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パナのGH5やG9PRO、それにオリのE-M1系はマイクロフォーサーズである。

以前に何度も記事で書いていることだが、同じ焦点距離なら35mmフルサイズと比べて2倍を稼ぐことができるため、バカ高い上にクソ重い超望遠レンズを担がなくてよいのは、これは望遠野郎にとって最大のメリットである。

が、対35mm版という意味では、センサーの画素ピッチの関係で高感度耐性が劣るのがデメリットという見方もある。2000万〜3000万画素クラスの35mmフルサイズ機に対して、実効感度で2段程度は低いのは否めないだろう。

実際のところ、絶対的な光量が足らない条件下での撮影は言うほどはないので、マイクロフォーサーズでもさほど問題にはならないと言って良く、高感度性能が優れていると言われているGH5Sに個人的に手を出さなかったのは、主にそういった理由が大きい。GH5Sでもせいぜい1段程度良いだけって話だし、何より1000万画素しかないので写真が厳しいのでね。

ただし、それが2段ぐらい高感度性能が良くなるという話だとまた見方は変わってくる。

暗いという状況は、実は早朝とか夜とかそういう見たままに環境光が暗い状況とは別に、レンズを通すことで光が減衰する露出倍数の問題がある。これはレデューサーを除くコンバージョンレンズやコリメート撮影時に顕著となり、マスターレンズのF値に対して乗じられていくため、NDフィルターを使のと同じ結果になってしまうのである。

これはまったく個人的な用途だが、数百mから下手すれば数km先まで天狗様の行動を記録していく関係上、マスターレンズは一般的な超望遠レンズなどそもそも論外..600mmとか800mmなどお話にならないw..なので、さらに長焦点が必要になる。それを実現するのがコリメート撮影なのである。

ただコリメートだと、日中でも午後遅くに対象に山陰や斜面バックに入られると途端に露出倍数が足かせとなってノイズまみれ..高ISOにせざるを得ないため..の映像となってしまうのが実情で、そうなるとディティールが失われて..それ以前に空気の層を挟んでいるし..個体情報が失われてしまうことになる。

そんな事情もあって、高感度側に2段分余裕が出てくるとなるとこれは非常にありがたい話であり、それが昨秋登場してGH5以来のセールスを記録しているLUMIX S5ということになる。

4Kでの高感度耐性だけで言えば、ソニーのα7SIIIが今のところ最強であることは間違いないし、パナにも5.6Kいける兄貴分のS1Hがあるのだが、その半分のコストで同程度の質の映像が手に入るなら、そりゃ安いほうが良いに決まっている。

何よりソニーは嫌いだが、パナはまあまあ好き..以前は好きではなかったが..というのが大きいかw

LUMIX S5 / Super Telephoto System

35mmフルサイズ4K30Pの動画から、約120m先のハシブトガラスを静止画で切り出す。この時の焦点距離は約3000mm相当。条件的に露出オーバーに振れるので少しマイナス側に補正あり。

朝なのでヘイズの影響は少ないものの、陽の当たらない日陰にいる黒い物体なので条件は悪い。それでもカラス本体だけでなく、この距離感この暗さで周囲のヒノキの葉まで見えているのは良い感じである。

まあこういう絵を撮るかどうかはさておき、そもそも撮れるのか、撮っても使い物になるかと考えられるその差は大きいな。

はや夏羽か

2021/2/10

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

早くも夏羽に換羽中のカシラダカの雄を発見。暗い上にちょっと距離があったが、1200mm相当で証拠写真を押さえる。

換羽はいくらなんでもまだ早いと思うが、これも春の兆しではあるか。

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相変わらずアトリは数羽程度であるが、先週あたりからようやくシメが2羽程度常駐するようになった。

ここ数年は暮れの割と早い時期に姿を見せて、春に渡去するまで家の周囲に滞在しており、多い時は5羽くらい見かけたのだが、もしかしたらいつもの常連さんはどこかで命を落としたのかもしれない。

