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パナのLUMIXにL.クラシックネオというフォトスタイルがあるが、これはG9PROやGH5にはなくS5以降から搭載されたようで、その方面では評判が良いと聞く。

実はS5は動画機としてしか使ってなかったので写真を撮ったことがなく、当然のようにL.クラシックネオを使ったことがない。というか存在自体を知らなかったし。てかそもそもLマウントレンズを持ってなかったなw

そのL.クラシックネオがGH6にも搭載されているのをつい最近知ったので、早速試してみた次第。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ちょっと撮ってみた限り、カラーネガっぽいハイキーな調子に仕上がるようで、名前の通りノスタルジックなトーンを表現するフォトスタイルである。

彩度が抑えめの点でフジのフイルムシミュレーションであるクラシックネガに似た印象もあるが、クラシックネガはコントラスト高めなのに対し、パナの写りがもともと自然で柔らかいトーンなので、このL.クラシックネオのほうが明るく軽い印象となる。

フジのクラシックネガもそうであったが、自然風景や生きものの写真でここまで彩度を抑えて撮ることはあまりないので、出番自体は限られてくるが、たまには気分転換で使うのも面白いだろう。

それにしてもパナの画作りは意識的にか誇張した味付けがされておらず、他社に比べてニュートラルな感じで良い。以前はそれをどこか薄っぺらい印象と捉えていたのだが、世の中に出回っているレタッチ三昧でギトギトコテコテの写真を見せられているせいか、今は逆に好印象である。

素材として自然風景を撮るのにLUMIXの画作りは適していると思うのだが、何故かこの界隈はキヤノン使いが多い印象w

GH6

2022/3/27

LUMIX GHのニューカマーはもはや完全なシネマカメラの領域に踏み込んできた、GH6はまさにそう思わせるカメラだ。

すでに先代のGH5から本格的にそっち方向へ振ってきていたが、よりその位置付けは鮮明となり、35mm版のSシリーズとの棲み分けをする意味でも、またマイクロフォーサーズから撤退しないという意思表明..まあ今のところはと考えた方が無難だが..とも受け取れる。

ミラーレス機が主戦場になって以降、各社が挙って動画性能を喧伝してきているが、最大解像度で撮れば周辺がクロップされたり、フレームレートを上げると途端に熱停止したりと、何々をしなければ出来るが何々をしたら出来ないとったエクスキューズ付きのケースが多い。

その点、外部ストレージに頼ることなく4K60Pをノンストップ無制限に記録でき、5.7Kからオーバーサンプリングして出力される4K120Pなど、クロップなし4Kの解像感と広大なダイナミックレンジのヤバさは、映像制作者ならすぐにわかるはず。

センサーサイズが小さいマイクロフォーサーズの優位性を逆手にとって条件付き何々を排した結果、GH6は現在市場にある動画が撮れるミラーレス一眼カメラの中で、間違いなくトップクラスのモンスターと言える。

iPhone 13 mini

1ヶ月前までは6は見送る算段でいたが、いつもの保険をかけておいてそれをキャンセルしていなかったが為に発売日に手元に届く事態になったw

G9PROとS5の嫁ぎ先がすぐに見つかったのも大きいが、久しぶりに映像制作のジョブが入ってくることになったので、まあ大人の事情というのが実際のところだ。

ニューカマーをすぐに実戦に投入するのか?という疑問もあるかもだが、撮影自体はまだ少し先のことだし、何よりLUMIXの操作性は従来機とまったく同じなので、10年以上GHシリーズを使ってきた身には新型でも何も問題ない。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 4K映像から切り出し

ジンバル要らずと評判の強力な手ぶれ補正のテストを兼ねて、手馴しに軽く近所で撮影。

4K60P 4:2:2 10bit Long GOPをV-Logで収録し、PremiereでV-LogのLUTでカラー調整してみたが、想像以上に情報量が多いヤバい感じの絵面に久々感動。

と言うことで本日雪解けの庭先でフキノトウを収穫したのと、ウグイスの今シーズン初鳴きを観測したことも併せて報告しておこう。

カメラの電源スイッチの位置はメーカーに依って違いがあって、すぐに電源オンにしやすい位置に配置するか、逆に誤って操作しないよう撮影中に触れないよう配置するかに大別される。

以前使っていたキヤノンのEOSで不満だったのがまさにその位置で、片手での操作はまず不可能。これはフィルム機の名残をそのまま引きずってきており、踏襲することの意味を悪い方に考えていると言って良い。デジタルに変わるタイミングでUIを変更するチャンスだったのに。

