自生しているが、繁茂力がかなり高いため、世界的には多くの国で侵略的外来種に指定されている。

道路愛護など路傍で草刈りの際に邪魔になることは確かだな。

台風三連星

2021/8/7

9号・10号・11号とまるで黒い三連星のジェットストリームアタックかの如き台風3連発の天気図は珍しい。

近年の夏場の日本周辺の海水温の高さをデータで見れば、今後もこんな天気図がちょくちょく見られるようになるんだろうなと思う。

しかもマッシュ..10号ねw..は五輪の閉会式当日に太平洋岸をかすめて行く予報なのだから、どんだけ呪われてってんだ五輪って感じw

ただ、すでにほうぼうで言われている通りこの季節のこの時期を選んだことにすべての原因があるのであって、突然の出来事でもなんでもなく、人為的な問題であるのは間違いない。

情報として知らなかったのでミスだったのではなく、知っていても尚強行したのだから、これによって生じるいかなる問題もすべて開催を決定した関係者の責任である。

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

FUJIFILM GFX100S / GF23mm F4 R LM WR / Velvia

先日の夕焼けはこの夏一番の焼け具合だった。夏の夕焼けは大気中の湿気に左右される。

聞いているだけで汗が流れ落ちてくるようなミンミンゼミやアブラゼミの大合唱が終わり、ヒグラシのカナカナと共に急速に夏の光が失われていく。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

前日に仕舞い忘れていたほうき..この時期は夕方に雷雨が来ることが多いので..でそのまま玄関前を掃こうと思って持ち上げて何やら違和感が。

Google Pixel 5

違和感の原因はナナフシ。ほうきの上でしっかり擬態のポーズだが、さすがにこれは目立つぞw

子供の頃に捕獲したときの印象でナナフシは脚がすぐに取れるイメージが残っていたので、慎重に静かに近くの生け垣に退避願う。

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逃した後、そう言えばナナフシって羽がないんだっけ?と思い調べてみたら、これはナナフシではなくナナフシモドキだった。

モドキとはまた胡散臭い名前を付けられたものだとは思うが、ナナフシを模した別の種というわけではなく、れっきとしたナナフシの仲間ということだ。

羽がないということは生息域はかなり限定的..自分の意志で分布を広げられない..のように思えるが、実際はどこにでもいる普通種で、卵もしくは自身が鳥に捕食されて糞で生息分布を広げる戦略らしい。

しかも本種は単為生殖なので、自然界で観られるのはほとんどがメスとのこと。そう言えば最近群馬の森でオスのナナフシが見つかってニュースになっていたのを思い出した次第。

カテゴリ:小動物|タグ:

機材背負ってえっちらおっちら森林限界の上へと上がってきた。

標高2000m前後の稜線はちょうど雲が湧く高さで、北から夏雲が次から次へとダイナミックに湧いては南へと流れていき、観ているものを飽きさせない。

Google Pixel 5

Google Pixel 5

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

Google Pixel 5

ただ、観察自体はこれがまたなかなか大変。苦労して対象..当然天狗様ね..を発見して追尾しても、雲に入られたり雲の下に回り込まれたりすると当然そこでロストとなって、再びサーチの繰り返しだ。

流行りの山ガールたちの好奇の目に耐えながらの観察も、担いできた3リットルの水が底を尽きかけたので、雷雨警戒もあって午後早々に昼飯食ってから撤収。

帰路は稜線鞍部のニッコウキスゲなど横目で愛でながらのんびりと下山してきたが、車まであと1kmのところで水が尽きて最後はやや熱中症気味にw

カテゴリ:季節感, 猛禽