月別アーカイブ : 2020/08

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いやぁ、なんかヤバいくらい暑いぞ。お昼の時点で部屋の中が30℃まで上がって、外から吹き込む風が熱風状態だった。

扇風機を回してもその温風が行き交うだけで無いよりはマシ程度だったな。体感的にこれは過去最高に暑いのは間違いない。

まあそれもそのはずで、群馬県内は伊勢崎と桐生で今夏初の40℃超えとなり、沼田も観測史上最高の38℃だったらしい。

どう考えてもこんな時期にオリンピック開こうなんざ正気の沙汰ではないな。下手すりゃ死人が出るぞ。ま、どうせ開けっこないだろうけど。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

夕方になっても気温下がらず。こりゃ久しぶりに熱帯夜だなぁ..

カテゴリ:季節感, 花・植物

広島と長崎の平和祈念式・式典でのアレのあいさつが話題になっている。

ニュージーランドのアーダーン首相のような核兵器廃絶を堂々とぶちかました素晴らしい正論演説、と言いたいところだがそんなことは望むべくもなくだ。で、今年も焦点は「前回との間違い探し」という情けなさw

昨年以前と比べて内容はほぼほぼ同じという点で今年もオチは同じだ。取り巻き腰巾着の補佐官もどきがスピーチライターよろしく原稿を用意しているのは疑いようもないが、6日の広島と9日の長崎で「地名以外はまったく一緒の文面」という手抜きは呆れて物が言えないな。

世界に向けて発信する公式行事なので、アレの「何を言っているのか意味不明で要領を得ないグダグダな能書き答弁」をダラダラと流されても日本の恥でしかないので、百歩譲って原稿を読むことは良しとしてもだ。被害の規模も被害者の数も同じではないので、せめて広島と長崎で文面を変えるくらいの気遣いがあっても良かろうに。

そして公式行事なので両日とも当然のように記者会見が用意されていたのだが、これがまたいつもの茶番問答劇というオマケ付き。事前に御用記者から当たり障りない質問を集めておいて、当日はその答えを原稿で棒読みという国民を舐め腐った態度は一体何だ?

しかも原稿朗読会の終わったあと、アレはうつろな目をしながら手にした原稿を机上で揃える仕草を見せたが、まったくやる気が無いので気が付かずに文面側を公にしていたところをカメラマンにすっぱ抜かれ、見事に「問」と「答」のパートに別れた原稿カンペをさらけ出す間抜けさときたら。

国際会議の場でもコンフィデンシャルな外交文書で同じようなことをやってんじゃねぇのかと勘ぐりたくもなるぞ。

とにかくこうした公式行事でも渦中の新コロナ対策でも、責任者として自分の言葉で語れない、まったくやる気が見えてこない無策無能さは一国民として情けない限り。

そんなに行政のトップとして仕事するのが嫌なら、ソーリ大臣なんて辞めてもらって結構だぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

久しぶりにケモノが歩いてくるのが見えたので、すかさず路傍に隠れて待ち伏せ。

でも1回シャッター切っただけですぐに気が付き、警戒心Maxで立ち止まってフリーズ。お前、新顔だな。

カテゴリ:ほ乳類, 独り言|タグ:

キーボードは古くから無線式の愛用者で、Macでは純正のMagic Keyboard、Winは過去色々試してきて現在はロジクール製に落ち着いている。

ロジクールのMX KEYSはWindowsとMacで切り替えて使えて..最大3台までペアリング可能..省スペース的には便利なのだが、MacとWinを交互に行き来して使っていると、時々切り替えを忘れてキーを叩いて危ういことになるwので、平時は入力デバイスはそれぞれ分けて使用している。

ポインティングデバイスはMacではおなじみのトラックパッド、Winではキーボードと同じロジクール製のトラックボール(MX Ergo)を使っている。

もともと手首を動かさないとならないマウスが好きでないのと、何が嫌かってキーボード同様にケーブル類がデスクの上を這い回るのがいかにも古臭くて許せない。

仕事もそうだが何事もヒモ付きは好みでないのよw

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

さらにロジクール独自のLogicool Flowを使うことで、先日紹介のトリプルモニターの中をMac・Winのプラットホームに関係なくマウスポインターを行き来させることができ、双方のファイルやテキストを自由に移動やコピペすることができるのである。

iPhone・iPadとMac間でHandoff機能を有効にすると、選択したテキストや画像をユニバーサルクリップボードを介してコピペできるが、あれがMacとWin間でもできるようになるわけだ。