当時はニコンのレリーズ周りに配置された電源スイッチに感心したものだが、今どきのミラーレスカメラの多くが同じようにレリーズ周りに設けているのは、デジタルカメラになって以降、特にミラーレスカメラのバッテリーの消費量と関係しているからだろう。

各社省電力にはかなり気を使っているフシはあるが、やはりこまめに電源をオフにするほうがバッテリーの持ちは良いのは自明の理である。

携行中にしばらく使わないと思えば電源は切っておく習慣が身についているので、撮影直前に右手でグリップしてそのまま電源オンにできるレリーズ周りにあったほうが都合が良い。

フジは歴史的にニコン機を模している部分があって同じく安定のレリーズ周りだが、オリンパスはEOS同様に頑なに片手では操作できない軍艦部左側に配置していて、E-M1系は一番使用頻度が高いもののこれには未だに慣れないでいる。

で、さらに問題は未だ迷走中のパナ。マイクロフォーサーズのGシリーズは位置こそ軍艦部右側だが、右手でグリップした状態で電源を入れるのはかなり難易度高い。G9PROでようやくレリーズ周りに配置され、これからパナ機はここに固定か?と期待したのもつかの間、Sシリーズではまた軍艦部上部に戻ってしまった。

動画撮影時にリグ組んで三脚に載せるケースでは軍艦部にあったほうが良いとは思うが、SもGも基本的にスチルカメラであるし、パナ機の操作性は非常に優れているだけに、電源スイッチの位置をレリーズ周りに固定してほしいところである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

パナのカメラ事業の比重は業績全体からするとかなり低いこともあって、撤退の可能性も時々噂されている。

特に35mm版のSシリーズが出てきた時はマイクロフォーサーズは止めるのでないか?と心配されたが、普及価格帯の製品はともかくも、動画に強いGHシリーズに関してはまだ続けていく雰囲気は辛うじて残っているようだ。

そんなGHの後継機も6が年内もしくは来年初めには出てくることがすでに公式にアナウンスされている。噂の新型センサーは画素数的に8Kは無理だが、5.6Kぐらいはイケそうな話で、当然のように4K120Pは確実であろう。可能であれば240Pだとモアベターよ。

ただ、セールス的に成功したとは言えないG9PROの後継機はないだろうね。個人的にG9は評価高いのだけども。

電柵ホオジロ

2021/7/18

子育てが終わってほとんど鳥が盛夏を静かにやり過ごす中、ホオジロだけは思い出したようにいつものソングポストで歌を謳う。

もうことさら縄張りを主張する必要もないはずだが、何を想ってか一筆啓上イッピツケイジョウと歌うのである。

そして今年もまた暑い夏がやって来る。

LUMIX G9 PRO/ LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

先日、手持ちの機材で動物認識に対応しているのはE-M1Xの鳥認識だけと書いたが、G9PROが一昨年のバージョンアップ(Ver.2.0)ですでに動物認識に対応していたのをすっかり失念していた(汗)。

基本的にG9PROは超望遠用コリメートの動画機として運用していたので、頭からそこが抜けて落ちていた次第。

ホオジロをファインダーに捉えた時点で人物認識同様にホオジロを囲むように枠が表示され、フレーミングを動かしてもしっかりAFが追随してきた。

そう、そういう意味では同S5にも動物認識が搭載されているので、すでにうちには3台も生きものを認識して捕捉するAF搭載機があったわけで、今後はそこをもう少し利用しないとならんなと思い直しているところ。

とは言え今のところS5も超望遠用コリメートの動画機運用だし、そもそもAF可能な手持ちのレンズはシグマMC-21を介した同14-24ズームと同70mmマクロしかないので、鳥など生きものを撮るには相当に難易度が高いぞ。

などと言っている時点で、Lマウントの超望遠を手に入れるフラグがたった可能性を示唆だなw あ、でもLマウントにはまだ超望遠がないんだっけ?