個体識別ができるわけではないので絶対とは言いきれないのだが、毎年決まった時期に姿を見せる個体は同一と見て良いだろう。

やはり初見の個体は警戒心が強く、庭に他の小鳥が集まっていてもなかなか姿を見せないものである。まあ気に入ったならまた来年も来てくれればと思う。

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

駐車場に干し柿が落ちていると思ったらジョウビタキだったw

ジョウビタキはヒマワリには用がないので他の小鳥たちとは一緒に行動しておらず、ツグミと同様に一人我が道を行くを貫いている。

どちらも積雪が多い年は平野部に移動してしまうのだが、今年は珍しくこのまま越冬していきそうな雰囲気である。

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ソニーαが初めてフラッグシップを謳う機種を出すようだ。てっきりα9がフラッグシップかと思っていたが、まるでC社に喧嘩ふっかけるがごとく「α1」という名称である。

今回α1は事前リークがまったく無かった点でカメクラ界隈はざわついていたが、α9IIIが出るとすればグローバルシャッター搭載機ではないか?的な期待感もあった中でのα1の登場ということで、ソニーでさえまだその段階でないとするとC社のフラッグシップもまだグローバルシャッターではないかも。

さて、そうは言ってもデジタルカメラもPCやスマホと同じで順当な進化の流れにあるので、前述のグローバルシャッターの実用化的な目新しいブレイクスルーでもない限り、新しい機種が出てその性能を知らされても以前ほど驚くこともなくなった。

例えばα1が5000万画素で秒間30コマ(電子シャッター)と言われても、4年前にα9が2400万画素で20コマを達成しているので、単純にプロセッサーが倍の性能になっただけと言える。

それなら2400万画素で60コマを実現するほうが業務用途では実用性が高いと思うのだが、自社でビデオカメラをラインナップし且つセンサーメーカーでもあるソニーにはそれが出来ない..大人の事情がある..ところがなかなか痛いな。

ちなみにタイマン張られた側のC社は、8K30Pが可能なR5が4500万画素であるのでR1(1R?)は恐らくその線で来るだろう。実際は8Kがあるので3200万画素を60コマだろうと想像する。

それにしても、α1はC社1DやナイコンD一桁機と同じ位置付けで報道系の業務用途を想定していると思うが、代わり映えしないあのデザインのまま90万出させようという魂胆もいい度胸だなw。変えるなら今回がチャンスだったと思うが。

ところでそのα9の立場はどうなるんだろうね。特にα9IIは東京五輪にだけに短期に特化した機種だったことがこれで判明したので、アレを50万で買わされた一般ユーザーの心境は穏やかではあるまいw

LUMIX S5 / Super Telephoto System / 4K30Pから静止画切り出し

以前から言っていることだが、高速連写の行き着く先は動画である。高圧縮のH.265がスタンダードになりつつあるが、さらなる圧縮技術の向上により、DSMC(Digital Still and Motion Camera)の世界がより身近になると想像している。

オリンパスのプロキャプチャーモード然り、個人の職人技で偶然撮れる瞬間芸を期待するより、その瞬間を含めた前後の動きを間断なく捉えるほうが、記録の道具として確実なのは自明の理だ。

ニュースが報じている感染者数が日に日に減ってきている。

特に東京都に関しては多いときより半減しているように見えるが、これはクラスター追跡をやめて検査数を意図的に絞っているせいで減っているだけで、実態を伴わない見かけ上の数字に過ぎない。

意図的と穿った見方をすれば、緊急事態宣言を予定通り2月7日に1ヶ月で解除するために政府の意図を汲んで仕組まれたものという見方もできなくはないが、実際は「保健所の処理が追いつかない=受け入れ病床の逼迫」という状況、つまり医療崩壊的な状況だということだ。

昨年のパンデミック当初、そもそもこの状況を危惧して、他国のように率先して感染者をあぶり出す政策..PCR検査の総当り策..を取ってこなかったわけだが、まさにここに来てそれと同様の事態になりつつあるわけだ。

