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コクワの実

2021/8/14

今年も庭のサルナシが実を付けている。

サルナシは蔓植物といってもツタやクズと違って、成長すると結構太くなって下手な樹木より丈夫に育ち、しかも腐りにくく丈夫なため、古くは吊橋や建造物の一部に利用されてきた。

また水分を多く含んでいるので蔓を途中で切断すると飲めるほどに大量に樹液が出てくるのもの特徴。漫画のゴールデンカムイの劇中で主人公のアイヌの子が再現している。

北海道では本種をコクワと言う地域もあるが、こちらではサルナシの実のことをコクワと呼んでいる。

秋の味覚であるコクワの実は生食するとまんまキウイのそれで、実際ミニキウイとして売られている。果実酒に漬けるのも良い。

自然界ではサルやクマが好んで食べるが、大量摂取後の糞からは甘い匂いが漂ってくる。特にクマの場合は未消化のまま排出されるので、見た目も匂いもジャムと言っても過言ではないほどだ。

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我が家のは10年ほど前に家人が近所でもらってきた幼木を庭の隅に植えていたのを、知らずに拙者が草刈りで刈ってしまってしばらく行方不明だった。

それが数年前に気がついたら結構な長さに成長していて、しかも実を付けるようになっていた次第。

栗の木の隣で蔓性の植物が伸びているのは何となく認識していたが、よもやそれが例のサルナシの子孫?とは最近まで知らなかった。

庭で番をする犬がいなくなって久しいので、そろそろクマでも来ないかとちょっと期待しているw

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