Logicool Flowは最初ものすごく不思議な感覚であったが、使い出すとこれはMac・Winの両刀使いにはものすごく便利な機能で、もうあなたなしでは生きてゆけないわ的な肌感覚になること請け合いだぞw

カテゴリ:ガジェット

在宅ワーク絡みの写真を依頼され、自分の仕事場を利用してあれやこれやと物撮りを行った結果、昨年末大掃除をサボってとっちらかっていたデスク周りが必然的に片付いてスッキリw

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME

デスクは無印良品で買ってきたものを自前で改造、壁に合わせて2台をL時に連結している。かれこれ20年近く経つが天板が擦れている程度で強度的にはまったく問題ない。

一見するとトリプルディスプレイっぽいが、右のモニターはMac専用で、左のモニターはWindows専用。中央のモニターは双方からHDMIの4Kスイッチャー経由でつなげてあり、作業内容に応じてMacとWinで2台のマルチディスプレイとして切り替えて使用している。

昔は指示書や仕様書の類でとっ散らかっていたが、今やドキュメントはデザインカンプ含めすべてPDFなど電子ファイルで受け取っているので、プリンタで紙に出力することはほとんどない。そういう意味でもマルチディスプレイ環境は必須ということだ。

モニター環境はすべて4Kだが、27インチのモニターだとさすがに老眼のオッサンにはテキストが判別できなくなるwので、通常はWQHD(2560×1440)で使用し、映像を4Kのフル解像度で視聴する必要がある場合のみ4K UHD(3840×2160)に設定して使用している。

以前は27インチiMacにParallels Desktopを入れてWindowsを動かしていた時期もあったが、現在はまた専用のWindows PCを用意して作業している。4K映像を書き出ししつつ、Javaのサーバー開発でビルドを走らせたりすることもあるので、さすがに仮想化ソフトでの運用は厳しいのでね。

ちなみに写真には写っていないが、右側に以前PCで使っていた古いHDモニターが2台あり、TVチューナーと密林のFire TV Stickで地上波とBS放送が観られるようにしてある。

カテゴリ:ガジェット

デジタデジタルカメラ市場はスマホに押されて縮小傾向にあるのは昨日今日始まった話ではないが、この状況を想像できてなかったメーカーはどこも苦しいお家事情のようだ。

キヤノンはすでに報道で四半期決算が約180億円の赤字と言われている。市場で人気のキヤノン株ですら、年頭からみれば50%近くも株価が下落していて、この半期だけでも時価総額で2兆円近く消えて無くなった計算になる。

直近で見れば新コロナ渦の影響が多大..在宅ワークの広がりでオフィス機器の需要が下落中..であるという言い訳はもっともらしくわかりやすいが、それ以前から事業の構造的問題に起因しているのは明らかであろう。

メーカー各社の市場シェアは新製品の発表タイミングやキャンペーンの動向に左右されるので、一概にこれといった数字を出すのは難しいが、ここ2年ほどのデータだと次のようになっている。

販売台数別シェア
デジタルカメラ全体 ミラーレスカメラ
1 キヤノン 37.3% 1 ソニー 42.5%
2 ニコン 26.7% 2 キヤノン 19.8%
3 ソニー 13.1% 3 富士フイルム 17.5%
4 オリンパス 6% 4 オリンパス 8.4%
5 富士フイルム 5.8% 5 パナソニック 7%
6 その他 11.2% 6 ニコン 4.6%
BCNランキング(2018年4月〜2019年3月) テクノ・システム・リサーチ(2018年度)

一眼レフとコンパクトカメラまで含めると従来からあるシェアの印象通りといったイメージだが、ミラーレスカメラに限定すると動きが出てくる。

2018年はキヤノンとニコンが本格的に35mmフルサイズのミラーレスカメラを市場に送り込んできた年なので、直近のシェア感覚と異なるイメージだが、それでもソニーのシェアは圧倒的だ。

ほとんどのカメラメーカーはデジタルカメラとレンズだけ作っているわけではないので、一般的に我々ユーザーがイメージするメーカーの市場シェアが企業の価値を決めているわけではないことは知っておいたほうが良い。

