カテゴリ : ほ乳類

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榛名オレンジ

2016/12/19

高崎の市街地にイノシシが出没してJK他が襲われたらしい。よくこの手の目撃談に「何でこんな場所に」というのがあるが、グンマーとはいえ周囲に山など一切ない、高崎の平地の住宅街なので、まさにその何でこんな場所ではある。

ただ、貝沢町ということで思い当たるフシはある。当地は榛名山麓に端を発する井野川が流れており、イノシシはその井野川沿いに移動してきた可能性が高い。

近年、長野市内にツキノワグマが出没したことがあったが、その時も犀川沿いに移動してきたことがわかっている。野生動物はそれなりに人目を避け、夜陰に乗じて移動するので、河川敷伝いというのは今後も十分ありがちな話であろう。

ちなみに井野川には、用水路である長野堰が合流している。群馬にあるのになぜ長野堰かといえば、榛名山麓の箕輪を領地として栄えた長野氏が作ったからで、その長野康業の子孫である長野業正の代で整備され今に至るのである。

長野業正といえば、時は戦国の世、甲斐の武田信玄と何度も戦った武勇の誉れ高い関東豪族であり、今をときめく真田幸村(信繁)の祖父、真田幸隆に攻められ滅んだことで有名である。

榛名山を形成する烏帽子ヶ岳のスカイラインが、見事なオレンジラインを描く。

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キテン

2016/12/8
20161208

北部山域は雪模様。フィールドに着いてジムニーから降りると、すぐ脇の萱場から黄色いテンが飛び出してきて、跳ねながら走り去っていった。

こちらに驚いたというよりは、たまたま通りがったところに鉢合わせただけのようだ。

20161208b

夕方、山から降りてくると、向かいの稜線上の雲が赤く焼けていた。

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キリンはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南に分布する奇蹄類..馬やバクと同じ蹄が奇数ある..の仲間だ。

従来、キリンは地域によって亜種に分化しているが、基本的に種としては一種として扱われてきた。色味と模様に若干の違いあれど、見た目も形態的には違いが見られないからだ。

それが遺伝子解析の技術が進歩したことで、実はミナミ、キタ、アミメ、マサイの異なる4種に分かれるという新説がこのほどドイツの研究チームより発表された。

どうやら遺伝子レベルではヒグマとホッキョクグマの同程度の違いがあるらしく、全体の総数では数が多く見えても、種ごとになれば一気に数が少ないという判断になるため、従来とは異なるアプローチで保護政策を考える必要に迫られるとのことだ。

20160911

ケニヤのマサイマラNPで撮影したマサイキリン。夕景にその特徴的なシルエットが美しい。

アフリカのサバンナを旅していると、平らであるがゆえに広く遠くまで見通すことができる。平原にはたくさんの草食獣を絶えず見ることができるが、とりわけキリンはその首の長い体軀で、どこにいてもよく目立つ。

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先日、ノルウェー南部の国立公園で野生のトナカイ323頭が死んでいるのが発見された。

台風とまではいかないまでも、一体を暴風雨が吹き荒れた直後の出来事らしい。死因は落雷とのことで、身を寄せあって荒天をしのいでいたところを雷に打たれたようである。

恐らく当人たちは何が起きたかも判らずに一瞬で絶命したと思われるが、事態を発見した狩猟監視員..この時期はトナカイの狩猟シーズンだそうだ..によれば、まだ数頭は息があってそれらを安楽死させたとのことだ。

このところ連続して台風が日本列島を縦断し、各地に甚大な被害をもたらしているが、人智を超えた自然の力の前では人も生きものもおおよそ無力である。

20160901

デナリ(旧マッキンリー)をバックにカリブーの角をパシャッ。

和名のトナカイはアイヌ語が語源と言われている。英名は「レインディア(Reindeer)」だが、北米の個体群はフランス語源のカリブー(Caribou)と呼ばれている。

北米なのにフランス語とは不思議な気もするが、北極圏を擁するカナダは英語とフランス語が公用語なので、その辺りも関係するのだろう。

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リスの仲間は見た目や仕草が愛くるしいので、見るのも撮るのも根強い人気がある。

