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物体認識

2021/8/22

枝先のカワラヒワ。こういうシーンでAFに任せると従来なら手前の枝にピンが来きて、いわゆる前ピンとなってしまう。

なのでファインダー越しでその状況を見て取れれば、一旦AFで合焦後にMFで微調整という流れになるが、往々にしてその合間に飛ばれてしまうことが多い。

その点で物体認識可能なAFのありがたさと言ったらない。このケースは対象が鳥なので鳥認識AFということになるが、手前の枝被りを物ともせずに少し奥に位置するカワラヒワにちゃんとピンを合わせてくれる。

AFでピンを合わせる理屈が、より手前にあるからといったような理由であることがほとんどだった従来のAFとは異なり、対象を物体として認識できるAI技術の賜であろう。

物体認識は今後一層その精度を高めていくことになり、何れそう遠くない将来、ネットに接続できる環境においてなら、Googleレンズのごとくファインダー内に物体情報が表示されるようになるかもね。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

一見すると冬に撮ったような絵柄だが、これは立ち枯れしたミズキに留まったため。

1枚の写真から得られる情報は限られてくるため、このカットから種目がカワラヒワであることは判断できても、撮影時期まではAIと言えど特定は難しいだろう。

種目がオオルリなど夏鳥であればそこから季節は夏季と導き出せるが、留鳥の場合はそれは不可能。

ただ、すべての情報を無理やり画像内から判断せずとも、メタデータであるEXIFの情報も判断材料にすれば済む話ではある。

もちろんそれは性善説に立ってのことであるが、画像自体も加工自在の時代なので、それ自体の事の真偽を疑い出したらキリはない。

カテゴリ:写真・カメラ, |タグ:

秋の気配漂う

2021/8/12

下界では猛暑・残暑と騒々しいが、高原はそろそろ秋の気配が漂い始めている。先週末に立秋を過ぎているので暦の上でももう秋。

ちょっと前まで鳴いていた畑のヒバリも直接見掛けることも無くなり、樹冠を飛びながら鳴き叫んでいたホトトギスも沈黙し、お盆を前に耳にするのはホオジロの一筆啓上とガビチョウぐらいだ。

森の中で葉陰に隠れて種類まではなかなか同定できないが、今年生まれの鳥の幼鳥が飛び交い、家の前の電線にはツバメの子どもたちが音符のように並んでいる。

畑に放置された杭の上ではモズが地面を見つめており、つい先日は高鳴きを今シーズン初認した。

近所では日に日にアキアカネの姿が増え、庭の畑にも結構な数が滞在中。気のせいか外仕事をしていてもヤブ蚊に食われる機会が減ったように思う。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

不意に葉陰を小鳥が横切ったのが見えた。双眼鏡で動きのあったあたりを探すと、枝の影の中に何か留まっているのがわかる。

立ち位置を調整してカメラを向けると、深い緑の影の中にキビタキの黄色い羽色が浮かび上がった。春からひと夏を過ごした夏鳥たちが赤城高原に滞在するのもあと半月くらいかな。

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赤ホオジロ

2021/7/28

東京五輪真っ只中によもやの関東上陸かと思われていた台風8号だが、寒気の影響でだいぶ東に逸れ、東北宮城に上陸するという観測史上初の事態になった。

昔は台風と言えば四国とか紀伊半島に上陸するイメージだったのだが、近年は遠慮なく東日本にも上陸するようになってきて、やはり進行する地球温暖化を憂いねばならないようだ。

ただ、日程変更を余儀なくされる競技もある中で、千葉房総のサーフィンだけは逆に盛り上がったらしいね。海無し県で育ってきたのでサーフィン自体にまったく興味はないが、さすがに波が高い方が面白いぐらいは想像できる。

実際、台風前後にサーファーが増えるというのはよく聞く話で、なんとも命がけの道楽だなと思いつつ、田んぼの様子を見に行って水路に流される農家のオヤジと大差ないかと思わなくもない..

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

台風が来て去ったわけではないが、台風一過ばりに朝から快晴の赤城高原。

燃える男の赤いトラクターをバックに、いつものホオジロがイッピツケイジョウと気持ちよさそうに歌っていた。

季節柄、最近の記事のアイコンが緑一色だったので、たまにはアクセントが入って良いw

カテゴリ:気象・天体, |タグ:

電柵ホオジロ

2021/7/18

子育てが終わってほとんど鳥が盛夏を静かにやり過ごす中、ホオジロだけは思い出したようにいつものソングポストで歌を謳う。

もうことさら縄張りを主張する必要もないはずだが、何を想ってか一筆啓上イッピツケイジョウと歌うのである。

そして今年もまた暑い夏がやって来る。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

先日、手持ちの機材で動物認識に対応しているのはE-M1Xの鳥認識だけと書いたが、G9PROが一昨年のバージョンアップ(Ver.2.0)ですでに動物認識に対応していたのをすっかり失念していた(汗)。