メーカー各社のデジタルカメラ関連事業のセグメント別割合を調べてみたが、各社とも純粋な数字や割合を公表しておらず、映像事業全体みたいな括りで表現しているので、なかなか正確な数字にならないが、近年は概ね次のような割合になっている。

デジタルカメラ事業の割合
ニコン 約38%  
ソニー 約24% イメージセンサー事業を含む
キヤノン 約23%  
パナソニック 約14% デジタルカメラだけの数値は不明
富士フイルム 約14%  
リコー&ペンタックス 約10% デジタルカメラだけの数値は不明
オリンパス 約6%  
注:数字は各社公表のセグメント別売上から類推

ソニーは堅調なイメージセンサーを含んだ数字で、純粋なデジタルカメラ事業の割合は不明。

パナとリコーも同じく純粋な割合は不明だが、両者とも本業は別にあるので、実際のデジタルカメラ事業の占める割はもっと少ないと思われる。特にパナの事業が多種多様なのはよく知られた通り。

これに各メーカーの直近(2020年3月通期の連結)の売上高を合わせて見てみると。

売上高
ソニー 約8兆3000億円  
パナソニック 約7兆5000億円  
キヤノン 約3兆6000億円 2019年12月通期 連結
富士フイルム 約2兆3200億円  
リコー 約2兆円  
オリンパス 約8000億円  
ニコン 約6000億円  

企業規模でソニーとパナが別格なのは言わずもがなだが、特にソニーはメーカーというより金融会社と言ったほうがもはや適切なほど、その筋の人から見たらデジタルカメラのイメージは希薄だろう。

そして企業全体の同期の利益率となるとさらに興味深い数値が..

利益率
オリンパス 10.5% 自己資本比率 36.5%
ソニー 10.2% 自己資本比率 20.8%
富士フイルム 8.1% 自己資本比率 60%
キヤノン 4.9% 自己資本比率 60.6%
パナソニック 3.9% 自己資本比率 32%
リコー 3.9% 自己資本比率 32%
ニコン 1.1% 自己資本比率 54%

売上高はその企業の規模を現すわかりやすい数字となるが、実際の企業体力は財務力といかに利益を生み出せる体質であるかにかかっており、利益率が高いというのは重要な要素の一つだ。

最も利益率の高いオリンパスが最も早くデジタルカメラ事業を手放しているのは面白い。自己資本比率が低いことからも分かる通り、それだけ株主の声が強く、デジタルカメラ以外の事業が優良且つ堅調で将来性が高いということを現していると言っていいだろう。

こうして数字で見てみると、オリンパスが赤字続きのデジタルカメラ事業を手放したのは株式会社として至極当たり前の判断であって、決して企業全体の業績不振が理由ではないことがわかる。

そしてもうお気付きだろうが、オリンパスとは逆にデジタルカメラ事業の割合が圧倒的に高いのに、利益率がかなり低いのが、かつての業界の雄であったニコンだ。

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / Classic Nega.

実際、ニコンの今年度の通期は500億円近い赤字の見通しとなることが分かっている。この上四半期だけですでに前年同期比約60%の減なので、新コロナの影響をモロに被ってしまっている。

オリンパスの身売り話を対岸の火事と思っている他のメーカーブランドのユーザーは多いが、実は今一番危うい状況に置かれているのがニコンで、第二のオリンパスの可能性が囁かれているのも同社という話だ。

実際のところ、オリンパスのデジタルカメラ事業割合は切り離しても本業にそれほど影響はなく、むしろ有望な事業に集中できるのだが、事業割合が圧倒的に高いニコンにはその同じ手が使えないのが、投資家から見たら不安材料でしかないということになる。

企業経営は選択と集中の見極めが大事と言われるが、そういう意味でオリンパスとニコンは明暗を分けた感があるな。

カテゴリ:写真・カメラ

雨ガッパを防護服代わりに使うという吉◯新喜劇かっていう笑い話は、まあ他所の自治体の話やし、近畿圏の動向は東京と違って北関東にはほとんど影響ないので、まあええんちゃうのぐらいに思っていたわw

が、先日から世間でネタにされてているイソジンが新コロナに効く(かも)!みたいな話はそうも言ってられない事態である。新コロナとは関係なく、普段からうがい薬としてイソジンを使っていた人が、近所の薬局で買占めによる在庫切れになっていて手に入らないと嘆いていたぞ。

