富士フイルムはもっとソフトウエアを磨け
2022/11/7
X-H2のピクセルマルチシフトショットは、同じX-Tran CMOS 5 HRのX-T5にも実装されている機能だが、恐らく滅多のことでは使うことはないだろう。
使ってみればすぐわかるが、撮影対象が完全な静物でないと上手く合成できないので、野外でネイチャー相手では実用性がほとんどない。
そもそも1億6000万画素なんていうそこまで高画素を必要としていないというのがあるが、業務上どうしてもそこまで画素数を必要とする撮影を要求されたら、素直にGFX100Sの同機能で4億画素を使う。
せめて合成までカメラ内で完結するならとは思うが、合成するには別途PCが必要なので、この辺りは気軽に手持ちハイレゾショットを打てるOM-1の足元にも及ばない。OM-1ほど歩留まりは良くないが、GH6ですら1億画素の手持ちハイレゾモードをカメラ内で完結できるぞ。
フジのソフトウエア部隊はOMDSの爪の垢を煎じて飲むべきだな。今のままだと折角のハードウエアの性能が宝の持ち腐れだ。
FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / Classic Nega.
手ブレ補正はX-T4から比べて素直に性能向上が体感できる。XF150-600mmは従来はなかった焦点域だが、ラフにサクッと超望遠撮影しても手ブレに対する歩留まりは良い。
低速シャッターでもOM-1と遜色ない感じだが、長秒域はさすがにOM-1には敵わない。何しろOM-1は先代のE-M1時代から秒単位のスローシャッターを止めることができるからね。