しかし、受け入れ側が無いことを理由に検査数を絞るということは、症状のない感染者を市中に野放しにすることに他ならないので、これは感染拡大を抑えるどころか逆に感染の波をズルズルと先延ばしすることになるのは間違いなく、経済を回すどころか夏の五輪開催など到底叶うわけない。

しかしこうなると昨秋早々と必要な法整備もせずに国会を閉じてしまって、感染拡大の片棒担いだGoToキャンペーンを強行した政府の無能さが痛いな。やはり短期集中ですべての人の不要不急の動きを止め、GoToの予算を必要な補償に回して自粛要請すべきだったろう。

今となってはもう遅きに失っしてしまった感あるが、春の人の異動を控えたこの時期、くれぐれも早計な緩和策に走らないよう願いたいものだ。

FUJIFILM X-T4 / XF10-24mmF4 R OIS WR / ETERNA

雪が降った後は生きものの動きが手にとるように分かるので面白い。写真に写っているだけでもキツネ、シカ、ノウサギ、ネズミ、鳥(おそらくツグミ)それにノネコが識別できる。

カテゴリ:ほ乳類, |タグ:

小心者の無能ソーリが「東京五輪は人類が新型コロナウィルスに打ち勝った証として絶対やる」とか何とか、壊れたテープレコーダーのように凝りもせずに繰り返しているが、世界中の人ができっこないと思っているこの期に及んでは実に滑稽極まりないな。

仮に国内の流感が収まったとしても肝心のゲスト国の状況が改善しない限り、どう考えてもできるわけがない。現状の欧州と米の状況から見て夏までに改善されるなどありえないだろう。ましてやこれから冬を迎える南半球の国々など望むべくもない。

日頃から「仮定の話はしない」と強弁しているくせに、口をついて出てくるのは仮定のことばかりなのはこれいかにw

そしてここに来て頼みの綱の全国民分のワクチンが入手できるのが年内ギリギリみたいな話になってきたものだから、開催是非を「ワクチンを前提にしない」と言い出し始めた。

厚労省の口ぶりでは当初は5月中に手に入れる算段だったようだが、噂では日本の悪しき商習慣である口約束みたいな曖昧な話だったらしく、いざ正式契約してみたらもう順番が後回しにされていた、と言う冗談のような失策をやらかしたのがその意味不明な理由だろうと想像。ワールドワイドなビジネスの世界で口約束なんて妄想を誰も信じっこねぇだろう。

とは言うものの、理由はどうあれ今さら自分たちで五輪中止を言い出すわけにもいかないので、IOCやWHO、それに国連辺りが中止を言い出すのを待ってそれを錦の旗にしたい、というのが実際のところだろうな。

そもそも中止を宣言すると五輪関係の予算で動いている事業..特には関係省庁関連の事業と何と言ってもD通だ..を軒並み止めなければならず、その経済的な影響を恐れていると見る向きもあるし。

ということで、個人的には東京五輪については「絶対やる」と言うだけで実際に「やる気はない」が連中の本音と見ているが、国内事情的には来期予算案が可決される..言い換えれば今年度予算を消化し終わる..3月末までは、このままズルズルとやるやる詐欺を続けるつもりだろうと推察。

察すれば政治の世界の大人の事情ってやつだが、夢の五輪どころか新コロナ禍で命を落としている人がいる状況では、お前ら国が状況を鑑みろって話なんだよ。

LUMIX G9 PRO / Super Telephoto System / 4K60P(exテレコン)から静止画切り出し

先日雪が降った日、近くで久しぶりにアオゲラが鳴いているのが聞こえた。探すとほどなく50mほど離れたところで木を突いているのを発見。

窓際に設置したままの仮称「Super Telephoto System」の望遠端付近で撮影したが、この条件でこのくらい撮れれば十分使えるな。

カテゴリ:独り言, |タグ:

