谷川三変化
何だか思ったほど雪が降らない新春である。西日本の日本海側では荒れているということだが、県北でもみなかみ藤原を除けば日に日に地面が露出し始めている。
雪が少ないと心配される雪不足に関しては、上越国境付近の山沿いにさえ雪があれば何とかなるが、いつぞやのように2月とか春先にドカッと降るのだけは勘弁して欲しいところである。
上から一昨日、昨日、今朝の順にここ3日間の谷川岳の三変化。
何だか思ったほど雪が降らない新春である。西日本の日本海側では荒れているということだが、県北でもみなかみ藤原を除けば日に日に地面が露出し始めている。
雪が少ないと心配される雪不足に関しては、上越国境付近の山沿いにさえ雪があれば何とかなるが、いつぞやのように2月とか春先にドカッと降るのだけは勘弁して欲しいところである。
上から一昨日、昨日、今朝の順にここ3日間の谷川岳の三変化。
よく冷え込んだ日の明け方、日の出直前のほんの一瞬に魅せるこの微妙な空のトーンが出せるのはフジだけ。
そしてご来光となれば上越国境はいつものモルゲンロートに光り輝く。
某所より粋な頂きものが届いた。安っぽいプラスチック製かと思ったら、意外にも耐熱性の陶磁器であった。
ここだけの話、バリバリのC社ユーザーだったのは今は昔。でも一応まだ左側の白レンズと、コースターの型のモデルであろう機種は現役だけどねw
お歳暮..かどうかは定かではないがw..など滅多にもらうことはなく、仮に貰っても右から左へ流しているのだが、何れまたC社機材がメインになることもあるだろうから、戒めの意味も込めてこれは自分で使うことにしよう。
今年は雪が早いおかげで、県北のスキー場のオープンがいつになく早い。玉原(たんばらスキーパーク)が11月にオープンするのはかなり珍しいことだろう。
何しろ県内で最も早くスキー場開きをすることをウリにしている丸沼高原と同じ(23日)なのだから、そりゃ驚きもする。
モルゲンロートに染まりだした上州武尊山。剣ヶ峰(左奥のピーク)の手前に見えるのが川場スキー場で、こちらは玉原よりかなり標高が高いのだが、準備の差だろうか、オープンはこの週末のようである。
ついでなので当ブログではお馴染みの谷川岳のモルゲンロートも貼っておこう。
日の出前に外へ出て、思わず「寒っ」と身震いする。庭を見回してさすがに霜が降りてないことを確認したが、軒下の寒暖計は4℃を指していた。目の前に10月が迫っていると判っていても、9月にこの寒さは過去に記憶がない。
自然界に人のカレンダーなど何の意味もないのだが、月末が近くなるとついぞカレンダーに思考が支配され始めるのは、モノづくりを生業とする以上は詮無きことか。
ここまで冷え込むと上越国境の山焼けを期待してしまう。ドローンをザックに詰めていつもの標高830mほどまで出張って待機していると、シカのラッティングコールに混じってすぐ近くの森からフクロウのゴロスケホーコーが聞こえてきた。
今日現在、赤城の稜線からの日の出は5時50分頃。
未だ色々が調整つかず、日々粛々スケジュールを進める状態が続く。まあ無人の荒野を進む話ではないので、いずれ夜も明けようか。
時の移ろいは停滞や後退を繰り返しつつ一歩進んで二歩下がるの様相で、ややもすると今年の季節も似たように見えるが、地軸の傾きに促されるように、自然の摂理に従い着実に進んでいる。
昨日は雨、今朝は9月を思わせるような暖かい朝であった。そして今シーズン初のモルゲンロートはおとといの朝。さて、この冬はどれだけこの神々しい景色に出会えるか。
霜が降りるなど連日のように朝は冷え込みがあるが、日中はまだそこそこ暖かいのが今の季節。
暖かさの累積で花をつける野の草にとっては、さしづめ年末閉店セールといったところだろう。
赤城高原のこの冬一番の冷え込みは今朝であった。日の出前に氷点下12℃まで下がって、犬の水バケツは完全氷結である。昨日のような風もなく、雲ひとつ無い放射冷却によって、上越国境の山々が見事なモルゲンロートに映えた。1月に入り厳冬のシーズンを迎えるが、それは凛とした美しい季節でもある。
そして北部フィールドも雲ひとつ無く晴れ上がり、絶好のワシ日和に。風がなく上着も必要ないほど陽射しがあったが、風がないということは天狗様の行動にも影響が出そうなもので、午前中は例のごとくクマタカ相手に暇つぶし。が、昼頃より突然の天狗フィーバーに沸いて、久しぶりに昼飯のカップラーメンが倍返し状態であった。
雄がゆっくり先行し、やや遅れて雌が後追い。突然雄がジグザグに反転と降下を繰り返しつつ獲物を牽制、緩斜面の疎林に突っ込むと見せて急上昇すると、すかさず雌がフォローに入って同様の動きを繰り返す。ペアで連携してハンティング行動を行うのは、猛禽類の中でも天狗様独特のものだ。ペアのどちらかが入れ替わってすぐにはなかなか難しい動きだが、シーズンを幾つか過ごせば息もぴったりである。
厳冬期と聞けば生きものにとって厳しい世界を想像するが、捕食者として食物連鎖の頂点に立つ天狗様が狩りを行うということは、その姿は見えずとも、狙われ食われる側の餌動物たちも必死に生きている証となる。厳冬に息づく生きものたちの気配を感じたいものだ。
いよいよ本格的な冬の到来だ。
今朝の赤城高原は氷点下5℃。駄犬の水バケツも凍り、車のフロントガラスには霜がビッシリと付いた。
冬型の気圧配置が強まると、沼田盆地から北は雪模様の天気が多くなるが、ワシの観察に出向く際、北か南かどこに出掛けるかは自ずから天気次第になる。何しろ相手は空を飛ぶ生きもの。視界が得られなければ仕事にならないからだ。
朝一で駄犬の散歩コースの最高地点に登り、今日も周囲をグルリと見回す。風もなく穏やかに全県下良い天気のようだ。寒さに浅間のモルゲンロートが美しい。
今日はどこに出向いても空は大丈夫。だが、上越国境が晴れている日は、可能な限り北部フィールドを中心に足を運ぶのが鉄則。これから春まで、数少ない晴れ間は大切にしなければ..