タグ : シオヤトンボ

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ちょっと前にOMDSから90mmマクロが発表された。マイクロフォーサーズなので35mm版換算で180mmとなるいわゆる望遠マクロであり、最大倍率は4倍まで拡大可能となる。

小生はそこまでマクロ撮影をすることはないので、さすがに17万をマクロレンズに払うことはないが、主なターゲットである虫屋や拡大精密写真など必要とする向きには歓迎される製品であろう。

以前、仕事で物撮りをしていたこともあるが、35mm版の50mmクラスのマクロレンズがあれば十分だったので、やはり専門性の高い分野向けと思われる。

ちなみに小生がマクロ的に撮るケースは、寄れる広角レンズで背景まで入れて接写する広角マクロか、超望遠レンズの近接による望遠マクロのどちらかである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

写真はシオヤトンボの雌(1枚目)と雄(2枚目)。何れも35mm版換算1200mm相当の超望遠マクロで迫った。

昆虫は反射的に忌避行動を取るので、どこまで近づけるかは経験則が物を言う。かくいう小生は虫屋ではないので大抵すぐに逃げられるけど。

雌はすぐに飛ばれてしまったが、雄は接近を許してくれたのでOM-1のカメラ内深度合成で全身にピンが来るよう撮ることが出来た。

何より1200mm手持ち撮影のこの近接で手ブレしないのはさすがのOM-1である。

写真から動画

2019/5/29

代かきが終わって水が引かれたばかりの田んぼには、そこここにトンボの姿が見られる。雄どうしで縄張り争いをしているものや、雄雌で連れ立って産卵しているものなどがいて賑やかである。

なかなか飛んでいる個体を追いかけるのは至難の業..あまり広範囲に動くわけにはいかない事情もあって..で、必然的に止まっているような個体を証拠写真として抑える程度だ。

それでもトンボやチョウの仲間は人影や振動ですぐに飛び立ってしまうので、とりわけ静かにアプローチしなければならない。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

撮った時は種名が判らなかったが、たまたま昆虫専科の知り合いと一緒だったので聞いたところ、1枚目はニホンカワトンボの無色型で雌、2枚目は同雄とのこと。

3枚目は交尾中のシオヤトンボで、水色の個体が雄、黄色い個体が雌だとと教えてもらった。

動画はもはや4Kが当たり前の時代になり、コマを一枚切り抜けば理論上は800万画素の静止画となる。パナの4K・6Kフォトなどはそれを機能として実装したものだ。

ただ、動画自体はお約束の1/60〜1/100というシャッタースピードの制約があるため、動体の場合は各コマがブレていてあまり使い物にならない。静止画を切り出すことを前提とするなら、パラパラ漫画になることを覚悟の上で、高速シャッターで撮る必要がある。

それなら逆の発想で、写真を連写したものを編集して動画に変換したらという話になる。

そこでX-T3のプリ連写..でないと昆虫の早い動きを捉えられない..で20コマ先読みで連写した静止画を、4Kハイスピードチックに再編集してみた。

ハイスピードチックにしたのは単純に秒間のコマ数が足らないためだが、プリ連写を使わなければX-T3の場合は30コマ撮れるので、4K/30Pと同等の動画に編集可能である。

もちろん、相応の尺に仕上げるにはかなりのコマを撮る必要があるが、1シーンとして瞬間を抑えるのが目的ならこれで必要十分であろう。