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先日、英科学誌Nature Climate Changeに衝撃的な論文が発表された。

今のまま気候変動が進行すると、2100年までに野生のホッキョクグマが絶滅すると予測しているのである。

Nikon COOLPIX5000 / アラスカ大学(UAF)博物館

ホッキョクグマの主な餌動物はアザラシなど海獣類だが、彼らを狩るためには海の沖合まで出なければならない。

海のクマと呼ばれるホッキョクグマ..学名Ursus maritimusは海のクマを現す..はかなり泳ぎに長けているが、それでも延々と泳ぎ続けられるわけではない。沖合に出るためには広大な海氷が必要となるのだ。

冬季は海が結氷するのでアザラシを捕食して餌にありつけるが、夏季は沖合に出られないため、ほとんどの個体が食うや食わずの絶食状態で過ごし、一日も早い冬の訪れを待ち望む生活をしているのである。

それが気候変動で温暖化が進み、冬の訪れが遅くなっている上に肝心の結氷期間が短くなっているため、餌にありつけずに餓死する個体が出てきているのである。

全地球規模で温暖化は進んでいるが、北極圏の進行速度はその2倍と言われていおり、すでに夏季の海氷は2030年までに消滅するという研究結果も出ている。地球温暖化が北極圏の生態系に与える影響は深刻なものなのだ。

Canon EOS 5D / EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM / 旭山動物園

死ぬまでに野生下で観てみたい生きものを論えばそりゃきりがないのだが、その中でも筆頭なのがホッキョクグマだ。各地の動物園に出向けば、結構な時間をホッキョクグマの展示の前に割いている。

もちろん2100年までには拙者の命など果てているのはわかりきった話だが、現代を生きる我々が後世の人類にホッキョクグマの姿を残せないことのほうが大いに問題で、悲しい現実ではないだろうか。

産業革命以降続くこの気候変動に歯止めをかけるのは一朝一夕ではいかないことは分かっているが、まずは地球温暖化などフェイクだと言ってはばからない米の花札野郎の再選に待ったをかけねばなるまい。