昨日の雪は久しぶりに庭先を白くしたが、朝は氷点下だった気温も日中はそれなりに高くなったので、午後には解けてしまった。

南岸低気圧が降らせた湿った重い雪は、さながら早春の様相である。立春にはまだちょっと早いけどね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

正月明けた頃からヒマワリレストランに常連のカケスがやって来るようになった。

が、例年だと多くて2羽なのだが、今年は口コミで広まったのか、多いときには5羽が入れ代わり立ち代わり入り浸る状況だ。そもそも個体識別できていないので最大だともっといるかも。

来る者は拒まずではあるが、一度餌台に乗ると1羽で10粒近く食べていくので、まあヒマワリの減りの早いことと言ったらw

他のカラ類たちが餌にありつけないほどではないが、それ以前にこのままだとレストランオーナーがヒマワリ貧乏まっしぐらになりそうで、早く春が来ないかとちょっとだけ期待しているw

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アトリ1羽

2021/1/14

この冬、例年なら常連であるアトリ御一行様がヒマワリレストランにお見えにならないのは、よもや緊急事態宣言を受けて飲食店で密になるのを避けるためではあるまいなw

我が県は国の緊急事態宣言の対象ではないが、一応は県独自で警戒度4を掲げているので、もしかしたらロシアからの入国とあってアトリ軍団も遠慮しているのかもしれない ←そんなわけないw

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

スズメに混ざっていて気が付かなかったのだが、実は一昨日辺りからアトリが1羽だけ来店中だったりする。

仲間たちとはぐれてしまったのだろうか、遠慮がちでも終日家の周辺にいるようなので、渡去前にまた一緒になれると良いね。

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厳冬のウソ

2021/1/13

夜半から雲もなく晴れていたので放射冷却となって、今朝は再び氷点下9℃まで下がったが、さすがに体が慣れているのでさほど寒くは感じない。

ただ、うっかりしていると鼻水が垂れてくるので要注意だけどw

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

まだ日の出前の薄暗い防風林を通り掛かると、頭上からヒーフーとウソの声が聞こえてきた。見上げると高い樹冠付近で、冬羽のウソが5羽、桜の花芽をついばんでいるのが見えた。

春先にソメイヨシノのつぼみを食べているところはよく見るが、厳冬のこの季節では珍しいかな。

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先日、薄暗い林内でミソサザイを認識してその性能に感心していたE-M1Xの鳥認識AF。

今度は2m前後の至近距離でヤマガラに遭遇したので、ここぞとばかりに鳥認識チャレンジしたところ、これまたバッチリ捕捉し続けてちゃんと目にピンが来ていてビックリ。

ヤマガラを追いかけてカメラはかなり上下左右に振り回しており、至近距離..最短撮影距離内でアウトフォーカスも度々w..なので当然何度もフレーミングを外す状態であったが、画面内に捉えた瞬間にインテリジェントAF枠が現れるというのは、スゴイを通り越して見ていて面白い。

昔、某C社のEOSにAIサーボAFなる到底AIを使っているとは思えないインチキ臭いAFがあった..今でもあるのか?..が、オリンパスのインテリジェントAFのAI認識はそれとは隔世の感ありで、意外に使えるどころか結構使える性能である。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / ノートリミング

ところで件のヤマガラだが、至近距離での鳥認識AFを試すには良い被写体だが、普通に撮ろうとすると逆に異常に近すぎることになる。

この状況を意識してなかったので単焦点のED300PROだったが、分かっていればED100-400ISかパナライカ100-400のほうが良かったなとなる。もっと言えばED40-150PROでも十分だ。

何しろ近すぎるのでこちらから距離を取ろうと離れると、向こうから積極的に目の前までやって来る始末。最後は手を伸ばしたら掌に乗るまで人馴れしていたので、誰かが餌付けしていたのだろう。

ただ、周囲を見回してもその痕跡..例えばヒマワリならその殻とか..が見つからなかったので、ここしばらくは餌をもらってはいなそうであった。それでも人を見ると近づいてくるのは、ヤマガラが持つ人懐っこさによるものだろうね。