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広角マクロとして使える特殊なXF16mm F1.4を除き、あまり寄れないことで定評のあるフジのXFレンズにもマクロレンズは用意されている。

XF60mm F2.4 R MacroとXF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroがそれで、前者が一般的な90mm前後の中望遠マクロ、後者は手ブレ補正を搭載した望遠マクロ的な位置づけである。

等倍撮影が可能な80mmマクロだが、個人的に実際に使ったことはない。ただ持った感じでは常用するにはなかなか勇気のいるサイズ感と重量で、それこそ値段なりに画質は保証されているようだが、マクロ撮影が専門のようなカメラマン向けの製品っぽいかな。

対して60mmマクロは0.5倍..35mmフルサイズ換算で90mm 0.75倍相当..までの近接能力があるが、通常は文字通り中望遠レンズとして使うことが多く、XF35mm F1.4と並んでXFレンズでは最古参組で設計が古いなど注文が多くなりがちだが、XF90mmと並んで解像度番長的な性格で、画質に関してはXFレンズ中でもピカイチと言って良い。

ただし、XF60mmはマクロレンズの名を冠していながら、肝心のマクロ域でこれでもかというくらいAFがよく迷う。X-T1の頃などまず狙った場所にピンが来ることのほうが珍しくw、X-T4の現在ではいくぶん歩留まりが良くなったものの、その傾向は基本的に変わらない。そもそもフジのカメラは根本的にAFとMFのリニアな切り替えに難があるので、近接撮影時は結局MF撮影が基本となる。

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どうせMFで使うならMFレンズでも良いよなって感じで、この春に発売されたLAOWA 65mm F2.8 2× Ultra Macro APOを手に入れて使ってみているところ。

個人的には初のメイドイン中華のレンズだが、当初抱いていた安かろう悪かろうのイメージは全く無く、主張するメーカーロゴがややウザいwものの、専用フード含めオール金属製の造形は想像以上に良い。それにねっとりとしたMFレンズ特有のフォーカス操作も秀逸で、昔懐かしいオールドレンズのそれを彷彿とさせる。

サイズは10cm×6cmで重さも340g程度なので、ちょっとしたバッグの隙間に押し込んでおけるのも良い。

焦点距離は35mm換算で約100mm相当となり、最短撮影距離は約17cm、フードを外せばワーキングディスタンスは5cm弱まで寄ることができる。その時の撮影倍率は驚異の2倍..35mmフルサイズ換算なら3倍相当..となり、顕微鏡の世界を除けば一般的にはまずまずマイクロな世界を表現できよう。

FUJIFILM X-T4 / LAOWA 65mm F2.8 2× Ultra Macro APO / ETERNA BLEACH BYPASS

作例でお馴染みの一円玉..昭和40年とはまた古いこと..を最短だとこのくらいまでイケる。さすがにX-T4の手ブレ補正を持ってしてもブレを防ぐのは厳しい領域なので、三脚が必須であるのは言うまでもない。

FUJIFILM X-T4 / LAOWA 65mm F2.8 2× Ultra Macro APO

マクロ域の撮影に特化しているかと言えばそんなことはなく、通常の中望遠レンズとして使っても何の問題もない。むしろ下手な国産メーカーのキットレンズよりも全然画質が良い。その昔、EOSで使っていたEF-Sの標準ズームなどまったく相手にならないぞ。

メーカーによれば、APO..アポクロマートの意味だと思うが..を名乗るだけあって特殊低分散ガラスなど使って収差を抑えているらしく、レンズの生産国までわからないものの、中華製でここまで性能を出せるというのは正直驚きである。

実際の使用上、風景を撮る際は絞り込むことになるが、レンズにボディと通信するようなエレキな機構は一切組み込まれていないので、実絞りでAEすることになる。まあこの辺りはミラーレスのEVFであることに優位性があるのかな。

気になる点では、絞り開放による近接撮影時の周辺部のボケに口径食の影響が出るので、点光源を玉ボケしたい!みたいな使い方は不可である。

ちなみに三脚必須と言っておきながら上のカットはすべて手持ち撮影だったりする。X-T4の手ブレ補正もかなり強力だが、E-M1系とくらべるとチューニングが異なるかな。ま、そのへんはまた追々。

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