多分問題は2つあって、そもそもポビドンヨードによるうがい行為で新コロナウィルス減退に効果があるという十分なエビデンスがないのに、それを商品名まで論って自治体のトップがメディアを通じて流布してしまったこと。商品名を出した時点でそれが店頭から無くなるという事態への想像力欠如、それこそイマジンが足らんちゅう問題やで。

百歩譲って、感染者が感染を広げないようにポビドンヨードによるうがい行為でウィルスを減らすのはアリだとしても、さも予防にも効果があるかのように公言してしまったことで、PCR検査をこれから行う人が偽陰性に診断されてしまう危険性をはらんでしまったことは、まさにPCR検査ハック的な行為の助長となっていまう恐れが出てきてしまった。

当の大阪府知事は「予防に効くとは言っていない」「誤解があるようなので」と言った感じで、さも受け手に問題があるかのように論点をずらして逃げの体制に入っているが、自分の言ったことに責任が取れないなら最初から言うべきではない。

普段の会見を見ていても、どうも当人にヒーロー願望があるような中二病的な様子が見て取れるので、専門家から報告があった内容を先走って自分の手柄にしてしまったというのが実際のところだろう。

雨ガッパ市長共々、普段から地元のメディアに諸手を挙げて祭り上げられ裸の王様状態なので、いざそれが全国区でニュースになって猛烈に批判を受けた時点で勇み足だったことに気が付いた、昨日今日はまさに生きた心地がしてないんじゃねぇのかな。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

長梅雨の影響か、庭のヤマボウシの一部が早くも色づき始めている。

実はまだ熟しておらず色づきは部分的なものなので、これで紅葉というわけではないと思うが、いつもと異なる季節の動きに惑わされているのは確かだな。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

オリンパスから事前のアナウンス通りED100-400mm F5.0-6.3 IS(35mmフルサイズ換算で200-800mm相当)と、ローエンドのカメラボディが発売される。

身売りが決まってから矢継ぎ早、と言いたいところだが、身売り話以前から決まっていたプロダクツだからまあ予定通りといったところか。

ローエンド機はおいといて、100-400に関しては似たようなレンジでED150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROという大物が年末に控えており、安いほうを先に出すのはマーケ的にセオリー無視..例えば安い方のEOS R6はR5より後に発売など..な気もするが、150-400はお値段が相当に張ると想像できるので、市場でカニバリズムはないと考えているのだろう。

マイクロフォーサーズではパナライカにほぼ同じスペックのレンズがあるが、こちらはテレコン対応である点がかなり魅力的である。パナライカの100-400は同社製のテレコンに非対応なのが残念なのでね。

価格的に意外に低価格に押さえられているし、PROレンズにカテゴライズされていないので性能的にどんなものか気になるが、望遠端400mmとED300PRO+TC-14の約420mmがMTF上では拮抗しており、なかなか良いのではないかという印象。

ただ、オリンパスご自慢のシンクロ5軸手ブレ補正に対応していない..それ故にPROレンズではないらしい..ので、スペック上は3段分の補正に留まっているのがやや残念。ややというのは、サンプル動画の補正を見る限りその数字以上にピタリと止まっているので、実質的な性能は気にするほどのこともないのかも。

パナライカを使っているので正直微妙だが、テレコンが使用できるのとE-M1系のカメラ内深度合成に対応するのは魅力的ではある。ただ100g少々の重量増と全長が3cm長いのを許容できればの話だけど。

ちなみに興味深いのがレンズ構成。ちょっと前に先行発売されたシグマの100-400ライトバズーカと、特殊低分散レンズの配置含め瓜二つなのである。センサーサイズとの関係からか後玉が若干小さいが、恐らく光学系はシグマのOEMかなと。それなら5軸手ブレ補正に対応していないのは何となく納得。

望遠ズームと言えば70-200mm F2.8クラスが人気だが、そのシグマの影響もあって最近は100-400mmクラスが主戦場っぽいね。先ごろキヤノンが発表したRFにも100-500mmが用意されているように、写真撮影の主役の座を奪いつつあるスマホとの差別化という意味で、超望遠レンジはこれからますますホットになるかもね。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