ただ、欧米の都市公園辺りと異なり、国内で野生の個体を撮影するとなると途端にハードルは高くなり、いやらしい話だが餌付けでもしない限り、簡単には撮らせてはくれない。

実際、北海道のエゾリスやシマリス、本州ならホンドリスでよく知られた場所のそのほとんどでは、連日のようにカメラマンによる餌付けが行われており、プロもアマも挙ってどこかで見たような写真を量産している。

そんな野生動物への餌付けの良し悪しはともかく、人がカメラを構えて狙う限り、どんなに手を尽くそうともこんな自撮りには敵うまい、そう思わずにはいられない映像が公開されていた。

GoProのこの手の自撮り映像は他にもいくつか知られているが、偶然とは言え、あたかも本人の意志でカメラを構えて撮ったかのような視点、アングルであるのが面白い。

自動撮影装置同様、この手の映像はカメラマン自身の手によるものではないので批判があるのも事実だが、ここに至るまでの準備には相当な仕込みと失敗があり、逆にそこは餌付けてダラダラ撮影しているのとは一線を画す。

ま、そもそも狙って撮れるものでもないので、相当気が長くないと、経験的に撮影そのものを続けるのは難しいだろうね。

20160813

お盆を前に今日は庭と畑の草刈りに従事。本来の予定では先週末だったのだが、仕事が立て込んで思うように時間が取れなかった。

夏草は正直で、庭木が繁茂するこの時期は木陰にはほとんど生えていない。が、その分日の当たるオープンな場所での成長力は強力である。

追っ付け刈払機のスロットも開き気味となり、燃費がかなり悪くなるが、ビール同様夏場の経済効果に少しは貢献していると言ってもいいかな?

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梅雨明けした途端、ジメジメムシムシした日が続いている。赤城高原は利根川と片品川の合流部..日本最大の河岸段丘地形で有名..と隣接するため、湿度が高い時は朝から濃霧に巻かれて家の外は視界ゼロである。

雨も結構降っており、ここに来てようやく利根川や片品川上流部にまとまって降っているため、水瓶の貯水率もかなり良くってきている。

今日現在では矢木沢ダムで約40%、片品川流域の薗原ダムに至っては100%と満水で、これで何とか水不足の問題は解消されるだろう。

20160802

我が村のクマ出没状況はハッキリしていて、もろこし畑の分布にかなりの部分で影響されている。特にうちの地区では昨年まで蒟蒻畑だったところが、連作障害を避けるために今年はもろこし畑になっているところが多く、それ故クマの出没が多いようだ。

それでも、先月はやたらと防災無線でクマ目撃情報が流れていたのが、ここに来てやや小康状態ではある。で、そのかわりと言っては何だが、イノシシ親子の目撃情報が増えており、今日もガスの中からスタスタとうり坊が現れて、犬ともどもびっくりした次第。

とにかく周辺20mも見えないので、頼りは駄犬の鼻だけ。子供がいれば間違いなく親がいるのは当然であり、突然突っ込んでくるイノシシはクマより厄介な存在なのである。

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POKEMON

2016/7/21

スマホゲームの台頭に乗り遅れた感のあった任天堂の放った一撃が、ここまで全世界的に注目を浴びるとは驚きである。そう、今を騒がすPOKEMON GOのことである。

AR技術を使ったゲームプレイは、今時のスマホゲーム愛好家たちの心を掴んで離さないようで、同社の株価上昇とシンクロするように、良い悪いは別にして、国家をも揺るがす騒動に発展する社会現象に急上昇中のようである。

雨後の筍のように、出ては消え、流行っては廃れていくオンラインゲームの世界において、任天堂がゲームチェンジャーになれるか、世界の投資家たちの注目を一手に集めているが、やはりポケットモンスターというソフトが持つ強みは強烈にインパクトがあるということだろう。

仕事柄、この手のゲームに強いと思われることが多いのだが、実はコンピュータゲームはまったくやらない。興味がないわけではなく、過去にはMacでフライトシュミレーターや、喫茶店でインベーダーゲームとかやったことはある、ってどんだけ昔の話だ(笑)。

まあ言ってしまえばセンスがないことに尽きるだろうか。30年ほど前、任天堂のファミコンでスーパーマリオブラザーズを初めてやった時、秒殺でゲームオーバーになって友人に呆れられて以来、コンピュータゲームからは距離を置くようになった。