基本的にG9PROは超望遠用コリメートの動画機として運用していたので、頭からそこが抜けて落ちていた次第。

ホオジロをファインダーに捉えた時点で人物認識同様にホオジロを囲むように枠が表示され、フレーミングを動かしてもしっかりAFが追随してきた。

そう、そういう意味では同S5にも動物認識が搭載されているので、すでにうちには3台も生きものを認識して捕捉するAF搭載機があったわけで、今後はそこをもう少し利用しないとならんなと思い直しているところ。

とは言え今のところS5も超望遠用コリメートの動画機運用だし、そもそもAF可能な手持ちのレンズはシグマMC-21を介した同14-24ズームと同70mmマクロしかないので、鳥など生きものを撮るには相当に難易度が高いぞ。

などと言っている時点で、Lマウントの超望遠を手に入れるフラグがたった可能性を示唆だなw あ、でもLマウントにはまだ超望遠がないんだっけ?

午後になってバケツの水をひっくり返したような猛烈な土砂降りに見舞われた..とは言え予報通りではある..が、1時間程度で通り過ぎてくれて助かった。

強い夕立が3日も続けば梅雨明けが近いと言われているが、梅雨前線が北上しつつあるるので、週間予報どおりであれば来週あたり例年より早く梅雨が明けるかもね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ヒバリもあらかた子育てが終わってだいぶ静かになったが、時々思い出したようにさえずり飛翔をしている。

曇天のパッとしない空模様の中でも、ヒバリのピーチクパーチクが始まると何となく良い天気感が広がるから不思議なものだ。

カテゴリ:気象・天体, |タグ:

今し方まで止んでいた雨が再び降り出したと思ったら、チーチーと鳴きながら小鳥がすぐ頭上に飛んてきた。雨粒を避けつつ葉陰を探すと、濡れ鼠となったメジロが一羽。

そんなメジロのお目当ては小さなヤマグワの実。一粒二粒と口にすると、満足したのか飛んできた方向へ再び戻っていった。

全身濡れ鼠なのは直接の雨粒と言うよりは、葉陰を動き回ることで濡れるのだろうな思いつつ、雨の中を飛び去る小さな姿を見送る。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

梅雨時だから雨は仕方なしだが、そうは言っても今年もまた各地に豪雨被害がもたらされている報を見聞きするのは何とも痛ましい。

昔は梅雨といえばしとしとと表現される程度の降りだったが、今や線状降水帯なる強く大量の雨が降り続くという厄介な状況にある。

梅雨前線に操られるように斑に現れる雨雲の動きに、日本列島東に西にと明日は我が身と備えねばなるまい。

カテゴリ:気象・天体, |タグ:,

天狗谷へ行くはずだったが、先週の尾瀬に味をしめた家人から原の次は沼へとリクエストされ、急遽尾瀬沼周遊へと予定変更とあいなったw

iPhone SE

尾瀬沼に来たのはいつ以来かというほど久しぶり。前回はたぶん知人のカメラマンのガイドで来たのが最後だったかな。尾瀬と言えば普通は原のほうを指すので、仕事絡みでも足を運ぶのは尾瀬ヶ原ばかり。

大清水〜一ノ瀬間の往復6km超の林道歩きがかったるくてこっちのコースは敬遠しがちというのがあるが、低公害車による乗り合いタクシーの運行が始まっているので、今後は季節を変えて足を運ぶのもありかな。

ということで、東日本第二の高峰の燧ヶ岳をバックに今日も中の人登場w

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

先週の原と同様、ミズバショウは終わってニッコウキスゲはこれからの時期なので、大江湿原は花も人も喧騒からは隔絶された静かさであった。

湿原と沼を渡る風が素晴らしく心地よい。

Google Pixel 5

大江湿原で見たかったのは原の時と同じで獣害状況。長蔵小屋を過ぎてすぐにシカのヌタ場が目に入ったが、前回訪れたときほどの酷さはない感じである。

花の端境期ということもあるが、商売柄と言うか思考がどうしてもこっち系なのでこればかりは仕方ないなw

Google Pixel 5

大江湿原もぐるりと防鹿柵で覆われており、地道だがこういう方法しか獣害を防ぐ手立てがないのが現実。動物園では生きものが檻の中だが、広大な自然環境では逆に人が柵の中ということだ。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

カワウは昔は見かけなかったが、近年は沼に常駐する個体が少なからずいるようだ。

尾瀬沼はその昔に長蔵小屋の主人が養殖を試みて勝手に放流した経緯があって、そのほとんどは失敗したが、一部命をつないでいる種類がいると聞いている。イワナなどはその代表だが、結構大物がいるらしいとは釣屋に聞いた話。流れ込みとか池塘にはアブラハヤがよく見られる。

沼は周囲約8km、水深は深いところ10m近くあるので、沼と言うよりは湖と言ったほうが適切だろう。カワウが餌を探すのは水深が浅い場所と思われる。

Google Pixel 5

混交林の樹間に水面が見え隠れする尾瀬沼の北ルートは、行ったことがある人には判る南東アラスカ感に溢れるエリア。但し、チシマザサには目をつぶるべしw

Google Pixel 5

先週は食っちまったあとで気がついたの写真がなかったが、尾瀬に来た際は名物の花豆アイスがオススメだ。鳩待峠ではソフトクリームが、大清水側ではジェラート(写真)でその濃厚な甘さが味わえる。