朝からうるさいセミたちに負けじと、仕事場の窓辺でウグイスがホーホケキョ。

こんな時期に鳴くのも珍しいと思いつつ、XFの超望遠ズームで網戸越しに撮影。さらにもう1歩踏み込んだところで気が付かれて逃げられた。

先日の話に関連するが、写真で生計を立てていくにはどうしたら良いか?という質問も時々受ける。

今の時代ならSNSに作品をアップしてイイネを沢山もらったり、フォロワーを増やせば仕事の依頼が沢山くる!と思い込んでいる脳天気な若い人が多い。自分のタイムラインに盛りに盛った彩度高目の写真を並べて、イイネしてください!とやってるあれだ。

しかしそこには、あなたの撮ったその写真、どこの誰が必要としていて、そして誰が対価としてお金を払ってくれるのか、という視点が抜け落ちているのである。

自分の好きなものだけ好きなように撮って飯が食えるなどというのは、ほんの一部の才能のある人..写真が上手いとかフォロワー数の多さではなく、営業的なセンスとでも言えば良いかな..を除けば、夢物語でしかないということは理解しなければならない。

欧米には美術品と同様に写真を買って部屋に飾る文化があるが、残念ながら日本にはそんな文化は定着していない。写真はタダ、イイネはくれても使いみちのない写真に金を払う人などいないのである。

ではどうやって収入を得たら良いか?それは他の多くの業種と同じで、お客様から頂く以外に方法はない。つまり、依頼されて写真を撮るという、職業カメラマン的には至極当たり前の原点に立つしかないということだ。

そして商業的に依頼されて撮る以上、撮影対象に好みを言える立場ではない。地元で地道に営業活動を繰り返し、同時に何でも撮るという気概と技術が必要なので、最低でも営業トークとスタジオでのライティングワークは必須だ。お客様から対価を得るということはそういうことである。

自慢の35mmフルサイズデジタルカメラを舶来の三脚に載せ、週末のたびにワイワイ皆と一緒になってインスタ映えする景色を撮っても、イイねはもらえても金はもらえないぞ。

繰り返しになるが、写真で飯を食っていきたかったら、必要としている人から依頼されて撮るか、世の中にニーズがある写真..これは実は前者と意味は同じだけどね..を撮りためる、この2択しか選択の余地はない。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

6月の満月をストロベリームーンと呼ぶように、英語圏では8月の満月にも「スタージャンムーン」という別名があるそうだ。イチゴは日本でも普通に馴染みがあるので何となく知っていたが、チョウザメ(英名でSturgeon)の漁期に合わせた名前になっているとは知らなんだ。

昨晩の撮影時間帯はあいにく薄っすらと雲が掛かっていたので条件が良くなかったが、とりあえず1200mm相当の手持ちハイレゾショット(約5000万画素)で記録しておいた。

それと余談になるが、この夏噂になっていたネオワイズ彗星。早くから撮影する気満々だったのだが、当地では長梅雨の影響で夜空が満足に開けることがなく、梅雨明けてすぐに西北西の低い高度に辛うじて双眼鏡で確認しただけであった。

残念ながらすでに6〜7等級程度の暗さで肉眼での目視は厳しく、当日も結局雲が多くて撮影自体不可であった。

PCR検査に関して世の中はシーヤ派とスンナ派に2分しているようだ。

スンナ派は「PCR検査で解決するわけではない」ということを言うが、検査しただけで感染しないとか感染しても治るなどとは誰も思っているわけがなかろう。明らかにこれは逃げ口上でしかない。

医療崩壊を招くという理屈をやたらと主張するが、今のやり方のまま、たまたま見つかった感染者とそのクラスターだけをズルズルと検査していくというルーチンをこのまま延々とやっていくつもりなのだろうか?そのほうが蛇の生殺しのように医療現場には効いてくると思うぞ。

そもそも絶対的なPCR検査数を増やすと3月に豪語していたのは誰でもないアレではないか。あれから5ヶ月も経っているのに、国は何の努力もしていないということが明らかだろう。

感染者を早期にあぶり出してその行動に制限をかけなければ、無自覚のまま感染を広げることになって、結果的に医療現場が延々と前述のルーチンを繰り返す無限地獄になってゆくのは火を見るより明らかだ。