陽炎との闘い

2021/5/29

よく晴れた屋外で超望遠レンズを使って離れた被写体を撮ると、それはもう陽炎との闘いと言っても良い。

カメラ親父が「俺の長玉はフローライトにUDガラス使いまくりだから写りは最高さ!」などと自慢の白レンズでいきがって見せても、光学式である以上、大気のゆらぎという自然の摂理の前では無力である。

さらにこちとら天狗様の記録用に超が3つぐらい付く超望遠システムを使っているので、陽炎などもはや割り切って撮るしかない無我の境地である。

天狗様に限らず、観察対象が谷を挟んだ対岸の尾根上を飛ぶなど日常茶飯事だが、揺らぐ視界の中でピンを合わせることは職人技でしかないなし得ない世界なのだ。

LUMIX S5 / Super Telephoto System / APS-C 約4500mm相当

裸地..作付け前の畑..を跨いで約60mほど離れた灌木帯でさえずっていたウグイス。

晴天時ならたとえ冬でも地面の露出した畑など陽炎の発生源以外何者でもないが、この日はいわゆる曇天で、寒冷前線が本州に入ってきて気温も低かったため、奇跡的に陽炎の影響をほとんど受けることがなかったようだ。

S5の4K60Pデータのクリアさも期待通りで、この超望遠システムで使っているマスターレンズの性能の高さを推し量るにはちょうど良い条件であった。

GH6は5.7Kか

2021/5/26

先日パナが発表したGH5IIと、同時に開発発表された後継機のGH6に関して情報を見る限り、マイクロフォーサーズについては4Kに集中し、8Kは35mm版のSシリーズで行く方針のようだ。

やはり噂通りマイクロフォーサーズでは8Kを実現できるセンサーの調達が難しいのだろう。

理屈の上では最低でも3300万画素ないと8Kは実現できないが、極小画素による画質低下との兼ね合いを考えると現時点では2400万画素辺りに落ち着いて、6K..ちょっと足らないが..辺りで手を打つ算段のようだ。

その分、大きなセンサーでは当分実現できそうにない4K/60Pの無制限記録..GH5IIもUSB給電に対応したし..だとか、4K/120P 10bit搭載のほうが現実的な解ということだな。

どこぞのメーカーのように奇をてらったなんちゃって8Kで話題先行するのではなく、確実に動作する仕様を実現するというのはいかにもパナらしい。

確実に動作と言えば、この冬登場したソニーα1も8K記録を売りにしているが、果たしてこの夏の暑さの中どこまで満足な結果を出せるものか観ものである。個人的にはどこぞのメーカーさんのR5と大差ないのではないかと勘ぐっているw

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

梅雨の晴れ間に少し標高の高いところへ。標高1500mを超えていることもあって何とも肌寒い日だった。

コルリやルリビタキ鳴く標高1300m前後ではヤマツツジはまだこれからで、ミツバツツジがちょうど良い感じに咲いていた。

ただ欲張って高く登りすぎて見下ろしになってしまって、肝心の天狗様を探すのはちょっと大変だったな。

35mmフルサイズミラーレスカメラで現在もっとも高画素なのはソニーα7R4の6100万画素で、その後は同α1やパナのS1R、EOS R5にニコンZ 7系の5000万画素前後が続いている。

こう見るとその5000万画素クラスが現在の高画素機の趨勢と見ることができ、一時もてはやされた3600万画素クラスはもはや普通の水準と言えるだろう。

そう考えると5000万画素を秒間30コマで連射できるソニーα1は、まさにバケモノ的な性能なんだと改めて思われ、そう遠からず1億画素級の同α7R5が出てきそうである。実際、フジのGFX100が採用している102MPのセンサーはソニー製だしね。

さて、そんな高画素も仕事で使う分にそこまで必要なく、2000万画素もあれば必要十分であることは何度か記事に書いている通りで、業務用としてはマイクロフォーサーズ機が一番バランス的に優れているのは実務でも証明している。

それでもストックフォトの世界では、実際にそこまで必要とするか否かを別にしても、もっと高画素の素材はないか?という問い合わせがここ1〜2年増えてきているのもまた事実である。

編集者の視点でストックフォトの世界を見ると、それ自体完成された一枚の絵面より、自在にトリミングして構図すら自由にいじることができるカットのほうが素材としてニーズが高いというのがある。

その前提でも2000万画素もあれば十分..もちろん最終出力の形態でその上限は変わるが..ではあるが、世の中がやれ35mmフルサイズだのやれ5000万画素だのもてはやすものだから、2000万画素しかないんですか?という現実とは乖離した感覚になってしまうわけだ。

ちなみにオリのE-M1系にはハイレゾショットという5000万画素のデータが得られる飛び道具が用意されているので、緻密な描写が要求されることが予想される場合はそれで対応できそれはそれで重宝しているが、短時間に連続して撮影ができないので、毎回これを要求されると厳しいというのはある。

なるほど、それでパナのLUMIX S5で35mmフルサイズに移行するんですね?的な話の流れになるのが、昨年末辺りから拙者界隈のトレンドなのだが、フジのAPS-C機も使っていることもあって、センサーが2倍程度大きいだけの35mmフルサイズ機に移行しようとは思わないというのが実際のところ。

iPhone 11 Pro

となると必然的?にAPS-Cセンサーの約4倍、35mmセンサーの約1.7倍となるMore than Full Frameを喧伝するフジのラージフォーマットに行き着くのは自明の理だなw

