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先日のキタテハもそうだが、今の時期にヒラヒラと飛ぶオレンジ色のチョウはよく目立つ。青空や濃い緑、それに黒と橙は補色の関係にあるので当然といえば当然。

目立つから飛んでいるところを撮ろうとチャレンジするが、望遠レンズではほぼ追尾不可能なトリッキーな動きに惨敗続きである。

ここはやはり広角レンズで撮るという海野先生流が王道ということなのだろうね。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / ベニシジミ

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S. / セセリチョウの仲間

セセリチョウは最初は翅を閉じていたけど、5分ほどジッと待っていたら少し翅を広げてくれた。ただ、キマダラセセリなのかそれともヒメキマダラセセリなのか、虫屋でないので同定は難しい。

今週、シロヤシオが見頃と聞いて久しぶりに奥日光の男体山へ。今回はいつも調査山行ではなく純粋な登山行為であった。

男体山の登山道はひたすら真っすぐ..今は途中につづらの林道を挟む箇所があるが..で、直登で標高差約1200mとなかなかエグいのだが、実際に登ってみると白毛門ほどの斜度はないので、数字で感じるほどではない。それでも1km近く続く岩場はさすがに難儀したけど。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / 傍らにミズバショウ

アカヤシオはすでに終わっていたが、 シロヤシオとベニサラサドウダンツツジの競演が観られた。中禅寺湖ブルーと相まって良い季節である。

赤城高原にある我が家の御神体とも言うべきは赤城山。その赤城と男体山はライバル関係にあり、その昔それぞれの神が大ムカデと大蛇に化けて中禅寺湖を巡って争った地が奥日光の戦場ヶ原である。

男体山は二荒山神社の境内なので、入山を届けるとお守りが貰える。今回図らずも双方のお守りをぶら下げて歩いたが、取り敢えず揉め事は起きなかったw

前述の伝説の戦いの決着だが、男体山の神の末裔である矢の名手に射掛けられて遁走した赤城山の負け。で、その時の血で染まったのが現在の赤沼の辺り。麓の二荒山神社が正月に赤城山の方角に向かって矢を射る神事を行うのはこの流れである。

ということで、赤城山の住人にとって男体山はアウェイ感満載なのである。

大きな鳥

2023/6/8

よく「物凄く大きな鳥が河原で魚を捕っていた!イヌワシに違いない!」と、所属する研究会の問い合わせに送られてくる情報はほぼトビである。

イヌワシとトビではその大きさは1.5倍以上違うが、一般の人からすればトビも十分に大きい鳥ということだ。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

問い合わせの7割が残念ながらトビで、残りはノスリかハチクマまたはクマタカである。

特にハチクマは識別が難しいようで、野鳥の会の会員レベルでも間違えるまたは識別困難..もしかしてイヌワシですか?的な..のようである。

まあかく言う小生でも5kmぐらい先の陽炎の中を飛ぶハチクマを時々誤認することはあるので、エラそうに言えた義理ではないのだけどね..

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朝、畦を通って谷戸の対岸に向かおうとしたところ、目の前で突然立ち上がったカルガモにびっくり。

どうやらこちらが近付くまで伏せて隠れていた様子。小生はまったく分からなかったので、伏せていればそのままやり過ごせたカモだが、耐えきれなかったようだ。

当然飛び立って逃げるかと思いきや、静静と歩きだして少しずつ遠ざかって行った。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

この時は車から降りてすぐでカメラを片手に持ったままだったので、そのまま構えてシャッターを切った。

まったく背景に引っ張られることもなく、バッチリピンが合うのはさすがのOM-1である。

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朝から山間の渓谷内を行ったり来たりして忙しそうにしていたミサゴ。

目的の種ではないのでチラ見程度だけど、営巣木の位置は何となく判る動きだった。下から見上げでは見えない尾根筋の高い場所と思われる。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

午後には目の前を餌持ちで飛んできて、高度を上げて推定営巣ポイント付近で尾根陰でロスト。直後に一瞬だけ羽ばたきの影がチラッと見えたので、概ね位置は合ってそう。

ミサゴの多くは季節移動する漂鳥や冬鳥なので、SNSなどでは撮影しやすい冬しか情報が流れてこないが、繁殖期は奥山でも結構見掛ける。

もちろん営巣環境にそれなりの湖沼や水系が必要ではあるが。

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白くてヒラヒラ飛んでいるので、視野の隅でもよく目に付くモンシロチョウ。名前の通り翅に紋付きのような黒い点が特徴で、白いチョウといえば本種であろう。

うちの近所だとスジグロシロチョウのほうをよく見掛けるけど、キャベツ畑など菜の花の近くではやはり本種が多い。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