もちろん、尾瀬でなくても片品村の道の駅とかでも買えるけどね。

普段決して耳にすることはないが、どこかで聞き覚えのある涼やかな鳥のさえずりが聞こえてきた。

それは高原をイメージさせる旋律ではなく、冷涼なオホーツクの風を記憶の端から呼び覚ますような感覚である。

周囲を見渡すと、ほどなくすぐ目の前の草むらによく目立つ赤い斑点が見え隠れしているのを発見、双眼鏡を覗くまでもなくすぐにノゴマだと判って思わず「おー!」と声を上げてしまったw

北海道の夏の原生花園ではおなじみのノゴマ。その昔よく北の大地に通っていた頃はよく耳にしていたので、不意を突かれたものの当時のシーンだけがおぼろげに蘇った感じだ。

場所は家から300mも離れていない空き地で、例の若いキツネが営巣しているところでもある。

当然ながらなんでこんな場所にという感じではあるが、移動の途中に休息で立ち寄った場所で目撃される例は普通にあるので、この個体もそういうことだと思われる。実際、午後にもういなくなっていたし。

その昔、と言ってももう30年以上前の話だが、軽井沢の森の中でやはりGW明けぐらいの時期にも遭遇しているので、本州ではこれで2回目ということになる。

ということで、今年の初夏のハイライトはノゴマだ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

高校生の頃に鳥を観始めて、当時は特にまだ見ぬ北海道の夏鳥に憧れていたが、シマアオジと並んで憧れの双璧だったのがこのノゴマだ。

その一見地味な体色に反してよく目立つの喉の赤さが際立つが、原生花園に流れるそのフルートのようなさえずりが素晴らしい。

今はまだ遠出もままならぬ状況で、今回はたまたま偶然の出会いであったが、また夏の原生花園の舞台でノゴマに出会いたいものである。

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繁殖期を迎えて大半の鳥が子育てに邁進している時期なので、恋の歌をさえずる個体はもうほとんどいない。

今鳴いているのは縄張りの主張であることがほとんどであろう。

それでも例外はあって、例えばホオジロは繁殖期を過ぎてもソングポストでよく鳴いている姿を見かけるし、ウグイスなど逆に繁殖していない若い雄がこれ見よがし?にホーホケキョとやっていることもある。

それぞれに事情が異なるが、基本的に存在感を示すような行動を繁殖期を過ぎればしなくなるのは、捕食者の目にとまるようなことを控える意味でも重要だろう。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-14

トケン類は托卵の習性があるので直接子育てに関与しないため、この時期でも他の鳥に比べてよく鳴いている。

とりわけホトトギスはそのけたたましい鳴き声で一際存在感を示すが、姿を見ようとするとこれが結構難易度が高くなる。音源からして間違いなくそこにいるはずと断定できるが、展葉した樹冠付近では飛ばない限り見つけるのは困難である。

この時はたまたま樹冠を移動していた個体を捕捉していて、留まったところが運良く枝の隙間から一瞬見えたところだった。

もちろんこの直後に再び飛んで、こちらから見えない位置でトッキョキョカキョクとやっていたw

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先月からGoogle謹製スマホであるPixel 5が手元にあって色々いじくり回している。

PixelシリーズはAndroidの提供元であるGoogle製なので、言ってみればすべてのプロダクツの見本と言うか指標となるプレーンなモデルということになる。

いわゆる固有種のiPhone(iOS)と違ってAndroidの世界は多様性ありきなので、メーカーやキャリアに亜種が多く、下手すると方言もあったりするので、すべてのモデルを検証するのは不可能。

時々検証用に実機の提供があってその開発期間中は手元にあるのだが、当然作業が終わると返却してしまうので、複数の開発スケジュールが微妙にずれていると面倒。そこで別の理由も重なって今回はNexus7以来の自腹購入となった次第。

ところで、Android10からAndroid UIの代名詞的な戻るボタンやホームボタンが消えていて、まあ何となくiOSっぽいジェスチャーナビゲーションができるようになっていて、今後はその路線に変わることを予感させるが、よくあるフリック操作でメニュー等がスライド表示されるナビと被るのと、そもそもどうにもAndroidっぽくなくて違和感あり。

で、onSupportNavigateUpが残っているのはそこは互換性かと思っていたが、設定で以前同様の3ボタンナビゲーションに戻せることを若手エンジニアのA君から聞いて、オッサンプログラマーは目から鱗が落ちている次第。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Velvia

群馬は二毛作なので田植えは6月から始まる。冬場は休耕している北部の山間では他県同様に5月からというところもあるが、6月に入って始めるところも多く残っている。

カッコウ、ホトトギス、ツツドリが交互に鳴き交わす山間の田んぼ。谷奥からは時々アカショウビンの声が響き、そろそろ梅雨入りしてもいい頃合いだが、関東はまだもう少し先になる感じだ。

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