左上から時計回りに、パナのLUMIX S5、オリのE-M1X、フジのX-T4、そして同GFX100S。こうしたセンサーの大きさを比較した写真を見ていると、デジタルカメラになってから改めて混沌とした時代に生きているんだなと思わなくもない。

何しろ一番センサーが小さいE-M1Xが一番ガタイが大きいというこの世の矛盾w

パナのGシリーズの初期の頃の画作りでは、同社の伝統とも言うべき緑に対するイエロー被りが見られたが、現在のパナの画作りはかなり意識してニュートラルにしている感じである。

これは一見すると地味な印象与えるので、派手な色味を好む風景屋さんなどはパナの絵は良くないという意見を言う人も中にはいるが、この点は逆にもっと評価されて良いと思っている。

個人的にS5ではGH5やG9PRO同様、フォトスタイルはFLATに設定している。普通にニュートラルな画がさらに彩度低めで一層地味めに見えるのだが、動画の場合は編集時に色味はすべてカラーグレーディングで調整されるので、下手なプロファイルはかませないほうが吉だ。

SNSでいいねをたくさん集めるなら、それこそガチガチにレタッチしてもはや原版からかけ離れた画でも良いのだが、ストックフッテージとして売るためには過剰で無用な装飾は一切要らないのである。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

上からヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ。地味な鳥をさらに地味に撮るw と言ってもカワラヒワは逆光だとなかなかきれいな黄色が出るんだよね。

動画性能で覇を争うソニーのα辺りだと、カワセミなど青系がとても自然界には存在しなそうな色に転ぶケースが散見されるので、青や赤でどう仕上がるのか試してみたいところだ。

また、業務用途である兄貴分のS1Hと違ってS5はローパスレス仕様であるが、よく鳥の風切羽付近に出るモアレは抑えられている感じだ。その分、解像性能はS1Hより上と見ている。

複数のカメラメーカーを使っていて操作に迷うことはないか?という質問をよく受ける。言われてみればフジのXにパナのG、オリンパスのE-M1系に最近はさらにパナのSも加わった。昔からあるEOSも一応まだ健在だし。

カメラの操作性など慣れてしまえば何ということもないのだが、とりわけ「そうそう、よく判っていらっしゃる!」などと膝の一つも打ちたくなるのがパナのカメラである。

マイクロフォーサーズであるGHシリーズの頃から操作性に優れ、業務用カムコーダーのようにワンボタン・ワンアクションで設定が済んだり、関連する必要なボタン類が一箇所に集まっているのが特筆される。この辺りはオリンパスのE-M1系も似たような印象。

どことは言わないが、操作することを楽しむ方向性でモデルを展開している富士フイルム..言っちゃったw..のカメラとはちょうど真逆の設定で、判っていて使う分にはそんなもんかで済むが、少なくてもフジのXをパナのGやSの感覚で使うのはほぼ無理w

iPhone 11 Pro

さて、そんな便利なS5には、実はGシリーズにはない隠れた?便利な機能が用意されている。それは録画中にEVFと背面モニターが赤枠で表示されるのである。

一見なんてことのない機能なのだが、野外で撮影に集中している時にこれが非常にありがたいのである。録画ボタンを押したつもりで実は録画されてなかった「やっちまった」事故を未然に防ぐことができるのである。

さらに録画中と待機中が逆だったという笑えないオチも避けられるので、動画撮影ではもはや必須とって良い。他のメーカーも明日にでもファームアップで対応してほしいぞ。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

南向きの日当たりの良い斜面でカモシカが餌を求めてラッセル中。距離は1.5kmほど離れているが、この日はさほど陽炎の影響は受けなかった。

ここ数日暖かい日が続いているが、この冬の雪の多さの威力はやはり絶大で、県北の天狗様フィールドには谷に近づくのも憚れる状況。今の感じだと林道でアプローチできるようになるのは5月くらいになりそうだ。

仕方ないのでギリギリ谷を見通せる里の集落外れとかに陣取って観察する日々である。

35mmフルサイズのS5でコリメートした時の難点と言うか注意点は、とにかく被写界深度が浅くなることだな。

当たり前だが、マイクロフォーサーズのG9PROより理論上は2段分ピンが浅くなる計算になる。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

とは言っても天狗様相手にここまで近距離はありえないので、ことさら気にすることもないけどね。