それでもご多分にもれず、子供が好きだったのでポケモンに対する知識は世間並みに一応ある。何気に家のあちこちに子供が貼ったポケモンキャラクターのシールを目にするので、ピカチュウあたりまでは何とか同定可能なレベルにはある。本棚にはアフリカやアジアの動物図鑑と並んで、20年近く前のポケモン図鑑もあるしね(笑)。

自分自身は野外で活動する自然志向ではあるが、子供は野外で遊ぶべきだ!などと安っぽいことを言う気はない。IT技術の発達で、今まで空想科学の世界だったものが、いよいよ現実のものとなってきているのを目にすることができるのは、それはそれで面白いことだ思う。

とはいえ、子供達が集まってテレビの前で「ポケモンゲットだぜ!」と言っていた頃、まさかスマホ片手に大人たちが、昼に夜に屋外で仮想現実の世界でポケモン集めに興じる時代が来るとは、よもや想像もしてなかったぞ..

20160721

雨後と言えば、激しい夕立のあった翌日などによく見られる光景がこれ。大水にやられて彷徨ううちに、路上に出てしまって逃げ場を失うのである。

被害者は大抵、地面の表層に近いところで生活しているヒミズが多いのだが、時々アズマモグラが昇天していることもある。この連中は目が効かないということもあって、一度パニックになってしまうと迷ってしまうのだろう。

モグラは身近で生活している割に、地面の下にいるので見る機会はなかなかない。死骸ではあるが、生きものの写真を撮る立場からすると、標本写真ゲットだぜ!というところであろうか。

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バンビ

2016/7/14

今日は珍しく子連れの四つ足を2種を見かけた。最初はイノシシのウリボウ3匹で、林道に入って少し沢伝いに降りたところで出くわした。

ちょうどお互いにブラインドのカーブに入ってきて言葉通り出会い頭だったのだが、ウリボウたちはさながらジェットストリームアタックを仕掛ける黒い三連星の如く、突然3頭シンクロしながら藪に飛び込んで姿を消したのである。その間本当に1秒もないくらいの早業であった。

さらにその後ろには母親らしき大きめのイノ子さんがいて、これはちょっと近くて拙いと思ったものの、うちの駄犬君が猛烈に吠えたのに怯んだのか、ウリボウらとは反対側の藪に逃げ込んでしまった。ここでこれ以上はヤバイと判断し、散歩コースを変更して引き返したのである。

20160714

と、コースを迂回して村道に戻ったところで出会ったのがこちらのシカの親子。

最初はバンビくんがピョンピョン跳ねながらこちらに近づいてきたのだが、背後で心配そうに見守るシカ子さんがキャンと吠えたら、きびすを返して母親のところへ逃げ帰っていった。

シカの仲間は皆、怖くて逃げたいけどちょっと見ていたいというキュリオシティが強いので、ばったり出くわすと意外に逃げ出すまでに間が空く。なんというか、怖いもの見たさというか、まあそんな感じなんだろうね。

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20160709

普通、硬いアスファルト舗装に蹄の跡など残るわけないのだが、畑から出てきてすぐだとこんな感じで判ることもある。これが乾くともう何だか判らなくなってしまうのだけどね。

ちなみにこれはシカの足跡。特に左は、畑土の上でかんじきよろしく蹄を開いていて、そのまま出てきたのが見て取れる。

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20160707

南西アラスカにあるカトマイNP。ブルックス滝にサケを求めてグリズリーが集まることで知られ、彼の地こそはグリズリー王国の中枢であり、ここを訪れる人の目当ては例外なくグリズリーである。つまりそれは、わざわざクマのテリトリーに自ずから入っていくことを意味する。

カトマイは事前にパーミットを取得して、限られた期間だけ..当時は最大で6日間だった..入山できる仕組みになっている。

まず現地へのアプローチからして、内地から道路が一切通じていないため飛行機頼みである。フロート機でナクネック湖に到着してまずはキャンプスペースを探す..ハードハウスのコテージもあるが貧乏カメラマンには端から選択の余地なし..のだが、湖岸近くはすでに埋まっていて、キャンプ場の周辺部しか空いてない。