さらにスンナ派の主張に金が掛かるというのがあるが、国民の80%以上が否定する役立たずの布マスク約500億に、日本中を混乱の渦に巻き込んでいるGoToトラベルの約1兆4000億があれば、どれだけのPCR検査を回すことができたか想像してみれば良い。それだけの予算とこの5ヶ月という時間があれば、各県に専用の施設を設けることさえ可能だったろう。

それとPCR検査をして陰性確認が取れても、その帰り道に感染しないとは限らない的なトンチンカンな問答も耳にしているが、そんな事を言いだしたらインフルエンザの診断だってまったく同じことだぞ。

検査して感染が確認されたらその程度によっては自宅待機または施設で隔離そして治療にトリアージすれば良いのではないか。重篤でなかったり症状がない人まで病院内に隔離留め置くのは、感染拡大のスピードからしてどう考えても現実的ではない。

余談だが、某読売新聞が「ビル・ゲイツ氏がPCR検査は無駄と言った」と意図的とも取れるスンナ派擁護のフェイクニュースを飛ばしていたが、正しくは「検査結果に時間をかけていてはまったく無駄だ」と言っていたのだ。

米のPCR検査結果は場所によっては3日から1週間かかり、それだと感染拡大の抑止とならないので、遅くとも48時間以内に結果が出るようにしなければならないという主旨である。某Y新聞はネイティブやとって正確に英訳するように。

とにかく重要ことは早期の検査と隔離、そして陰性の場合の行動に対する安全の担保以外にない。

FUJIFILM X-T4 / XF16-80mmF4 R OIS WR / ASTIA / ネジバナ

梅雨明けとなった途端、朝から庭中で一斉にセミたちが鳴き出した。早朝と夕方はヒグラシ、日中はアブラゼミとエゾゼミ、それにミンミンゼミである。

窓辺近くで鳴かれるとさすがにうるさいが、セミたちの声で一気に夏感が増すのも事実なので、まあそこは我慢だな。

カテゴリ:季節感|タグ:

アフリカ南部にあるボツワナのオカバンゴ・デルタで、4月ごろからこれまでにアフリカゾウ350頭以上の大量の不審死が見つかっているそうである。

アフリカゾウは常に象牙目当ての密猟者に狙われているので、当然のように最初は人為的な殺戮が疑われたが、死体にはどれも象牙が残ったままだったので、その辺りの事件性は薄いとのことだ。

オカバンゴ・デルタはその名通り、雨季にオカバンゴ川がカラハリ砂漠に作り出す内陸デルタ地帯のことである。死体はその湿地帯によって形成される彼らの水飲み場周辺に70%が集中しており、その水を飲むことで今回の事件が起きている可能性が示唆されている。

直接的な原因は未だ特定されていないようだが、その場ですぐ急死した例の他に、しばらく周辺をうろついて..ゾウが円を描いて歩き回る行動は神経障害の兆候..から死んだような痕跡も残されているのことで、何らかの未知の毒素の可能性があるようだ。

その原因究明が進まない理由は今まさに進行中の新コロナが理由とのこと。ボツワナ国内で検体サンプルの輸送もままならず、そもそも検査機関自体が満足に機能していないので、検査結果が出るにはまだ時間がかかる見通しのことだ。

アフリカや南米アマゾンの自然界には、まだまだ未知の菌やウィルスがあるというのはよく聞く話だ。シベリアなど北極圏の永久凍土や南極大陸の太古の地層や氷もまた然りで、地球温暖化の影響含めそういった未知の脅威が表沙汰になるという事実が、まさに物語の世界だけでは留まらない現実を見せつけられていることになる。

Canon EOS-1n / EF300mm F2.8L USM / アンボセリN.P

アフリカゾウは地上に生息する生きもの中では最大の種である。動物園で眺めていてもその存在感は圧倒的だ。

そしてマサイの戦士ですら「シンバ(ライオン)は怖くない」「怖いのはゾウとカバだ」と言うくらい、実はゾウは恐ろしく怒ると凶暴な生きものなのである。

我々もマサイのガイドのアドバイスに従いケニヤのサバンナでは一定の距離を保って撮影していたが、意図せず不意に出くわした..ブッシュの陰から突然ブラフチャージを受けた..時はもう人生終わったと思ったくらいビビったw

自分たちの乗っている車よりデカイ生きものに、突然目の前まで迫られた恐怖感たらそりゃ推して知るべし、まさにジュラシック・パークでティラノサウルスに襲われたあんな感じだ。