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携帯各社独自のメールサービス、通称「キャリアメール」について、異なるキャリアに乗り換え後もメールを転送するサービスを義務付けるよう政府が強制するという。

表向きは要請という形だが、どうせ電波利用料の値上げを盾に携帯各社に脅しをかけているのは見え見えだ。

例のスダレが掲げる携帯料金値下げの一連の話と連動しているものだが、今更ながらキャリアメールなどというガラパゴス仕様のメールサービスを延命させるような措置を、事もあろうに国が助長するとは情けない話である。 

ただでさえ、利用者がキャリアメールに縛られていることで、MVMO..いわゆる格安スマホのこと..への移行を阻害している現実を無視することが、デジタル庁などという華々しい看板に泥を塗っていることになぜ気付かぬのか。

キャリアメールは同じキャリア内のガラケー同士では相性が良いが、相手がGmailのようなフリーメール..PCメールなどとも言われる..となると途端にメールの送受信が正常に行われないなど問題を引き起こす。スマホが普及した現在では圧倒的にフリーメールのほうが多いため、キャリメールは逆に通信障害の元凶になっているのである。

問題の原因は迷惑メールの垂れ流しを防ぐためのスパムフィルタ..これ自体は歴史的背景がそうさせているのは理解するが..が無駄に強力すぎるため、キャリメールは届いても、フリーメールからの送信を受け付けないという鎖国が如き島国根性丸出しの状況を作り出しているのだ。

仕事柄、大小様々なWebサービスの開発を請け負ってきているが、BtoCで常に問題になるのはキャリメールの存在である。C(顧客)のユニーク性を担保する際に使われる要素はメールアドレスが一般的だが、そこにキャリメールを宛てられた時点で、その属性はB(企業)からすると使えない可能性を孕んでしまうことになる。

Webサービスを提供するサイト制作では、大抵は問い合わせフォームなる窓口を用意するが、このフォームから問い合わせなりクレームなりを入れてくる際、連絡先にキャリアメールを指定された時点で不通となってしまい、「問い合わせしたのに連絡が来ない!」という新たなクレームを引き起こす連鎖の悲劇が始まるのである。

いやそれ、こちらの手落ちでもなんでもなく、そちら様の契約しているメールサービス..つまりキャリアメールね..の不都合なんですけどって窓口担当は悶々と悩むことになり、引いては開発担当まで無駄な禅問答に巻き込まれることになる。

もういい加減キャリアメールの呪縛を解き放ってくれって話で、まあなんというか、空条承太郎的に言えば延命措置なんて「やれやれだぜ」っていう気分だよw

iPhone 11 Pro

林道を歩いていたところ不意に大型獣の気配が湧いて、ほどなく谷側からガサガサと姿を現したのはシカの親子だった。

ちょっと前に急斜面を下ってきたばかりでカメラはバッグの中だったため、ポケットからiPhoneを出してチャッチャと写すが、スマホ写真でもWebで使う分には何ら遜色ない。

ガラケー時代やそれ以前ならGR DIGITALなどコントパクトカメラの出番であったが、iPhoneをはじめスマホのカメラ性能が高くなっているので、今後コントパクトカメラを手にすることはないだろうな。

趣味の領域を除けば、この分野はもはやスマホが完全にコントパクトカメラの市場を食ってしまっているのは確かである。