最初に幕営したスペースは湖岸から離れていたが、他のキャンパーから隔離されて静かでよいと喜び勇んだものの、これは翌朝大いなる失敗であることに気づく・・

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クマが橋を渡る時はクマ優先。カトマイでは人はクマより地位は低い。

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クマが標識を認識できるかという問題はさておき、ベアカントリーで人が歩いて良いのは高架木道だけ。常にヘイ、ベア!の掛け声は忘れずに。

翌朝、と言っても南西アラスカでさえも白夜..これは7月の話である..の影響は大きく、一晩中薄ぼんやりと明るく、寝たかどうか定かではない感覚で明らかに寝不足である。

薄っすらと光がテントの薄い生地を通して差し込み、寝袋にくるまって朝飯どうしようかグダグダと逡巡していると、テントの足元の方向から何かがガサガサと歩いてくる音がするではないか。人か?いやここはキャンプ場の一番北の端であったはず。森の向こうはブッシュの原野で人など分け入る理由はない。それよりここでの最初の心情を正確に言うなら、人であって欲しいというところではなかったろうか。

フー、フーと言った感じの鼻息混じりで、その何かはブッシュから出てくる..この辺は見えてないので想像の世界ね..と、パキパキと小枝を踏みながら、我がキャンプサイトに足を踏み入れてきた。

もうここでその何かがグリズリー以外の何かであるとはノーテンキにも考えづらくなっており、もしかしたら昨日の夕方見かけたムースかも..世界最大のシカなのでそれはそれは接近遭遇はしたくないけど..という淡い期待も、逆光気味にテント生地の向こう側、恐らくわずか1m半ぐらいの位置に巨大な影が浮かび上がったことで脆くも消し飛び、身動ぎすることなく音無しの構えで臨戦態勢。

ここでまた止せば良いのに、好奇心に駆られて限りなくスローでテントのジッパーを下ろしつつ、片手にリコーGRを掴んで隙間からそっと覗いてみると、3mほど離れたところで立ち止まっている巨大なクマを確認。どうみてもこちらが寝ているテント..モスのアウトランドというシェルター型の一人用テント..の倍はある巨大さで、体重は優に400kgはありそうである。

こちらの驚きと恐怖を感じとったのか、面倒くさそうにこちらを振り向くクマだが、ここで目が合うとこちらがあちらの朝飯になること請け合いなので、刹那に視線を隙間から外すことに成功。その後どのくらいテント内でフリーズしていたか記憶にないが、クマが去っていった方向からフライパンやコッヘルを叩いて威嚇するキャンパーたちの喧騒が届き、取り敢えず自分は助かったことを実感したのであった。

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当時愛用していたモスのアウトランド。このすぐ右脇奥からそのクマは現れた。

キャンプ場は毎日キャンパーが入れ替わるので、お昼頃には一時的に空くことに気が付き、ブルックス滝での撮影から一旦引き返して、とっとと湖岸近くのキャンプサイトに移ったのは言うまでもない。たとえそれがブロンドのフランス人カップルの隣でやたらイチャイチャ賑やかだと判っていても、襲うときに多少でもクマが迷ってくれることを期待して(笑)、我慢することにしたのである。

今までカトマイNPでどれほどの事故が発生しているかは不明だが、夏のサケが大量に遡上しているシーズンに、好んで人を襲う個体はいない。人に手を出せば痛い目に遭うことくらいは連中も判っており、だから逆に悠々とキャンプ場の中を通って湖岸に出て行くという大胆な行動に出るのだろう。

ただ、その後例のキャンプ場の周囲には電気柵が設置されたようである。何かトラブルがあったことは想像に難くないが、それは人を守るというよりは、ベアカントリーで無益にクマとの諍いを減らすことの意味合いのほうが大きように思われる。一度人を襲うことを覚えたクマは、自由の国アメリカであったとしても、捕殺も選択肢に排除されるのは日本と同じだからだ。

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ある朝、ナクネック湖の湖岸で顔を洗おうと、ふと足元の浜に視線を落とすと、つい今しがた通ったばかりと思われる親子グマの足跡が目に入った。

この時期、雄グマたちはブルックス滝周辺に集まっているので、逆に子連れの雌グマは滝から離れた場所で餌を探している。サケが手に入るとは言っても、子グマは常に雄グマに狙われる存在に変わりはないからだ。

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