キャベツ畑と書いたが産地で有名な嬬恋村辺りだと、畑周辺では思ったほどはモンシロチョウ含めチョウの仲間は見かけない。

理由は推して知るべしだが、日本人は虫食いの野菜を買わない傾向があるので、こればかりは農家を責めるのはお門違いである。

モンシロチョウが食べるほど安全であるという認識を持って欲しいとは、農村に住むものとして常日頃から感じていることである。

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ちょっと前にOMDSから90mmマクロが発表された。マイクロフォーサーズなので35mm版換算で180mmとなるいわゆる望遠マクロであり、最大倍率は4倍まで拡大可能となる。

小生はそこまでマクロ撮影をすることはないので、さすがに17万をマクロレンズに払うことはないが、主なターゲットである虫屋や拡大精密写真など必要とする向きには歓迎される製品であろう。

以前、仕事で物撮りをしていたこともあるが、35mm版の50mmクラスのマクロレンズがあれば十分だったので、やはり専門性の高い分野向けと思われる。

ちなみに小生がマクロ的に撮るケースは、寄れる広角レンズで背景まで入れて接写する広角マクロか、超望遠レンズの近接による望遠マクロのどちらかである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

写真はシオヤトンボの雌(1枚目)と雄(2枚目)。何れも35mm版換算1200mm相当の超望遠マクロで迫った。

昆虫は反射的に忌避行動を取るので、どこまで近づけるかは経験則が物を言う。かくいう小生は虫屋ではないので大抵すぐに逃げられるけど。

雌はすぐに飛ばれてしまったが、雄は接近を許してくれたのでOM-1のカメラ内深度合成で全身にピンが来るよう撮ることが出来た。

何より1200mm手持ち撮影のこの近接で手ブレしないのはさすがのOM-1である。

先週尾瀬ヶ原に足を延ばした際、木道脇にダイサギがいるのに気が付いた。まあ気づくも何もまだ冬枯れ状態の湿原に白い大きな鳥がいればそれは目立つに決まっている。

家人の「釧路湿原みたい」「サギがツルみたいにしているのはそれこそ詐欺w」の言葉で、このケースは要らぬ誤解が始まるのではないかといささか不安が頭をよぎる。

案の定、後からやって来たハイカーの一群が「もしかしてツル?」みたいな会話でスマホで撮影していたので、これはまずいと思い、わざと声を出して「こんなところサギが珍しい」と言ったところ、「なんだサギだって」みたいな落胆の流れに落ち着いて人垣は崩れた。

とまあその辺はどうでも良い話ではあるのだが、よくよく個体を眺めていてダイサギにしてはやや不自然さを覚えた。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / 燧ヶ岳をバックに

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / ヤマアカガエルを捕食
FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA / 傍らにミズバショウ

まず冬羽であること。いくら尾瀬ヶ原がまだ寒いからと言っても下界はすでに繁殖時期なので、このタイミングで冬羽というのは解せない。

それと脚の基部(脛)が黄色味を帯びていること。ダイサギなら観えている部分は黒いはずである。

ということで、帰ってから調べてみたところどうやら「亜種ダイサギ」と呼ばれるダイサギの亜種のようであった。

亜種ダイサギは国内では冬鳥扱いということなので、北へ帰る途中に眼下に見えた湿原で腹ごしらえでもといったところと想像。実際、木道上の喧騒をよそに湿原でヤマアカガエルを捕食していた。

以前に尾瀬沼にアオサギがいるのを観ているのでそれ自体は珍しい話ではないのだが、尾瀬ヶ原に白い大きな鳥というのは家人が言う通り確かに釧路湿原味があるな。

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メニーヒル

2023/6/2

雨の日に停車中の車から道脇の休耕地を眺めていたら、隣接する雑木林からワラワラとシカの群れが姿を現した。一群は若い牡のグループのようで、一部は袋角が生え始めていた。

何で休耕地を眺めていたのかと言えば、街中というわけではないが周辺には民家もあって、散歩中の人の姿もチラホラあるのにヌタ場と化していたからである。

人里と言えど関東平野末端もシカの通年生息地になりつつあるということか。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

若ジカたちが去った後に侵入路探しに行ったけど、あまりのメニーヒルwで即退散となった。

やはりこのエリアでは雨の日は長靴にヤマビルファイターを塗布してないと地獄を見ることになる。

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キジの雛は孵化してすぐに自力で歩き回り、餌も親から給餌されることはなく自力で確保できる。なので雌が雛たちを連れて歩いて見守ることをするが、その点で雄はナワバリの防衛行動以外は子育ては基本的に我関せずである。

この日も時折ケーンケーンと鳴いて自分のナワバリの監視に余念がなった。この子育て期間を過ぎると、こうしてオープンな場所に姿を表す機会も少なくなる。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

そう言えば、キジは日本の国鳥として知られているが、その理由の一つに「食って美味いから」というのがあるのを最近知った。

日本固有種というのも大きな理由らしいが、古くは古事記や日本書紀、昔話の桃太郎に登場するなど日本人に馴染みが深いというのもあるそう。

しかし食って上手いというのはついぞ知らなかったな。

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