クマが多いというのは人の興味の問題
この秋はクマの出没増加とそれに伴う事故のニュースが目立っている。根本的にはクマが増えたことが主たる要因であり、雄ならそれは自ずから縄張りの問題となる。
クマニュースで必ず付け加えられる餌不足というのは否定はしないが、そもそも堅果類は年によって豊作・不作がはっきりしているので、それを目当てにしている生きものは織り込み済みの話である。
個人的には報道のあり方にも問題があると思っていて、センセーショナルな話題ということで特にテレビがネタとして扱っている側面が否定できず、恐らくADが北海道や東北などクマが出没しそうな地域の役場や警察に毎日連絡して、仔細な情報をすくい上げているというのがあるだろう。
その昔、三菱のパジェロが走行中に炎上するという事故があり、それを受けて毎日のように日本中の何処かで今日もパジェロが燃えていたというニュースが連日流れたことがあった。
当時JAFに知り合いがいたので聞いたことがあるが、特別パジェロが燃えていたということでもなく、どこのメーカーの車であれ事故や問題があれば炎上していたということであった。
つまりは恣意的に取り上げられたある意味作られた情報ということである。某国営放送がOSO18を執拗に取り上げ、いかにも怪物の如き凶獣扱いをしているのを観ていても、無理くりセンセーショナルなニュースに仕立て上げようとしている感は拭えない。
森の中でシカの角を拾った。四尖なのでもう立派な成獣だろう(嘘)。
という戯言はさておき、近所のあれだけシカがいても、その辺の藪の中を歩いても意外にシカの角を見つける機会はない。
人が言う多いという感覚が、いかに要らんバイアスが掛かっている感覚かということだ。